2015-03-24

なぜ「最貧困少年少女」は救いにくいのか

鈴木大介氏は最貧困女子話題になったが、その前に貧困少年に関するルポを書いている。

そこで描かれたのは、泥棒詐欺に向かう貧困少年の姿である

資本主義は、貧困女子を「性風俗産業搾取される被害者」の立場に導き、

貧困男子を「組織的オレオレ詐欺集団窃盗加害者」の立場に導く傾向にある。

貧困男子にも性風俗における需要があれば、おそらく「ババアに弄ばれる被害者」になっていたのであろうが、

需要がないため(女性向け風俗は客が入らずすぐ潰れる)、裏社会少年たちを「下っ端の加害者」として活用するのだ。

 

貧困下で育っていない「一般市民」にとって、貧困女子は「可哀想」だ。

売買春経験は無くても、多くの女性痴漢セクハラ等の被害経験を持っているので、

実家貧乏から…を理由キモオヤジサービスさせられる運命を課せられたJKは、

シンパシーを覚えやすく、助けてあげたい存在かもしれない。

 

しか貧困下で育っていない一般男性にとっての貧困男子とは何か。

カツアゲしてくるDQNである。「イジメの主犯」である

高校進学によって、中卒の彼らとやっと縁切りが出来てせいせいしたような、そんな存在だ。

地価の高いエリアや、国立私立の小中学校に通った男性からすると、同級生としては「不可視」で、

ニュースにたまに出てくる胸糞悪い悪者」のような、現実味の薄い存在かもしれない。

そんな一般男性たちが、彼らにシンパシーを覚えるだろうか?助けたいと思うだろうか?

「俺たちが真面目に勉強していた頃、あいつらはカツアゲをしていた。大人になってから暮らしに差があるのは当然」

こう思うのが普通ではないだろうか。

 

貧困少年ケアは、彼らが「裏社会に入った地元の先輩」になついしまい、

「下っ端の加害者」として使われ始める前に行われるべきなのだろう。

貧困少女風俗スカウトなついしまう前にケアされるべきなのと同じことだ。

しかケアをする組織は、「裏社会に入った地元の先輩」や「風俗スカウト」を敵に回すことになる。

貧困少年少女が救われることで、彼らを搾取して暮らす「むかし貧困少年だった大人たち」が飯のタネを失うことになる。

貧困少女を救う活動をしている仁藤夢乃氏は、できるだけ有名になるべきだろう。

 「売名」だの「承認欲求」だのというゴミのような問題ではない……)

 

貧困少年搾取した過去を持つ、むかし貧困少年だった彼らは、まともな仕事再就職できるだろうか?

一般市民あなたに聞きたいが、彼らと働けるか?

 

助ける側のリターンが少ないだけでなく、リスクがあまりにも大きすぎる。

それが貧困少年少女放置の原因になるのだろうと思う。

 

また貧困少年少女は、豊かな家庭で育った奴らからの「助けてあげる」的な上から目線を嫌う。

裏社会に入った地元の先輩」や「風俗スカウト」の方が、似た過去を持っているため信頼する。

童貞ジャニーズエリートを嫌い、理解者面をする伊集院に群がるようなものなのだろう。

 

それにしてもオッサンだらけのはてな民が、貧困若年女子に興味しんしんで、貧困中年男性に興味しんしんで、

貧困若年男子に興味がないのは見事すぎて笑えるな。貧困若年女子に興味があるのもどうせスケベ心だろ。

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