2020-09-17

行政改革」とかいう周回遅れのスローガン

Wikipediaによれば、行政改革が叫ばれ始めたのは1980年代の中曽根行革以降のことだそうだが、最も記憶に新しいのは、小泉内閣「聖域なき構造改革」だろう。行政改革は「行政組織効率化と経費削減」が目的とされ、もちろんそれ自体は真っ当なお題目だ。だが、それに名を借りた利益誘導実態も、この十年二十年で明らかになってきた。

最も分かりやすい例は、労働者派遣法の規制緩和だろう。この「改革」で最も利益を得たのが人材派遣業界であることは論を待たないが、その改革主唱者人材派遣会社グループ会長職に収まりながら、未だに政治に対して大きな影響力を保っていることを、我々はどう考えればいいのだろう?

いわゆる加計学園問題も、加計学園への私的利益誘導とみなされかねない政策が「国家戦略特区諮問会議による規制改革」という建て付けで正当化され、擁護されていたことは記憶に新しい。最近、再び話題になっている大阪維新の会による「大阪都」構想も、行政スリム化の名の下に「市」の利権を取り上げたいという欲望が見え隠れする。

河野太郎「行政改革目安箱(縦割り100番)」が物議をかもしているが、彼自身のこれまでのネット上での「目安箱活動」の実績を考えれば、本心から「縦割り行政弊害をなくす」と意気込んでいるであろうことは疑いない。だが、晴れて担当大臣になった以上は、細かい効率を拾い集めて潰していくという「一議員でもできる程度の」活動に終始するのは感心しない。

行革」が単なる利権の付け替えに堕し、社会強靭さを(コロナ対応で明らかになったように)損なう結果となったのは、長期的な展望を持たず、目についた些末な効率を取り上げてつつき回すという我々日本国民政治家の態度に原因があり、それは結局、自分権益を拡大したい人間隠れ蓑として都合の良いものしかない。そして、菅政権就任にあたって唐突に(本当に唐突に)「行政改革」を唱え始めたのは、特にこの路線弊害反省もせず、むしろ積極的継続しようとしているからだろう。僕は、河野さんの真っすぐな所は何だかんだで評価しているのだが、河野さん自身はそれでいいのだろうか?

河野行革相は、平井デジタル相と密に連携して、もっと未来日本行政組織のあるべき姿についてグランドデザインを描くような仕事をした方がいいのではないかと思う。それなしに小手先改革に終始すれば、その行革は間違いなく「裏舞台の住人達」の喰い物にされて終わるだろう。

  • ガースーのくせに本格政権にしようと本心でおもってんだもんな

  • 聖域なき構造改革には、行政の改革も民間の規制緩和も含まれるが 行政改革自体には民間の規制緩和は入らないんじゃないの

    • 聖域なき構造改革には、行政の改革も民間の規制緩和も含まれるが 行政改革自体には民間の規制緩和は入らないんじゃないの 「規制緩和によって監督官庁の利権や天下り先を取り上...

      • これらを解決するには、やはりリバタリアンしかないのです。

        • それこそ利権目当ての政治ゴロが喜びそうな政策だな。

        • 逆だろ? 自由化するってことは、強者と弱者がルール無用で争うってことで、つまる強者が勝つってことで、強者っていうのは忖度されるだけのパワーを持ってるやつのことだよ。 公正...

  • ひたすら規制緩和行政改革しまくって二度と先進国として足腰立たなくなるぐらいのネポティズム国家になってくれた方がいっそ清々しい。

  • 戦前によくいた清算主義だなぁ。

  • 履歴に語学留学なんていうのがあるようなのでも一国の最高指導者が務まるってのもアレだけど、その語学留学中に知り合ったお友達(加計)に利益誘導だもんね。

  • どんだけ国策を誤ろうとも破滅には至らないように今のうちから暴対法を拡大解釈して 中国共産党のスパイ、日本共産党、連合などを反社認定して厳しく監視しといたほうがいいのでは...

  • 行革は周回遅れのスローガンと言われても日本語を変更するわけにはいかないからどうしようもないだろ 行革って言葉と同じ意味を「うんこちんちん」という言葉に持たせて「うんこち...

  • 世の中は常に変化してるんだから不要になったものを削り必要なものを増やすのは当然でしょ 何が必要か必要でないかは意見が分かれるんだろうけど 野党は行政改革しないの? 少なく...

    • 行革が錦の御旗になる時代はとっくに終わった、というだけだよ。党派性の問題にしたいようだが、仮に野党が同じようなことを言っていようが、筋が悪いという意見は変わらないな。 ...

  • 平井って、ネット規制した香川の大山一郎を援護射撃しまくってた四国新聞の取締役の人だよ。そんな人に改革を期待するとか、増田くんうじ湧いてね?

  • https://www.toonippo.co.jp/articles/-/411034 民間人登用を巡っても党側が難色を示した。首相はブレーンである竹中平蔵(たけなか・へいぞう)慶応大名誉教授や、三木谷浩史(みきたに・ひろ...

    • うんうん。分かってる人はやっぱり分かってるな。 #竹中平蔵 氏がこだわった #国家戦略特区 での規制緩和で #加計疑惑 が起きた。英語の民間試験導入も竹中氏の #教育改革推進協議会...

      • こりゃ、デジタル庁も竹中平蔵の入れ知恵かもな。持続化給付金のウェブサイトの件、コロナ感染把握システム件、どちらもパソナが一枚噛んでいた。

  • 以前、行政改革に名を借りた利益誘導の欺瞞について増田を書いてから三週間経ったが、基本的にその印象は覆っていないどころか、ますます強まっている。 そのうえで、菅総理大臣...

    • 210人で4500万円ということは一人頭で年間21万円ちょい、月々1万7千円というところか。それを六人ばかり削ったところで、既得権益呼ばわりにはだいぶ弱い数字だと言わざるを得ない。 ...

    • この増田自分が思ってるほど知性ないよな感は文章から滲み出てる

  • 今更だけど加計学園問題は加計学園への利益誘導ばかり取り上げるけど、特区は1つだけって条件つけさせた獣医師会への利益誘導の側面を何故かガン無視するよねパヨクって。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん