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2009-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20090116022247

そらひどい目にあったなー。毅然と対応できたあんたはえらい。

トラブル起きると、ホント疲れるよな。俺も今日いやな目にあった。鬱悪化気味だわ。そんなわけで今日増田にいる。

 たまに、いや、結構最近頻繁に、思う。仕事で、自分のことをゆっくり見つめる暇もなく追い立てられ、経済に取り残されないように必死で経済記事を読み、日経を読み、保険にも入って、もちろん仕事についてきために仕事の知識も調べ、そうやってサバイバルのために知識を磨いて、誰にも負けないように、なめられないように、人並みの人生を送るために、っていつも必死にしているんだけど、私って、一体なんのために頑張っているんだろうって。

数年前の俺にちょっとカブる。てか、今のこの時期、数年前の俺より大変な環境だよな。俺はそれで、うつになって、「もういいか」って実家に帰って転職して、今じゃ無職になってるけど、貯めたお金(と親)があるおかげで今はゆっくり休んでる。十何年かぶりに昔の夢を追いかけてみて、ダメだったら何かの資格取って、最底辺あたりでも生きていくつもりだ。大学全入時代だし、子供への教育は塾に通わせなくても家で教えればいいし。核家族ではなくて三世代同居なら子育ても楽になるし光熱費も安上がりになるし。LOHASって生きかたもあるわけで。

ところでさ、日経ってひどい媒体でさ、まあ俺は日経新聞じゃなくて日経ビジネスをよく読んでたんだけど、連中、新しい経営とかを紹介した数年後にはそれを否定する記事を書くのな。最低なマッチポンプ週刊誌だよ。連中に振り回されてる企業経営者とか日本経済って、気の毒というほかない。MBAって覚えてる?300万台クラブとか、今じゃ話題のわにもならないっしょ。

もちろん、それ読む事で一社員でありながら、経営者が何考えてもの言ってんのかが分かるってご利益はある。でもそれだけといってもいい。ちなみに健康保険共済が良いと俺は思うぞ。

もうそんな修羅で生きてく元気がこの先続くのか、来世は人間なんかに生まれ変わらずに岩とか星雲とか、生々しくない無機物に生まれ変わりたいよ。

まったくだ。生まれ変わり? No Thank youだよな。てか星雲になるっていいな。

ところで、眠れないとか早朝覚醒とか夜中に何度も目が覚めるとか、うつ状態が2週間以上続いてるとかだと、一応、燃え尽き症候群とかうつ病とか疑ってみてもいいんじゃないかと思うぞ。まあ、そんな事承知してるだろうし、なんでもかんでもメンタル系の病気扱いするはてな界隈の雰囲気も俺はどうかと思いつつ、こんな事書いて申し訳ないんだけど、一応、心配しちゃったので念のため。

 これは、多分単なる「疲れ」から来る疑問でないと思う。自分人生に根ざした、根本的な、なにか。これがいったいどこから来るのか見極めたいのだけれども、そいつの影も形も、全然見えたためしがないんで、どこからはじめたものか。ミクロ的に見れば悪いのは自分マクロ的に見れば社会?その自分社会をつくった国家世界

 本当に、どこから、こんな思いがやってくるんだろう?

ビョーキの話は置いといて、取っ掛かりがほしいんなら、とりあえず整理してみようぜ。自分性格と、価値観社会価値観を並べて書いて、衝突してないかチェックするんだ。

社会価値観自分を合わせようとして、疲れているんじゃないかとか。んじゃ自分にとって一番大事なのって、なんだろうとか。国家とか世界はちょっと大きすぎるから、それはとりあえず保留して。

で、いきなり社会といってもあまりにも多様すぎて大変なんで、自分会社の方針(建前)と、実際に行っている事(本音)がどうなってるのか整理してみたり。

自分理想の姿が、世の中の雰囲気の中で作られたものなのか、自分の根源的な欲求に基づくものなのか見極めてみる。自分はどうしたいのかとか。

俺の場合、高校のとき周りの目を気にしすぎて、「そういや、自分ってどんなやつだっけ」って見失っちまった時期があって、1年くらい悩んで、最終的に自分の感情を頼りに再構築した事がある。何が面白いのか、何が嫌なのか。他人がどう反応し様と、俺は面白いと思った事は面白いんだと。他の人がつまらんだじゃれだと白けて見せても、俺は自分が面白ければ笑っちまえと。

そんなわけで、何もかもが分からなくなったら、自分感覚を頼りにするって手もあるよ。

あとは、ビジネス書はちょっと置いといて、歴史モノとか読んだりして、昔の人の考え方と、今の人の考え方の違いとかを眺めてみると面白いかもよ。

 私みたいなヘタレ多分今の競争社会じゃ生きるな、つーことなんだろうか。しんどいのがデフォルトで、少しでも弱気な者から死んでいくのがこの陰惨な社会なんだろうか。

どーだろうね。未来社会じゃ、逆転するかもよ。最近強気のヤツでもどんどん死んじまう世の中だし。いずれゆり戻しが来るって。

で、そのしんどいの経験してるってことはさ、あとから来るヘタレが同じように悩んだとき、一般論に頼らず、自分言葉で相手が必要とする言葉を選べる能力を獲得してるってことなんだぜ?泣いても笑っても、食って寝りゃ生きるんだから、泣きながら生きてこうや。ずるずると生きていこうや

それに、選挙権持ってるオトナである以上、今の陰惨な社会をなんとか変えなきゃいけないと思ってるし、それは俺の目標でもある。諦めるのは、先送りにしようぜ。無理しない程度に。

てか、休もうぜ。疲れたら休むのが生き物ってもんだろ。逃げる体力は、残しとくもんだ。

エロ漫画における近親相姦について

ブックオフで100円になってたエロ漫画を大量購入して色々気づいたことがあるので書く、その1である。多分3つぐらいは書く。そのうち。

おことわり

  • 文学研究のメソッドとか知らないし書名とか正確な引用もしないから期待しないでね、おにいちゃん!
  • エロ、グロ、俗な文化を厳しく律して綺麗な世の中を作ると軍靴の音が聞こえてくるよ、おねえちゃん!
  • 多いとか少ないとか記憶に頼った印象で書くから定量的な議論にならないけど怒らないでね、おにいちゃん!

近親相姦について。

エロ漫画においては近親相姦はどうやら一大ジャンルであるようだ。SMと同じ規模の勢力といったら言い過ぎかなあぐらいの多数である。ただし眼鏡とかスクール水着とか使い方が決まっているものと違って、作家によって多様性があるように思われるのでそれ

を一覧にして書いてみたい。

近親相姦のグラデーション

重いものから軽いものへ。

  1. 残虐行為。
    1. レイプの残虐度を増すための物語上の措置。
    2. 家族という閉鎖空間での上下関係による強制力で性行為による搾取を表現する。
  2. 完全なるタブー
    1. 愛と罪の板挟みで死ぬほど悩む。っていうか死ぬ。心中する。死ぬことによって愛の深さを書く。
    2. 愛と罪の板挟みで死ぬほど悩む。世間に負けて別れる。偽装の配偶者を持つこともあるが、心が死ぬ。
    3. 片方の精神が死に、恋愛前の状態にリセットされる。残った者は永遠に悩み続ける。
    4. 罪を重ねないために片方が居なくなる。遠方へ行く、死地へ赴くなど。
  3. 重いタブー。ただし開き直る。
    1. 死ぬ。ただし来世で夫婦に。
    2. 片方が社会的に死ぬ。姿を変え他人として帰ってくる。
    3. 双方偽装結婚。つまり結婚前から不倫
    4. 兄弟や親子であることを隠して遠い街に引っ越し夫婦として生活を始める。
    5. どうせ所得税相続税年金だけの話だろ?事実婚し、子供婚外子として二人で育てていくことを決意する。
    6. 身体の関係はやめるけどずっと好きでいても良いよね。
  4. 軽いタブー
    1. 惹かれてはいけない相手、という恋愛におけるスパイス不倫ものの変形。世間に隠す愛。
    2. 自暴自棄や気の迷いの象徴。不幸があって弱った者が身体を一時的に投げ出すパターン
    3. 一時的に疎遠にするための措置。恋愛状態になってしまった後で近親者である疑惑が持ち上がる。結局デマだったり。
  5. 便利な舞台装置
    1. 同じ家屋に男女が住んでいるいいわけ程度の理由で使われる。
    2. 気心の知れた男女ぐらいの意味で使われる。それ幼馴染みで充分ですよ。
    3. 少女が怖くない男であるところの小さな弟を逆レイプとか。
  6. 萌え属性。必ずしも本当である必要はないので、疑似近親相姦だったり。おにいちゃんおねえちゃんとセックスしてるうぅって言いたいだけちゃうんかと。
    1. 母子や姉弟で酒の勢いでセックス初めてずっと好きだったのおとか言ってそのままあっさりラブラブ描写で終わるみたいな。全く悩まない。
    2. 日本ではいとこは結婚できるんだっつーの。なんで禁断風なしゃべり方ですか君ら。アメリカの特定の州か君ら。
    3. 私たち兄弟だよって再婚した親の連れ子同士とかもうね。
    4. 年齢差のある幼なじみで禁断を醸し出してんじゃねーよ。
    5. 大家の娘で自分をお兄ちゃんと呼んでくるとか、近親ぽさ出しつつ同じ空間にいる説明も出来て便利ですね。

