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2010-07-12

性格直したい

物心付いてからずっといじめられっこ。

社会人になっても、隙を見られては嫌がらせをされる。

人並みに仕事はできるし、それ以外の人間とは普通にやっていけるので(苛めるような人間とも大人としてつきあっている)特に問題はない。

分かっているけれど、嫌がらせをされるのは、そういう隙が自分にあるからだ。

性善説が染み付いているのか「普通、そんな非常識なことしない」って考えが先にたってしまっていて

いざ嫌がらせをされて、一瞬後にそういえばコイツはそういう奴だった…!と思い出す。

思い出して、ものすごく悔しい思いをする。

一ヶ月くらいは覚えていて、ガードできる。

けれど、それを過ぎるとすぽーんと忘れて、無防備に接して痛い目に遭う。

中途半端記憶力をなくしたい。

そういう根っからの陰険な人間は信用しないで、

付け入る隙を与えなければ、嫌がらせ回避できるんだから、

ちゃんと覚えていれば被害に遭わない。

あるいは、全部忘れてしまえば嫌がらせや、騙されてからも「こいつからは前もあんな酷い目にあった。またか」と悔しい思いをしなくて済む。

忘れてさえいれば、どんだけ不愉快でもそれは偶発的で、不幸な単発事故だったと笑っていられる。

どちらかといえば、後者が望ましい。

陰険な相手の挙動を注意しているのはとても疲れる。

周囲の人間を見れば、自分が鈍い事は分かっている。

その鈍さをフル回転させてガードしていれば疲れるのは当たり前だ。

嫌なこと、全部忘れられる方法、ありませんかね。

2010-05-29

適当テキストプレイ

久しぶりにテキストプレイをしてみようと思う。

後、見やすいように改行アリでやってみようかなって事にしました。

現在時刻20時30分。とりあえず21時になるまでやろうかね。

えーっと。なんかあるかなーあーamazonでの買い物頻度がやたら高くなって来ちゃったんだよね最近

なんでかっつーとTENGAEGGを定期的に買うようになってしまったからなんだけど。

初めてTENGAEGG買った時はねぇ、えーっとアレだ。前々から読もうと思ってたけど積んでた本を注文するのとセットで買ったんだよね。

でしばらく使ってたんだけどね、TENGA。水入れて遊んでたらブヨブヨンになっちゃってさ。新しいのを買うしかないという状態になってしまい。

あとあのアイテムねぇ、実際別にそんなに気持ちいい訳じゃないんですよね、他のオナホがどうだかは知らないけど。

でもアレって精液ホルダーとして凄い便利なんだよねぇ。

部屋でオナろうが何処でオナろうが、手もティッシュも汚さずにトイレに運べる。

非常に便利なグッズであります。だもんでもうTENGA無しでオナニーするのが面倒になっちゃってね。

で、2個目を買おうってことになったんだけどさ、これ、TENGAEGGの内側ってヒダヒダの付き方が色んなパターンあって、触感を楽しめる作りになってるんだよね。

最初フィルムが水色の奴(名前忘れた)を買ったんだ。これは中が波状にうねっていて、回転させると息子がぐりぐりと刺激される作りとなっておりました。

2個目はシルキーって奴にしたんだ、別の奴も試してみたいなって思って。そしたらねーコレが大ハズレでね。

刺激とか皆無なの。中の作りは申し訳程度に糸を引いた様な凹凸がついてるんだけど、全然ちんこにピンと来ませんでした。

これもいじり回して遊んでる内にぶよんぶよんになってしもうて、3個目を購入いたしました。

3個目の奴も名前忘れたけど、これは中にイボ状の突起がついた物でして、これは1個目と張るレベルの刺激がありそれなりに使えました。こいつは未だに利用しています。

そんな感じでTENGAEGGとセットで何か買ったり、普通に欲しい物買ったりしていたんだけど、したら今月のAMAZONで買い物した回数が7回という、ね。

もう佐川ヤマトのにーちゃん達はどう思ってるんだろうなぁとか。こっちは顔覚えてるにーちゃんとかオッサンとか居るんだけど向こうは覚えてるのかなぁ。

まぁいいや。で俺プライム会員なんだけどさ、AMAZONの。最近送料無料だとかずーっとサービス期間やってて勿体ないような気がしてんだよね。

なんか適当プライム限定の特典とかやってくんねーかなー、無いだろうなぁ。

amazonやらTENGAまわりではこんなもんかなぁ。他のこと書くか。現在時刻40分。1/3か。しょうもない事書いてるなぁ

えーっと世間はipad一色…って程でも無いけどipadすげぇ話題になってるね。あと物凄い宣伝してるね。

なんか最近のブームになるものって、こう、作られたブームばっかりな気がするんだよね。

作ろうとしてもブームにならなかった物ってのもあるんだろうけど、意図せず勝手にブームになったって物って、最近のだと食べるラー油くらいしか無いんじゃないかなぁ。

ラー油にしたって、最初こそ勝手にブームに火がついたってかんじだったけど、ある程度盛り上がってからはメディアのプッシュが物凄いことになってたしね。

それとも昔の偶発的にブームになったと思っていた物も、俺が気づいてなかっただけで全然偶然なんかじゃなく意図して作られたブームだったのかなー。つまらんもんですなぁそう考えると。

しっかしどうでもいい上にテンション下がる事しか書いてないな今日は。なんでだろ。んー15分しかやってないけど辞めたくなってしもうた。

もういいや。でもコレ公開してもなぁ。何の意味もない気がするんだよね。

えーっと。最近増田ってほとんど視てないんだけど全体の空気ってどんなもんになってるのかな。

大体のwebサービスwebに限らないだろうけど)が時間が経つにつれて若年層の利用者が増えていって、空気感が変わっていくもんだと思うんだけど、ここもそんな感じになってるのかな。

