はてなキーワード: 猟奇とは
そうだ、手のひらから。そう思った僕は、足元のぬめぬめと黒光りする草原の花を踏みつけながら引きちぎり地面を探した。子供たちが邪魔をしに来たが無視してむしる。しかし次々と生えてくる薄紅色の指先が僕の指を絡めとって終わりがない。ああ、やっぱりだめだ。そうつぶやくと一瞬だけ彼らの動きが止まる。でも僕が動き始めるとまた艶かしく体をくねらせてまとわりつく。何を探していたのか忘れかけたころ、幼なじみだった女の子の面影が脳裏をよぎった。どうしているだろうかと思ったが、知る術なんてないので諦めた。そもそもそれが本当にあの子だったのか、それとも幼なじみだったのか、僕の記憶程度では判断ができない。足が、不意に笑いはじめた。地面と空が上下に重なり、緑色の空間が左側に生まれた。子ども、大人、老人、3人がそれぞれ独特の歌を歌いながら舞い踊る。僕は大人の側に行って鉛筆をねだった。300本から何本欲しいか、と問われ答えに窮する。その間にくるくると回りながら円形から三角になって飛んで行ってしまった。残ったのは小さなカンテン状の箱。中身が透けているが震えていてよく見えない。触ってみると生暖かい感触に我に返った。時間が時計の中で巡る。ゆっくりと右のまぶたが落ち、小さな妖精みたいなものが虫になって皮膚の上を這いずりまわる。手で払いのけると赤色の粒になって消えた。黒い斑点が残っていたのがすごく不快だった。そこに伸びてきたフェンス越しの午後の光が浅い水底を照らしていた。いたたまれなくなって走りだそうとした僕のかかとをとうとう奴が捕まえてしまった。喉が潰れて声が出ない。だから歌を歌った。その歌が小鳥たちを呼び、落とした。風がぐるぐると回って小さな家の中に入っていく。僕もそれについて中を覗くと、巨大な顔が拒否した。いらだち紛れに右手の棒を振り回したら、頭の上の電灯が砕けて七色に輝いた。粉が舞い、僕は病いにおかされるのを恐れて頭を抱えて転がった。床のガラス片が全身に突き刺さったが、そんなことを気にしていられない。小さな兵士たちが銃口を向け、僕の行く手を阻む。こいつらもか。僕はうんざりしながら大きく息を吸い込んで止めた。バットとボールを忘れて来たから今日は遊べないよ。そう言って僕は嘘をついて適当にやりすごそうとしたのだけど、彼は僕の友達になりたいらしく、いつまでも影を踏みながらついてきた。しかしそれは失敗だった。右と左を入れ替えることで、猟奇的な欲求が満足させられることに気づいたときには手遅れだった。鏡越しに覗いていたもうひとつの外側が、部屋の寸法を歪めていることに気がつかなかった。空にある丸いものがゆっくりと落ちてきていたので、飛び上がってどうにかしようとしたが、足にからみついた動植物のせいで逆に身長が縮んでいく。けっきょくこうなるんだろ、僕は知っていた。手帳を取り出して知っていたということをメモしようとした。しかし書くものがない。辺りを探してみると、木の上にちょうどいい木の実がなっていたので取ろうとしたら、刺が突き刺さって激しく出血した。痛い痛い、泣きながら誰かを呼んだら、一番来て欲しくない人が来た。仕方なく自分の醜態を見せ、代わりに金貨を貰った。そんなもの欲しくないのに、と相手に言ったが、聞こえなかったようで、黙って背中を向けたまま眠ってしまった。チャイムが鳴ったので恐る恐る地下室へ降りていくと、壁一面に斜めの文字が刻まれていた。これか!ようやく僕は理解し、ふらつきながら背負う。マナーがなってない、と叱られ続けた日々が嘘のようだ。激しい息遣いが心地いいと思っていたが、それもまた幻想だった。天上から吊り下がる無数のロープがそれを証明している。どれを選ぶかによって僕の残りの人生が決まるのだ。でも迷っているほど真剣になるようなことではない。青から黄土色に変わる瞬間に飛び乗ると、六角形のコマが巨大化してテントの上で回転しはじめた。あるいは三半規管の錯覚か。全てが一瞬のうちに明らかになり、コタツの中に潜り込む。いやだ、見たくない。小さすぎるサングラスが頭をしめつけて苦痛でしかたがないが、今はまだ外せない。許可を求めて外に出てみるが、回廊が長すぎて断念。温めすぎて柔らかくなったバナナが少し臭う。しかしこれを消化しないと、来るべき明日への障害になる。無理をするな、誰かが言ったような気がしたが、地震の予兆だったのかもしれない。
