国公立大学の合格発表も終わり、進路が決まった人、残念な結果になってしまい来年への決意を決める人、色々あると思う。
そんな中で自分の失敗談から、同じような目に会う人が少なくなるようにここに書き残したいことがある。
タイトルそのままである。行くな、というと語弊があるが、こんな人はいかない方が良いと思いますよーということを言いたい。ちなみに私は医者ではなくコメディカルなので医学科のことはわかりません。そこはよろしく頼みます。
医療=安定、これは多くの人が思っているだろう。ある側面では、これは間違いではない。文系の就活に比べ遥かに倍率が低く、就職率は100%だし、ほぼ正社員で、公立病院なら公務員である。給料が極端に安いとかは少ない。
ここまでだとやっぱり安定してるじゃないか、と思うだろう。しかしこれは、
「4年(ないし3、6年)の間、しっかり勉学に打ち込み、コメディカルになりたい!という思いを持ち続け、最終的に国家試験に合格した」人だけがたどり着くゴールである。
1つずつ解説していく。
①勉強と実習がめちゃくちゃ多い
憧れのキャンパスライフなんてものはない。鈍器のようなサイズの教科書すべてがテスト範囲とかいうふざけた量の勉強と、分かりにくいくせにテストだけ難しい講義。ちなみに講義に選択権はない。全部必修である。終わったと思ったらひたすら立ちっぱなしの実習。まわりが旅行だ留学だとキラキラ楽しそうなのに、自分は訳のわからない課題におわれて、若い4年が終わる。最近、surfaceの広告みてスマホ割ろうかと思った。
入ったときには憧れを持っていた職種でも、だんだん嫌になることもある。そうなったときのリカバリーがまあききにくい。
医療系以外の学部だと、就活で色々な分野を受ける人もいる思う。しかし医療系だと、その専攻以外の就活をするのはかなりイレギュラーだ。前例が少なすぎてサポートもあまり受けられない。
例えば教育学部でも先生にならない人はある程度いるが、医学部系はずっとずっと少ない。ネットにもエピソードは少ないし、採用担当も怪しむ。なにか相当な志望理由を用意しないと詰む。他の学部なら必要なかったくらいの大袈裟な志望理由を生み出す必要がある。
③国家試験に落ちることもある
コメディカルでも合格率はバラバラだが、一番高い看護師でも90%前後である。いやいや9割うかるじゃん、と思うでしょ?でも考えてみよう。100人いれば10人落ちる。しかもあまり入学偏差値は関係ない。あなたは、絶対に下位10%に入らない自信はあるか?
また、落ちても次の年、というのも中々厳しい。国家試験は職種に関わらず、既卒生の合格率が圧倒的に低い。つまり、現役でこけてしまったらリカバリーが圧倒的に大変である。
つまり医療系学部は、一度レールから外れると極端にハードモードになるところである。これを、安定といって良いのだろうか?
どうしてもなりたい気持ちがあって行くのはとても素晴らしいことだし、正解だと思う。ただ、親に言われたからとか、何となく安定してそうだから、とかでいくには、あまりにも(時間や労力に対する)コスパが低い学部だと思う。
この投稿を見た人の参考に少しでもなれば嬉しい。
生活安定するからいいじゃん バカなの? 非正規雇用で延々低賃金で働くことより 100倍も1000倍もいいだろ