最近「犯罪者予備軍」という概念があちこちで議論になっているので、
便乗して長年「犯罪者予備軍」の第一ファクターとしてやり玉に挙げられてきた
「動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する」ことが
つまり、「動物を愛護すれば人間は穏やかな優しい性格になる」という公益が生まれるので、
「動物を虐待したい」という個人の欲求を制限することも許されるというわけだ。
(この辺りは中学で習う理論。公共の福祉に適うなら、個人の権利を束縛してもいい。)
ところが、昨今のヴィーガンとか動物愛護過激派の行動を見ればわかる通り、
それどころか、動物を守るために人間に対して攻撃的になる例は山ほどある。
また一方、「動物虐待したら人間は悪人になるか」というと、これも非常に怪しい。
よく酒鬼薔薇事件とか佐世保女子高生殺人事件とか、ワイドショーを騒がせた事件の犯人が動物虐待をしていたから、
「動物虐待は殺人にエスカレートする!」と語気を強くして主張する人もいるが、
具体的に「動物虐待者に占める凶悪犯罪率」(凶悪犯罪者に占める動物虐待者率、ではないのに注意)のデータを
「幼少期に動物虐待をした後、殺人を行った人物がいる」というのは
それは「ほとんどの殺人犯は殺人の前の24時間以内にごはんかパンを食べている。よって、炭水化物は殺人犯を生む」と
言っているようなものだ。
というわけで結論。
公益が無いのに「動物虐待が好き」という特定の属性を持つ人種を罰するのは
というかみんな薄々気づいてるでしょ?
たとえば魚釣りというスポーツは生きた魚に針をぶっ刺して楽しんでるわけで