落差が凄いのです。

近親相姦という行為の「重さ」が作家によってまったく違う。また、その「重さ」は作品ごとであまり大きく増減することはなく、作家思想がはっきり表れるようだ。

悩む話を書く作家はもうめちゃめちゃ重い。狂おしい愛をこれでもかと書き綴ったり。悩まない話はもう近親相姦というシチュエーションだけお題にもらって単にえっち書きましたみたいな。口先だけいやんおじさんもうすごいのぉとか言ってれば課題クリアみた

いな。

さあ、みんなはどの近親相姦がいいかな?

いや実際にするってんじゃなくてマンガとしてね。私は重いタブーの話かな。実際になるのはまっぴらごめんこうむります。

2009-01-16

http://anond.hatelabo.jp/20090116204617

言ってる事は多分正しいんだろうが(最近その絡みの資料を確認してないから詳しく知らない)

国公立大学における学費の高さはさすがに文句を言って良いと思うが。

http://anond.hatelabo.jp/20090116192620

スクリーンからやってくる、ってのは物凄く夢があるじゃないか。

うちの息子どもはオラ、ワクワク状態だったぞ。

その機会を逃すと二度と手に入らないからこそ、幻なんじゃないか?

例えばだけどカントーポケモン150匹(フシギダネからミュウツー)を全て捕まえたら

幻の151匹目(ミュウ)の情報が得られて、ある場所に行くとミュウと戦えるとか

金銀のエンテイスイクンライコウみたいにランダム出現

多分、これは一番ダメなケースだと思う。

ポケモンってのは、友達いない奴負け組ネットつなげない奴負け組ってコンセプトだから。

自分一人で完結しちゃうネタは、一番価値が低い。

っていうか、元増田の求める物は色違いで充分じゃないのか?

安心させられる女

どうしても「ちょっと下に見られてしまう女」Aちゃん。

男から、ちょっとだけ、なめられる。仲いい友達なんだけど。

友情も成り立たないようななめられ方じゃなくて、Aちゃんと自分との関係性の上にあぐらをかくかんじ。

無礼なことにもおこらないAちゃん。多分やさしい。

女からもちょっとだけなめられる。

ルックスが、収入が、Aちゃんはまわりの女子より少し低い。安心材料になっているときがある。

今までいろんな人からAちゃんは多分処女だという話をされた。Aちゃんに皆、処女だったころの自分が重なるんだろう。

男でもそういう風にいうやつはいたけど。

Aちゃんを中学時代から15年くらい見ているけど、

どの時代でもちょっとだけなめられるんだ。

周りの人は性格悪いわけではないと思う。ただ、Aちゃんを見てると安心してしまう。

彼女は好きな男のキープ女状態になってる。なめられてる。

アホな家族連れの「自分達しか見えない」感が大嫌い。

 題名の通り、アホな家族連れの「自分達しか見えない」感が嫌い。

 たとえば、マンションとかで子供の騒音に文句を言うと「子供なんだから仕方がない」「当たり前だ」とか、正当化しながら他人の家に怒鳴りこんだりする。そして、足音は止まらない。少々うるさいのは、幼い子供なら仕方がないにしても、他人に不快感を抱かせるまでのものを放置しておくって事は、それはすなわちおまえらの教育が悪いからだろ?そんなことまで、全部「仕方がない」で済ませるなよ。

 世界家族連れだけで、できているわけじゃない。

 なのに、家族連れで、何も罪のない子供がやったことだから、っていうだけでなんでも免罪符のごとく許されるとでも思っている、その世界の狭さと、専横さと、他人はどうでもいいからとにかくこの子だけを!っていうようなゆがんだ溺愛ぶりが、とにかくキモい

 むしろ、そうやって変な親にゆがんだ愛情を注がれて、溺愛されて甘やかされた子供って、将来的にどうなるのか(まあ多分そんな親の子供なんでろくな子供にならないだろうか)そしてその子供たちのために自分らは税金を払ってんのかー、と考えると、結構イヤな気分にはなる。いくら子供に罪はない、といっても、そうやって正当化する親がいる時点で、なんかもういろいろな意味で、日本って終わってんなーと思う。その子供が成長して、また親みたいな人間になるんだから。

 家族持ち、ってだけでしっかりしているわけじゃあないし、まともな訳じゃない。むしろ今のの世の中じゃ下手に子供なんてつくると、まともに育てられない懸念がある。どうしてかというとまず学校にも荒れた公立にはDQNだらけで、イジメとかがあって、DQNの親はほぼ大抵DQNだから、いまモンペなんかが騒がれてる現状を見ると、まともな人ほど損をし、繁栄するのはDQNのみ、そして一部のエリートはどっかに別の専従地域みたいなのをつくるんじゃないかと思えて、しかたない。

 少子化はこの先も、おそらく止まらないだろう。そんな家族DQN)がいる限り。

人生に対する根本的な「疲れ」

 火曜日、自宅の上階のおっさんにものすごい勢いでののしられた。家に怒鳴り込まれたのだ。私が上から騒音の被害を受けているのに、おっさんからすると、私の方がある意味加害者らしい。本当に、酷い出来事だった。

 そのときは泣きもわめきもせず毅然と対応したけど、酷い出来事が過ぎた後から、寝る前に一気にそのショックが訪れてきた。

 今まで詰め込んできた疲れとかたくさんのあきらめとかそれまであった嫌なこととか悲しみとかそんないろいろと肩のこりや腰痛のように積み重なった澱みの感情に押しつぶされそうで、それに対して、何もできない自分も、そして、そんな思い出を受け入れることも消すこともできず後生大事に持つしかない自分も全てが本当にいやでいやで、たまらなかった。

 自分が無視してきたそれらすべてがあの罵倒してきたおじさんに集約されながら、自らの中で再生された感じで、一時的に自分の心と体と頭は連携がとれず全部ばらばらになってしまい、服装や身の回りの全てに対して関心をなくし、食欲もなくし、仕事に取り組むエネルギーもなくし、一時的な待避策として、怒鳴られた翌々日は休みを取った。疲れた。本当に本当に、疲れた。

 たまに、いや、結構最近頻繁に、思う。仕事で、自分のことをゆっくり見つめる暇もなく追い立てられ、経済に取り残されないように必死で経済記事を読み、日経を読み、保険にも入って、もちろん仕事についてきために仕事の知識も調べ、そうやってサバイバルのために知識を磨いて、誰にも負けないように、なめられないように、人並みの人生を送るために、っていつも必死にしているんだけど、私って、一体なんのために頑張っているんだろうって。

 この先に何があるんだろうって、何を手に入れたくて、何が欲しいんだろうかって。それを手に入れて私はうれしいのかって。そもそも、目標なんて、金があればほとんど全部叶うじゃん。じゃあ、お金を持っている人が勝ち(価値)ってことになって、持ってない私は貧乏で負けなのか?

