読書家と呼ばれるような人たちであってもたまに「図書館で借りて読んで面白かったらちゃんと買います」というひとがいる。
法的にも道徳的にもピュアリー・ホワイトであるし、なんなら本来支払う必要のない金を還元するぶん、
世間的には感心であるということになっている。その認識は正しいだろう。
しかし、余分な金を払う準備があるのならそもそも最初から買って読めばいいのでは、という疑問も湧く。
その疑問に対する答えはこうなるだろう。
「もしその本が『ハズレ』だったら金をムダにすることになるからいやだ」
でも純粋に困窮している人や高額な大著を求めようか迷っている人などならともかく、
せいぜい1000円2000円の小説に「合理性」を基準に購買行動を決めるのがどこまで経済的かは実のところよくわからない。
図書館に行き、お目当ての本を見つけ、順番待ちの予約を申請し、順番が来たらまたぞろ引取にでかけ、定められた制限期間内に読み通し、また図書館へ返却のためにでかけていく。そもそも読んでみてつまらなかった場合、買おうが借りようが読んだ時間が「ムダ」になることは変わりないのであって、800円の文庫本を読むのに二時間かかったとして時給マイナス400円、負けは負けである。あとはどのくらい負けるかどうかの話でしかない。
だいいちに金銭的・時間的なコストを考えたら世の中の九割九分のひとびとにとって読書など(自己啓発の類のものを含めて)絶望的に「ムダ」な行為だ。
逆に意味のないコストをむやみにかけることで趣味人としての見栄を見せつける、江戸時代の旦那衆のような蕩尽を称えるべきとも思われないけれど、息抜きや逃避や精神生活のための行為を損得でいちいち勘定するのはそれこそ余計なコストに見える。
それでも前もって無料のお試しをやらないと怖い。
どんなジャンルでも今コンテンツ業界において無料のお試しがデフォルトになっていることに由来するのではなかろうか。
音楽はYoutubeであらかじめ聴ける。映画はテレビでやる。マンガもネットで読める。これらはすべてオフィシャルだ。
いまや試すという行為は無料であることと分かちがたく結びついている。
金を払って試すのはもはや実験ではない。賭けだ。支払った金銭に見合うだけのリターンがあるかどうか。
そうした世界においては目に見えて焦点となっているのは金銭であるため、時間的なコストが余分にかかっていたりしても捨象されてしまう。
金と時間のバランスにおける試しのバリエーションが増えたと表現すれば、聞こえはいいかもしれない。
で、タイトルの話に戻るが、
こういう「図書館で借りて試す」派のひとびとと
実際そこまで違わないのではないのだろうか。
あくまで、「賭け」を極端に恐れる、という点において。
しかし現実には図書館に行く人々は法律や道徳を遵守している模範的な市民であり、
漫画や音楽のような虚業で金儲けがおかしいと普通の日本人が気が付いたからだよ まっとうに仕事をして、音楽やお絵かきは趣味ですればいい 年収30万でも漫画を描きたいという人が趣...
その通りです。 dropbooks で違法同人誌を読んでいたのは、購入する価値のある同人誌を見つけ出すためだったんです。 1冊当たりせいぜい800円程度としても、100冊買えば8万円...
インターンとか言って学生を無償労働させて能力も図るアレ 会社側は合法行為だとか言ってやってるんだろ だったら漫画村も受け入れるべきだ
でもさ、ぶっちゃけいちど読んだことのある作品に金は払わないよね。
当たり前じゃん 出版社や作家だって元ネタと思われる作品の著者や末裔に権利料や感謝を渡したのかといえば渡してないだろ
そのお試しって漫画雑誌だと思うんだけどね、正直立ち読みだってできるわけだし あれを使ってた人の大多数はそんなまともな神経してなくてタダ読みできてラッキーみたいなこと言っ...
会社側は就活生にお金を払わないじゃん
だからいまはKindle Unlimitedとかsukima.meとかそういうサービスがいっぱいあるっつってんろ
Amazon unlimited使うくらいなら本屋行くわ たしかに漫画系は出版社から発売されてるのはわりと違法ダウンしなくても色んなサイトで品定めできるようになってるのは知ってる
むしろ性根が全く逆だろパンティー
お大事に。