2022-08-27

AI「俺たちは雰囲気で絵を描いているだけだ」

AI使ってみた感想

MidJourneyやDreamStudioでしばらくあれこれ試行錯誤してるんだがいやー疲れる

やってると楽しすぎるんだが同時にめちゃくちゃ疲れる

俺はイラスト専門ではないが絵仕事で食ってる人間で、個人で細々と創作活動もしている

なので描く苦労というのはそれなりにわかっているつもりだ

ちょっと前までAIなんて奇妙で倫理観0のやばめグリッチ画像しか生成してなかったのにいつの間にこんなことなってたんだ

Midjourneyの画像を見てこれは「絵」だなと思った

絵としての雰囲気がある、いや違うこれはもう逆に雰囲気しか」ない

最大のインパクト

自分を描き手の立ち位置に置いて考えるとそんな感じなんだが、それよりすごいなと感じることがある

今はSNSなど見てるとうまくいってるAIの絵とか上がっててそれに「うぉおすげえ!」的な反応が多い

しかし「上手い絵をすごいと思う感覚自体がもう古いものになってしまったのだということ

これこそが自分にとって一番の衝撃だ

だって誰でも同じプロンプト書けば同じような絵は作れるのだから

からそれはもう凄いことでもなんでもなく普通ことなのだ

よくてスマホ料理写真が美味しそうに撮れたねとかと同じくらいのことだ

仕事との関わり

現時点での印象はアイデア出しにいいよな、とかレタッチ前提で実用いけるんじゃね?とか周りとだいたい同じだ

どこまでの密度仕事の中に入り込んでくるかは今後出てくるAIを使ったツール次第かなというとこかなと感じてる

今の時点ではプロンプトで~風って入れたらめっちゃそれっぽいよとかその程度だから、やっぱり実用出来る場面は限られる

ただざっくりいやな言い方をすると「安い仕事」ほど置き換えやすくはなるだろう

自分は正直仕事という面では元からある程度割り切ってる(~風な感じでいきましょうとかよくあるし)ので

そこらへんは個人的な創作活動とはちょっと考え方が違う

逆にいうと個人創作においては自分の中でどこまで許すかの線引がいったん必要だ(なんなら、もう描かないという選択肢も出てくるわけで)

から葛藤

好きな画家名前を「art by~」とプロンプトに打ち込む

まさにそれっぽい絵が数分と待たず生成される

これが歴史的な昔の名画家ならまだ距離感あっていいんだけど

現役バリバリArtstationにいるような作家で同じことをしたとき

トレパクどころではない創作の魂そのものが弄ばれてるかのようなリアリティのある恐怖を感じる

悪意もなければオリジナリティすら醸し出してくる、そこがやっかい

ここでのポイントは「弄ばれてる」感で、既に自分コントロールしてる感覚全然ないことだ

大げさには書いてるが心境としてはマジでそんなに離れてない

多少なりとも絵を描いたりする側としては矜持が揺らぐ人も少なからずいるのではないか

しかし、そんなとこに意地を張ってもどうしようもないのはわかっている

しかし、モチベーションが下がるのもまた事実

AIに罪はない、AIを作ってオープンソースで公開した人たちにも罪はない、あくまで状況はポジティブ進化していってるだけだ

これについていかないならそれはそれでよいのだ、と言い聞かせたり開き直ったり

ここのところの過ごし方

毎日仕事をしながらどうしてもMidjourneyを回してしま

ふとした思いつきやトレンドになってる作風などでプロンプトを考えたりしてる

Tiktokとか見出すとなかなか止められなくなるのと似てる気がする

ちょっと麻薬的なところがあるなと思う

AIが俺に語りかけてくる「あーあなたこんな感じのが好きってことですよね?どうぞ?」

的はずれなこともあるし、あまりに刺さってアップスケールして飾りたくなるようなのもある

それを誰が描いたものなのか、どうでもよくなっていく

みんなAIに取り残されないよう必死になっているように思えてくる

頭に浮かぶのはバベルの塔

SNSで「こんな絵が秒でできました!」にたくさんいいねがついてるのを眺めながら、またノートの端っこに落書きをしている

  • 下書きした絵を食わせると、それをベースに完成させてくれる機能が一番役に立ちそうかなって思ってる。 不具合のある部分は、Photoshop の補完で治したり、 AIの描いた絵から素材を切り...

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