ゲームの感想でよくありがちなのは「つまらん」と「クソゲー」という言葉。
どちらもゲームそのものを最低評価していく言葉だが、理由を聞くとほとんどが理由を言えないプレイヤーばかり。
自分が気に入らないと思った時点でつまらん・クソゲーという。そしてこれらを多用するのは20代中盤あたりから30代後半。
もちろんその他の世代もいるが、20中盤~30後半が特に多い。
一方で感想をちゃんと理由をつけて言える世代が10代前半から10代後半と40代前半から50代前半。
一番ゲームとして進化した時代を見ている事、ゲームそのものにまだグルメではない世代だったせいか
ゲーム自体は今の流行りが多いのだが、まだ世間に毒されていない子が多いために
嫌と思ったら、何がどうして嫌なのかを言える。
好きも同じように言える。
次世代系ゲームが揃い始めた時代の子供達で、またネットという環境も揃っていた為に
一番ネットによって汚れてしまった世代。ある意味で被害者たち。
彼らも学校では、読書感想文くらいはやってきたはずなのにどうにも語彙力が低下していて
もちろん、丁寧に且つ的確に長所短所を指摘できる人もいる。とても貴重な存在なくらいで数は多くない。
本当は素直にいろいろ言いたいのに、言うとあらゆる方向から言葉の暴力や村八分にされてしまう為に
それでも言いたいことを言おうと頑張る人はいるが、そういう人の言葉は全く受け止めてもらえず広まらない。
逆に罵詈雑言などの言葉はあらゆる人が共感してしまう為に目立つようになる。
これによって、良いことを言っても結局届かない。ならば、感想を言った所で届かず、攻撃の対象になってしまうと考える人が増える。
昨今では発売前に情報がリークされてしまったりと、スタートの印象を操作されてしまうことがある。
これにより、ユーザーは購入前から「あれはダメ、これはダメ」というイメージを持ってしまう為に
そのイメージを払拭されないままになり、どんなにいいゲームであっても発売の時点ですでに親の敵のような憎しみをもつ人もいる。
読んだ本に対して、「どのような表現を用いて感想を伝える」か、それが出来ているかいないかでわかる。
「面白かった」と言って、「どう面白かった?」と聞いて答えられないのは問題だ。
逆に「つまらなかった」というのも同じだ。
Twitterなどを見ると理由を答えられずにフォロワーなどにツッコまれた挙げ句に喚いてしまう人がいる。
そういう事にならないよう相手に理解を得てもらうように必要なのも「理由」だ。
今回は世代によって、こう違うという事を書いたが一番問題があった世代の人たちに勘違いしないでほしいのは
自分が「理由」を言えると自負しているのであれば、それは堂々とこれからもしていてほしい。
そういう人は、好感が持てる存在だ。
もし自分が「理由」を伝えるのが苦手と思った人は、これから少しずつ改善するように頑張ってほしい。
全力で応援したい。