2009-01-16

人生に対する根本的な「疲れ」

 火曜日、自宅の上階のおっさんにものすごい勢いでののしられた。家に怒鳴り込まれたのだ。私が上から騒音の被害を受けているのに、おっさんからすると、私の方がある意味加害者らしい。本当に、酷い出来事だった。

 そのときは泣きもわめきもせず毅然と対応したけど、酷い出来事が過ぎた後から、寝る前に一気にそのショックが訪れてきた。

 今まで詰め込んできた疲れとかたくさんのあきらめとかそれまであった嫌なこととか悲しみとかそんないろいろと肩のこりや腰痛のように積み重なった澱みの感情に押しつぶされそうで、それに対して、何もできない自分も、そして、そんな思い出を受け入れることも消すこともできず後生大事に持つしかない自分も全てが本当にいやでいやで、たまらなかった。

 自分が無視してきたそれらすべてがあの罵倒してきたおじさんに集約されながら、自らの中で再生された感じで、一時的に自分の心と体と頭は連携がとれず全部ばらばらになってしまい、服装や身の回りの全てに対して関心をなくし、食欲もなくし、仕事に取り組むエネルギーもなくし、一時的な待避策として、怒鳴られた翌々日は休みを取った。疲れた。本当に本当に、疲れた。

 たまに、いや、結構最近頻繁に、思う。仕事で、自分のことをゆっくり見つめる暇もなく追い立てられ、経済に取り残されないように必死で経済記事を読み、日経を読み、保険にも入って、もちろん仕事についてきために仕事の知識も調べ、そうやってサバイバルのために知識を磨いて、誰にも負けないように、なめられないように、人並みの人生を送るために、っていつも必死にしているんだけど、私って、一体なんのために頑張っているんだろうって。

 この先に何があるんだろうって、何を手に入れたくて、何が欲しいんだろうかって。それを手に入れて私はうれしいのかって。そもそも、目標なんて、金があればほとんど全部叶うじゃん。じゃあ、お金を持っている人が勝ち(価値)ってことになって、持ってない私は貧乏で負けなのか?

 父曰く「人間はつらいこと嫌なことがいっぱいあるが、それに耐えて一花咲かせるんだ」とまるで演歌のような根性論を私に語った。その言葉に、余計に救いを感じられず、自分は崩れてしまった。この格差社会で、一花咲かす、なんてそれこそ至難の技だよ。つーか花ってなんだよ。金か?地位か?能力か?そんなの自分にあるとは思えない。このままじゃ、私は花なんて咲かせる前に、死んじまいそうだよ。

 さしあたって必要なものはもちろんお金だけどそれを手にいれるためにはさっきまで私が書き連ねてきたこと以上の、必死の努力が必要で、気を抜けなくて。そんなことを考えていたら「もうなんか人生どーでもいいや」という気持ちになった。けど死ねないし。バカみたいだ。

 私みたいなヘタレ多分今の競争社会じゃ生きるな、つーことなんだろうか。しんどいのがデフォルトで、少しでも弱気な者から死んでいくのがこの陰惨な社会なんだろうか。強くなれないものは死ねってことか。ふと気を抜くと、派遣の人みたいになるんじゃないかと本当はこわくて仕方ない。がんばらないと、生きていけない。がんばらなくなったら、もう生きられない。そんな気がする。もうそんな修羅で生きてく元気がこの先続くのか、来世は人間なんかに生まれ変わらずに岩とか星雲とか、生々しくない無機物に生まれ変わりたいよ。

 そんな思いをどこかに取り残しているから、酷い出来事があった時に、ひどくうろたえ、全部ばらばらになってしまうのかもしれない。本当にうんざりするし、どーしよーもないけど、明日(というかもう今日)は、会社に逝ってくる。本当、人生って、大変つーか、しんどい。もう嫌だって、しょっちゅう思うけど、まだ「死ぬなって軽々しく言うな」っていう人がいるから、「今日だけ」と思いながら、ずるずる生きている。

 これは、多分単なる「疲れ」から来る疑問でないと思う。自分人生に根ざした、根本的な、なにか。これがいったいどこから来るのか見極めたいのだけれども、そいつの影も形も、全然見えたためしがないんで、どこからはじめたものか。ミクロ的に見れば悪いのは自分マクロ的に見れば社会?その自分社会をつくった国家世界

 本当に、どこから、こんな思いがやってくるんだろう?

  • そらひどい目にあったなー。毅然と対応できたあんたはえらい。 トラブル起きると、ホント疲れるよな。俺も今日いやな目にあった。鬱悪化気味だわ。そんなわけで今日は増田にいる。 ...

    • 見当はずれなアドバイスしてないで、 あなた自身の心配をしていればいいよ。

    • 元増田です。 最近やっと暇ができたんで改めて増田ってます。見ているかどうかわかりませんが、遅めのTBになってしまいすいません。 あなたの長文読んで、我ながらかなり元気が出ま...

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