自分は都内のとある大学の文学部に通う学生である。偏差値も低くFランとまではいかないものの、そこの学生だと言ってもお世辞でも賢いねという反応は誰もしない。
私には、何もない。
飽きっぽい性格で何も続かない。書こうと思い買った日記帳も最初の3ページ以外にインクは乗っていないし、高校の部活も2年で辞めた。頑張るのが面倒だったのだ。
趣味も特技もない。休日は寝ているか、ソジャゲのイベントを走っているくらいだ。人より自分が勝っている要素なんて何もない。50m走で10秒台を切ったことがないし、歌も下手、学力は最初に述べた通りだし、愛嬌があるわけでもないし、彼氏もいたことがないし、文学部のクセにこの程度の文章しか綴れない。
しかし、私の唯一のすごいところは友人の中に私より頭の悪い人がいないところである。それがとても私は誇りであったし、自分より知恵がある人が近くにいると自分ひとりではたどり着けない考えに触れることができて楽しかった。友達は決して多くないけれど、恵まれていたなと思う。
この文章が過去形なのは、今はそれがしんどくなってしまったからである。
高校の友人は皆、有名大学に進学した。私も含め皆、受験方法は一般入試であった。そのために友人たちが一生懸命に勉強したのはよく知ってるから努力が報われたのは喜ばしいことだし、それに対して妬むなんて感情は一切ない。
しかし、有名大学に進学した友人たちのSNSを見ていると気分が落ち込んでしまう。しっかり将来に向け、就職に向けいろいろな経験を積んでいる。ボランティアなどにも積極的に参加しているし、サークル活動も楽しそうである。
しかし私はどうだ。サークルにも入っていないし、友人もいない。授業以外の用事で大学の活動に参加することもない。ただ何となく講義を聞き流した後にバイトに行き、帰ったら掃除のしていない汚い一人暮らしのアパートで寝るだけだ。
この現状を嘆くのは筋違いであることはわかっている。高校生のあの時真面目に勉学にも部活動にも取り組まなかった私にはお似合いの将来が今流れている、それだけのことである。
頭ではわかっているのだ。でも不安になるのだ。
文学部に入るなんて将来のことを考えていないやつだけだ、と聞いたことがあるがまさにその通りである。勉強を頑張れなかった私は将来のことを考えられるわけもなく、国語が何となく得意だったからというだけで文学部を選んだ。すべて自分が悪い、わかっている。
記憶力の悪い私は高校生の頃の記憶ももう朧気である。そして将来のビジョンも見えていない。
私の頭の中には過去も未来もない。今がただ流れていくだけなのである。
1年生なのだからまだ巻き返せる? 高校生の頃に頑張り切れなかった自分が今更なにができようか。こうやって私の日々は無意味に流れていき何も生み出さないままいつか死ぬのだ。
将来を高望みしているわけではない。有名企業に就職したいだなんて考えいないし、結婚願望もない。苦しまない程度に、たまに少し楽しいことがあればそれでいいと思っている。それでも不安になってしまうのだ。
文学部は流石にやべえ。 プログラミングくらいは勉強しとけ。
(^^)https://www.irasutoya.com/2014/09/blog-post_19.html?m=1