2022-01-24

文系博士ー誰もが幸福になれない制度設計

誰もが、は大げさだけど旧帝大とか有名私大の名門研究室教授を(伝統芸能みたいに)継承する一握りの人以外みんな不幸になる設計だと思う。

考えてみて欲しい。人文系博士課程(後期)に進む人というのは幼少期から勉強が出来て親や学校先生に期待されて大学に進学している。

論理的思考能力や粘り強く課題をやり抜く力とかも身に着け、指導教員に励まされながら論文を書き30前後博士号取得で能力の頂点に達する。

問題はその後だ。

大学卒業して企業に入った場合、その年代では仕事を覚え裁量範囲が増し(場合によっては部下もいて)給与処遇も1年目よりはよくなっている筈だ。

しかし人文系博士はどうだ?博士号取得したてで就けるのは非常勤講師、それも年々減っている。時給換算すれば家庭教師より悪い。

自分大学生の頃馬鹿にしていたようなF欄大学学生に「パンキョー」で専門分野とは異なる分野を教えながら学会費を捻出し勉強会などで研究を続けるほかない。

なにより気が滅入るのは先が完全に見通せることだ。80代の名誉教授から大学教授准教授助教常勤講師まで上はびちびちに先輩が詰まっている。

理系ならば海外からスカウト民間研究所に就職という手もあるだろう。だが誰が哲学宗教学文学博士を高級で迎えたがる?[反語疑問文

かつて自分馬鹿にしていた同級生企業管理職に成ったり起業するのを横目に見ながら、世渡りが上手くマスコミけがいい分野(社〇学を筆頭に)で著書が売れる研究者を羨みながら

学生の頃と変わらない住まい服装生活パターンを続けていれば不安嫉妬で頭がおかしくなるのも無理はない。

男性研究者の場合さらに深刻だ。「女性研究者登用」という制度(それ自体は正しい)のおかげで挑戦権さえ得られないリスクさえある。

いっそ性転換してMtoFとして応募してみないか?という悪魔のささやきが聞こえてくる。

SNSでの暴言はもちろんいけない。昨今の事例を鑑み、普通人間ならリスクと便益を考えてやらない。

でも追い詰められた人文系博士は「普通人間」ではないのだ。

あっという間に何十年とかけて積み上げて来た勉学と研究人間関係と研究者としての将来をふっとばしてしまったある人文系研究者を見てつくづくため息が出た。

  • 単に理系ってだけでそんなに簡単にいくわけではないんですが…… 理系にだって色々な分野があるってことも知られてほしい……

  • 学生の頃と変わらない住まい、服装、生活パターンを続けていれば不安と嫉妬で頭がおかしくなるのも無理はない。 よくわからんけど、学生と同じ生活パターンの先生なんて居るの...

  • 周囲から期待されるほど勉強ができるなら。 いっそ理転してしまえばよかったんじゃないですかね…。

    • 周囲の期待なんて結局今うまく言ってる範囲でしか判断してないってことでしょ。 他の分野に言って通用するかどうかみたいなちゃんとしたまともなキャリア検討みたいなレベルで細か...

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