2023-12-13

一級建築士受験ストレート合格する勉強方法

数年前に一級建築士を初受験学科・製図をストレート合格した。

身の回りで何年も受験して不合格を続けている人が多いが、勉強の仕方があんまり上手じゃないなと感じることが多い。

とはいえ聞かれてもいないのにアドバイスする立場でもないので黙っているが、自分より遥かに仕事も出来て頭もいい人がカド番を落として落胆しているのを見るので、もしかしたら何かの拍子に見てもらえるかもしれないので自分勉強方法を書いておく。

数年前のことだから最新では使えない点もあるかも。

ちなみに俺はほとんど勉強無しで入れるFラン大学出身で、一級建築士試験を受けるまで勉強らしい勉強はしてこなかった。

あと、翌年の試験を受けようと思って12月末に資格予備校に行ったら翌年受験する人はもうとっくに予備校に通い始めてて、完全に出遅れたところから勉強スタートした。

ちなみに予備校は最大手のS資格

授業料クソ高い上に追加追加で金を巻き上げてくるからクソだが自分はこの予備校で受かったので「S資格はやめておけ」とも言えない。

学科

平日は大体21時くらいまでは仕事をしているので、仕事が終わった後マクドナルドに移動し0時~1時くらいまで3時間くらいマクドナルド勉強する。

これは習慣というのは自分精神の中に宿るものではなく、場所時間存在するものだという諦念によるもので、

毎日3時間勉強するのを半年間続けるのは絶対に無理だけど毎日同じ時間マクドナルド晩飯を食べるのなら続けられる。

勉強道具を持ってマクドナルドに行けば仕方ないので勉強するだろう、という自分への信頼がゼロからこそ生まれ作戦だ。

頼むのは侍マックベーコントマト肉厚ビーフ。平日は毎日これのセットを晩御飯にする。

なぜならこれはハンバーガートマトが挟まっているのでとても健康にいいから。健康が一番大事だ。

ここまでしてもダラダラしてしまい禄に勉強できないどころか予備校宿題すら終わらせられないこともある、当たり前だ。勉強が嫌いだから

でもだからと言って家に帰ってから絶対勉強しない。

この決まりが「誓約と制約」として効いてくる。平日の勉強マクドナルドだけ、家では一切勉強道具は広げない、家で勉強したら落ちる。そういう決まり自分で作り厳守する。

家でも勉強するという選択肢があると家に居ても気が休まらなくなってしまう。それは自尊心睡眠の質に影響する。

からどれほど勉強が出来ていなくても家では勉強しない。だからこそマクドナルドでの勉強に身が入る。

もちろんマクドナルドでなくてもいいけど「勉強時間場所を固定して厳守する」というのが大事で、勉強の進捗とかはあんまり考えない。

さて勉強方法だが、まず教科書最初ざっと一通り読むだけでその後は見ない。

その代わり問題集の解答の冊子を読み込みまくる。

問題文と見比べてどの単語が出題されるのかのパターンをひたすら頭に詰め込む。

もちろん教科書を読んで基礎から理解した方がいい。それが最高の勉強方法だと思うが、いかんせん一級建築士の出題範囲べらぼうに広いのでそれをやってる時間はない。

また、法規ちょっと違うやり方をする。極端な話をすると法規はほかの科目と違って自分を強くするゲームではなくて、法令集を育てるゲームだということを理解する。

法令集を育てるとはどういうことか?問題を解いたら法令集の該当の法文、単語ラインマーカーで印をつける。何度も出たらそのたびに何度も色々な色でラインマーカーを重ねる。

