旬を逃した感はあるけど、思い出に浸ってたら書きたくなったので。
正直就活を舐めていた。エントリーシートで落ちることなんてないだろうと思っていた。適当にエントリーシートを書いたNTT DOCOMOとNTT DOCOMO関西があっさり落ちる。
NTT地域子会社のOB面談をしつつ、エントリーシート、一次二次面接は軽くクリア。が最終面接で真っ白になって、全然喋れず。今でもたまに思い出すくらいのトラウマ。多分、会社に入って何がしたいのか、とかのベーシックな質問だったはずなのに、答えれなかった。今思うと、「何もしたいことなかったんだろうな」、と思うが。この時真っ白になったことは今でもフラッシュバックのように思い出す。同じ大学の同じ専攻の当時好きだった女史が同じ日に最終面接を受けていた。その子には、その日の夜に採用通知が来たと聞いて、あー今何も来てない俺は落ちたんだなと思った。その子は後に社内結婚したと聞いた。俺も合格してたら違う人生だったかもしれない。
エントリーシートで落ちたが、大学の推薦枠を使って、NTTDOCOMOに再チャレンジした。ここでも、一次二次面接はさらっと通ったけど、溜池山王までいって受けた面接のときは、あーこれはあかんな、と思った。やっぱり、何がしたいのか、と聞かれて答えられなかった気がする。ホントに何がしたかったんだろうか。多分携帯が作りたいとか言ったんじゃないだろうか。じゃあ通信会社じゃなくて携帯メーカーだよね。結果、その後、携帯メーカーに就職したのだけど。
ちなみに、ここも、昔好きだった別の女史が受けてて内定もらってて、社内結婚してた。
そんなこんなで、電機メーカで働いてたのだが、何を思ったのか、就職3年目でもう一度DOCOMOの新卒採用を受けてみようと思った。今の新卒の基準はわからんが、当時は新卒採用というのは、本当に新卒の人しか資格が無かった。それが、どういうわけか当時のDOCOMOは新卒の採用条件に年齢の制限しか無かった。ので、エントリーしてみたらとりあえず書類は通過した。これはおそらく制度のバグだったと思うのだが、エントリーシートは完全に新卒ターゲットの入力項目しかなく、普通に記載を進めても、自分が既卒だと申告できるタイミングは無かった。一次面接でその旨伝えてみると面接官には、え、そんなことできるの?とびっくりされた記憶がある。でもとりあえず面接は無事進んでいけた。が、やはり最終面接で何がやりたいのかと聞かれると答えられずに落とされた。ちなみに、その翌年の新卒の採用条件には既に働いている人はエントリー不可に変わっていた。
たまたま、DOCOMOの中途採用のページを見てしまったせいで、またもやエントリーしてしまった。何か意地があったんだろうか。正直当時の心境は思い出せない。
結婚式の翌日に妻に内緒で、会社には有休をとって、また溜池山王まで行って面接を受けた。やっぱりまた落ちたのだが。
その後、電機メーカを点々とし、今は三社目。ちなみに、名誉のために言っておくといろいろ受けたが転職活動も含めて、NTT系以外は落ちていない。もともとは組み込むソフトウェアエンジニアだったのに、何故か今は海外営業をしている。
ある意味器用で、そのままの意味で器用貧乏なのだと思う。せっかく大学の時に勉強してたことが今まさに旬になってて、当時近くにいた人たちをよくニュースで見かけるようになって、俺も別の人生があったのかもしれんなと思う一方、それは当時好きだった女史と結婚できてた可能性よりも低いだろうなと思う。