ワイドショーのレポーターがコミケの会場で「ここに十万人の宮崎勤がいます!」と言ったか言わなかったかの問題について。
89年8/10(木)の逮捕、コミックマーケット36(8/12土~8/13日)、明けて月曜からの新聞テレビ欄キャプションを書き出してみた。
出典は朝日新聞縮刷版。(訂正:逮捕は7/23、別の猥褻事件です。8/10は被害者の遺体の一部が発見された日です20:39/8/6)
8/14(月)午前
日テレ | ルックルック | 「検証!!幼女殺人犯の異常と凶悪の正体!!真理ちゃん事件と宮崎は無関係か」 |
TBS | モーニングEYE | 「殺人鬼宮崎・徹底解剖 新証言!盗撮写真誌への投稿と異常幼女性愛」 |
フジ | おはよう!ナイスデイ | 「特集!宮崎勤の自供を徹底追跡・ほかの子も殺害?▽結婚認めて!ピン子涙の訴え」 |
朝日 | 内田モーニングショー | 「猟奇!!頭骨と一ヶ月!!宮崎、遺体に異常執着▽朗読劇で原爆の悲惨」 |
8/14午後
日テレ | スクランブル3 | 「宮崎〝今田勇子〟との関連」 |
TBS | 3時にあいましょう | 「狂気!綾子ちゃん殺害 宮崎の犯行を徹底検証」 |
フジ | タイム3 | 「殺人犯宮崎の狂気の正体!追跡幼女殺人の点と線」 |
朝日 | こんにちは2時 | 「遺体に執着!!狂気宮崎勤の孤独な世界」 |
8/15(火)午前
日テレ | ルックルック | 「聖子極秘帰国…明菜とは関係ない▽娘に口止め!妻が夫を絞殺▽晩ごはん」 |
TBS | モーニングEYE | 「悲劇・妻子5人惨殺▽マッチ激白・聖子帰国▽綾子ちゃん事件詳報」 |
フジ | おはよう!ナイスデイ | 「犯人宮崎の異常な執着▽娘も目撃!夫を殺害し葬儀に参列した妻の演技▽聖子帰国」 |
朝日 | 内田モーニングショー | 「'89夏沖縄・激戦の壕で一枚の手鏡が語る惨!元兵士が44年ぶり再訪」 |
8/15午後
日テレ | スクランブル3 | 「犯人宮崎のゆがんだ性癖」 |
TBS | 3時にあいましょう | 「幼女殺人宮崎の行動と心理▽マッチ久々発言」 |
フジ | タイム3 | 「新証言、宮崎に酷似した男が幼女を誘う現場目撃」 |
朝日 | こんにちは2時 | 「テレビ出演していた宮崎勤友人が証言」 |
8/16(水)午前
日テレ | ルックルック | 「「ドキュメント女ののど自慢」女性議員大会▽政治も歌もヤルッきゃない!」 |
TBS | モーニングEYE | 「幼女連続殺人犯宮崎を徹底解剖・その残虐性に秘められた倒錯世界」 |
フジ | おはよう!ナイスデイ | 「殺害目的で幼女誘拐?宮崎勤凶悪犯の素顔とコミック誌で作られた虚像・今田勇子」 |
朝日 | 内田モーニングショー | 「宮崎26歳の日常と狂気▽高級婦人服の大社長水泳で人名救助80人!」 |
8/16午後
日テレ | スクランブル3 | 「宮崎の残虐犯行を徹底検証」 |
TBS | 3時にあいましょう | 「幼女殺人鬼!宮崎勤の仮面に隠された異常性」 |
フジ | タイム3 | 「ゆるせない!連続幼女殺人宮崎これだけのウソ」 |
朝日 | こんにちは2時 | 「狂気宮崎勤・親子関係と倒錯性に迫る」 |
8/17(木)午前
日テレ | ルックルック | 「宮崎がTV番組に出ていた!父母が衝撃発言!異常性愛への道▽動物特集」 |
TBS | モーニングEYE | 「やすしまたも暴行事件▽マッチ男の決意激白▽虐殺魔宮崎に新証言」 |
フジ | おはよう!ナイスデイ | 「主治医が明かす明菜の病状▽親類が語る宮崎の素顔▽バラバラ死体と7年間同居!」 |
朝日 | 内田モーニングショー | 「'89夏沖縄・激戦の壕で一枚の手鏡が語る惨!元兵士が44年ぶり再訪」 |
8/17午後
日テレ | スクランブル3 | 「やすし暴行?▽今田勇子」 |
TBS | 3時にあいましょう | 「宮崎予備軍は増えるか 残虐!!幼女殺害の背景」 |
フジ | タイム3 | 「やすしまたトラブル▽宮崎が見た残虐ビデオ実態」 |
朝日 | こんにちは2時 | 「続報幼女誘拐殺人▽ひばり私の思い出」 |
8/18(金)午前
日テレ | ルックルック | 「聖子が涙の抗議!離婚はしません、明菜とも無関係▽宮崎のアジト大捜索」 |
