2020-09-01

Twitterは最早オタクのものじゃない

いろいろあって燃え上がったツイートがあった。

自分はその発端になったツイートは見ていないが、トレンドになる程度には話題になって物議を醸した。

その話題に対してオタク大喜利のように茶化して、また叩かれたりもした。

よく見る光景といえばよく見る光景であるしかし正直私はこの一連の流れに辟易としている。

が、まぁ今はそういう時代なんだろうなとも思う。

私は古いオタクであるツイッターがまだRT実装していないような時代に1つ目のアカウントを作った。

ユーザは元々インターネットにどっぷり浸かっているようなオタクばかり。

2ちゃんやら個人ブログ個人サイトやらの延長で初めた人ばかりだっただろう。

tweet、さえずり、つまり独り言だ。

初めはRT画像投稿もない時代、本当に独り言を横から勝手に見るサービスしかなかった。

非公式RTなるコピペRTする方々も存在していたが、それにしても拡散性は低く、フォロワーフォロワーに届くくらいなものだった。

画像公式投稿はできないので、イラスト写真も外部サイト投稿してそのリンクコピペ、というのが一般的だった。

その時代私はまだガラケーだった。スマホもまだ市場に出たばかり。

家にいるときパソコンで見ていたが、日中タイムラインを取得するのは『メールを利用してタイムラインを取得する』クライアントを使っていた。

今のようなリアルタイム制もあんまりない。なくても全然情報が追える時代だった。

しろ夜だけパソコンの前にいるのでツイートがやたら多くて、公式規制されるからと、複数アカウント持ってるやつもいっぱいいた。

この時代TwitterSNSではなかった。SNSとはWikipediaさんいわく

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service, SNS)とは、Web上で社会的ネットワークソーシャル・ネットワーク)を構築可能にするサービスである

だそうだ。この時代Twitterは少なくとも社会的ネットワークなんて構築できてなかったと思う。

個人サイト日記、もしくはブログの延長線である

この時代ツイッターオタクの遊び場だった。チラ裏を実際に書くところだった。

2009年には公式RT機能が追加され、2011年には公式画像サポートし、他のSNSと同じ程度の機能を有することになった。

とはいえこの頃にはまだガラケーユーザーも多く、2012年にはまだ過半数webからアクセス(=PCユーザ)だったようだ。

Twitterオタク以外への広がりを見せたのは、ここ近年、スマホ普及に伴うSNSの活発化だろう。

2015年くらいまでは当たり前のように使われていた「なう」も気付いたらいなくなっていたし、「ふろりだ」「ほかいま」「●REC」は過去遺物であり、伝わるのはごく一部。

いろいろな企業官僚公式アカウントもたくさんできた。

Twitterって何?って言うような人は今どきもう爺さん婆さんくらいだと思うし、何なら爺さん婆さんすらTwitterをやる時代である

TwitterSNSになってしまった。オタクの遊び場ではなくなってしまった。

さてこの時代において、前時代思考のままのオタクツイッターを使ったらどうなるか。

独り言を横から覗き見るサービスだと思っている人間が』である

それが冒頭の話につながる。

見たくないならそっ閉じ、で済む時代ではない。

公式RT機能あるし、トレンドなんてものもあるし、なんなら公式は『他の人がいいねしました』とか言いながら流してくる。

興味ある話題を取捨選択しようにも、勝手に流れてくる。

Twitterに限らず、如何に選択させないか基準UI/UX構築するのが主流になってきつつもある時代である

RTボタンを生み出した開発者クリス・ウェザレル氏は「弾丸を込めた銃を4歳児に手渡してしまったのかも知れない」と言っていたらしい。

これがオタクの遊び場、まだ身内ノリの通じる時代Twitterであったならばよかった。

けれど今やオタクの言う一般人、ノリの違う、住む世界の違うような人間との共有空間公共の場になってしまった。

数少ないフォロワーにだけ話しかけた、もしくは独り言のつもりが、世界中の人に届き、討論を呼ぶ時代である

度々起こる炎上挙げ句個人特定なんてのも、結局これが根本理由なのである

フォロワーというのは一般的にはある程度住む世界の近い、考え方の近い他人だ(有名人とかのフォロワーは除く)。

そういう相手であれば、身内ノリで不謹慎話題を話したところで、はいはい、で済まされただろう。

けれど今はそれが外に届く。届いてしまう。

Twitterに限らずインターネット全般がそういうものに変わるくらい普及した。

何が悪いっていうのではなく、そういう時代だ。

Twitterは最早オタクのものじゃない。公共の場である

身内ノリでふざけた自分安易ツイート炎上しないとは限らないし、フォロワーに向けたエロ画像未成年を含む全世界に公開される。

有名人画像イラスト漫画を使ったコラ画像は本人に届いて、叩かれることもあれば公認になることもある。

RTしただけで損害賠償請求を受けることもある。これはちょっと違うか。

私も古き時代オタクなので、生きづらさを感じてはいる。

けれどそれは、古い時代から精神アップデートできていないゆえなんだろうなあ。

  • 元増田の言うようにTwitterは変わってしまったと思ってるが、公共の場になったからといって他者に配慮してtweetしようとは思わんな 結局、どれほど配慮しても、不快感を表明してくる奴...