匿名はてなに書いておきたいエントリ増田に集まるわけで、そう考えると大体は「政治SEX、鬱」とかそのへんのIDついた状態で言ったらうゎぁ…って引かれちゃう系のネタが寄り集まってくると思うんだよね。

そーゆうネタを若い子が書くってなるとしたら…どうなるんだろうな、想像がつかない。

未成年政治に興味を持った子ってのは、どういう気分になるんだろうな。強い思いをもったとしても、自分が一票を投じる事は出来ないんだもんな。

結構フラストレーションが溜まるのかもしれない。と、するともしかしたら若くて、周りに政治論を交わせるような友達が居ないって子こそ、思いを増田に吐き捨てに来よう!ってタイプ子供だったりするのかな。

そんな子がどんだけ実在するのかは知らんが。

SEXやら鬱やらはどうなんだろうなぁ。しらん。えーっと55分になった。なんだろーなーつまんないことかいてるなぁ。もうコレ改行直して終わりにしようかな。その作業してる間に21時になるだろう。うん。おわり。

テキストプレイとは↓

http://ansaikuropedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4

2010-04-07

http://anond.hatelabo.jp/20100407082100

馬鹿以外の全員だろうそりゃ

大まかに言えば

馬鹿をカモりたい人間ターゲット探すのが楽(これは許されない)

ウッカリ相手した相手が馬鹿だった」みたいな偶発的な馬鹿被害が防がれる(これは公共の利益

2010-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20100327152748

変に噛み合っとるよなw

仕込み無しの偶発的なコラボであれが実現してるならそれはそれで怖いわw

2010-03-19

http://anond.hatelabo.jp/20100319170456

あれはネットを見ているときに偶発的にエロ画像を見てしまう危険性を下げるものであって、子どもエロ画像を見ようとするのを制限するものじゃないよ。

仮に「エロ画像を見ようとする子どもは異常」であるならばそれは教育あるいは医療の問題だし(小学生で異様にエロ画像に興味を示すとかは異常性欲の持ち主である可能性もあるね)、

「別にそこまで制限しなくてもいい」のであれば見せてやればいいんじゃね(中学生ともなればエロに興味津々なのはむしろ普通だよね)。

2009-11-30

これが新大阪発の最終便か。

新幹線乗っています。

21時20分新大阪発の最終列車です。

今、京都を過ぎました。

ほんの15分ほど前、新大阪でおもしろいことがありました。


「おわ!!!チュートリアル徳井や!」


ちなみに、彼はぼくと同じ新幹線で8号車だか9号のグリーンに乗りこんでいました。

新大阪にいた

彼の女もかわいかった。

M1王者芸人=おもしろいという、巷でいう芸人補正が入った目で見ると、

彼はほんとうにおもしろそうに見えた。

ちなみに、ぼくには彼のオーラは見えませんでした。

東京芸能人といえば、iphone発売イベントのときに

表参道で15m先あたりぐらいから上戸彩を見たことがあるし、

大阪では、なんばパークス

キングコングを見たことなど、少ないながらも何度か芸能人を見たことがありますが、

肩が当たるぐらい近くで見たことはなかった。まして偶発的に。

こんなに近いならということで、

おいも嗅いでみましたが、

男のにおいっていうのかな。

30歳前後の人の車に乗った時ににおう匂いっていうの?

あんな感じがした。

身長は175cmの俺よりちょい高くて、

よくわからん、あまり有名でないタバコを吸っていた。

喫煙席では、ほんとにしょぼーんとした感じでした。


今回の大阪金曜日の思いつきからはじまりました。

あまりに突発的であり、みんな忙しいそうだし、

成人式に会うからいいかwということで

今回はひとりでいいっかと誰にも絡みませんでした。

ある日には、ひとりドライブと称し、

大阪奈良神戸淡路島大阪

奈良天理あたりの自然豊かなところをドライブし、

神戸のトアロード、三宮あたりの都心を通り抜け、

淡路島でわけわからん定食食べて、

阪神高速西名阪気分転換に走ったりと、楽しかった。

東京でも、たまに彼女ん家の車で船橋ららぽーととか、

星を見に青梅まで!とか行ったり、

ある時は一人で大久保レンタカー屋で半日車借りて、ぶらぶらとかしてたけど、

奈良とか神戸ドライブもいいもんです。

今日は、堺までドライブして、そのあと船場に行って、買い物とかしたりしましたが、

今日五十日だったので、都心あたりは混んでいて、あんまりよろしくなかった。

あとは、弟とパワプロまくりましたが、

最新のパワプロは、草野坂本が強すぎて笑える。

そして、俺はもしかしたらパワプロ強いのかもしれんw

なんやかんや、気分転換が必要だと感じていたので、とてもよろしかった。

東京の生活は、

語学の授業とか、オープンの授業とか、誰かと出かけたりとかを中心に、とても楽しい

その反面、生活リズム整えるがしんどかったりw

一人でいるときを楽しめたり、楽しめなかったりする。

そういう意味では、親兄弟と会ったり、愛犬の散歩に行くのはとても楽しかった。

天王寺とか梅田も結構変わってたしね。

そういう変化も楽しめたと思う。

自分の車を早く買えるようになりたいなあと思う。

うん。

いつまでも親の車乗ってちゃだめだ、とか。

今、名古屋です。

徳井は今も俺と同じ、この「のぞみ58号」東京行きに乗っています。

ひとつ言っておこう。















徳井は、ファンサービスはよくなかった!

ソースは俺!!!