TBS | モーニングEYE | 「聖子全告白!気になるマッチとの仲▽イタコが呼んだひばりの霊ほか」 |
フジ | おはよう!ナイスデイ | 「詳報!聖子、明菜事件離婚問題で真相全告白!▽宮崎勤・幼女三遺体への異常な執着」 |
朝日 | 内田モーニングショー | 「渦中聖子梨元に告白!!▽加藤康一がんと闘う▽続報!!幼女連続殺人」 |
8/18午後
日テレ | スクランブル3 | 「研ナオコ愛娘▽聖子会見!!」 |
TBS | 3時にあいましょう | 「聖子心境告白!!マッチの仲は▽続報幼女殺害」 |
フジ | タイム3 | 「聖子初告白 明菜事件と離婚問題▽研ママ愛娘披露」 |
朝日 | こんにちは2時 | 「聖子明菜問題語る▽研ナオコ愛児披露」 |
・どの局も同じ時間帯(午前8時半と午後3時)に一斉に放送を始める。例外は朝日の「こんにちは2時」のみ。事件に関心を持った人間がすべての番組内容を把握しようとしても、ザッピングで細切れに視聴する羽目になる。これが番組名やレポーターが誰だったかの記憶が定まらない原因の一つじゃないかと思った。
・気になるのは17日放送の TBS3時にあいましょう「宮崎予備軍は増えるか 残虐!!幼女殺害の背景」。どうもこれがくさいな。
・やっさんとか、マッチとか聖子とか明菜とか・・・時代やのう。
・はてな記法の使い方がよく解らん・・・。
私も昔、無闇に自殺したくなる程考える事が暗くて憂鬱でしたが、いざ遺書をまとめたり自分の状況に適した方法(憾んでいる人の目の前でいろいろ文句を言ってからおもむろに死ぬか、山奥でひっそりと睡眠薬とロープで死ぬか、etc...)を考えている内にどんな選択が妥当か判断ができなくなり、自殺に対する社会の価値観や処理、古今東西でどの様に捉えられているか等を満足が行くまで調べる事にしました。
そして分かった事ですが、
結論ですが、自殺にも意味があるものとないものがありますし、やはり意味のある行動を取りたいという考えの元で私は自殺を選択肢から外しました。
7年前、4歳児が裸で立体駐車場から発達障害ありとされた少年に突き落とされた事件では、地元新聞各紙が3日連続1面トップで障害名を報じ、障害者の家族や支援者からマスコミ批判が起きた。
そのころから報道は変わった。自宅に放火して家族を死なせたり、母親に毒物を盛って衰弱していく様子を観察したり、若い姉妹を惨殺したり……。これらの事件でも容疑者に発達障害があると診断されたが、障害名が大きく報道されることはなかった。
今年3月、触法障害者の矯正について英国を取材した。二つの保安病院を視察し、研究者や英国自閉症協会のスタッフに会った。殺人など重要事件を起こした障害者が収容されている高度保安病院では、患者1人に年間4000万円の予算が費やされている。再犯のリスクが低減して地域生活に戻ると、後見命令によって6~12人のスタッフが24時間態勢で見守り支援をするという。
(中略)
著名な自閉症研究者のパトリシア・ハウリン教授の言葉だ。「猟奇的な犯罪はメディアをひきつけ、アスペルガー症候群の人はみんな事件を起こすかのように報道する。10年前から少しも変わらない。ニュース性がなくなるとすぐに忘れ、フォローもしない」
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100603k0000m070116000c.html
この手の「罪と障害」の関係は難しい。
ウイルスがある=病気といったはっきりとした基準や境界があるのと違い、
関係が連続的な「類型的な分類」でしか判断できない病気と言うのは争いがおきやすい。
どこまでが「障害」でどこまでが「性格」なんだと判断するかは
社会状況や、その人の立ち位置(被害側or加害側orそれ以外など)によって変わるからだ。
「障害」であれば「症状」として治療される。
上の記事では
「Aという障害のある者の大部分は犯罪を犯さない。一部の者のみが起こす」
と言っているが、それであればその障害自体は罪をおかす要因じゃないって
言ってることと等しく受け取れる。
しかしいったん罪を犯した場合、
「(Aという障害のある内の)一部の者」と判断されれば裁かれずに治療となる。