 父曰く「人間はつらいこと嫌なことがいっぱいあるが、それに耐えて一花咲かせるんだ」とまるで演歌のような根性論を私に語った。その言葉に、余計に救いを感じられず、自分は崩れてしまった。この格差社会で、一花咲かす、なんてそれこそ至難の技だよ。つーか花ってなんだよ。金か?地位か?能力か?そんなの自分にあるとは思えない。このままじゃ、私は花なんて咲かせる前に、死んじまいそうだよ。

 さしあたって必要なものはもちろんお金だけどそれを手にいれるためにはさっきまで私が書き連ねてきたこと以上の、必死の努力が必要で、気を抜けなくて。そんなことを考えていたら「もうなんか人生どーでもいいや」という気持ちになった。けど死ねないし。バカみたいだ。

 私みたいなヘタレ多分今の競争社会じゃ生きるな、つーことなんだろうか。しんどいのがデフォルトで、少しでも弱気な者から死んでいくのがこの陰惨な社会なんだろうか。強くなれないものは死ねってことか。ふと気を抜くと、派遣の人みたいになるんじゃないかと本当はこわくて仕方ない。がんばらないと、生きていけない。がんばらなくなったら、もう生きられない。そんな気がする。もうそんな修羅で生きてく元気がこの先続くのか、来世は人間なんかに生まれ変わらずに岩とか星雲とか、生々しくない無機物に生まれ変わりたいよ。

 そんな思いをどこかに取り残しているから、酷い出来事があった時に、ひどくうろたえ、全部ばらばらになってしまうのかもしれない。本当にうんざりするし、どーしよーもないけど、明日(というかもう今日)は、会社に逝ってくる。本当、人生って、大変つーか、しんどい。もう嫌だって、しょっちゅう思うけど、まだ「死ぬなって軽々しく言うな」っていう人がいるから、「今日だけ」と思いながら、ずるずる生きている。

 これは、多分単なる「疲れ」から来る疑問でないと思う。自分人生に根ざした、根本的な、なにか。これがいったいどこから来るのか見極めたいのだけれども、そいつの影も形も、全然見えたためしがないんで、どこからはじめたものか。ミクロ的に見れば悪いのは自分マクロ的に見れば社会?その自分社会をつくった国家世界

 本当に、どこから、こんな思いがやってくるんだろう?

http://anond.hatelabo.jp/20090116010258

第三者が言えることなんて、結局どうでもいい一般論なんだけどさ。

誰だって、自分が死ぬ状況を正確に予想なんてできないよね。

事故かも知れない、病気かも知れない、老衰かも知れない。誰かに殺されるのかも知れない。

その中のどれをよしとするかは価値観によって様々だけど、自分の意志では選べないって意味では、圧倒的に平等なんだよね。

死の機会(の到来)っていうのは。

私は、そこに自殺も含めていいんだと思う。

自殺っていうのは、そのままの意味では自分自分を殺すことだけど、そんなことを人間はそうそうやれるもんじゃないんだ。

よく言われることだけど、本当に消耗してしまった人は、自殺することなんてできないんだ。

それくらいエネルギーが必要な行為なんだ。

自分を終わらせるためにそれだけのエネルギーを出さざるを得ないくらい、何らかの理由で追い込まれていたんだとしたら、それはもう事故に逢うとか、病気にかかるとか、気違いに刺されるっていうようなことと等しいくらいの抗えない不幸なんだよね。

つまり、自殺人生を閉じた人は、するべくしてしたんだよ。

止めることなんて誰にもできなかったんだよ。

周りが「あの時、ああすれば」と思うのは当然だし、あえて変な言葉を使えば、それが遺された人間の権利であり義務なんだよね。

そして、そのことと、亡くなった当人に迫っていた色々な事情は、多分、ほとんど関係ない。

だからさ、増田は、亡くなった人を悼みながら、それでも自分は生きていかなきゃならないんだよ。

というか、否が応にも、そうしていくことになるんだよ。

知り合いを亡くすというのは、そういうことなんだよね。

それだけ大きいことだし、同時に、それだけのことでしかないんだよね。

小学校のころ同級だった男の子スキーに行った。

http://anond.hatelabo.jp/20080913153317

http://anond.hatelabo.jp/20081201015818

http://anond.hatelabo.jp/20081226042010

の続き。

知らないうちに、彼らはスキーに行ったりしていたらしい。

小学校同窓会にて地元組で話が盛り上がり、近場に泊まりがけでスキーに行ったことがあるらしい。

なぜわたしがそれを知ったのかというと件のやつから「せっかくだから今年は一緒に」と誘われたからなのだが、転勤族の悲哀というか、卒業と同じタイミング学校を変わってしまうとこういうふうに図らずも仲間はずれになってしまうことがままあるのだ。

これまでは特に気にしたこともなかったけれど、今回ばかりはちょっとさびしくなった。

いいな、と思った。

わたしには「幼馴染」という関係に対する幻想のようなものがある。

子どものころからずっと一緒にいると、互いが少しずつ異性になってゆくようすを間近で見る機会が多くなる。

声が変わったり、胸が膨らんだり、背の高さが逆転したり、ちょっと重いものを運ぶときに軽々と担いでいる姿とか、ふとした瞬間の大人びた表情とか。

そういうのが、とても魅力的で刺激的なことのように思うのだ。

実際は特に意識することなんてないよ、と経験者が語るのを聞いたこともあるのだけど。

例の、本当の意味クラスの「注目の的」だった女の子は、彼と同じ私立中学校に進学していた。

そこは中高一貫校だったので、きっと高校も同じだったんだろう。

幼馴染コンプレックスうずく

いいな。いいな。

そしてほらまた。

スキーも一緒だったんだって。

彼女は、お父さんが開業医だった。

絵に描いたような優等生だった。

なんでもできる子だった。

わたしが彼女に勝っていたものといえば、英会話ぐらいだ。

わたしと彼女はたまたま同じ英会話教室に通っていたのだけど、わたしの気持ちと先生の教え方が上手に噛み合っていたようで、わたしは一人でやたらと順調に力を伸ばしていた。

海外の人が何かの交流で学校に来たときに代表でスピーチをしたりとか。

彼女と唯一張り合えるであろう技能はそのぐらいのものだった。

なんていうか、格が違う感じがする人なのだ。

ということで、スキーツアーに参加することになった。

かなり緊張していた。

彼らは定期的に会っているらしいのである程度気心の知れた仲を保っているのだろうが、わたしは卒業以来初めてなのだ。

知らない人たちの輪の中にひとりで入ってゆくことにほぼ等しい。

当時特に仲の良かった子を見つけてくっついていよう、でもきっとある程度関係ができあがってるだろうし、今更加わっても迷惑がられないかなあ、とかネガティブ思考全開で集合場所へ行った。

総勢7人。男性4人、女性3人。

意外と集まるものなんだ、とびっくりした。

なんか全体的にキャッキャキャッキャした浮わついた感じで、早くも不安でいっぱいになる。

なんだろう、この広瀬香美な雰囲気は、と思っていたら実際「(合コンあいのり)÷2」な、そんな趣旨の集まりに近いのだということをわたしは後になって知ったのだが、まあとにかく緊張していた。

久しぶりだから、一応

「きゃー!!ミッチョン!?久しぶりー!!!」

「今どこに住んでるのー!?」

みたいな盛り上がりはあった。よかった。

やっぱりみんな卒業して十数年も経つとだいぶ変わるんだなあ、というのが実感だった。

顔立ちそのものもだけど、化粧をしたり太ったり痩せたりハゲたり茶髪になったりしていて、確かな年月の重みを感じさせられた。

それからバスに乗り込んだのだけど、わたしは当時の仲良しグループの子ではなく「注目の的」の女の子、さとし(仮名女の子です)と隣どうしで座ることになった。

仲が良かったほうの子がすでに結婚していて、ご主人と一緒に来ていたからだ。ちなみにご主人は同級生ではない。

さとしは医学部に進学したそうだ。

浪人して入ったこともあってまだ学生で、本当はこんな風に遊んでる暇はないけど、と笑っていた。

彼氏もいて、まだわからないけど同じ医学部の人なので将来を考えることができたらうれしい、と言っていた。

「さとし、きれいになったね」

と、誰かさんではないけれど、わたしはさとしに言った。

本当にそうだった。

もともと色が白くて線の細い子だったけど、そのままの雰囲気で大人になっていた。

薄化粧をして髪をゆるく巻いたさとしは、小学生のころの何倍も美しかった。

さとしは少し肩をすくめて、小さく照れ笑いをした。

感じのいい笑顔だった。

さとしについてはいろいろな記憶がある。

5年と6年で同じクラスだったのだけど、5年のころ、さとしは取り巻きの子たちを引き連れていじめをしていた。

先生たちから全幅の信頼を置かれる優等生でありながら、陰で特定の子の持ち物を隠したり、寄ってたかってバイキン呼ばわりしたりしていた。

別に怖かったわけでもないのだけど、なぜかだれもさとしを告発するものはいなかった。

6年生になってその子とクラスが分かれると、さとしのいじめ自然となくなった。

週一回の英会話教室の帰り道は、さとしと帰っていた。

野良子猫を見つけて、近くのスーパー惣菜を買ってきて一緒にえさをあげたりした。

さとしは「けろけろけろっぴ」が大好きで、サンリオのお店に一緒に立ち寄ったこともあった。

そこで見るさとしは、本当に普通女の子だった。

何となく別世界の人のように見えるさとしにも親しみを感じるひとときだった。

卒業式が近くなり、毎日のように練習が続いていた日、わたしはヘアゴムを失くした。

当時はものを失くすたびに親からこっぴどく叱られていたので、また怒られる、と思っておろおろと周囲のクラスメイトに尋ねて回った。

ちょうど体育館への移動時間が迫っていて、誰もが

「ごめん、知らない」

としか言わない中、さとしだけが探すのを手伝ってくれた。

結局見つからなかったのだけど、わたしが

ありがとう、もう大丈夫だよ」

と捜索打ち切りを宣言しても

「いや、あそこにあるかもしれない

とか言って机の下をのぞきこんだりしていた。

今思うに、この生真面目さが、さとしの美点だったのかもしれない。

すごく責任感の強い子で、委員会活動などで任せられた仕事はいつでも完璧にこなそうとしていた。

いじめをしていた時期も、さとしはこういう一面を失うことはなかった。

むしろそういう子だから知らないうちにストレスがたまってしまって、子どもゆえの残酷さでその捌け口を「いじめ」に求めてしまっていたのかもしれない、と今は思ったりする。

