私は将来について考えたことがあまりなかった。大学進学についても同様で、高校三年時の担任の先生と休み時間に雑談していた時に「あー、○○大学の△△コースがいいんじゃない?」と軽く言われた事を真に受けて進学しました。もちろんその先生に責任があるとは全く思っていないし、それ以降大学進学について考えず進学し、だらけた生活を送った私自身が悪い。まあそもそも留年や休学をしてる人やその周辺でどこに責任があるかと問えばだいたいその人自身だ、と言われそうなものだ。
さて、この日記は id:uiureo さんが始めたらしい留年休学アドベント・カレンダーという不穏なものを見かけたので書いている。(初記事 http://uiuret.hatenablog.com/entry/2014/12/15/224923 )
気を取り直して本編の留年休学について書こう。
まずは、なぜ留年したかというところだろうか。これは簡単だ、卒論を途中で放棄したからだ(卒業要件単位は卒論以外は余裕を持って取っていた)。「卒論なんて何か書いて出せばそれでよくね?」「指導教員に泣きつけばだいたい書くべきこと言ってくれるぞ」という声はある、これは実際そういうもんだし指導教員には助けてもらえばいい。これでは腑に落ちないだろうのでもう一歩深めてみよう。なぜ卒論を放棄したか、これも程々にシンプルで、卒業した後の進路が定まってなかったからだ。世に言う院死というやつだろうか、それとも無内定と言ったほうがいいだろうか、どちらにせよ次年度の予定が無く"無職"になるのは避けたかったから留年した。
さて、少し時が前後して冒頭の愚痴になるのだが、化学系の△△コースに進学したものの全く興味がわかずなんとか単位を取る生活を数年頑張って続けた。自分の考えの足りない点からの自業自得ではあるが、ここはかなり頑張ったと思う。しかしまあ、ここでも何も考えずに在籍コースの研究科に進学出願し大学院試験というものを受けることにした、全くもって遺憾である。興味のないものを研究する専攻へ進むための試験に対して勉強のモチベーションがあるだろうか、いやない。よって落ちた。その後就職活動を行ったが、なんだろうあれは全く面白くない。途中でやめてしまった。よって無職へ。ついでにこの辺りでうつ病になった。
しかし無職というのはよろしくないものらしいので、学生という地位の維持のために留年することにした。また、半期休学して後期に卒論を出せば許されるらしいということを聞きついでに一応休学もした(休学中も学校へ行き指導教員と定期的に話し合いをしたし普通の(サボりがちな)学生となんらかわりはなかった)。
休学中はサボりがちな学生程度にしか指導教官の元へ行かなかったため暇があり、興味があった勉強を自由に進めることが出来た。
この時期はとても楽しかった。大学一年生と同じ講義を受けグループディスカッションをし、また体育の講義(実技)を受け遊び、他大学の講義を受け、大学生らしい大学生をしていたのは在学5年間でこの半年だけだったと思う、そもそも休学中のはずではあったけれど。「n年生に割り当てられた講義」とかいう元から従う必要のない割り当てに律儀に従ってしまった真面目な不真面目学生であった私にとっては最高の時期だった。この感覚を味わうためだけにも留年したかいがあった。留年最高、カリキュラム表なんて燃やしてしまえ。面白い講義だけ受けに行け。
先述の半年間たのしく学生やってたおかげで大学院に受かり、どうやら意思決定とか情報とかそういう感じの事をやりそうな予感がしている。あとは卒論を書き終えるだけだ。
どうも他の留年休学アドベント・カレンダー記事を読んでいると思うのが、留年休学すると性的に何か進捗が生まれるらしい。私も先述の半年間に知り合ったゲイとキスしたり乳首を舐め合ったりしてしまったらしいが、画像を見せられただけなので後者が事実かどうかは怪しいものだ。キスしたのは覚えている。
拙筆ながら留年休学アドベント・カレンダーに一筆寄せさせていただいた。どうも、大学なんかにとらわれない優秀な留年休学者が多いようだけれど、私のような駄学生であっても留年休学をすることで健康増進鬱病回復気分爽快みたいな状況になる者もいるので皆さんぜひ選択肢としてどうぞ。