2016-11-04

ホワイト企業うつ病になってしまった

IT企業だが、給与福利厚生もよく、残業代も50時間分が自動的支給される。50時間を超えたとしてもその分の残業代は出る。

残業代が50時間でるが、基本的残業が嫌いなので、月5時間くらいしかしていない。

ノルマとかも特にない。勝手に成果を出してね、というスタイル

所属している部署は7〜8人のところで、全体的に酒を飲まない+個人主義なので飲み会もなし、昼食も一緒に行かない。なので無理してコミュニケーションをとる必要もない。

もともと仕事=趣味みたいな人間だったので、プライベート仕事わず同じようなことをやっていた。

そうした結果、仕事の実力はなかなかついてきて、外部から講演依頼とか多々頂くことも出てきた。取材とかも受けた。

どんどん楽しんで仕事をして成果を残していたが、なぜか徐々に辛くなり始めてきた。



俺は人より少しだけ承認欲求が強かったので、早く認められるようにと努力してきた。

から認められるためには、他の人がやってないことをいち早く、周りが期待するレベル以上の成果を出し続ければいい。

そのためには、自分能力限界まで使い、見せ方を工夫し、少し背伸びして成果を見せてあげることになる。

それを繰り返すと、周りから周知され、またすごいものを作ってくれるのでは、という周りの期待感を生み出すことができる。

そうすると、期待感を込めてその人が新たな機会をくれることがある。

そうしたら、その期待感絶対に裏切らないように、次の成果をひたすら出すだけ。

多分どんな分野でも、これを繰り返せば、その業界で名の知れた人間になれると思う。

だけど、これを繰り返した結果、俺はうつになった。


始めは自分の好きな技術を使って、便利なもの面白いものを作りたいと思って色々作り、楽しんでいたが

それが評価され始めて、認められてしまい、その評価されている自分を演じるのが辛くなった。

期待を超え続けることが辛くなった。

期待を超えるアウトプット短期的に出そうとしてしまい、自分技術能力を磨くことができない。

その結果、見せ方やネタの質で補うばかりになってしまう。本質的技術力がつかないのに、求められる期待だけ上がってしまって、とても辛い。

趣味で好きな技術を使って遊んでいた頃の純粋気持ちはあまり残っていない。


世間は、労働環境のひどいブラック企業でのうつ自殺問題になってるけど、うつ労働環境が恵まれていても起きる。

正直、こんな良い環境うつになるとか、贅沢だなとか言われると思うけど、うつっていうのは、相対的ものじゃなく、どんな労働環境でも起きうる。

俺の場合は、大学研究室教授が話してくれた経験があったから、うつに対してちゃんと向き合うことができた。

その教授は、昔からちょっとうつになりがちなことがあったのだが、結構気軽に精神科心療内科相談に行っていた。

どうしても、精神科診療内科相談に行くとなると、頭がおかしい奴みたいな印象があって行きづらいと思うんだが

こんな大学教授になる成果を残してきた先生が、そんな体裁や体面を気にせず、ちょっと気分が悪いなと思ったら相談しに行くレベル

やってきたと聞いて、ああ、そんな気張らなくてもいいんだな、と当時は思った。


から、気軽に精神科相談しに行ってたし、今回も「本当にムリ」ってなった時は、すぐ診断書を書いてくれた。

うつ状態診断書ってすごいのな。会社の人事に持って行ったら、すぐに休職手続きを進めてくれた。あれを出されたらやっぱやばいのな。

結局俺が言いたいのは、ブラック企業じゃなきゃうつ病にならないわけじゃなく、色んなケースがあるから

辛いと思ったらもう少し気軽に精神科なり心療内科相談しに行けばいいよってこと。

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