さておきスキー場に着き、まずは滑ることに。

一通り体を動かし、食事がてら休憩所のストーブの前でさとしと話をしていたら、やつが来た。

いたって気軽に今日の天候がどうとか雪の積もり具合が、とか話し込むふたり。

かたや、ものすごい置いてきぼり感の漂うわたし。

相槌はかろうじて打つものの、いまひとつ会話に乗れてない。

ほどなくしてさとしが早々とゲレンデに戻ってしまったので、ふたりになった。

「今まで何回ぐらい集まったの?」

「うーん、もう5、6回になるんじゃないかな」

「そうなんだ」

「俺はスノボだけどね。ミッチョンは?」

「もうだいぶやってないよ…。大学生のとき以来」

「俺も毎回来るわけじゃないからなあw」

「それにしてもみんな、変わったね」

「あー、ミッチョンは久しぶりだもんな」

同窓会も出たことなかったし」

「そうだな。いなかったな」

「でも、いいものだね」

と言うと、こっちを見てにやっとした。

「そう?」

「うん」

するとどこかあさっての方向を向いて

「それならよかった。」

と低くつぶやくように言った。

自分が誘ったのだから、ということで気を遣って尋ねたことのようだった。

それから、同行している元クラスメイトたちの話をしていた。

夫婦で来ている彼らは婿養子なのだと聞いた。

なるほど、確かにあの女の子は古くからの金物屋さんの娘なのだ。

2年前にご主人がお店を継いで、モダンな感じの雑貨屋に改装して、小さなカフェまで併設したらしい。

それが当たって、地元でもちょっとした有名店になったのだとか。

「すごいよね。

 婿養子って肩身が狭そうなイメージがあるけど、そんなふうにお店を変えるのも大変だっただろうね」

「最初は反対されたらしいけど、最近はやってるじゃん。古い家屋の味を活かして今風の店にするの。

 それで、お父さんたちが今まで卸してきた品物をメインで売るのは変わらないってことも話して、

 プランナーと一緒になって説得して、お父さんも折れてくれたらしいよ」

「お店、今日休みじゃないんだよね?」

連休は書き入れ時だろうに、夫婦で来て大丈夫なのだろうか、とふと思った。

「俺も聞いたんだけどね。お父さんとお母さんが、自分たちで何とかやるからたまにはいいよ、って

 送り出してくれたんだって。」

わたしは、彼女の家に遊びに行ったときにお母さんがよく出してくれていた手作りケーキのことを

思い出した。

高級店のケーキとは違うけれど、素朴でシンプルで、ついたくさん食べたくなる味わいだったと思う。

行くたびに違うメニューのケーキが出て来ていたのだけど、いつも手作りだと言っていた。

カフェで、もしかしてあのお母さんの手作りケーキを出しているのだろうか、もしそうだったら、なんて素敵だろう、と思った。

彼は、この金物屋の若夫婦とも

商工会の集まりでときどき会う」

と言っていた。

自分はまだメインじゃないんだけど、あいつらはもう店主として堂々としたもんだ、と言っていた。

その縁でスキーにも一緒に行くようになったらしい。

つながってるなあ。

同じところに住み続けるとは、こういうことなのだろうか。

わたしには、わからない世界だと思った。

幼いころからずっと顔を知っている人と今でもこうして交流を保っているということが、とても幸せなことのように思える。

わたしはたまたまこいつが夢に出てくることから始まって今こうしてスキーに混ぜてもらっているだけで、彼らと同じ地域には住んでいない。同じ世界を知らない。

妻夫木仮名・そいつのこと)はさ」

「うん」

幸せ者だね」

「何、突然w」

「同じ土地で生まれ育つのって、幸せなことだよ」

「そうかな?」

「そうだよ」

「じゃミッチョンは幸せじゃないの?」

「え?」

「なんか、そういう話の流れじゃない?」

「ああ、いやそうじゃないけどw

 でもうらやましいよ、何となく」

「うん、まあその寂しさはわかる。ミッチョン卒業式のときめっちゃ泣いてたしな」

「そうだっけ?」

「覚えてないのかよw」

「あんまり」

「ミッチョンって普段はあまり自分の感情を表に出すほうじゃなかったじゃん。

 それがいきなり号泣だからな。

 小栗っち(仮名・担任の先生)も反応に困ってたよw」

「やめてよ、恥ずかしいじゃん!」

「わははw」

「でも、その割にあんまり皆のこと覚えてないんだよなあ…。

 なんでだろう。」

「あー。実は俺も。」

「薄情者w」

「お前もだろw」

軽い突っ込みにしても「お前」と呼ばれたのが、すごくうれしかった。

距離が一気に縮まった気がした。

わたしも、一応まだ仲間なんだよね?

そうだよ。だから心配すんな。

みたいな変な脳内会話が繰り広げられてしまい、ひとりでにやにやしてしまった。

「ていうか、小栗っちw懐かしいねー」

「元気にしてるんだろうか?」

「相変わらず熱血なのかな」

「ハゲてそうだよな」

「それ当時から言ってたよねw」

「言うとムキになるから面白くてw」

「剛毛はハゲやすいらしいよ」

「それじゃ、やばいじゃん、小栗っちw」

小栗っちは若い男の先生で、かなりの熱血教師だった。

当時から妙に冷めたところのあったわたしは、一度小栗っちから涙交じりで怒鳴られたことがある。

クラスの子達から学級委員に推薦されて、それを辞退しようとしたときのことだった。

もう3学期のことで、めぼしい人はすでに委員をしてしまった後で(学級委員は学期ごとに改選するのがうちの学校の決まりだった)先述のさとしはそのころ生徒会をやっていたし、他にこれと言って人がいないからまあミッチョンぐらい推薦しとくか、みたいな空気を感じ取って「なんだかめんどくさそうだなあ…」と思ってしまったのだ。