芸能人って大変ですね。)

2009-07-05

http://anond.hatelabo.jp/20090705200454

すべての人の遺伝子は完全に同一であり

売り言葉に買い言葉で悪いが、もしすべての人のすべての遺伝子が完全に同一ならば、

すべての人が同じ顔・同じ背格好・同じ指紋じゃなきゃおかしいでしょ。

それに、

偶発的な要素は一切関係ない。

偶発的な遺伝子の変化を否定すれば、なぜ生き物が雌雄の交尾を元に遺伝子を変化→進化させて

きたのかということさえも否定してしまっている。

本筋の能力努力遺伝子関係に立ち返れば、程度の大小こそあれ、「先天性○○」という

症状は存在する。通常認知されているのは、病気としての(ネガティブ意味での)「先天性○○」が

多いが、しかし実際には特に注目されなくとも、有利な意味での「先天性○○」も存在すると私は思う。



だから私は、ポジティブ教の「努力すれば、みんな、なんでもできる。できないやつは、努力が足りない。」という意見には、否定的だ。

http://anond.hatelabo.jp/20090705195026

すべての人の遺伝子は完全に同一であり、偶発的な要素は一切関係ない。

どんな環境にあろうと、努力するかどうかが未来のすべてを決める。

2009-07-01

ニコニコ動画コメントは何故ウザいのか

ニコニコ動画コメントは何故ウザいのか。

その理由を考えてみた。ちなみに、以下語られる匿名的なウザさとは、主に感情的な発言(コメント)と関係するものであることに注意。

1、どんな人がコメントしているのか解らない(文脈の形成不可能性)。

人間の一般的なコミュニケーションにおいて、「その発言者がどういう人であるか」ということは、とても重要な要素だろう。なぜなら、そのような人間像は、その人の発言を、一種の文脈へと収め、安心することを可能にするからだ。特に、感情的な発言の場合そうである。例えば、「らきすたクソつまんねぇ」と言った人が、普段から萌え四コマを嫌っていれば、「この人がそう言うのも解るな」と納得できる。それどころか、「普段から萌え四コマを嫌っている」という情報のみで、らきすたを嫌っているという明白な発言がなくとも、その情報から「この人はらきすたを嫌っているかもしれないな」と演繹できるかもしれない。

このように、「発言者はどのような人間か」という「人間像」は、その人の発言を「納得可能領域」へと高めてくれるし、前もって予測することも可能になるため、自分不快になるようなコメントが不意に飛び込んでくることも少なくなる(気の知れた友人の会話は、たとえそれが愚痴であっても納得できるものだ)。それに対して、匿名的な発言者は、そういった「人間像からの納得」という次元をもたらさない。それ故、「らきすたクソつまんねぇ」とか「かがみんウゼぇ」というコメントを目にすると、それを文脈へと収めることができず、我々は躊躇してしまう。その発言者は、まるで予測不可能で理解不能な「他者」であるからだ。

このような他者は、それだけで、「闖入的」であり「暴力的」である。そして、もし、こうした匿名的な他者に無理に人間像を塗りつけ、その発言を強引に文脈に収め安心しようとするなら、それはパラノイア的な妄想に過ぎなくなってしまうだろう(「お前ニートだろwww」とか「お前韓国人だろwww」などのコメントニコ動のあんな短文な書き込みだけでそれを判断してしまうのは横暴)。

もしこうした軽率な態度を取らないとすれば、我々は「理解不能な他者」の「きまぐれで偶発的な」コメントに、不安になり続けねばならない。

(追記:増田なんかも同じ理由でウザさや不安を惹起するかもしれない。また、ブコメもある程度上記のような性質を持つ。しかし、その人が普段どんなブコメを書いているか、あるいはどんな記事にブクマしているかを探すことで、その人間人間像=文脈を形成し納得しようと試みることはできる)

2、「文脈=人間像」非形成による無責任

統一された人間像が形成されない、というのは、発言者自信にも適用される。実は動画内の発言者にはそれぞれIDがあって、ツールを使えば表示できるのだが、盛大な批判コメのすぐあとに賞賛コメを書いている人も多い。同一人物としての一貫性意識が自らのうちに形成されていないのだ。それ故、彼らは無責任である。

3、随時コメントが書き込めるということ

特に、真面目で長時間コンテンツであるほど、コメントがウザく思える。それは、「その動画すべてを見た後でなくともコメントできる」というシステムの問題だ。熟慮が必要なコンテンツであるのに、サクッとコメントされてしまえば、それが軽率なものである確率は高いだろう、ということもある。しかしより重要なのは、そういったコンテンツは、最後まで視聴して初めて意味が解るものであるということだ。ある話が一種の伏線となっていて、のちの話に展開し、それがまた先ほどの話への補足になっていたりもする。こういう連関があるにもかかわらず、そのつながりの途中で「ツッコミ」が入ってしまったりするのだ。もっとよく視聴してからコメントして欲しいものだが、こういうサービスであるので仕方がない。

――――

文字情報で言えば、文脈は長文であればあるほど形成されやすい。しかし、一番人間像を作りやすいのが対面のコミュニケーションなど、ノンバーバルな情報(表情など)を含むもの。

2009-05-26

http://anond.hatelabo.jp/20090525225621

ノンフィクションで考えると、義兄の処遇については市町村の生活安全課やら無料生活相談、生活相談員など相談するとよい。地域的にはいろいろ居づらいと思うが長男が四〇過ぎのニートでは既にあらかた地域の皆様には周知されていることだろう。ただし嫁の精神状態や現状を考えれば、多分義父の面倒は多少なりとも旦那が見ることになるだろう。保健や収入状況も含めて、そこはよく相談すべき話。

匿名掲示板らしくフィクションで考えると

■義兄を殺すのが旦那、但し相討ち→金曜プレステージ

■義兄を殺すのが嫁いでくる嫁→水曜シアター9(ヤンデレ

■義兄を殺すのが義父かその関係者土曜ワイド劇場

■義兄を殺すのが偶発事故月曜ゴールデン

もちろん当該スレならびに元記事、実在の人物とは一切関係ありません。

2009-03-22

RE:生命

http://anond.hatelabo.jp/20090322012618

無粋なツッコミをするが、

内発的な動機(頑張るとか、頑張らないとか)によって、進化が起こったわけではなく、

細胞誕生する前の、化学進化も偶々だし、

陸に生物があがったのだって、

偶々、そのとき陸上において生存できる状況になっていたからだ。

後付で必然性見出して、

思い上がってはいけないのだよ。

 

