先日昔の手帳を整理していて、ふと自分のこれまでを振り返っていた。
自分にとっては縮図どころか自分が所属したコミュニティーとしては最大だった。
過去にあれ以上沢山の人と接する機会はなかったし
今でも初めて会った人の性格、タイプを学生時代の同級生に当てはめて考えてしまう。
人と話すことがないので交流が出来ない、広がらない。
ただ転職してお客と話すことが多い職場になると激烈に怒られることがあった。
そういう仕事では業務的な会話以外にも細やかなコミュニケーションが必要となる。
自分にとっては自分が話していいかどうかの境界が曖昧になってしまうので
そういった仕事は非常に困難だった。
たまに自分は話していいのかな?と考えることがある。
しかし、この件に関しても誰にも話す相手がいないので1人で考えるしかない。
思い切って話してみようと思うこともあるのだけれど
呼ばれてもいないのに突然壇上に上がりスピーチをするような気分になる。
「おいおい、あいつ話し出したよ」という声が聞こえてきそうだ。
社会に出たての頃は話さないことについて諭してくれようとした先輩方もいた気がする。
しかし自分から距離を取ったり、転職したりしたのでもう会うこともない。
話さないので誰の連絡先も知らない。
あの人、今どうしてるだろう。会いたいな、今だったら話せるかなと思うこともあるが
もう会うこともできないし誰かに連絡先を聞くこともできない。
出会いが発生するイベントはもうほとんど終わってしまっている。
こんな性格でよくこれまでやってこれたなと思うこともある。
すべてはインターネットのおかげだ。
しかし、職場のあの人とあの人が何かの話題で盛り上がっているが
何の話をしているのか?というようなことはネットには書かれていない。
「あんた位の年齢の人はみんな管理職の経験してて結婚して子供もいるのに、あんた今まで何してたんだ?」
ネットで氷河期世代とか未婚率の増加、少子化という情報しかない自分にとっては
怒鳴られたことよりも、世間の同年代は実際にはみんな昇進して結婚して幸せだとういうことが衝撃だった。
ネットだけを頼りにしていると、こういった自分の認識の違いに遭遇した場合に
どう判断していいか分からない。仲間内で意見を交わすという手段もないので確かめるすべもない。
同席している他の面接官も賛同しているし、この人の意見はおかしいと思っても
自分よりは支持を得られているということに負い目を感じて何も言い返せなくなる。
それでも自分みたいな人間でも情報が得られるネットはありがたいものだ。
インターネットのない時代に生まれていたら自殺していたんじゃないかと思う。
52歳だけど1年前からボクシング始めて新しく知り合いも増えたし輪は広がったよ
どういうきっかけで始めたのかしら? ぜひ聞きたいわ