そうすると、問題を読んで法令集の該当ページを開けば頻出法文の頻出単語が汚ねぇ色で塗りつぶされて真っ先に目に飛び込んでくるようになる。

そこまで育てられれば、後は過去問最初の一文を読んで法令集のどのあたりのページを開けばいいのかが分かれば問題は解ける。

最後まで問題を解く必要はなく、問題文を読む→法令集の該当ページを開く、までを反復練習すれば試験時間内に全問題を解き終えるスピードを身に着けられる。

あとはアプリ活用するのも大事

紙の問題集といて答えをメモしておいて紙の解答でチェックするのは時間がかかりすぎる。アプリならタップ一つで済むのにそんなことに時間をかけてる場合じゃない。

試験直前はとにかく問題集をぶん回せるかが合否を分けるので紙でやってるのとアプリでやってるのでは同じくらい熱心に勉強してても倍くらい解ける問題の数が変わってくる。

【製図】

製図は各予備校ごとにプランの解き方を教わると思うんだけど、異常な天才でないならその手順を改変したり省略したりしないで完全に身に着けるのが一番いい。

正直、最初は何でこんなに手順が細かく決まってて一見無駄に見えるような図を描いたりしなきゃいけないのかと思うだろう。俺もそうだった。

でも学科試験が終わってから製図の試験までの短い期間で、最も効率よく合格まで持っていけるやり方を極限まで洗練したものがその手順なんだ。

問題文の数値一つ要件一つ見落としてただけで即死するのが製図試験で、その即死をほぼ完全に回避するための安全装置予備校で教わるプランの手順。

製図試験の直前くらいにならないとこの手順の意味は完全には理解できない。そしてそのころに気付いてももう遅い。

プランニングの勉強だけど、さっきも書いた通り製図試験対策に割ける期間は短い。

解ける問題数は数十問が限界だろう。だからこそプランニングは一問に対して4パターンくらい考える。

と言ってもそんなに大変なことじゃない。まず授業で一回解くだろう、そしてどうせ上手いプランは出来ないから授業で作ったプラン改善バージョンをもう一度作る。これでもう二回め。

さらスパンを変えたバージョンをもう一回、主要室の階を変えたパターンなどをもう一回、で全4パターン。もちろんいちいち製図はしないでプランだけな。

スパンを変えたり主要室の階を変えたパターンをやるのは、ここがプランニングで一番悩む運命の分かれ道だから

でも試験問題基本的にどのスパンでも主要室が何階でも合格できるように出来ている。

からここで悩んだり手戻りがあるのはかなり勿体ないので、どの道を選んでも合格プランまでたどり着けるという自信を付ける必要があるわけだ。

これさえできればプラン攻略できたようなもの

で、製図に入るわけだけど、言えるのは一つだけ。綺麗に描こうとしないこと。

本当に本当に思うんだけど、みんな図面が綺麗すぎ。

分かるよ、採点の時に前に貼り出されてみんなに見られるから汚いと恥ずかしいよね。

でもね、図面の綺麗さってマジで合否に全然関係ない。

なぜそう言えるかって俺が講師に逃げられるくらい字が下手でチュータービビるくらい図面が汚かったから。でも受かった。

有名な話だけど一級建築士の製図の試験は全部フリーハンドでも合格できるって聞いたことあると思う。

製図の採点は減点方式から書くべきことが書かれてさえいれば減点されることはないし、綺麗に書いたからと言って加点はない。

綺麗に書くための時間と労力はマジで無駄しかない。

その時間最後見直し修正にあてなければまず受からないのが製図の試験

出来れば3周くらい問題文を見直す時間が欲しい。見落としがあってデカ修正必要になっても落ち着いて直せるだけの時間が多分それくらい。

あと、最後は諦めないこと。

試験の製図はいもの仕事での図面と違うのはコストや工期を考えなくていいという点にある。

まり試験の終盤で梁のせいが足りないと気付いて修正する時間もないとなったら、その梁から線を引っ張って「十分な補強を行う」とか書いておけば、世の中には何かしらその梁成で成立する技術はある。

実際の仕事であれば工期もないしコストもかかるからそんなことはなかなか出来ないが、試験なら可能だ。

世の中には色々な工法があるわけで、「補強する」と一言書いてあれば採点官は「そんな補強方法はない」とは言えない。だから減点は出来ない。

もちろん最後の手段だけど、ほんの一文書き足せば合格まで持っていけるのが製図試験から、とにかく見直し時間を確保することが大事

あとは、なんだろうな、関数電卓は持ち込み禁止だけど、計算の途中式を表示できる電卓なら持ち込める(会場によるかもだけど)これがあるか無いか検算スピード全然うから絶対アマゾンで買った方がいい。

それくらいかな。

予備校講師とかチューターはよく徹夜勉強したみたいな武勇伝を未だに言う人がいるけどそれに騙されてはいけない。

睡眠時間を削れば翌日の仕事効率が落ち、残業時間が増え、勉強する時間が減る、そして焦ってまた睡眠時間を削る、という最悪のパターンに陥る。

合格たかったら少なくとも5時間は寝るのが鉄則。

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