君は愚かにも「自由意志」というものを信じているようだけど、

君が「自由意志」と勘違いしているものは、

君が受け継いだ遺伝子と君自身の生育環境によって偶発的に作られた、

外部刺激応答機構に過ぎないのだよ。

2009-02-01

小中学生携帯電話禁止に見る学校の隠蔽体質

昔、高校に通ってた頃ある教師が体罰おこして新聞沙汰になった事があるんだけど、その直後の全校集会で「報道に惑わされない様に」とかを校長や教師が必死に語っていた。

結局、その高校は荒れた高校と化して最終的には統廃合で消えちゃったわけなんだけど、最近の「小中学生携帯電話を持たせない」事の大義名分としてネットいじめを掲げているけど、ネットいじめと言うよりはネットと言う口コミネットワークによって学校の評判を落としたくないんじゃないかと思うようになった来た、地域によっては小中学校ですら学区が選択できる所があるようだし、今の親だと携帯電話を含めてネットが扱えない人の方が珍しいわけで、とにかく学校の負の部分をを封じたいと言う意識が「小中学生携帯電話持たせるな」と言う風潮につながってるんじゃないかと。とにかく隠蔽体質の正当性を求めてると言うか。

ただ、不幸なのはネット適応してるのに子ども子供じみた言動に対して感情的に恨みを持つ側とネット適応できない旧来のメディア偶発的かつ悪い形でスクラム組んでしまっている事なんじゃないかなあ。

2009-01-12

何と釣り合うって?(The Economistより)

The Economistより:

いわゆる死者の算術において、現在イスラエルハマスの戦いは不均衡な様相を呈している。最初の4日間で、イスラエル空爆により350名以上のパレスチナ人が死亡し、その多くは民間人だ。ひるがえってハマスロケット弾は4人のイスラエル人を殺した。しかしこのような一方的な流血事態が、アムネスティ・インターナショナルや、もうすぐEU議長国の6ヶ月任期を終えるサルコジ大統領らが議論するように、イスラエルを「不均等な力の行使」の件で有罪にするのだろうか?

「均衡」なる概念正義戦争という考えと密接に結びついており、それは1907年ハーグ会議で定められた交戦規定条約にて重要視されている。しかし現在よく知られるように、「均衡」とはいささか不安定なアイデアだ。欧米の学説においては、それは2つの意味がある。(ひとつは)開戦にあたり、「jus ad bellum(武力行使に際し、許容可能な正当性)」、つまり大儀が力の行使を正当たらしめる、後に起こる良き事が不可避の痛みと破壊を上回らねばならない。(もうひとつは)交戦に際し、「just in bello(戦争において許容できる行動)」、すなわちいかなる行動も民間人に対する害と等しいだけの軍事的勝利しか許されないという事だ。

人権法の発展には「just in bello」の考えが重要であった。1949年ジュネーブ会議では、主に国家間の紛争における民間人保護の議題が扱われ、1977年には内戦での取り扱いも明白に含むべく、改定された。イスラエルアメリカ後者の協定を批准していない。とはいっても、具体的・直接的軍事目的との兼ね合いをはるかにしの民間人の死や負傷・資産破壊といった偶発的損害を招くような行動を軍隊が避けなければならない、という原則に対して心底疑いを持っているわけではない。

それぞれの紛争に特有の曖昧さが、議論の焦点となる。イスラエル民間人の死を避けるべく十分な努力を払ったか?パレスチナ側の警察官は戦闘員なのか?目的が十分な抑止力の回復だとしたら、イスラエルの圧倒的な軍事力は正当であり、ときには必要だった。イスラエルに言わせれば、意図こそが重要なのだ。イスラエル民間人の死を回避すべく努力するのに対し、ハマスロケット弾で故意にイスラエル民間人を殺そうとする。ただ、ハマスのやり方が相対的に効果がないだけだと。ハマスは2つの点で反論する。均衡しえないくらい弱い側、つまりパレスチナ側は母国をイスラエルの占領から解放するという目的のために荒削りな手段しか取れない。また、ほとんどのイスラエル人が軍務に服するので、イスラエルには民間人はいないという論法をハマスはしばしば口にし、これはさらなる議論の対象となっている。

「just ad bellum」と「just in bello」を分けるのは難しい。無差別殺人戦争の正当性に大きな影響を与える。。そして戦闘における「均衡した」行動でさえも、ひとたび戦争そのものが不正だとみなされれば、非難される。イスラエルパレスチナ関係においては、合法性に関する議論はたやすくそれぞれの歴史に帰結する。お返しの始まりがハマスロケット攻撃なら、イスラエルには自衛の権利がある。1948年イスラエルが生まれた時、パレスチナの占領・資産没収があったから、抵抗の権利があるとパレスチナ人は主張する。「均衡」いかんに関わらず、論争が収まるまで無垢の人々が死んでいくのだろう。

2008-11-28

最近できた彼女は、どうやら俺が初めての彼氏らしい。

いっしょに昼食べたりしているうちに大分向こうも俺に慣れてきた感じ。

今日も、偶発的な出来事とはいえ手を握り合った。

こうやって漸進していく恋愛は初めてだ。

楽しい

2008-11-01

日本は侵略国家であったのか」を読む

 田母神俊雄氏の「論文」が問題になっています。原文は↓からDLできます。

http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

親切に英訳までしたようです↓。そのおかげか、さっそく海外でも反響を読んでいます↓↓。

http://www.apa.co.jp/book_report/02.html

http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7702374.stm

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/japan-to-sack-air-force-chief-over-wwii-views-981051.html

http://www.guardian.co.uk/world/2008/oct/31/japan-secondworldwar

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/10/31/AR2008103101475.html

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/10/31/AR2008103100989.html

http://www.nytimes.com/2008/11/01/world/asia/01tokyo.html?_r=1&ref=world&oref=slogin

http://www.thestandard.com.hk/breaking_news_detail.asp?id=8886&icid=4&d_str=20081031

http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Asia/Story/STIStory_297008.html

http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Asia/Story/STIStory_297257.html

http://timesofindia.indiatimes.com/World/Rest_of_World/Japans_air_force_chief_sacked_over_WWII_comments/articleshow/3659583.cms

