2018-03-05

味覚が本当にコロっと変わった

味が濃いもの匂いの強いものが苦手だった。

例えば、味噌汁なんか最悪で自分絶対に家の味噌汁どころか給食味噌汁も、外食しにいったときについてくる味噌汁も飲まなかった。

いや、親から外食は「嫌いでも食べずに残すのはだめ。本当に食べられなかったら残しなさい。」といわれていたので一口だけ飲んで「ごめんなさい。」と言って残していた。家では少量の味噌汁にしてくれていた。

もう一つ苦手なのが魚だった。これは刺し身すら好き嫌いがあった。いわゆる白身魚カレイや鮭、ヒラメなど)は食べることが出来るがマグロカツオはもちろん、鯵なんかの赤身魚は全く好まなかった。もちろん、人並みに寿司は好きだったが。

 

家をでるまでは、いやいや食べていた。家を出てからは、もう自分が嫌なものは食べなくてもいいんだと思って少しうれしかったのは内緒

高校卒業して、大学では昼は学食カレーうどん、夜はバイト先のまかないの蕎麦天ぷらばかり食べており、就職して食べるものは相変わらず自分が好きなもの特に、肉は鶏肉が大好きで、しかも肉系で一番安いので毎晩鶏肉を食っていた。

そんな生活を続けていたからか、健康診断であらゆる場所が悪いことを知らされ、医者から食事指導をされて、特に肉をできるだけ断って、意識的に鯖などの青魚を食べることを勧められた。

絶望だらけだった。あんなに昔嫌いで嫌いで仕方なかった魚を食べなきゃならないのだ。

 

そしていつもいくスーパーで鯖を二枚におろしものを購入。今まで培ってきた自炊スキルを利用して、まずはトマト煮(トマト大好き)をしてみる。

にんにくなどで青臭さを消して食べてみると、案外いける。

「なんだ、全然、臭みを消せば食えるじゃないか」と思い、しばらくはトマト煮ばかりする。

だんだんトマト煮ばかりを毎日食べるのも空きてくるので様々な試行錯誤を繰り返し繰り返し、そしてようやく来るべき日。

焼き魚」以外思いつかない日がくる。

冷蔵庫に鯖と卵しかなかった時に、「今日は卵だけ焼いて飯を食うか」と迷ったものの鯖の消費期限今日

みりん醤油につけておこうにもみりんがない。買い物に行けばいいけどめんどくさい。

結果的社会人になって初めての焼き魚

 

すごく美味しい。

びっくりした。昔食べていた魚と特に味の特徴は変わらない。変わらないが、飯が進む。

会社でもあんだけ「焼き魚は無理なんですよ~」と言って、飲み屋でも「ホッケうまいぞ!くってみろ!」と言われても食わず嫌いで食べなかったのが馬鹿に感じるレベルで美味しい。

もしかして味覚が変わったのでは」と思い、そこから味噌全然食べられるし、鯖の味噌煮なんて大好物になってしまった。

気がつけば20代の晩飯といえば「米、鶏肉、生サラダわかめスープ」だったのが今の晩御飯は「米、焼き魚、生サラダ味噌汁」とかなり健康的と感じる食事になった。

 

同僚から言われた。自分ものすごく好き嫌いが多いから昼飯を誘おうにも誘えなかったと。でも今はお前はだいたいのものうから誘いやすくなった。

嫁はなんでも美味しく食べてくれるからいかなと思ったと言っている。

もしあそこの健康診断健康を損なわなかったらきっと今はないのだろう。

 

自分の子供もどうやら嫌いな食べ物がある。

どうやら酢が嫌いなようだ。マヨネーズ拒否する。

いつか、いつか美味しく食べてくれる時期が来るかな?と思いつつ、「嫌いでも食べずに残すのはだめ。本当に食べられなかったら残しなさい。」と言っている。

一番怖いのは、アレルギー検査で若干の豆類アレルギーがあるそうで、本人はそんなこと構わずピーナッツを食べているのが怖いが、好きなものをあまり食べないようにしなさいと言わなければならないことだ。

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