  • 不快な物を見ないですむ権利などというものはない。どうしても耐えられないというのなら自分の目を抉って解決しろ。

  • 逆にそれぐらいTwitterの歴史を知っている古参はそんなに炎上してないと思う。「加減しろ、バカ」っていう塩梅を経験的に知っているからだ。叩き具合も加減がある。 増田がいうオタク...

    • ほんとか? 「昔の教師は鉄剣制裁するにしても加減を理解していた。最近のヤツは……」 みたいな懐古趣味にみえるぞ    ネットの影響力が増した結果、同じ加減で叩いても殴られる...

      • それはあるかもね。 Twitterの「ff外から失礼します」とか「巻き込みごめん」とか、そんなもん、Twitterでいちいち断るようなことかよ!とか思いながらやってる。

  • そもそもwebをクローズドなものと思ってる時点で履き違えてるんじゃないの

    • 古い人間ほどネットがclosedなものだと考えやすいのはある種普通のことでは 昔はバカがネットに触れることはなかったわけだし

      • それが履き違えでしょ バカなのはそいつや元増田の方

      • 最も古いウェブは海外にしかなかったし 海外鯖からドットエロ画像ダウンロードするのに国際電話にモデムあててた世代になにいってんだとしか

  • いやTwitterはそのコンセプトからしてフォロー/フォロワーという関係性(=ネットワーク)によって自分だけのタイムライン(=ソーシャル)を構築するという革新的なSNSだったんだが。...

    • そのへんは「ソーシャル」の解釈の違いって感じなのかなあって思う フォローで作り上げるタイムラインってのがソーシャルだとすると、それは個人から見える社会って感じであって。 ...

  • 校長先生のように朝礼台の上で話していたようなものが街中の通りで話しているようになっただけだぞ

  • お前の周囲にオタクが沢山いるだけだろ…とかそう言ってニコニコに後ろ足で砂掛けていった奴がいたなあとかtwitterは昔からSNSだが?とか突っ込みどころが山程あるな

  • 初期から知っていたアーリーアダプター=オタクなら まだツイッターにしがみついてる増田とかはもうオタクじゃないでしょ あんたのいうオタクはもう次に行っててかつてのアーリーア...

    • アーリーアダプターというのは、新しいものすきのことだから、偏執狂=ずっとこだわる。 と同じわけがないだろ

  • Twitterは初期のmixiの一言ブログ版みたいな空気感がちょうどよかったなー そこにオタクが馴れ合いの場として進出してきて「ふろってくる〜」「いてら〜」とかやりだしてから残念な感...

  • オタクの定義も変わっちゃったよね。 我々古いオタクは、「大多数の価値観とはちょっと離れた狭いサークルの中で内輪ネタで盛り上がるイタイ奴ら」としての「オマエラ」=「オレタ...

    • オタクのオタクはみんな陽キャやウェイよりも正しくて素晴らしい人間なんだ、みたいな考えはどこからきたんだろうな

      • オタクはそんな考えを持っているはずだという考えはどこから来たんだよ

        • 横だけど結構目にすると思います

        • https://twitter.com/kirisawatae/status/1299858525057810432?s=21 最近だとこのツイートのリプ欄とか引用リツイートとか見たときに結構感じた。

      • 昔のオタクでない趣味人が「人付き合いが苦手なので立派じゃない人ですよ」という意味の謙遜してオタクと自称したのを、つまらない奴らが「人付き合いをブッチして趣味につぎ込む...

      • 僻みだね。んで、みんな半ば自覚している。 「やはり、俺の青春ラブコメは間違っている」とかああいう一時期流行った私小説風ラノベがその辺のオタクの心理をよく捉えている。

    • オタクの定義に幅があるのは結構昔からで、 もともとの意味(単に何かに詳しい人) 特に、コミュ障・根暗・陰キャというニュアンスを含むもの(nerds) の両方がある。いっそ単語...

      • アニオタとそれ以外の言葉が必要だよな たいていオタクがどうこうって言うのはアニオタが言ってることが多いわけだし

      • 確かに、その二つは本来別物だよね。 まあ、一時期は、その二つを両方兼ね備えている人を指す概念として流行ってしまったところもあるので、余計ややこしい気もするけど。

      • もともとが「コミュ障・根暗・陰キャ」って意味だぞ http://www.burikko.net/people/otaku01.html 「おたく」の由来となった文章は今でもネットで読めたりする 貴重な資料だよなこれ

        • 1983年の時点で、「この頃やたら目につく」って扱いなのか。 にしても、「アイドル研究家」の人から、「あいつらキモイ」みたいなこと言われるとは。

          • 後半からして「趣味人」と言う要素も必須じゃなくて (「有名進学塾に通ってて勉強取っちゃったら単にイワシ目の愚者になっちゃうオドオドした態度のボクちゃん」なんて何の趣味人...

  • そこでGoogle+ですよ

  • 鍵アカにしてフォローしてる人のリツイートだけをミュートにする機能使えばいいのでは 自分だけ旧世代のTwitterにいたいんならね

  • 私も古き時代のオタクなので、生きづらさを感じてはいる。 けれどそれは、古い時代から精神がアップデートできていないゆえなんだろうなあ。 新しい時代の精神についていけてな...

  • フォロワーに向けて、「まだあんまり有名じゃないけどこのアーティストいいよ!」ってリコメンドしたくてツイートしたら、エゴサしたらしいアーティスト本人からいいねが来るよう...

    • わかる 下手に映画の名前とか上げたら公式垢からフォローされたりしてクソめんどくさい いいねならスルーできるしギリ耐えれる

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