 ローズベル陰謀論が結構とりあげられています。どれだけ「国益」を損ねているのだろう。やれやれと、日本報道に対するブコメ日記を見てみたら、田母神氏の「論文」の内容に肯定的な人もそれなりにいらっしゃるようです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000123-jij-soci

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/politics/update/1031/TKY200810310298.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008110102000087.html

 私も別に現代史に詳しいわけではないです(気の向いたときに、中身が増えてきたCiNiiGoogle Scholar、各研究機関の学術リポジトリを漁ってみる程度)。しかし、その限られた知識から見ても、問題の「論文」はその形を為してすらいないと思いました。そこで、現在パラパラと集めている関連文献の整理をかねて、「論文」原文に逐一つっこみをいれてみようと思い、エントリを書いてみることにしました。はてな記法引用した部分は、断りのない限り田母神氏の「論文」からです。原文の全角数字は全て半角に直したことをおことわりしておきます。

 アメリカ合衆国軍隊は日米安全保障条約により日本国内に駐留している。これをアメリカによる日本侵略とは言わない。二国間で合意された条約に基づいているからである。我が国は戦前中国大陸朝鮮半島を侵略したと言われるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も条約に基づいたものであることは意外に知られていない。日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島中国大陸に軍を進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。現在中国政府から「日本の侵略」を執拗に追求されるが、我が国は日清戦争日露戦争などによって国際法上合法的に中国大陸に権益を得て、これを守るために条約等に基づいて軍を配置したのである。これに対し、圧力をかけて条約を無理矢理締結させたのだから条約そのものが無効だという人もいるが、昔も今も多少の圧力を伴わない条約など存在したことがない。

 駐留を認めることと、「(被害をこうむる方にとっては)侵略(といわれているが田母神氏はそうではないとされる行為)」を認めることは違うでしょう。軍隊に攻めこまれることに了承を与えていたというのは、どのような根拠に基づいているのでしょうか?

 「知られていない」ことを明らかにするのが行論の目的ならば、「新事実」(この場合は具体的な条約の内容や運用)を具体的に提示し、典拠となる史料を明らかにするのが論文の作法です。主張の根拠を示すのは、論文イロハのイです。しかし、残念なことに、この「論文」では全体的に守られていません。関連して、「・・・・・・という人」とありますが、論文で先行研究に言及するときは、注をつけて批判対象を明らかにするルールも守られていません。

 この日本軍に対し蒋介石国民党は頻繁にテロ行為を繰り返す。邦人に対する大規模な暴行、惨殺事件も繰り返し発生する。これは現在日本存在する米軍横田基地横須賀基地などに自衛隊が攻撃を仕掛け、米国軍人及びその家族などを暴行、惨殺するようものであり、とても許容できるものではない。これに対し日本政府は辛抱強く和平を追求するが、その都度蒋介石裏切られるのである。実は蒋介石コミンテルンに動かされていた。1936年の第2次国共合作によりコミンテルンの手先である毛沢東共産党ゲリラ国民党内に多数入り込んでいた。コミンテルン目的日本軍国民党を戦わせ、両者を疲弊させ、最終的に毛沢東共産党中国大陸を支配させることであった。我が国は国民党の度重なる挑発に遂に我慢しきれなくなって1937年8月15日日本近衛文麿内閣は「支那軍の暴戻を膺懲し以って南京政府反省促す為、今や断乎たる措置をとる」と言う声明を発表した。我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである。

 スターリン毛沢東がそれほど仲が良かったとは知りませんでした。コミンテルンにそれほどの影響力があることも知りませんでした。繰り返しますが、オリジナルな主張には、その土台となる史料の裏づけが必要です(「実は??」と書いているのですから、普通は知らない新しいことなのですよね?)。大事なことなので強調します。「新しいことを主張するためには、根拠を示さなければならない」、これは学問の基本です。

 1928 年の張作霖列車爆破事件も関東軍の仕業であると長い間言われてきたが、近年ではソ連情報機関の資料が発掘され、少なくとも日本軍がやったとは断定できなくなった。「マオ(誰も知らなかった毛沢東)(ユン・チアン講談社)」、「黄文雄大東亜戦争肯定論( 黄文雄、ワック出版)」及び「日本よ、「歴史力」を磨け(櫻井よしこ編、文藝春秋)」などによると、最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて有力になってきている。日中戦争の開始直前の1937年7月7日の廬溝橋事件についても、これまで日本中国侵略の証みたいに言われてきた。しかし今では、東京裁判最中中国共産党の劉少奇が西側の記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人中国共産党で、現地指揮官はこの俺だった」と証言していたことがわかっている「大東亜解放戦争岩間弘、岩間書店)」。もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。

 ようやく文献をあげられましたが、刊行年と該当ページも明示するのが一般的な論文ルールですよね。それは百歩譲るとしても、示された著者のなかに査読つき学術雑誌に報告された方が一人もいらっしゃらない。これは信憑性をさらに落とすものではないでしょうか。また、人の発言を引くのであれば、それが掲載された媒体を明示するのもきほんのきですよね。

 張作霖爆殺をコミンテルンの仕業とする説に対しては、特に『マオ』について、中国現代史研究者から根拠に疑義が出されています。

 「関東軍高級参謀河本大作らがこの事件を企画し実行した固い事実を、この程度の「スパイ情報」で覆せるものか」(矢吹晋「書評『マオ―誰も知らなかった毛沢東』」『中国情報源』21世紀中国総研編、蒼蒼社、2006年、225ページ。http://www25.big.jp/~yabuki/2006/mao-rev.pdf)。