「やればできるやつなのに、俺はお前のそんなところが悲しい!」

というようなことを言われた。

子供心に「そんなこと言われても」とか生意気なことを思っていたが、でも小栗っちはいい先生だった。

今のわたしとそう変わらないぐらいの年だったはずだけど、難しい年頃の子どもたちをよくまとめていたと思う。

芋づる式に、いろいろな人の記憶が蘇る。

過去記憶はいつだって甘美で優しい。

なんだか、せつなくなる。

ところでわたしは妻夫木聡のファンではないのだけど、最近、やつの顔に少し妻夫木聡の面影があることに気がついたのだ。

長めのまつ毛と潤いのある目元が特によく似ている。

にこっと笑ったときの口元も似ている。

このところ、妻夫木聡テレビで見ると「どきっ」とするようになった。

「あー寒いマジでやばい!」

とか言いながら、他の元クラスメイトが来た。

平野仮名男の子)と大田(仮名男の子)だった。

当時にぎやかし担当の人たちだったが、わたしは彼らとほとんど接点がなかった。

今日は同行者だからこうしてとりあえず話しかけてきたのだろうけど、正直に言うと話題がない。

妻夫木ここにいたんだ」

「久しぶり。ミッチョン俺のこと覚えてる?」

「覚えてる、久しぶりだね」

「やーミッチョンきれいになったなー」

「え、いや。ありがとう。大田も…大人っぽくなったね」

「ハゲてきてるって正直に言っていいよ、ミッチョン」

「うるせぇよ平野メタボ平野

「まだメタボじゃねぇw」

笑いながら、同じ褒め言葉でも言う人によってこんなに心に響かないものなのか、と思った。

もちろんまだ20代だし、ハゲもメタボも言うほど目立ってはおらず、顔立ちも整っている人たちなのだ。

茶髪日焼けして華やかな格好をしている彼らは多分人目を惹くだろう。

実際、さっきだってゲレンデでよその女の人に声をかけて何だか楽しそうに盛り上がっていたのを見た。

子どものころは大田も平野運動がよくできた子だったし、女の子にも人気があったと思う。

あの

「誰か好きな人いる?」

に、よく出て来ていた二人だった。

でもわたしは彼らと会話のテンポが合わず、話していて何かと気後れしてしまうことが多かった。

彼らが当時「ミッチョンって何となくしゃべりづらい」と言っていたのも知っている。

その流れで、苦い記憶を思い出してしまった。

平野たちのふとした発言がきっかけで一部の女子に陰口を叩かれ、あからさまに仲間はずれにされていた時期があったのだ。

その中に、さっきの金物屋の娘の子もいた。

しばらくして和解できたので、忘れてしまっていたのだ。

なんという芋づる。

「だいぶあったまったし、俺そろそろ行くわ」

妻夫木が言い、立ち上がりながら

「ミッチョンも行く?」

とわたしに声をかけてくれた。

「あ、うん」

と返事をしたときにはもう妻夫木は歩き始めていた。

「じゃ、またあとでな」

「おー」

「またね!」

すたすたと立ち去る妻夫木に、わたしはあわてて着いていった。

妻夫木といっしょにいるほうが、どう考えても居心地がよかった。

背後では平野たちの明るい話し声が続いていた。

大田は知らないが、平野は当時、妻夫木とかなり仲が良かった。

妻夫木やさとしが進学したところとは志望先が違っていたが、受験組の一員だった。

このスキー旅行を毎年企画しているのは平野だ、と妻夫木から聞いた。

「ああ、平野こういうの好きそうだね」

とわたしが言うと

「半分は女目的らしいけどw」

と笑いながら言っていた。

「さっきもナンパしてたね」

「今夜あたり、何か仕掛けるんじゃないの」

「仕掛けるってw」

「あいつそういうの得意だもんw」

と、気がつけばふたりで並んでリフトに乗っていた。

わたしは「高いところに宙ぶらりん」のシチュエーションが大変苦手だ。

だからバンジージャンプは死んでもできない。するとしたら死ぬときだと思う。

加えて、隣が妻夫木だ。

楽しそうに話を続ける彼の横で、わたしは硬直していた。

よほど返事が上の空だったのだろう、

「どうした?」

と少し覗き込むようにわたしの顔を見た。

「なんでもないよ」

笑顔を作って答えたが、その笑顔がこわばっているのが自分でもわかった。

「…いや、なんでもなくないだろ。トイレ?」

「ちがうってw大丈夫大丈夫

「いや、本当にどうした…あっ!」

妻夫木が、何か思い当たる節があるかのように声をあげた。

「ミッチョン、高所恐怖症だったなw」

「いや、あの…はい…」

「わははははw」

「ちょっと笑わないで!揺れる!」

「ほーらほーら」

「いやああああ!揺らさないで!!やめてえええ!!!」

「わはははは…」

もう本当に恐ろしくて、リフトを吊り下げているワイヤーにひしとしがみついてしまった。

すると妻夫木が、さすがにばつが悪そうに

「もしかして、本気でいやだった?」

と聞いてきた。

「怖いです…やめてください…」

と言うと、妻夫木はしょんぼりした。

「ごめん」

「ううん、わたしもごめんね」

「いや、ほんとにごめん」

気まずい。

でもやっぱりリフトは怖い。

なるべく自分がいる場所を認識しないように、上のほうを見るように心がけていた。

「…なんで上向いてるの」

「下見ると怖いもん」

「…ククッ」

「笑わないで!」

「いや、だってお前の格好、おかしいってw」

「おかしくない!」

「おかしいよwなんか怖がり方がすごいもんw」

「あんたに言われたくないよ!」


あとで気がついたが、このときが「お前」「あんた」が復活した瞬間だった。




夕食およびお風呂の後、男子部屋に集まって皆で飲むことになった。

女子部屋からの移動中に

りょうちゃん(仮名・金物屋の子)ち、お店きれいになったんだね」

とわたしが話しかけると、りょうちゃんは気さくに答えてくれた。

「そうそう、旦那がなんかがんばっちゃってさー」

するとさとしが

「すっごいかわいいお店だよ。わたしもたまに行くもん」

と話に入ってきた。

「さとし、いつも抹茶ロール頼むよねw」

「あのロールケーキはすばらしい。○×屋(地元デパート)で売ってほしい」

「何言ってんのw無理でしょw」

さとしがわたしのほうを見て

「ミッチョン、もしこっち来ることがあるなら連絡してよ。いっしょにりょうちゃんのお店行こう」

と言った。

「ありがとう」

とわたしが笑顔を返すと、さとしはにっこりと笑った。

ケーキりょうちゃんのお母さんのお手製なんだよ」

「ああ、やっぱり!」

「なんでわかるの?ミッチョン」

「いつもご馳走になってたじゃん。さっき妻夫木から『カフェもできた』って話聞いて、りょうちゃんのお母さんってお菓子作るの上手だから、もしかしたらそうなのかな、って思ってた」