一方「Aという障害のない者」は裁かれ、ある者は死刑となる。
となればこのようなあやふやなしきい値に対しては
「もともと人のことを殺せると言う時点で「障害」だ」
と考えるほうが全うだとおもうしさらに言えば
「「障害」なんてなくて、皆等しく裁かれる」
という考えが的を得ているように思う。
http://anond.hatelabo.jp/20100210012057
彼は妄想の中でさえ
「女性と心が通じ合ったり受け入れられたり」というイメージが描けず、
彼の心性は、露悪的な悪態のせいもあって案の定猛烈に叩かれている。
彼が叩かれたり気持ち悪がられる理由はよくわかるし仕方ないと思うが、それでも
という一文には胸を衝かれた。
このような欲望に批判的目線にせよそれ以外の目線にせよ、一とき関心を持った人があれば、
惨めな欲望についての聞き苦しい話になるけれども
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これは二次元趣味の中でも「女性が残酷な・猟奇的な状態になってる絵に興奮する趣味」のことだ。
その中でも自分のお気に入りはハマった順に「性器破壊」「四肢切断」「死体」の3つで、
ポイントは、これらが最初から何かテーマを持って選び取った3つではなく、
二次グロ趣味を試しつつ好みのものを残していったら自然にこうなったということだ。
この趣味に目覚めたのは10代後半だったので、当時は自分も悩んだ。
「普通の男は彼女を作ってセックスするイメージに欲望や幸せを感じるはずだ」
「自分のイメージは明らかに異常だし、絵じゃなかったら相手は死んでる」
等。
当時既に二次元専門で現実の女の子に欲望を感じることはほぼなかったので
この妄想で自分が犯罪をやる心配は余りしなかったが、それでもとても不気味には思った。
しかしこの妄想を知ってからだとそれまでの「正常な」妄想は全て色褪せた。
自分が妄想すると必ずこうなってしまう、これにしかリアルを感じない。
じゃあせめて解析・分析をして少しでも解毒するしかないと決心した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
半年ほどいろいろと考え、調べ、ネットで性欲で人を殺した殺人犯のことまであたるうちに
その犯罪者の中にまさに「妄想の中でさえ和姦など想像できない人間」というパターンに行き当たった。
全く同じ文脈で、自分のお気に入り3つが何を意味してるのかも理解出来てしまった。
これらは全部 "女性をモノ化することに興奮する欲望" だった。
・「性器破壊」の女性の性器が鋭い棘のついた金属棒を挿入されてズタズタになる妄想で興奮するのも
・「四肢切断」の女性が手足を切除されてて異常な形状になっている妄想で興奮するのも
・「死体」の女性が死んで何の反応もない肉体になっている妄想で興奮するのも
つまり全部そういうことだ。
どの妄想も最終的にその状態の女性とセックスを達成するのがクライマックスになっている。
発見した自分はまさに、"妄想の中でさえ和姦など想像できない人間"だった。
3つにハマった順にも後から考えればとてもわかりやすい意味があって、上から順に
と段々と本質に迫っていってるのがわかりやすすぎるぐらいクッキリとしている。
後から考えればいつも怖くて緊張してどうしようもなかった。
怖くて怖くて、ほのかに嫌悪や逆恨みのような気持ちまで芽生えていたのに
女性に対する欲求を持っている自分の無様さもいつも感じていた。
"女性の肉体を持ち主の女性の意志や人格から切り離して手に入れたい"
という方向に欲望が向かっていった。たぶん深層意識下で。
生身の女性がダッチワイフのようになって応じてくれるセックスを妄想すると興奮する。
女性に対する薄汚い支配欲と征服欲が完全に満たされる、暗くて強烈な快感のイメージがあるし
みじめな不安と恐怖が解消されて性に関する一切が救われるような安らかなイメージもある。
我ながら理性で把握すればするほど不潔で惨めでみっともない欲望だし、
自分に限ってはよく非難されている「男性の性欲の醜悪さ」が作ったみたいに当てはまると思う。
女性への欲求でこれだけ下劣で下等な物はないと思いながら、これにしかリアルを感じず、治らない。