 盧溝橋事件についても、「計画」説に対する批判的研究が出ているようです。

 「日本の一部の論者が唱える「中国共産党計画」説と,中国側の唱える「日本軍計画」説がともに誤りであり,盧溝橋事件が日中双方にとって「偶発」的なものであったとする」(加藤陽子「書評 安井三吉著『柳条湖事件から盧溝橋事件へ―1930年華北をめぐる日中の対抗―』」『アジア経済』45(9)、2004年、65ページ。http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/7473/1/kato45_09.pdf)。

 最後に、既にたくさんのつっこみがブコメで入っていますが、みんながやっていることだからといって、行為に対する責任がなくなることはないでしょう。

 我が国は満州朝鮮半島台湾日本本土と同じように開発しようとした。当時列強といわれる国の中で植民地内地化を図ろうとした国は日本のみである。我が国は他国との比較で言えば極めて穏健な植民地統治をしたのである。満州帝國は、成立当初の1932 年1 月には3 千万人の人口であったが、毎年100 万人以上も人口が増え続け、1945 年の終戦時には5 千万人に増加していたのである。満州人口は何故爆発的に増えたのか。それは満州が豊かで治安が良かったからである。侵略といわれるような行為が行われるところに人が集まるわけがない。農業以外にほとんど産業がなかった満州の荒野は、わずか15年の間に日本政府によって活力ある工業国家に生まれ変わった。朝鮮半島日本統治下の35年間で1千3百万人の人口が2千5百万人と約2倍に増えている「朝鮮総督府統計年鑑」。日本統治下の朝鮮も豊かで治安が良かった証拠である。戦後日本においては、満州朝鮮

半島平和な暮らしが、日本軍によって破壊されたかのように言われている。しかし実際には日本政府日本軍努力によって、現地の人々はそれまでの圧政から解放され、また生活水準も格段に向上したのである。

 「同じように開発」と主張するには、開発の指標を定め、比較する必要があります。共通の比較の基準が示されていません。データもです。内地、満洲、朝鮮台湾、他の植民地宗主国本国、その国の植民地それぞれについて、共通の尺度ではからないと比較にならないのではないでしょうか。それをせずに外形が拡大したと言うだけでは、中国の「共産党政権チベットを・・・・・・」に反論できなくなってしまいます。

 「内地化」も定義を明確にして使うべき用語ですね。

 また、現実にも、「帝国日本植民地支配の歴史には,「外地」を法制的・政治的には明白に異域に置きながら、イデオロギー的には「内地化」を標榜するという,理念現実の「二重性」がその当初からつきまとっていた」(山本有造「植民地統治における「同化主義」の構造」『人文学報(京都大学人文科学研究所)』83、2000年、70ページ。http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/48550/1/83_57.pdf)、「「満洲国」の掲げた「五族協和」にしろ「王道楽土」にしろ,関東軍による露骨な軍事支配を隠蔽するイデオロギーという以上の意味を持ちえなくなる」(山室信一「「満洲国」の法と政治―序説」『人文学報(京都大学人文科学研究所)』68、1991年、150ページ。http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/48355/1/68_129.pdf)といわれる植民地統治を、「極めて穏健」と評価するにもまた、基準とデータの比較が必要です。

 また、人口の増加は支配の善さを担保しません(チベット・・・・・・)。

 我が国は満州朝鮮半島台湾学校を多く造り現地人の教育に力を入れた。道路発電所水道など生活のインフラも数多く残している。また1924年には朝鮮京城帝国大学1928年には台湾台北帝国大学を設立した。日本政府明治維新以降9つの帝国大学を設立したが、京城帝国大学は6番目、台北帝国大学は7番目に造られた。その後8番目が1931年大阪帝国大学、9番目が1939 年の名古屋帝国大学という順である。なんと日本政府大阪名古屋よりも先に朝鮮台湾帝国大学を造っているのだ。また日本政府朝鮮人中国人陸軍士官学校への入校を認めた。戦後マニラの軍事裁判死刑になった朝鮮出身の洪思翊という陸軍中将がいる。この人は陸軍士官学校26期生で、硫黄島で勇名をはせた栗林忠道中将と同期生である。朝鮮名のままで帝国陸軍中将に栄進した人である。またその1期後輩には金錫源大佐がいる。日中戦争の時、中国大隊長であった。日本兵約1千名を率いて何百年も虐められ続けた元宗主国中国軍を蹴散らした。その軍功著しいことにより天皇陛下の金賜勲章を頂いている。もちろん創氏改名などしていない。中国では蒋介石日本陸軍士官学校卒業新潟高田連隊で隊付き教育を受けている。1期後輩で蒋介石の参謀で何応欽もいる。

 前の段落と同様に、「多く」の中身が不明確に過ぎ、検証のしようがありません。また、植民地宗主国の支配の下で「植民地近代」化したのはその通りだと思います(松本武祝「’’朝鮮における「植民地近代」’’に関する近年の研究動向」『アジア経済』43(9)、2002年、31-45ページ。http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Ajia/pdf/2002_09/note.pdf)。私はこの辺り特に勉強不足です。各国の軍制についても同じくよく知らないので飛ばします。

 孫文をはじめ、アジア各地の革命家日本に集まったことは特に新しい論点ではないでしょう。ファン・ボイ・チャウの失望も有名な話ですね(白石昌也「ファン・ボイ・チャウと日本」『東南アジア学会会報』25、1975年、1-3ページ。http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&type=pdf&lang=jp&id=ART0004923536)。

 李王朝の最後の殿下である李垠殿下陸軍士官学校の29期の卒業生である。李垠殿下日本に対する人質のような形で10歳の時に日本に来られることになった。しかし日本政府殿下王族として丁重に遇し、殿下学習院で学んだあと陸軍士官学校をご卒業になった。陸軍では陸軍中将に栄進されご活躍された。この李垠殿下のお妃となられたのが日本の梨本宮方子妃殿下である。この方は昭和天皇のお妃候補であった高貴なお方である。もし日本政府が李王朝を潰すつもりならこのような高貴な方を李垠殿下のもとに嫁がせることはなかったであろう。因みに宮内省はお二人のために1930年に新居を建設した。現在赤坂プリンスホテル別館である。また清朝最後の皇帝また満州帝国皇帝であった溥儀殿下弟君である溥傑殿下のもとに嫁がれたのは、日本華族嵯峨家の嵯峨浩妃殿下である。