「ああ」

りょうちゃんは、何かしたり顔でにやっとした。

何だろう、とそのときは思っただけだったけど、後でその意味がわかった。

りょうちゃんは、わたしが妻夫木を「狙っている」と思っていたみたいだった。

「狙っている」というか、まあ確かに大はずれでもないのだけど、なんというか、そういうニュアンスじゃないのだ。

ちょっと違うのだ。

積極的に関係を進展させたいとは思っていないのだけど、でも、縁を途切れさせることなく続けていくことができればどんなにいいかと思っている。

まあ、それが「狙っている」ということになるのならば、りょうちゃんの読みも正しいということになるのか。

男子部屋ではすでに小宴会が始まっていて、りょうちゃんの旦那さんが

「おー!来た来た!女性陣はこっちにどうぞ!」

と、いそいそと座布団を準備しながら場所を空けてくれた。

あとでりょうちゃんに年を聞いてみたら、わたしたちより7歳上の人だった。

部屋は10畳ぐらいの和室で、エアコンストーブでぽかぽかと暖かかった。

「いやー美人揃いだなあwおふたりともまだ独身ですか?」

と旦那さんが早くも鼻の下を伸ばしているのが印象的だ。

「はいはい始まったw」

と、りょうちゃんがすかさず釘を刺した。

さとしは面識はあったらしいが、ちゃんと話すのはこれが初めてだった、と後で言っていた。

「ほら、この子がさとし。ときどきお店に来てくれてるじゃん。」

「ああ!あの医学部の!」

「よろしくお願いしますw」

「いやー!すごいね!才色兼備ってやつだね!」

「ひろし、うるさいよ」

旦那さんの名前は「ひろし」らしい、ということがこのへんでわかった。

「で、こちらは…」

「ミッチョン。小さいころ、家が近所でよく遊んでたんだよ」

「ああ、あの英語が上手だったっていう」

「いえwよろしくお願いします」

「ふたりとも頭がいいお友達なんだな。お前バカなのにな」

「ひろしには負けるけどね」

りょうちゃんwとりあえず乾杯しようよw」

「あ、ごめんね、こいつがバカなもんで」

「もういいからw」

というふうな感じで、せわしなく繰り広げられる夫婦漫才を残りの5人が遠巻きに鑑賞しつついじる、という流れが出来上がった。

さとしを平野に取られてしまい、ひとりで所在なくぼんやりしていると

「楽しんでますか?」

と、妻夫木が横に座ってきた。

「うん、りょうちゃん夫婦おもしろいねw」

「ひろしさんがムードメーカーだから」

「でもこの集まりって不思議だよね。皆もともとバラバラのグループだったのに」

「ああ。さとしは俺が呼んだんだよ」

「そうなんだ」

平野がね」

と、妻夫木はちらりと、平野とさとしのほうを見やった。

「さとしと会いたがってて」

「どうして?」

「さあ…。いろいろあるんじゃない?」

「男同士でそういう話したりしないの?」

「しない」

「そういうもんかなあ」

「うん」

大田が乱入してきた。

「ちょっとミッチョン!飲もうぜ!」

「大田お前大丈夫?w」

大丈夫大丈夫!はいミッチョン!」

と、大田に紙コップを渡されて並々と清酒を注がれた。

「あ、ちょっと!大田!」

妻夫木がふいに焦ったように声を上げて、瓶を取り上げてしまった。

わたしはなぜかわからないけど、とっさに「妻夫木を安心させなきゃ」という気持ちが働き、あえて

ありがとう。いただきまーす」

と明るく宣言して口をつけてみた。

あーあー、という顔をして、妻夫木がわたしを見ている。

そんなに焦らなくても、わたしは実はお酒には強いのだ。

妻夫木はそれを知らないから「清酒をいきなり女に飲ませるのは危ない」ぐらい思って焦ってるんだろう、とそのときは思った。

それにしても清酒は普段あまり飲まないものだけど、ひとくち含んでみるとなんだかとてもおいしく感じて、一気に飲み干してしまった。

「あー。これすごくおいしいねー。どこの銘柄なのかな?」

本心からしみじみとつぶやくと、妻夫木と大田が驚いた顔をしてこちらを見ていた。

「ミッチョンって、お酒強いの?」

と大田がおそるおそるといった様子で尋ねてきた。

「まあ、それなりにw」

と答えると、ふたりは顔を見合わせて

「それなりに、どころじゃないよなあ…」

「ミッチョン、なんかイメージ変わったわ」

と大田が半笑いでつぶやいた。

どんな可憐な(しかし誤った)イメージをわたしに持ってくれていたんだろう、と思った。

一通り話をして大田が立ち去った後、妻夫木に聞いてみた。

「女の人がお酒好きなのは、よくないのかな」

「え?なんで?」

「大田、引いてたし」

「ああ、気にするな。あいつ未だに異性に変な幻想持ってるやつだから」

「でも妻夫木もびっくりしてたじゃん」

「ああ、俺?」

「うん」

「いや、俺は…」

「何?やっぱりよくない!?」

「いやいや、そうじゃなくてw」

「何?」

やや酔っていて、しつこく絡むように聞いてしまった。

「いや、だからね」

「なんだよー」

「いや、うれしいな、って」



あっ、と思った。

このお酒妻夫木が持ってきたもので、妻夫木のおうちはもともと醸造所から発展した会社だ。

「ほら、ほんとにうまそうに飲んでくれたじゃん。

 やっぱり、作り手としてはね、うれしいじゃない」

さっき飲んだのは、妻夫木のおうちが作ったお酒だったんだ。

そして

「あー。失敗した…」

とかぶつぶつ言っているのでよく話を聞いてみて、もっとすごいことを知った。

妻夫木は今、若い人向けの新商品を開発する部署で働いていて(これは前から知っていたんだけど)、実は今日、販売直前まで来ている試作品のような販促品のような、まあそんな扱いのものを持ってきていたそうだ。

それを黙って周りの人間に飲ませてみて、反応を見てみたかったらしい。

「俺んちの酒ってわかってたら、みんな多分気を遣ってよく言ってくれるだろ。

 でもそんなの、おもしろくないじゃない。

 黙って飲ませて『うまい!これどこの酒?』って言わせてみたかったんだよなw」

そのために隅っこに隠しておいたお酒を、酔いどれの大田が見つけ出して勝手に飲み始めてしまったのだった。

でも最後のほうは、もう抑えきれない笑みがこぼれていた。

妻夫木はうれしかったのだ。

事情を知らないわたしが、図らずも思い通りのセリフをつぶやいてくれたことが。

わたしは、なんだか胸がわくわくして、たまらなくうれしくて満ち足りた気持ちになった。

妻夫木にぎゅーっと抱きつきたくなった。

妻夫木は、すごい。

妻夫木、かっこいいよ」

と、背中をばしばしと叩いた。

「は?」

妻夫木は、本当に立派な社会人だね」

「なにそれw」

「うん、かっこいいよ」

「わけわかんねぇw」

「こんなにおいしいお酒を作ってる妻夫木は、すごいやつだよ。

 自慢の友達だよ。

 もうたまんないよ。すごいよ」

と、ほろ酔いの頭で語彙がうまく出てこないもどかしさを感じながらも、一生懸命わたしは感動を伝えた。

妻夫木は目を細めて

「おう。サンキュ」

と、わたしの頭をがしがしと撫でてくれた。

それが今回の旅行で一番思い出に残っている出来事だ。

妻夫木はすごいやつだ、と思った。

そして、わたしみたいな平凡な人間と仲良くしている理由が、よくわからなくなったりもした。

妻夫木は、わたしの何がよくて友達でいてくれてるんだろう。

我ながら卑屈だなあ、と思ったけれど、こんなことを考えていると、妻夫木に誘われたというさとしの笑顔が、小学校のころの羨望の念とごちゃごちゃに混ざって、頭の中に霧がかかっているような、すっきりしない重たい気持ちになってくる。

さとしを誘いたかったのは、平野だけなのかな?

さとしみたいな子だったら、きっと妻夫木とも釣り合うんだ、とか意味のわからないことを思った。

こういうことをうじうじと考え込んでいる自分がとてもいやだ。

さとしだって、こんなふうに思われるのはきっと迷惑だ。

そういうことを考えたくなくて、今は仕事をとにかく頑張ることにした。

妻夫木みたいにすごいことはできなくても、自分なりにやるべきことをきちんとこなし続けていたら、いつかはこのもやもやも晴れるかもしれない、と思ったりしている。

次はいつ会えるのかな。

休日はひとりで過ごすことが多く、あまり人を誘うことがないので実は誘い方がよくわからない。

自分から誘ってみれば、何か変わるのかな。

役に立たないけど面白いことをして生きていきたいなぁ

大学三年で、そろそろ、というかもう進路を考えるにはギリギリの段階の人の愚痴

就職か進学か、ということで今悩んでいるわけだけど、正直どっちもしたくない。「いや、そんなのみんな同じだよ。それでもずっとモラトリアムビューティフル・ドリーマーで居るわけにはいかないんだから、みんなどっちかの進路に進むんだよ」と言われそうで、それはまぁ確かにそうなんだけど、それでもそう思ってしまうんだから仕方ない。

就職の何がイヤって、そりゃあやっはり「より利潤を追求するために全てを犠牲にする」っつー、その合理性、というか合目的性なんだろうな。食品工業製品などの製造業においてはそれは当たり前のことだし、娯楽などの分野に属する業界においても、一見あいつらは「楽しいことを創造します」とかいうけど、その実は、あくまで利益還元できる「楽しいこと」なわけでさ、例えば凄く面白いことなんだけど、その面白さはごく一部にしか通じない、そんなコンテンツがあったとする。最近は「ロングテール」なんつって、それでも「ごく一部」に求められる数は少なくなってきてるけど、それでも実際採算ラインに乗せようとするなら、やっぱりある程度の数は必要になってしまう。さらに言うなら、そこで「面白い」と思われる内実も、ただ単に「あはは面白れー」というような面白さではダメで、例えば何回も見直したくなったり、あるいはその面白さに金を払いたくなるような、そういうコンテンツ供給側に都合の良い「面白さ」でなきゃならないんだよね。例えばニコ動によくあるMADのような、凄い面白いけど、一回見ればそれで良いし、お金払って見るようなものでもない、そんなものでは仕事にはならないわけだ。趣味には出来るかもしれないけど、それで金は稼げない。金を稼ごうとすれば、結局普通職業と同じように、打算と、妥協をしなきゃならなくなるわけだ。id:y_arimは、お金を貰って書く原稿より、ブログの記事の方がずっと面白いけど、でもお金を稼げるのは、やっぱり商業原稿で書くような記事なわけ。って、それはあんま関係ない話である。

で、そういうお金の為の打算や妥協がイヤっていうと、「じゃあ学者にでもなれば?」と、既に就職活動に邁進している同級生なんかには呆れ顔で言われるわけだけど、それもなんか違うんだよな〓。確かに学問っていうのは、別に利益を追求しなくてもなんとかなる、数少ない分野ではある。だけどじゃあ学問目的なんかは無いかっていうと、それは違って、学問には「真実の追究」っていう、これまたつまらねー目的があったりするんだな。