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当然ながら妄想は妄想、それも二次元オンリーだし三次元の女性で妄想したいと思ったこともない。
元からリアルな身近な女性より脳内の想像で作った女性性のようなものに妄想を膨らます所もあった。
社会人になってから表面的・社交的な部分に限っては女性恐怖がかなり軽減したものの
自分の欲望は矯正されないし、現実に女性と健全に向き合える感覚も全くない。
目的別にブログを複数持つのは、なかなか効果的な手段だと感じた。
意味合いが多少違うが、「身内には口外できない趣味」を持っているような例でも、それは有効と思われる。
同人誌描きなどは特にそうだと思うが、世間の価値判断基準からすれば口外するのをはばかられるようなジャンル――エロ絵・猥褻系(SM・猟奇・GLBT・女装など)・ドラッグなど薬物系・軍事系・その他――に係わる事をつづるブログの大半は、ざっと見た限りは匿名で綴られているものが多いように思える。
そして、それらブログの著者の大半が匿名・職業も非公開であるのは、ひとえに「社会的生命の喪失」を殊更に恐れることの裏返しにほかならない。
残念ではあるが、社会的に逸脱した趣味を持つ者たちは古来からも『カブキ者』として排除されるのが日本の社会というものである以上、ブログが浸透しつつある現在においてさえ、そういう者達が「日の当たる存在」になることが無いのは、一種の宿命なのかもしれない。
作家やミュージシャンなどはそうと聞くが、「定期的に喉元までゲロのようにこみ上げて来る(by大槻ケンヂ)」衝動を文字・音楽・絵画といった形で吐き出さずには生きていけないタイプの人たちというのは、確実に存在する。もちろん中には、そういった衝動を『芸術』にまでたからしめる事で、アーティストとして糧を得て生きていける者も居ることは居るだろうが、同時に大多数はそういった懊悩を抱えつつ他の手段で生計を立てざるを得ない。
また性的・その他「収入手段にはほぼなり得ない」ような妄想がふだんから頭から離れず、さりとてそれを忘れ切る事もできない者など、世間にはゴマンと存在する。そういった者の多くは、「こんな自分は、ひょっとしたら病気なんじゃないか」と自覚しつつ、そういった悩みを他者に不用意に語ったり・あるいは知られたりして、自分が周囲や社会から「好ましからざる性癖の者」として排除される事を恐れ、だが同時に「こんな自分を分かってほしい・できれば趣味の同じ者どうしで語り合いたい」といった欲求を持っているものである。
だいたい、一般人かどうかを問わず、職場・家庭・趣味などの各面で「外部に見せる顔」が違うのは、じつは当り前の話でもある。
特徴的な例で言えば、プロ野球選手の山本昌が趣味の世界では「ラジコンキング」であったり、本職が音楽・ゲーム製作のプロであるにもかかわらず『ニコニコ動画』へPV投稿を行なう、などの行動が挙げられる。
もっともこれらは、実名・顔バレが起きてもさほど差し支えは無いジャンルでの話だが、一方で「一般社会でも有名な声優がエロゲ・エロアニメに出演」などになると、オモテ側での商業活動に偏見を持たれる要因ともなりかねない以上、必然的に“隠す”方向に傾くのは多少は止むを得ない話ではある。
それにそもそも、日本の社会は歴史的に『ホンネとタテマエ』を使い分ける事で成り立ってきた経緯がある。公の活動はタテマエで回し、夜の居酒屋などではホンネを吐く。良い悪いの問題ではなく、『そういう“二階建て”文化』を我々は現在に至るまで営々と構築してきたわけで、そうなれば「日常では言えないホンネを、ブログでは開陳する」行動に走る欲望を、誰が止められるというのか。
しかしよくよく考えれば、こんな事を延々と増田に書いてる時点で、しょせんは俺も同じ穴のムジナなのだろう。
というわけで、少しだけ本音を言わせてもらうならば
という事です。わらい。
ちょっとぐらい調べてみるといいよ。
「表現の自由」に関わる問題。
誰が「陵辱的」と判断するか。誰が「このゲームはアウトでこのゲームはセーフ」と判断するか。
例えば純愛を描いた漫画「恋愛ジャンキー」に出てくるレイプシーン。恋愛ジャンキー自体は名作だ。恋愛漫画の代表として挙げる人もいる。でもレイプシーンが入ってる、それだけでこの漫画をこの世から消してもいいものかね?