 旧領主の家系の存続という意味であれば、インドの藩王たちも手厚く身分を保証されていましたね。ベトナムバオ・ダイフランスグランゼコール教育を受けていましたね(英国人とインド人の婚姻には宗教問題がありますし、バオ・ダイ渡仏時のフランス共和制だから王室はないですし、この段落については適切な比較が可能な問題設定なのか疑問です。個人的にはそもそも宗主国の王室を嫁がせることが恩恵という考え方がどうなんだろうと思います)。

 これを当時の列強といわれる国々との比較で考えてみると日本満州朝鮮台湾に対する思い入れは、列強植民地統治とは全く違っていることに気がつくであろう。イギリスインドを占領したがインド人のために教育を与えることはなかった。インド人をイギリス士官学校に入れることもなかった。もちろんイギリスの王室からインドに嫁がせることなど考えられない。これはオランダフランスアメリカなどの国々でも同じことである。一方日本は第2次大戦前から5族協和を唱え、大和朝鮮、漢、満州蒙古の各民族が入り交じって仲良く暮らすことを夢に描いていた。人種差別が当然と考えられていた当時にあって画期的なことである。第1次大戦後のパリ講和会議において、日本人種差別撤廃を条約に書き込むことを主張した際、イギリスアメリカから一笑に付されたのである。現在世界を見れば当時日本が主張していたとおりの世界になっている。

 ロイヤルファミリー婚姻の件で共和制アメリカを並べているのは不適切でしょう。既に述べましたがフランスも時代によって共和制です。

 エルフィンストーンカレッジ(1856年設立、現在ムンバイ大に)、カルカッタ大学マドラス大学(1857年設立)というように、大英帝国植民地支配の拠点に大学その他の教育機関を設立していますね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Elphinstone_College

http://en.wikipedia.org/wiki/University_of_Calcutta

http://en.wikipedia.org/wiki/University_of_Madras

 「五族協和」が実態をともなわなかったことについては、前掲山本論文および山室論文を参照。

 人種差別撤廃についてはよい提案をしたということに同意いたします。ただし、繰り返しますが、現実施策がともなわなかったことについては残念です。

 時間は遡るが、清国は1900 年の義和団事件の事後処理を迫られ1901 年に我が国を含む11ヵ国との間で義和団最終議定書を締結した。その結果として我が国は清国に駐兵権を獲得し当初2600名の兵を置いた「廬溝橋事件の研究(秦郁彦東京大学出版会) 」。また1915 年には袁世凱政府との4ヶ月にわたる交渉の末、中国の言い分も入れて、いわゆる対華21箇条の要求について合意した。これを日本中国侵略の始まりとか言う人がいるが、この要求が、列強植民地支配が一般的な当時の国際常識に照らして、それほどおかしなものとは思わない。中国も一度は完全に承諾し批准した。しかし4 年後の1919年パリ講和会議に列席を許された中国が、アメリカの後押しで対華21箇条の要求に対する不満を述べることになる。それでもイギリスフランスなどは日本の言い分を支持してくれたのである「日本史から見た日本人昭和編( 渡部昇一祥伝社)」。また我が国は蒋介石国民党

との間でも合意を得ずして軍を進めたことはない。常に中国側の承認の下に軍を進めている。1901年から置かれることになった北京日本軍は、36 年後の廬溝橋事件の時でさえ5600 名にしかなっていない「廬溝橋事件の研究(秦郁彦東京大学出版会) 」。このとき北京周辺には数十万の国民党軍が展開しており、形の上でも侵略にはほど遠い。幣原喜重郎外務大臣に象徴される対中融和外交こそが我が国の基本方針であり、それは今も昔も変わらない。

 今回は表現からつっこんでみます。「完全に承諾」というように形容詞修飾をするときには、それが表す具体的な内容を補足して、互いの印象の差を埋める努力をすべきというのが、私の受けた指導です。どうしたら「完全に承諾」したことになるのでしょうか。一番肝心な相手に過大な要求をつきつけ、排日運動を燃えあがらせて宥和に失敗したのは外交の失敗であり、恨み言をつぶやいてもごまかすことはできません。

 日中戦争については、派兵前の人員の少なさを根拠に「形の上でも侵略にはほど遠い」と主張するのは無理筋にみえます。

(再々追記)また字数超過?で切れたので、つづきへ (さらに追記)補足エントリをTBしました。 (また追記)補遺エントリをTBしました(11/5)。

2008-10-24

墨東産婦人科事件について

医療崩壊の基本的な知識と経緯は大体知っている人向けの細かい補足。

東京医療崩壊?と言ってるが

墨田江東地区はそもそも総合病院が墨東病院しかない医療過疎地域。今に始まった話では無い。

初期臨床研修制度始まって、都心医師人口は増えている。それでも、充足するにはほど遠いのはあるけれど。

君らが住んでる東京の真ん中の方は安心です。文京区に至っては大学病院4個あるし。

・墨東の産婦人科って?

壊滅的。でも、これは東京全体の問題じゃなく都立病院待遇の悪さの問題。

給与低い、忙しい、患者の質悪い、看護師働かない。そんな所。

ここは日本医大が派遣に来てたときは確か常勤7人位+後期研修医(3-5年目)2-4人で廻してたはず。あまりの仕事待遇の悪さで日医が2年前に撤退したのが運の尽き。他の大学にも当たったけど派遣に出してくれそうな所は無くて今は部長クラス2人+後期専修医1人と言う未確認情報。これでも、平日2人当直だと3日にいっぺん家に帰れれば良い方だし、その間全く寝られない恐れもある。産科縮小したはずだから、夜のお産でずっと起きてるって事も無いだろうけど、ここら辺は不明。

・当直してたのは研修医?