で、「つまらねー」という形容からも分かるように、僕はこの「真実」っていう奴がだいっ嫌いなわけ。ただ「そうなのかもよー」とかいう感じで出した思いつきなのに、何か良くわかんない統計データとかをいじくり回して、一々実証していかなければなんない。ええやん実証なんかせんでも。「そういう可能性があるよ」っていうだけで、その可能性の分だけ世界が豊かになっていくんだからさ、一々そのたくさんある豊かな世界の可能性の中から「これが真実だ!」とか言って、他の可能性を潰すことの何が楽しいかが理解できない。ていうか何でそもそも「真実」なんかを追求したがるのかが分からない。「利益」を追及する理由のはまだ分かるのよ。要するにより一杯物を食いたいとか、沢山寝たいとか、そういう欲の延長線上にあるという理由付けがされている(その理由付けは多分に怪しいけど。だって、明らかに今求められている「利益」ってそれ以上のものじゃん)。でもさ、「真実」を追求したいなんて本能、そもそも人間にあるかぁ?「人間には本能として『より多くの物を知りたい』という好奇心が宿っている」なんていうことを、よく理系の人が言ってて、僕は唖然とするんだけど、生きるっていう目的だけだったら、別に得た知識が本当の意味「真実」である必要なんかはないわけだよね。ただ生きるために「有用」であればいい。例えば「地面は完全に平ら」っていう知識は、真実としては間違っている(地球は丸いんだから)わけだけど、別に昔の人間からしたら「地面は平ら」と認識していたとしても、生きるにあたって何も不都合はないわけ。それでも、「地球は丸い」っていう真実を知らなければならないっていうのを言おうとすれば、それは本能ではないよね。「真実を追究しなければならない」という、社会的お約束ごと。別にそういうお約束ごとを守りたいって、誰かさんが思うのは勝手だけど、それが社会的お約束ごとである以上は、別に僕がそれに従わなければならない理由はないわけでさ。「真実を追究しなければならない」というお約束ごとが、ある社会―この場合は学者共同体だな―では守らなければならないとなっているのは分かるけど、その社会の外から見れば、「なんでそんなお約束ごと守らなきゃならないの」っていう疑問が出てしまう。そしてそれが社会的お約束ごとである以上、やっぱりそれはそのある社会大学の外には通用しない以上、その疑問は解消されない。

で、そんなわけだから、学問、及びその学問奉仕する学者は、「正しいものは正しいから正しいのだ」と主張する集団、つまり宗教とその信者みたいになっていくわけ。いやね、僕の周りにも大学院目指していて、実際に大学院行った奴とかが居るんだけど、ほんと宗教じみてる。ただひたすら図書館で黙々と勉強、何か小難しい英語の本とか数学の本とかを読んで毎日をすごしている。そんな時間あったら、僕だったらゲームしたりニコニコ動画見たりしたいわけだけど、彼はそんなこと一切しない。何故なら「大学院に行っても研究者になれるのはごくわずか。だからとにかく人より多く勉強して、差を付けないと」ということだそうで。そんなことやってて楽しいの?って聞くと、「勉強楽しいから」と答える。まぁ、ニホンコクケンポーによって個々人には信仰の自由が保障されているからとやかくは言いませんけど、やっぱり僕はそういう信仰を持つのは無理だなぁと。

でも信仰っつったら、別に就職組においてもそれは同じなんだよね。資本主義社会においては、会社は「利益の追求」それ自体を目的にしているわけだけど、そもそも「利益」っつーのは、その得た利益によって、何か楽しいことが出来るから欲しいものなわけで、別に「利益」自体は本来楽しくも何ともない筈なんだよね。ところが資本主義においては「利益の追求」それ自体が目的とされる。となると、実は仕事っつーのも、一見それは本能に根ざしているかのように見えるけど、実は学問と同じように、「利益を追求しなければならない」という社会的約束事のもとに成り立っていて、そしてそれを信じる信者によって資本主義社会という宗教は運営されているわけだ。まー資本主義宗教だー、なんて話はそれこそウェーバーなんてドイツのおっさんが言い始めてから常識になっている話な訳だけど。

というわけで、結局モラトリアム卒業して社会人になるって事は、どれかの信仰を選択してバカになるってことと同じなんだよなぁ。それだったらせめて「友人」とか「恋人」とか「家庭」とかいう、もうちょっと強度の高い信仰を持ちたいものだが、あいにく非コミュの僕にはそんなのはいないわけで……いっそヤンキーみたいに18で出来ちゃった婚とかしてれば、こんな悩みを持たずに、「家庭を守るために俺は仕事を頑張るんだー」とか言って迷わずに道を選べたのかなぁ。それも良いなぁ。でも相手がいないなぁ。

あー、せめてhttp://anond.hatelabo.jp/20090115035320みたいに謙虚な姿勢を身につけておけば何とかなるのだろうけど、上記の文章読んでいれば分かるように、プライドだけは高いもんなぁぼくは。きっとこのまま、就職しても進学しても「僕の進みたい道はこんな道じゃなかった」とか言って、中途半端に辞めて、そうこうしている内にどうしようもなくなって、ニート引きこもりにでもなって孤独に死んでいくんだろうか。

2009-01-15

三つ子のコミュニケーション百まで

 子供のときにコミュニケーションで嫌なことがあってコミュニケーションが苦手になった人は、何歳になってもコミュニケーションが上手くはならないと思う。

 「そんなことはない、俺は立ち直ったぞ」とか「考え過ぎなんじゃね」とかいう意見もあると思うけど、「一人で」立ち直った人というのを自分は知らないし、考え過ぎだと言われても何の解決にもならない。誰かに助けてもらえるほどのコミュニケーション力がないから一人な訳で、そういう人に向かって「誰かに助けてもらえ」と言っても意味がない。それに、考えないで行動しても結果は変わらなかった。

 なにより、どんなことがあっても経験コンプレックスを忘れられることはないと思う。集団の中で一人になってしまったり大学行っても食事以外では口を開かなかったり。そういう経験が忘れられれば今よりは積極的にコミュニケーションがとれると思うのだけど、忘れることなんてできやしない。

 だから「自分はこの人のことを友達と思いたいけどこの人は自分のことをどう考えているだろう。疎ましく思っているのかな。正直近づいてほしくないと思ってるんだろうな。でもこの人以外にまともに話せる人はいないし、、、」と無条件に考えてしまうし、それがまた気持ち悪い行動を生んで、嫌われたり疎ましく思われたりする。

 でも、そう考えて行動しないと「空気の読めてないオタクがはしゃいでる」となる。

 脱出方法は「いちいち考えない」や「この人から嫌われてもいいと考えて行動する」だと思うのだけど、考えないで行動してキモオタきんもー☆と言われて終わるリスクや、一時的か恒久的かはわからないけど「今は多分嫌われてない人から嫌われる」というのはあまりにも怖すぎる。だから必死になってすがるし、結果として嫌われる。でもそれ以外にどうしようもない。

 自分だって休みの日は友達と一緒にどこかへ行ったり帰りに飲みに行ったりしてみたい。憧れは人一倍ある。それがまたハブられる原因だったりするのだけど。

 うだうだ考えてこんなとこにこんな卑屈なことを書くような人間だから嫌われるということはわかっているつもりだし、こんなこと書いてないでオフ会の一つでも出てみた方がいいのかもしれない。でもオフ会に出て笑われたらどうする?自分のいないところで「アイツなに勘違いしてんのwww」と言われてるかもしれない、いや、言われてるに違いない、それなら出ない方がいい。

 多分原因は子供の頃にあったコミュニケーション上の嫌な思い出なのだけど、それが自分の場合ここまで響いている訳で、ほんとコミュニケーションは積み重ねだと思う。基礎がしっかりしていないからよく倒れそうになるけど、倒れまい倒れまいと必死になって対症療法をする。自分が必死になればなるほどみんなは笑うし、だからって倒してしまっては一からやり直しだ。「一度基礎からやり直したら?」と言う人もいるけど基礎を一人で作ることは不可能。コミュニケーションの基礎を作るのに必要なのはコミュニケーションだから当然のこと。それでもなんとか「基礎のようなもの」を作って必死になって建てる。またそれが滑稽で滑稽で。自分でも滑稽だとわかっているけど、いつかは追いつけるんじゃないかという幻想が捨てきれない。だから必死になってすがりつく。そして「なに必死になってるのwww」の一言で崩れ落ちる。基礎がしっかりしている人だったら踏ん張れるし友達が支えてくれるかもしれない。でも自分が踏ん張ったら、崩れる。「なに必死になってるのwww」と言われないように必死になるから言われる。わかってはいる。

 要は「必死になってこんなこと書いて昔のコンプレックスに縛られてる時点で自分はもうダメなんだよ」ということ。何度も言うようだけどわかってはいるんだ、わかっては。

http://anond.hatelabo.jp/20090115221335

「どうしようもない」というのは君だけの価値観だろうに。

あと、多分江戸時代からなんだと思うよ。身分制度っていうのは単なる上下じゃなくて、人生職業が一体となっている制度だからね。

http://anond.hatelabo.jp/20090115161030

さっき近所の河原自転車二人乗りして移動してたのは…

多分、hamachiya1号とhamachiya V3だと思う

最近2号みないな…

http://anond.hatelabo.jp/20090115150323

多分「それなりに必要」な層のレベルにしか売れないから

みんなヒーヒー言いながら煽ってるって構図だと思ってるけど

http://anond.hatelabo.jp/20090115132336

多分

お金セックス

お金セックスって人には

その「愛」って感覚は理解できないと思う。

「ハイ、スッキリしました、ありがと、サヨナラ」

だけじゃないよ。

自分も相手も人間なんだから。

でも、「好き」じゃないんだよねぇ。

http://anond.hatelabo.jp/20090115101131

ガキの頃はスポーツ出来る奴がもてるってのはそういう意味あいが多分に含まれてるだろうしね。

2009-01-14

フーゾクの何がいいの?