様々な問題が出てくる。
で、こういうのを論じてるうちに「ああ、拒否反応って単なる好みの問題で、自分が苦手だから禁止って言ってるに過ぎないな」と気が付くわけ。
禁止禁止言ってるのは、精神とか討論が未熟な証拠なだけ。そんな未熟な連中に付き合って規制とか作ったところで、ロクな事にならない。
エロゲーが芸術かどうかさておき、ILLUSIONは圧力がかかった時点で裁判を起こすべきだった。
少なくとも文学者達は、古くはチャタレー事件、悪徳の栄え事件、四畳半襖の下張事件と、
自分たちの作品に誇りを持ってゲーム制作をしているのであれば、戦うべきなのだ。
自社のみで戦いきれないのであれば、業界なりファンなりを巻き込んで、表現の自由として、
親を殺した少年少女の部屋からひぐらし(らしきもの)が見つかったときには、
ファンはさんざん「ひぐらしを読んでで殺人は起こそうとは思わないはずだ」
「猟奇性は悲劇を強調するもので、テーマ的にもストーリー上必要」と反論したのに、
「レイプレイ」では一切そのような如何にこのゲームが良いものか、という反論が聞こえてこない。
もちろん、「レイプレイ」の方が圧倒的にユーザーが少ないのもあるだろうが、
所詮その程度のレベルのものだし、
根拠のない俺の直感的な分類だと、犯罪には主に2種類ある。
1、ヤンキー系やりすぎちゃった型
2、オタク系突発型
世間に存在してる量としては、おそらく圧倒的に1>>>>>>>>2なんだ。
ところが1は、面白くないんだ。金が欲しいとか横暴とか、人間がおよそ想像のつく範囲にしかないから。
一方2は、猟奇性は高いし、変だし、わけわかんないことするし、語りがいがある。
だから1はあまり報道されず、2は大々的にトピックに載るので、世間的には発生量として2>>>>1のような印象になる。
認知できないものはないも同然だから。実際には世の中はおしなべて平和で、犯罪のことを知るのにはマスコミに頼ることが多い。
そうすると、報道されないものはないも同然なんだ。
今結構ドキドキしている。こんなにブコメがつくとは…
初めて書いた増田が人気エントリー入りするとは思っていなかった。ちょっと嬉しいが、反面恐い。読んでくれた皆さんありがとう。
ブコメとトラバ1つ1つに返事を書いて回りたい気分だが、うざすぎるのでやめておく。
あれから少し考えた。またダラダラと長くなるが、日記なので自重しない。ヒマな人は読んでやってくれ。
言い訳させてもらうと、あれは「アニメオタク」や「ゲームオタク」といった、メディア等から連想されるステレオタイプなオタクではない、という意味だった。
だが、ここでの「オタク」の定義は、アニオタ・ゲーオタ的な、ある意味わかりやすいオタク、とさせてくれ。
自己弁護乙!
まあぶっちゃけええかっこしいなだけだ。わかってる。増田ですらオタクだと思われたくなかったんだ。普通の人でいたかったんだ。
なぜこれほどまでにオタクと呼ばれるのが嫌なのかというと、私の根底に「オタクはキモイ」という思想があるからだ。ブコメでも指摘があった「オタフォビア」なのだろう。(「ホモフォビア」ではない。むしろ肯定派だ)
偏見であることは認める。申し訳ない。だが現在のところ、あまりオタクに対して肯定的な見方をすることができないでいる。(一応言っておくが、頭の中で思ってるだけで、実際にオタクに会ったときにあからさまな態度を取ったりするつもりは全くない)
今までほとんどオタクに出会ったことがないので、実際に会ったそのわずかなオタク達(はっきり言って痛かった)と、TVやネットなどメディアで見るオタク像だけでイメージが出来上がっているのかもしれない。
それから中学の頃は私もいかにもなオタだったので、その裏返しで同族嫌悪している、というのもあるかもな。
世の中にはかっこいいオタクや可愛い腐女子もたくさんいるんだろう。最近はイベントに行ってもみんなオシャレで、とか聞いたことあるし。
そして腐女子も同じ事が言える。根本的に「腐女子はキモイ」と思っている。
中野腐女子シスターズとか頭おかしいんじゃないかと思う。ジェネレーションギャップなのか、何なのか。(ネタ集団だってことはわかってるが)
そういえば、マンガ的な絵を描くのはやっぱりオタクなのか?絵を描けることは誰にも隠しているし、隠すってことはオタクなのかな…
などと、こんな風にオタクかオタクじゃないかで悶々と悩んでいる時点で既にオタクなのかもな。
私は他人にオタクだとばれない自信がある。絶対に、と言いたいところだが世の中に絶対はあり得ないので、99%にしておく。
ブコメをいただいた皆さんと私がどこか出会っても、一緒に仕事しても、例え親友になったとしても、皆さんは私が腐女子だと気付かないだろう。
(初めから疑ってかかられたり、トラップをいっぱい仕掛けられたりすればまた話は別だが、それでも回避できる可能性はあると思う)
なぜかというと、私は家の外では普通の人になっているからだ。普通の人という言い方も変だが。
これは書きながら考えていて気が付いたことなんだが、どうやら私が腐女子になるのは家の中、更に言うなら部屋の中でのみ、らしい。
言葉にすると「外では擬装している」ということなんだが、それもちょっと違う。本当に擬装しているという意識がない。