これは都立が初期研修を終えた後の研修システムを「後期研修」と言ったり「シニアレジデント」と言ったり「専修医」と言ったり用語が安定しない。

一般的に「研修医」と言ったら最初の二年間の研修をしているヒヨっこの事を指す。

研修医も産婦人科廻るけど、1ヶ月とかだけだし、電話応対なんて出来る訳無いから当直してたのは「後期研修医」。一応、専門を産婦人科にして1-2年研修した後の医者だろうからそれなりの判断力はあると思われる。

ドロッポして開業した「医療ブロガー(笑)」はここら辺のシステムが良く分かってなくて見当外れな指摘をしている人がいるから注意。

ERって?

ERと今回の事件は全く別問題。ERは1次-2次救急の診療及び振り分けをするところ。イメージとしては「夜間にお腹が痛くてどうしようもない」「喘息発作でタクシーで来院」「転んで骨折った」「吐血してフラフラして救急車呼んだ」「睡眠薬服薬して救急車で運ばれてきた」辺りが守備範囲。この辺りをERで見てERで返す。吐血とかは入院しなきゃいけないから内科の当直医を呼んでぶっ込む。

ERは各内科外科系の下っぱとか研修医がローテーションしながら当直。内科系2人、外科系2人とか。今回みたいにあらかじめ産婦人科領域って分かっている患者については専門家が見ないとどうしようもないからERは全くタッチしない。

「若い女性で凄くお腹痛がっているけど原因となりうる所見が無い」とかだと一応婦人科疾患を否定しなければいけないから産婦人科の当直が呼ばれて1回専門的診察をお願いすると言う場合がある。

逆に言えば、ERみたいなのがあるからどうでも良い腹痛に産婦人科専門性がすり減らされているとの見方も出来る。まぁ妊娠反応陽性でも出ないと文化的に産婦人科医呼ばないけどね。

脳出血妊産婦を救うのは大変?

大変。でも、総合病院なら普通リソースがちゃんとある(外野としての意見ね、実際診療に携わる先生は大変だろうけど)

麻酔科が脊椎麻酔かけて帝王切開して、その後全身麻酔に移行して頭の手術して、ベイビーはNICUへ(でも、今回の場合は出産間近だったとの事でリスクは少ない)、産婦はICUへ。

それぞれの処置は定型通り。1+1の負担がせいぜい2.5位になってるだけで、決して10とかになる訳じゃない。

都内の総合病院麻酔科も脳外科も産婦人科も当直してる。あるとすれば偶発的にICUNICUが埋まってる場合で万床って場合が良くある。

産婦人科の場合はオペ入っちゃうと身動き取れなくて病棟で何かあった時大変だから1人当直の時はオペになると分かっている妊婦を取らないとの選択は正解。

脳出血について

国内の症例検討を元に考えると搬送がどうあれ救命しえなかった可能性が高い。http://obgy.typepad.jp/blog/2007/09/post_bc04.html

原文は全く読んでないし海外の文献も探してないから信じるかどうかはご勝手に。人に文句言ったりdisったりする人はちゃんと原典を当たりましょう。

一般的に後遺症残さずに助かる脳出血は硬膜外、硬膜下、くも膜下とかで脳内出血の場合は場所によっては出血した時点でアウト。ましてや妊婦は凝固線溶系が崩れてるのでハイリスク。

・今回の事件について?

中の人はみんな上の事分かってどうしよっかって考えてる。

実際の権限を持ってる東京都の上の事務がどれくらいまで分かってるかは不明。

石原は全く理解してない。

マスコミは論外。

医者とか墨東叩いている人達は相手にしても時間無駄なので無視。

はてな村人達は比較的同情的だけど、上に書いてある細かなニュアンスとか分からずに定型的な医療崩壊ネタに結びつけてるからどうぞ勝手に騒いでくださいって所。

・最後に

亡くなった方の御冥福をお祈りします。

2008-08-04

母の語った「有能な嫁」

大学生、男。

この前実家に帰った時に、母が「自分は有能な嫁だった」というようなことを喋っていた。

なぜ有能なのか、と問うてみると、次のようなことを挙げてくれた。

・長男に嫁いできて、積極的に農作業を手伝った。(うちは兼業農家

セックスしたら、すぐに妊娠した。(不妊ではなかった)

・男ばっかり産んだ。(うちの兄弟は全員男)

・産んだ子供は、みんな普通に育った。(障害を持っていなかった)

田舎とはいえ、こういう理由を挙げられて僕は少なからず驚いた。

母は1960年前後に生まれた、いわば団塊世代とそのJr世代の中間的な世代に当たる。

そのような世代でも、こんな保守的な考え方、すなわち「女は跡継ぎを産んで子育て家事をすればいい」というような考え方をしているということに驚いた。

そして上記の”有能な理由”は、母が姑や舅に評価されることを前提とした物ばかりである。

今の人たちなら、「有能である」と言われれば、英語が話せるとか、仕事ができるとか、そういうことを思い浮かべるように思う。つまり自身の能力について述べることが多い。

しかし、母のいう”有能”は、ほとんど偶発的な事項、すなわち「不妊ではなかった」、「女を産まなかった」、「障害児を産まなかった」、ということに重点を置かれていた。

これは母が常に”見られる存在”であったことを示している。

田舎ではよくあることだが、どこどこの人が不妊だとか、離婚したとか、そういうゴシップご近所さんを通じて地域コミュニティにくまなく広がる。

母の”見られる”という感覚はそこまで意識していたのではないか、とすら思える。

この話を聞いて、田舎での女性の立場の弱さや、コミュニティから”見られる”恐ろしさを改めて痛感した。

まあそんな母も「有能であった」が故に、今では家庭の実権を握っているのもまた事実な訳だけれども。

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