2018-08-04

性における加害と被害非対称性はどこから生ずるのか

前々から疑問に思っていたことだが、男性は「見る」という行為においても「見られる」という行為においても、加害者たり得る。

「見る」性犯罪典型が「盗撮であるし、「見られる」性犯罪典型が「露出である

もちろんここで「男性」と書いたのは主語が大きすぎる & 偏見であり、妥当ではない。

当然ながら、女性盗撮犯もいるし、女性露出狂もいるだろう。

しかしながら、女性場合は「男性自慰行為を見る(窃視)」においても「男性自慰行為を見せる(露出)」においても、どちらも性産業としての需要が極めて高い。

犯罪リスクを冒すまでもなく、協力してくれる変態野郎は山ほどいるし、それどころかそれでお金を稼ぐことだってできるだろう。

当然ながら、上記文章についても主語デカ偏見不適切なのは言うまでもない。

ところで、アダルト漫画では「男と女性的観念を逆転させたらどうなるか」を思考実験する作品が多く見られる。

すなわち、童貞を捨てられて喜ぶ男 → 処女を失って喜ぶ女 の世界へと改変され、女性積極的セックスを持ちかけてくるようになる。

こうしたフィクション作品が成り立つのは、現実世界において男性と女声の持つ性的観念に「非対称性」が存在するからである

(※そもそも童貞を「捨てる」、処女を「失う」という言語表現のものが、性認識非対称性如実にあらわしている)

すなわち、見る―見られる行為に【加害】のウエイトが強くのしかかる性別と、見る―見られる行為に【被害】のウエイトが強くのしかかる性別とで二分されている。

痴漢盗撮にしても「男性被害者」はたしかに間違いなくこの世にいるし、事実、私(男)や私の友人(男)もじつは電車痴漢被害にあったことがある。

しかしやはり、周りに言っても信じてもらえないというか、信じてもらえても理解は得られない空気社会にはある。

もっとも、私や友人を痴漢した犯人はこれまた男性であったので、もしも痴漢してきた相手女性であったなら「あれはご褒美だったな」と被害に対する感想が180度逆転してしまっていた可能性は否定できない。

そう考えると内心は複雑で、やはりうまくは表現できないが、「非対称性」と呼ぶより他ない、よくわからないモヤモヤとしたものを感ずる。

やがて、人類性差がなくなって、みんなナメクジになってしまえば、男女間の不毛殺伐とした対立、争い、あるいは救いようのない断絶は解消するのかもしれない。

しかしそれは当分先の話となるので、増田としては卑怯にも結論を保留とし、あとの議論トラバ氏とブクマ氏の良心と見識に委ねることとしたい。

  • 根底にあるのは肉体の非対称性だろ 男のほうが力が強く、また性行為におけるリスクが圧倒的に少ないという

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