嘘を自分の中で真実だと思い込んでしまい、嘘をついている意識のない女性とかいるが、もしかしたらそれに少し近いかもしれない。
あまりにも隠れてきた年月が長かったからかもしれないが、これはおそらく普通の人にも腐女子の人にも理解しにくい特殊な感覚なんじゃないだろうか。
二重人格とまではいかないが、かなり二面性を持っているんだと思う。
だがこの二面性も、家の中では擬装解除できるからこそ、成り立っているのかもしれない。
ここに引っかかった人が大勢いらっしゃったようだ。
私がそう思ったのは彼と過ごしてきた7年間の経験からなので、なかなか細かいニュアンスを伝えるのは難しい。
ただ、私が腐女子だと知ったとき、彼は「へー、そうなんだ」では終わらない性格だと感じた。なのでそう書いた。
もちろん私の勝手な思い込みかもしれない。でも、それならそうであってくれた方がずっといい。
理解できないと決めつけて隠されていたことの方がショックなのでは、という意見はもっともだと思う。
が、この辺の話はどれだけ私の気持ちを話しても、多分わかってもらえないだろう。私は隠す以外の選択肢を考えられなかった。
これって自分が理解できない趣味を相手が持っているのを知ったら許せないと思ってる、ってことだよね。旦那が人に言えない趣味を抱えていたら自分のことは棚に上げて非難するんだろう
こんなブコメもいただいた。
許せないとは思わないし、非難もしない。自分のことを棚に上げてなんてもってのほかだ。なぜなら私は腐っていることに大きな負い目を持っていると自覚している。そんなことを言える立場じゃない。
ただ、私にもどうしても受け入れられないものっていうのはある。
男女関係は別に無償の愛ではないから、明らかに相容れないレベルの場合は、残念だが別れることになるだろう。
極端な例えだが、彼がもしハード猟奇エログロ趣味を持っていたら、多分私は無理だ。3次元の幼児ポルノ好きだったときも厳しいだろう。そりゃどうにか許容できないか模索するだろうが、多分終わる確率の方が高いから、できれば知りたくない。
実は彼氏もオタでした、鬼畜エロゲ好きでした、ぐらいのレベルなら超平和的解決。
ブコメでは圧倒的に「その程度の秘密なんてさっさとゲロってしまえ」的な意見が多かった。
ちょっと目からウロコだった。自意識過剰なのか。そうか、腐女子趣味は大したことないのか。(もちろん程度にもよると思う)
けど、本当に「その程度」なのか?
男性の皆さんにガチで聞きたい。自分の彼女や嫁が、男同士が突っ込んだり突っ込まれたりすることに興奮し、自分でもそれを描いたり書いたりしているとする。気持ち悪いと思わないか?ゲイサイトでガチホモ本番動画とか見て喜んでいるのに引かないだろうか?さらに、自分と自分の友人をカップリングして妄想されているかもしれないぞ?
私は、そういう嗜好を受け入れがたい男性がいてもおかしくないと思っている。人によっては、上で触れた「私が受け入れられない物」と同じレベルになりうると考えている。
現にネット社会では腐女子は忌み嫌われる存在だし(2chに影響されているところはあるだろうが)、ブコメでも腐を下に見た意見がごくわずかだが見受けられた。
彼がそういう感覚を持った人だったら。決定的な別れの理由になってしまうかもしれない。それを考えると、恐くてどうしても打ち明けられなかった。
そんな男ならそれまでだ?悪いが聞き入れられない。彼に惚れてるんだ。
そんなに惚れてるんならやめれるだろ?なかなかそれができないから苦しんでいるのだよ…(ループ)
私自身、元々隠し事は得意ではない性質だ。腐女子として萌えながら隠し続けるのは難易度が高いだろうということは、薄々勘づいていた。ゴールが遠すぎて全く現実味がないが、やっぱり一生は…無理かもしれない。
思い詰めながら書いた増田と皆さんのトラバブコメを読み返しながら、考えた末の現在の結論は
「段階的カミングアウト」
これがいいのかもしれないな、と思い始めた。
ただし、小出しにして徐々に、と言ってもさすがに最終段階まで全ては言いたくない。どんな猛者でもドン引くであろうことが目に見える。
やはり18禁BLゲーとゲイ動画と自分もサイトを持っていて描いちゃうことなんかは、楽しい結婚生活を送るためには隠した方がいいと思ってる。
それほど過激でないラブストーリーBLマンガぐらいにとどめておければ…絵がきれいなものならまだ、比較的、どちらかと言えば、受け入れられやすい、か?(それでも濡れ場はあるがな)
まあそんな感じで少し考えを改めた。
ただひとつだけ、結婚前に実行するのはどうしても避けたい。婚約破棄の恐れがあるからだ。卑怯かもしれないが、彼と一緒になりたい。
数年計画で実行できたらいいな、ぐらいに考えている。甘いだろうか。
それから彼に打ち明ける前に、やはり妹に話そうと思う。彼女は味方になってくれる可能性を秘めた唯一といっていいぐらいの人物だろう。問題はどうやって二人で秘密のガールズトークをするぐらい親密になるかだが。親戚付き合いをしていけば自然と仲良くなれるのかな。
あと、一体何て切り出せばいいのかも今のところさっぱりわからない。
「最近ボーイズラブとか好きで、○○ちゃんそういうのやってるって聞いてたから」とかか?「ちょっと同人誌に興味があって…良かったら○○ちゃんどんなの作ってるのか教えて」って感じか?
