偏差値40代、30代の大学を普通に卒業すると多くの場合、高卒や専門卒が多くいる所に就職することになります。新卒の時は偏差値50以上の大学を卒業した人達とあまり給料が変わらないかもしれませんが、就職して10年、20年たつとどんどん差が開いてきます。実質高卒と同じような給与体系の職場で働くことになるので、年をとっても給料が上がりません。学費や仕送りは親が全部やってくれる、という場合はそれでもまあ生活はできます(大学の学費として投資した分が無駄といえば無駄ですが)。ただ、親御さんに余裕がなく、奨学金を借りた場合、高卒レベルの給料で奨学金を返済していくのはとても大変です。同級生や似たような感じの異性と結婚すれば夫婦で借金を抱えることになります。片方の稼ぎで子育てができるような給料ではないし、子育て、介護にもお金がかかることを考えるとかなり厳しい状態に追い込まれます。
高校の先生は商業高校や工業高校の学生に高卒で就職をさせるよりも偏差値40代、30代の大学に進学することを薦める人もいるようです。高校生の就職の世話をするのは大変だし、せっかく就職が決まっても離職率が高い、だったらとりあえず大学に行かせてしまったほうが楽だからです。親御さんもとりあえず大学に行けば就職できるんじゃないかとぼんやりと思いこんでいる人がいます。両親ともに大卒であれば高卒、専門卒の人生を想像することができなくて、とにかくどこでもいいから大学に入れて大卒にしようと思うのも無理はありません。大学側も定員割れしていればとにかく誰でも入ってくれる学生は入れます。そういう大学で教えている先生たち(概ね偏差値50くらいの大学の出身)は他の大学に就職するのが難しい(一部業績をあげてもっと上のレベルの大学に移っていく人もいますが、年配でうつることはまずない)、他に就職先もない、教授、先生、と言われてすっかり誇り高く給料もまあまあもらっているから今の仕事を手放したくない、なのでとにかく誰でもなんでもいいから学生を入れます。知的障害でも認知症でも学費を払ってくれるならなんだっていいのです。本気で学生の将来を考えてくれているわけではなく、表面的に優しく接して学生を逃がさないことに必死です。
周囲の大人たちは学生のことを本気で心配して、将来を考えてくれているわけではありません。ですから、偏差値40代、30代の大学に入る皆さんは、こういう大人たちから距離を置いて自分で将来を考える必要があります。高校までの学力が、大学に入って突然のびるというのはごくまれです。仮に伸びたとしても偏差値40代、30代の大学出身という学歴は(学部から別の大学に入りなおさない限り)一生ついて回ります。そういう現状を踏まえた上で、自分は何をやったら生きて行けるか、なんだったら人からお金をもらえるくらいの働きができるのか。勉強が苦手でも何かモノづくりが好きだとか、手先が器用だとか、根気があるなら、そういうのを生かせる仕事を探した方がいいかもしれません。体力に自信あり、コミュニケーションが得意(接客のバイトが苦にならない)の場合も同様です。今だったら偏差値30代、40代の大学を出たとしてもサービス業であれば引く手あまたかもしれません。建設、飲食、引っ越し、携帯ショップ、書店、介護などサービス業なら容易に就職できるでしょう。ただ、企業が大量に採用して大量に離職する業界はあまりお勧めしたくありません。専門性がつかないとかやたら厳しいとかそういう話をたくさん聞きます。こういう、わかりやすい形で求人が出ている業界以外にも人を募集している業界はあり、使い捨てにされない業界もあります。コミュニケーションがそれほど得意でなくても、コツコツ何かを作ることが評価される業界もあります。そういうところをうまく探せたらまだいいんじゃないかな、と思います。大学の勉強以上に、自分が何ができて何ができないのか、どこなら使い捨てにされずに、長く働くことができるのか、本気で考える必要があります。
人にんなこと諭す前に、代と台の使い分けくらい出来た方が良いと思います
このエントリはコピペにして周知されるべきだと思う ただし、誤字は直してね
多くの学生が読むべきいい文章。こんな所に書いたままにしておくのはもったいない。 ただ、これを本当に読むべき偏差値30台の人たちは、こんな長文は読もうとしないだろうから、も...
偏差値低い奴は誤字があると思考停止して読解を放棄しちゃうから・・・