親や先生や周りの人は偉くなるためにもっと努力しろ勉強しろと子供の頃から一生懸命人を洗脳する。
その姿はまるでカルト宗教の勧誘宣伝活動に精を出す宣教師のようだ。
でも実際社会で役に立つ奴、必要にされる奴、成功をつかめる奴は、
頑張ったり努力したり勉強に多くの時間を費やした人間ではない。
むしろ逆だ。
人より頑張ったり努力したり時間をかけたりしないと何かができない人は使い物にならなくて、
いかに人より頑張らず無理をしないで常に精神的にも体力的にも人より余裕があって、
いかに人より努力せず効率よくいろんなノウハウをや知識を吸収できる要領があって、
いかに人より時間をかけず人より少ない時間でより大きな結果や効果を生み出せる能力やセンスを持っているか、
何故か人は努力や頑張りや根性こそが人を成功させると思い込みたいというか思い込ませないと都合が悪い事があるらしい。
「あの人は人より努力したり頑張ったり根性があったからあんなに偉くなれたんだよ」
と大してその人の事を知りもしないくせにさも自分の事のように誇らしげに訴えてくる。
まるで戦争時に軍にマインドコントロールされ戦争に猛進した愚民のようだ。
確かに成功した偉人は努力したり頑張ったり多くの時間をかけたかもしれないが、
それはもともと人より高い才能や能力があったために、
人より少ない時間やエネルギーで効率よく大きな結果を生み出せたので、
その成功体験が心地よくて面白くてそれがモチベーションになって更にまた頑張れて、
勝手にやりたくなる精神状況を生み出すという正のスパイラル状態になり
より一層大きな成果を生み出す状況になっていったからだ。
世の親や教師や大人たちに言いたい、
無駄な努力や頑張りを子供達や人に押し付けている暇があったら、
いかに努力せず頑張らず無理をしないで
少ないパワーで大きな成果や結果を生み出せるかという
努力だ、頑張りだ、根性だ、と人を煽り、叩き、無駄に無理を強要させ、人を潰しておいて、
それはお前が甘えているからだ、無能だからだ、努力や根性や頑張りが足りないからだと、
人のせいばかりにしているようでは日本はこれからもどんどん世界から取り残されていくだけだ。
いかにずるくさぼって小さな資本で大きな結果を楽に得られるか。
これが知識であり技術であり知恵であり才能であり能力でありノウハウであり力なのに、
そうやって成功や成果を収めることが悪いことのように思っている今の日本の風潮がかなりやばい。
大きな結果や成果を得るためには、
大きな苦労や努力や無理が伴わなければいけないと思い込んでいる節がある。
それがないのに成果や結果を手にするのは嘘だしずるだと思い込んでいる。
それがなければ結果や成功を収められるはずがないと思い込んでいる。
苦労や努力もしないのに結果や成果を収めた人間はきっと悪いことをしたに違いないとまで疑ってしまう始末。
そしてそれが人の妬みや、やっかみや、僻みを生み、足の引っ張り合いを発生させている。
また、もう一つまずいのが、
その得られた成功と成果は、
自分の努力や頑張りや根性が人を上回っていたからだと思い込んでしまう事だ。
この心理状態は成功者にとてつもなく大きな安心感と恍惚感を呼ぶ。
だから俺は人より良い思いをするのは当然だ。
たまたまなんかじゃない。
だから人に妬まれたり恨まれたりしないはずだ。」
その結果この成功者がどうなるかというと、
なんでもかんでも
「気合だ。お前は気合が足りないからできないんだ。俺は気合があったからできたんだ。」
自分は人より特別な頑張りがあったからこそ今の成功を手に入れたんだ、
と自分を正当化というか論理化し精神を安定させるために都合の良い脳内変換をしだす。
人間にはとても心地よくて、
よく漫画でヒーローが愛や正義だと言って思いだけで突然今までにない力が湧き出てきて、
敵に大逆転して勝利を収めるあの心地良い感覚。
そんなこと実際にはあるはずもないのに。
「気合や努力という犠牲=成功」という等価交換の方程式を信じたい生き物。
それよりも、