30歳。既婚者。東京出張中。

風俗って今まで行ったことないんだよね。いわゆる玄人童貞

モテモテで女に苦労しなかったとか、エロに興味がないとかではない。今の奥さんが初体験だし、Dドライブを見せるぐらいなら死を選ぶぐらいエロい。だから当然風俗には興味があるんだけど、普通お金がもったいなくて行けない。

だって考えてみてよ。本番行為をしようと思ったら2、3万円は軽くかかっちゃうんだよ。しかも1回きりだよ。同じぐらいのお金でX-BOX360が買えるんだよ!

だから多分、興味はあるけど今回も行かないと思う。どうしても行きたくなったら、むしろX-BOX360を買って帰ると思う。

 

風俗に行く人はそのお金でなんか買おうとは思わないの? それとも、風俗行く人はみんな箱○を持ってる人なの?

でも自分だったら、箱○持ってたとしてもさらにPS3買うか、そうだ、ノーパソHDDSSD化しようと思ってたんだ、とかで無限に使ってしまいそうだ。

まだ出張の夜は3日あるので、こういう理由で風俗お金でかえられない素晴らしい点があるんだって人は教えてください。

http://anond.hatelabo.jp/20090110224235

多分俺がたいした音楽小説も体験していないからなんだろうけど圧倒的に漫画だな。次点映画。次に小説

音楽とか、写真とか、絵とかで泣いたことってないな……どういう音楽でそんなに感動するのか教えて欲しい。今まで一番俺がぞわっときたのはゲームサントラだよ……絵とか、家族趣味で絵画展みたいなのたまにいくけど、正直いってよくわからないし。(泣く以前の問題)

自分でいうのもなんだけど漫画とか映画感動しやすいっていうのは多分幼稚なんだろうなって気はする。

要するにストーリーがないと感動しにくいって事だもんな。

親の心子知らず

普通彼氏ができたら父親が眉をひそめることが多いと思うのだけれど…

どうも、母親の方が気に食わないようだ

もう二十歳超えたいい年の娘ゆえ、別に1日ぐらいお泊まりで出かけても、彼氏と突然ご飯食べに行っても、文句は言わない

出来婚だけはお願いだからやめて、と言い、付き合うなとか別れろとも言わない

彼と会った時も「こんなわがままな娘と付き合ってくれて…」と言っていた

でも、内心は気に食わないらしい

それは母親が彼の事を嫌いとか、そういうわけではなくて、なんだか私が他の人に取られてしまうのが嫌みたいだ

私が彼と結婚するぐらいなら、多分私一人外国でもどこかでも行ってくれればいいと思っているに違いない

私が突然誰かとご飯食べに行くのはごく当たり前で、

夜遅いのや、いきなり外泊することに関しても今まで何も文句は言ってこなかったのに

相手が彼氏とわかるやいなや、「ご飯作ったのに…」とか言ってくる

彼氏の話はほとんどしない

すると不機嫌になるのがわかるから

前に「離婚してもいいから、一回ぐらいは結婚しておきたいわね」と、言ってきた

むしろ母親離婚してほしいんだと思う

一生結婚しなくてもいいから、ぐらいのことも言ってきたことがある

私には弟がいて、彼は老後の面倒をみるとはりきっているのだけど、

弟なんかよりあんたに老後の面倒みてもらいたいとずっと言っている

弟の彼女については、結構どうでもいいみたい

父親は私が変な相手を捕まえてこなければどうでもいいみたいで、

普通彼氏お酒をついでいた

彼氏がいても特に何も言わないし、結婚したら普通に喜ぶと思う

私としては、母親普通彼氏の話とか聞いてほしいのになあ…

友達のお母さんと昨日飲んだけど、「ほんとうちの娘も彼氏作ってほしーわー」とかずっと言っていた

そんな風に女同士楽しく聞いてほしいと思うんだけど、まあ文句言ったり別れさせようとしないだけでもいいか…

仕事をサボった

昼前から酒を飲んだのなんて何年ぶりだろう。

ぶらりぶらりとネットを徘徊している。楽しい

これから小説を読んで寝る。

特に仕事で行き詰まっているわけではないし、私生活で普段以上の苦労があるわけでもない。

でも、今日は家で「うだ〓」としていたいと思った。

しかし、仮病で休むというのは嫌なもんだ。

夜、寝る前には後悔しているかも知れない。

多分、後悔しているだろうなぁ。

でもいいんだ。この自堕落時間は今のおれには必要だったと思おう。

考えすぎ

昔、中学の同級生Aから2年ぶりくらいに電話がかかってきて、会うことになった。約束場所のファミレスにはAと、知らない

お姉さんが隣に座ってて、勧誘スタートお姉さんはその宗教に入って魚の目治ったんだって。それは多分併用して使ってた魚の目コロリのおかげだと思いますけど。と告げて、同時にいりませんって言ってさっさと帰ってきた。

バイト先に中学の時の同級生Bがやってきた。クラスメイトだけど口を聞いたことがなく、俺だよ俺!って言われてもさっぱり覚えていない。3時間後、店を閉めて外に出たらBがこの糞寒い中突っ立ってた。よ、一緒に帰ろう!って。若干気色悪いなこの人って

思いながらも仕方なく一緒に帰路を辿る。アドレス教えてよって道中言われたので彼のだけ聞いた。そのまま一生送らないつもりだった。しかし運の悪いことに、長く私が付き合いを続けている同級生CとBが地元の駅でウッカリ鉢合わせた。

そして私とCが旧知であることを聞き、私にアドレスを送るようCに伝言を頼んだらしい。仕方なく送信した。

その後4回Bから一緒に飲もうってメールが来た。5回目に仕方ない、行くか、って思った。電話がかかってきたので日にちを

打ち合わせる。場所は、彼の先輩が経営している店がある!と彼が言い出した。顔割が利くんだそうだ。

その時はまぁ2時間くらい耐えればいいんだよな、って思って頷いたけど、今になって急にAのことを思い出した。

また宗教勧誘じゃないのかな。ていうかその店は本当に危なくないのかな。

中学の同級生だけど相手のことは何にも知らない。中学時の友人さえも被ってない。警戒しすぎなだけだけど、よく知らない男とよく知らない店に二人飲みにいくって平気なのかな。バイト大学高校の知り合いの男性と飲みにいくのとはまた事情が違うんだ。

どうせ私は一杯もアルコール質的に受け付けないんだから、普通のお店にしてもらっていいかなって今から頼もうか…

それとも5回目の断りをするか。でも警戒しすぎなだけな気もする。

2009-01-13

金があっても愛がなきゃあ幸せにはなれんよ。

うちの父は4回結婚している。医者

父と母、全然愛し合ってない。

何で結婚したか。医者だったから。

私は打算の産物。自分存在根本から疑いたくなる。生まれてこなきゃ良かったなって。

父と母、お互い好きじゃないから一回も同居したことない。私は母とずっと一緒。

だから私も父のこと親と思えない。

他の3回も多分医者という肩書きで釣ったんだろう。

何でこんなに何度も結婚するかねえ?こりもせず。

父は私と付き合うことを強要したが、

好きでもない人に交際を強要されることがどれほど苦痛かは皆様お分かりだと思う。

子供のころ楽しくもないのに一緒に行動することを強要されたおかげで父のことが大嫌いになった。

付き合いを拒否すると逆上する点もストーカー気質そのもの。一層嫌いになった。

父は金も社会的地位もあるだろう。

でも不幸せだ。

誰にも愛されず、寄って来る人はと言えばみんな父の金目当てなのだから。私含めて。

何で金も地位もあるのに、人に愛されないか?

人間としての魅力が足りないから。

金で釣って一緒になってもお互い幸せになれない。

つくづく思うことだが、愛は金とか社会的地位とか、はたまたセックスとかとは別。

後者はすべて愛を手に入れるのを容易にするための「手段」。

手段だけ豊富にあっても肝心の目的である愛が達成されなければ意味はないのだ。

http://anond.hatelabo.jp/20090113204917

別に専業主婦を見下してなんかないよ。

むしろ、うらやましい。自分には多分なれないから。

向き不向きがあると思ってるし。

どちらも努力が要ることです。

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