2020-11-05

人と話さない。

先日昔の手帳を整理していて、ふと自分のこれまでを振り返っていた。

社会人になってからずっと手帳をつけているけれど

振り返っても特に何もない人生だなと思う。

自分人生には人との交流が極端に少ない。

学校社会の縮図などと言われるけれど

自分にとっては縮図どころか自分所属したコミュニティーとしては最大だった。

過去にあれ以上沢山の人と接する機会はなかったし

今でも初めて会った人の性格タイプ学生時代同級生に当てはめて考えてしまう。

社会に出て、年々自分世界が縮小しているのを感じる。

人と話すことがないので交流が出来ない、広がらない。

学生時代は皆に無視されてハブられていたので

コミュニティの中で自分が話さないことが日常的だったし

周りの誰もが自分が話さないことを当然のように過ごしていた。

社会に出てからもどこに属しても自分は話さなかった。

仕事で話すべきときは話すし、仕事理解もしている。

ただ転職してお客と話すことが多い職場になると激烈に怒られることがあった。

そういう仕事では業務的な会話以外にも細やかなコミュニケーション必要となる。

自分にとっては自分が話していいかどうかの境界曖昧になってしまうので

そういった仕事は非常に困難だった。

どこかに所属した時に積極的に話しかけてくれる人もいるが

自分が話さないので離れていく。

たまに自分は話していいのかな?と考えることがある。

しかし、この件に関しても誰にも話す相手がいないので1人で考えるしかない。

思い切って話してみようと思うこともあるのだけれど

呼ばれてもいないのに突然壇上に上がりスピーチをするような気分になる。

「おいおい、あいつ話し出したよ」という声が聞こえてきそうだ。

社会に出たての頃は話さないことについて諭してくれようとした先輩方もいた気がする。

しか自分から距離を取ったり、転職したりしたのでもう会うこともない。

さないので誰の連絡先も知らない。

あの人、今どうしてるだろう。会いたいな、今だったら話せるかなと思うこともあるが

もう会うこともできないし誰かに連絡先を聞くこともできない。

何も大きな変化がないまま自分はもう40になってしまった。

普通の人でもこれから友達を作っていくのは困難な年齢だ。

出会いが発生するイベントはもうほとんど終わってしまっている。

こんな性格でよくこれまでやってこれたなと思うこともある。

すべてはインターネットのおかげだ。

人と話さなくても情報が入るようになったのは大きい。

しかし、職場のあの人とあの人が何かの話題で盛り上がっているが

何の話をしているのか?というようなことはネットには書かれていない。

先日転職面接を受けたとき

あんた位の年齢の人はみんな管理職経験してて結婚して子供もいるのに、あんた今まで何してたんだ?」

面接官に怒鳴られたことがあった。

ネット氷河期世代とか未婚率の増加、少子化という情報しかない自分にとっては

怒鳴られたことよりも、世間の同年代は実際にはみんな昇進して結婚して幸せだとういうことが衝撃だった。

ネットだけを頼りにしていると、こういった自分認識の違いに遭遇した場合

どう判断していいかからない。仲間内意見を交わすという手段もないので確かめるすべもない。

自分共感してくれる人はゼロだが、この面接官には部下もいて

同席している他の面接官も賛同しているし、この人の意見おかしいと思っても

自分よりは支持を得られているということに負い目を感じて何も言い返せなくなる。

それでも自分みたいな人間でも情報が得られるネットはありがたいものだ。

インターネットのない時代に生まれていたら自殺していたんじゃないかと思う。

こんな自分でも何とか生活出来て、たまに欲しいものを買って、美味しいもの食べれることもある。

これで人と話せたらもっと楽しい人生だったんだろうなと思う。

でも話す機会もないか手帳をせっせと書いているんだなと思い返していた。

  • 52歳だけど1年前からボクシング始めて新しく知り合いも増えたし輪は広がったよ

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