2021-11-25

岡田斗司夫メジャーになってつらい


 最近YouTubeで切り抜きチャンネルというもの流行っている。

有名人YouTuberが話したことをわかりやすく、短くまとめてくれている動画だ。

様々な有名人YouTuberに切り抜きチャンネル存在するが、岡田斗司夫の切り抜きチャンネルはかなり成功している部類だと思う。

3年ほど前、友人達とどんなYouTuberを見ているかという話になり、みんな登録者100万人クラスYouTuberを挙げていく中、私は岡田斗司夫と答えた。

すると周りの反応は誰?や、岡田斗司夫YouTuberじゃないでしょ。

と言った反応だった。

それがいまや切り抜き動画によって、彼の考えや言動拡散され、ものによっては100万再生にすら届きそうな勢いだ。


簡単に私が彼を好きになった経緯について話したい。

 最初彼を見たのは「真剣10代しゃべり場」という番組で、相談者はオタク少年オタクの何がいけないの?というテーマだった。

彼の相談内容はまとめると「オタク普通じゃないというレッテルを貼られ、生きづらい。そもそも普通って何?」というものだった。

そこで岡田斗司夫相談者に対して

「君の話しているのは普通じゃなくて、普遍の話だよ。」

自分オタクとして生きてきたけど、ある程度レッテル貼られるのはしょうがない。と答えその冷たすぎず、かと言って耳障りの良いことだけを無責任に言ってる感も無く、気付けば彼の番組ニコ動で漁って観たり、当時彼のやっていた、今でいうオンラインサロンのはしりのようなクラウドシティというサービスの有料会員になっていた。


犯されていく私の脳内

 私は彼の相談解決法やアイデアの作り方、特にジブリや、ガンダムに対する考察が好きだった。今まで何となく観ていたアニメだったがここまで製作者側は考えて作っていたのか。と関心することが多く、彼の話を聞いてから私のアニメに対する見方は大きく変わった。

そしてあろうことか私は当時付き合っていた恋人や周りの友人に、岡田斗司夫から受け売りだとは言わず、あたか自分が考えのように彼の話したことを話していた。

そんなインプットアウトプットを繰り返すうちに、私の考えや思考法は徐々に彼に染まっていった。

それが今や彼のアイデアの作り方、アニメ見方YouTubeで切り抜き動画拡散される。そしてそのことをひろゆきや、インフルエンサーが取り上げて拡散が広がる。


なぜ広まってほしくないのか?

 登録者2万人のビジネスYouTuberと20万人のYouTuberがいたとして、どちらの発言価値があるかといえば、もちろん内容にもよるがあ私は後者だと思う。情報とは希少性があるからこそ価値が生まれるのだ。よってDAIGOとかがいくらありがたい話をしても、その情報はもう何万人に晒された時点で価値は半減する。これをわかってない人は意外に多い。

よって私は岡田斗司夫があまり広まって欲しくない。これは私のわがままだということもわかっている。でもこの数年、大量の岡田斗司夫の話をインプットアウトプットした結果、意識せずとも私が考えていることや、話していることの成分に岡田斗司夫要素が入ってしまっている気がしてならない。

前は彼の知識考察脳内で切り取って話すだけで、周りの人が話を聞いてくれていたのに、広まるにつれて「それ岡田斗司夫が言ってたやつでしょ。」と言われたり、思われたりする確率高まる

から応援してたバンド芸人アイドルが売れていくにつれて、寂しくなる人がいるとは聞いたが、もしかしたらその感情に近いのかもしれない。

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