2024-10-22

anond:20241022094758

この意見は、AI技術に対する反対意見根拠に対し、現実的反論を示そうとしていますが、いくつかの問題点矛盾点が含まれています

 

妥当な点:

1. ① 許諾なしデータ学習できなくても十分作れる:

著作権問題が強化されたとしても、AIは法的に許可されたデータのみを使用して学習を続けられるという点は妥当です。多くのデータパブリックドメインにあり、著作権の許諾を必要としない情報も膨大に存在するため、AI開発自体が止まることはないでしょう。

2. ② 追加学習しなくても真似できる:

AI特定作風スタイル再現する能力を持っており、許諾がなくても似た表現を作り出すことが可能であるという指摘も妥当です。AI学習したデータベース内に似たスタイルが含まれている場合、追加学習なしでそれに近い結果を生成できる可能性はあります

3. ③ 特定職業だけAI利用を拒否することはできない:

AIの導入が特定職種限定されることはなく、技術の進展により、クリエイティブ職業以外の分野にもAIが浸透するという点も現実的見解です。AIの影響は幅広い職種に及び、クリエイティブ職だけを保護することは不平等感を生む可能性があります

 

問題点矛盾点:

1. データ提供者に対する経済的インセンティブ過小評価:

お金になるならと売る人が大量に出る」とされていますが、データ提供者に対して十分な経済的インセンティブが与えられない場合データ提供が十分に行われるかは不確かです。高品質データ収集AIの精度に大きく影響するため、単に「手間賃程度」で済むという考えは軽率かもしれません。

2. 倫理的・法的問題の軽視:

AI類似した絵柄や作品再現することが可能であるとしても、その際に著作権倫理的問題が浮上することは避けられません。特定作風アーティスト権利無視してもAI模倣可能であるという見解は、今後の法整備社会的な反発を軽視しています現実には、多くのクリエイター自身作品が無断で利用されることに対し反対しています

3. ③の「特定職業だけ守るのは不公平」という論点曖昧さ:

AIの影響が広範囲に及ぶことは事実ですが、「クリエイティブ仕事だけ守る意味説明責任」とする点はやや極端です。実際には、クリエイティブ分野でのAI利用は特に著作権創作性に関わる問題が多く、これらの分野が特別な扱いを求める理由存在します。全ての職業に対して同じ基準適用することが合理的でないケースもあるため、こうした議論にはもう少し慎重な検討必要です。

 

まとめ:

この意見は、AI技術の発展とその影響を認識し、反AIの主張に対する反論として一定妥当性を持っていますが、倫理的問題インセンティブの不十分さ、特定職業保護に関する議論の浅さが問題です。より包括的視点からAIの進展と影響を捉えることが必要です。

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