イチローが大人に叱られない若者を嘆いていた記事が話題になっていた
個人的にイチローの件に限らず、優しい言葉で溢れ始めた世の中を清論にあふれる世の中だと思っている
正しい言葉ではなく、清らかな言葉を言わなければいけない世の中
それは先生生徒の関係のみならず上司部下、親子供、友人関係ありとあらゆる場面でその流れになっている
「自分に向いていることを探して、やりたいことをやれば良いんだよ」
「仲良く頑張ろう」
ただ、正直誰もそんなこと信じていないし、現実は清らかではないし理不尽だ
好きなことやっていても才能や経営センスがなければ儲けることはできないし、同期を蹴落とさないと昇進できないし、鬱で休んだらおいていかれるし、仕事外でもスキルを磨かないと大して良い転職先も見つからないし、他人より金を稼いだり努力をしなければ異性は振り向かない
それでも今の世は「表向きは」清論を話すことを要求している
おそらく正論を大事にしようという流れで清論が生まれたのだと思うが、果たして実現すらできない論を正論と呼べるのだろうか
そんな清論でまみれた世の中で本当に清論を真に受けた人たちは理不尽に弱くなり負け、現実を見て清論は絵に描いた餅と気付いた人たちが強くなり勝つようになる
ブクマカでもそんな清論を真に受けて、現実とのギャップに打ちひしがれていそうな人をたまに見る
一方増田は匿名の分清論を言うべきという圧力が少なくなるからか、まだ現実的な話をする人もいるように思われる
(まぁ、そういうぶっちゃけ増田の方が清論信者に燃やしてもらえるから、炎上目的で狙っているだけかもしれないが)
あと厄介なのは清論信者には清論を実行していなくてもなれることだ
ブコメでは「残業は良くない、非効率」と言いつつ本人は勤怠表をちょろまかして360超えるくらい働くか管理職として無限に働いていて、理不尽に対する強度を高めているかもしれない
そのように清論は実行していなくても簡単にでまかせを言えるのだ、更にそれを言っている本人に悪意はない
なぜなら「清らかな世」を求めることは当然だから
ただ、そんな本人が実行しているかもわからない清論を真に受けてしまった人はどうなるか
「あんなにすごい人が清論を言っているのだから自分も清論を信じて大丈夫だ」
そうなるとイチローが言うようにどんどん清論の虚に気づいた人たちに置いていかれ、取り返しがつかない差が生まれてしまう
ただ、一つイチローに反論したいのは「そんな叱れる大人がいても子供が頑張れるわけではない」ということだ
結局、怒られてもやらない子はやらない
そして、ここまで清論を要求される世の中でダイレクトに真実を伝えたらトラブルのもとになる
そんなリスクを他人の人生のために負える人なんていないし、負ったところで相手に届くかもわからない
それでも清論を言わずリアルを伝えようとするイチローは偉いとは思うが意味があるかと言うと微妙だ
ブコメでもイチローに賛成している人もいれば、イチローを老害扱いし清論を信じている人もいた
清論の方を自分も信じたい気持ちもあるので老害扱いする人たちをあまちゃんと切り捨てることもしたくない
>職場の新人教育係をやっている 洗脳マスターやんか なーにを悩んでんだか そんなことやっとる時点でもう悪魔に魂を売り渡しとるんやで
悩むだけ偉いやで ワイはゴミ箱の場所と勤怠システムでウソをつく方法を教えて新人教育係の役割を終えたやで
私も教育担当なんだけど、厳しい現実論(正論)を言おうが、清論を言おうが、やる人はやるし、やらない人はやらないんじゃないかなと。 具体的に言うと、教育や指導って補助輪は付...
まぁ結局その人次第ですよね わかっているけど、月曜になると色々悩んじゃうんすよね
分かっているのに割り切れないの、あるあるですねぇ。そして日曜日は一段と強烈になる。
「教育係」っていうのやイチローが過保護なだけ 自分で走れないヤツは置いていけばいい それが一番の正論
イチローを批判するつもりはないが、「清らかな言葉を使うこと」と「フィードバックを与えて自分の現在位置を認識させること」は本当は両立し得る ただ世の中の指導者の言語能力が...
目標に至るまでの自己位置を言われて理解できる時点でごく少数の上位陣だから。。 言葉や図で示して理解したように見えても、本当の理解に至っている人は少数です。(だって我々凡...
言い方の問題もあるけど、それ以外でたとえオブラートに包んでも包んで伝えようとする言葉に理不尽がはらんでいるとなかなか難しいな、と ワークライフバランス大事と言いつつ労働...