でもいきなり出した本読ませてとかお願いされたら私なら引くな。確実に。
あー、この趣味を今までの人生で他人に打ち明けたことがないので、考えただけで気絶しそうなほど恐ろしい。
が、多分その方が後々自分のためになるだろうということはわかる。
善処する。
恐いよー…
とりあえず当面は、ブコメでいろいろ教えていただいた素晴らしい情報の数々を駆使して秘密を守り通そうと思う。
TrueCryptとiTunesのプロファイル、Safarのプライベートブラウズ機能は神のお告げレベルだ。今最も有益な情報を書いてくれた方々には本当に感謝している。
これから、きっと腐女子活動に割ける時間は減るだろう。全く取れなくなるかもしれない。
願わくば結婚生活がとても楽しくて、その離れている期間の内に腐萌えなんてどうでも良くなってしまって欲しい。
今は米や味噌汁のように大事なBLも、興味がなくなってしまえばただの萌えないゴミだ。
ジャンルに冷めていくときのようなあの感覚が、腐萌え全体にやってきてくれればいい。今まで萌えていたものに心を動かされなくなる瞬間を待ち望む。
あなたのブクマを見させてもらったが、安心しろ!人違いだ!
伏せた箇所には特に意味はないw何となく伏せただけだ。別に伏せる意味もないけどな。で、眼鏡派?ノマ派?
すまんそれは知らない。良く聞くのはUKが多い。ブロックパーティーとか好き。
さらにあのダンコーガイ先生も乗っかってきた!すごい!アルファブロガーになった気分だ!
彼って構ってちゃんなイメージがあるので襲い受けなど妄想してしまったよ。
あまり彼の交友関係を良く知らないのでとりあえず攻めはjkondoを当てがってみたが、はてな男住民×dankogaiで総受けというのも捨てがたい。
世の中にはいろんな人がいるんだな、ということを改めて感じた。
こうやってたくさんの意見を知ることができただけで、私にとっては増田に書いた価値があった。
何かおもしろおかしい結論にならなくてすまんな。
これがネタだったら最初の増田が彼氏に見つかって(略)とか彼氏の妹が(略)とかで修羅場あるいはご都合的展開になるんだろうが、これはリアルなのでそんなメシウマなことにはならないよ。
もしかしたら、何年か経ったらまた増田に書き込んでるかもしれないな。そのとき私が幸せいっぱいなのか、バツイチになってるのかはわからないがな。
あ、そもそも数年後にはてなが存在して…いやいやはてなは安泰ですよねー!
長々とお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
いわゆる後爆観音(こうばくかんのん)のなかでも現存する最古のものはパキスタンで粉々になっており、辞書によればシビアな顔面の観音像の背後に、著しくデッサン力に長けた漫画家が模写したような茸子雲が上がっており、急激な燃焼により根元から笠にかけての白~赤~黒煙のグラデが再現されていることからケロシンの発火であると推測される。周辺には飛び散るエンジンパーツ、トランスミッターギア、助手席の手首などを細密に表現したパーツがあり、観音像の煙草を捨てる仕草と相俟って神々しい暑苦しさを醸していたそうだ。
1216年ごろ、日本各地で背中に黒焦げの穴が開いた死体が発見され、捜査によると(麻雀が普及するのは25年後)連続猟奇殺人ではなく、「おのれの精神の背後にある爆薬を用いての崇高な自決」であると結論付けられた。神はこの性質を利用してユニークなゲームを思いついた。
すなわち、複数の人間を背中合わせで放射状に配置し、同時に背爆させる事でさまざまな角度に人間を射出させるというものであった。このゲームタイトルが件のbackshabie(backとbuck《もちろんbuck-tickの》をかけた駄洒落だが米国人には通じない)と名づけられたそれであり、おもにPS3・PS2・地獄などで発売された。
・ゲーム内容
背爆の角度をコントロールして別の人塊にぶつける事で連鎖が狙え、より多くの人数をあれするかで競う。起爆する最初の一人とパドル(1~3個)を操作してパターン豊富なステージをクリアしていく。
各面の連鎖ボーダーをクリアすると豊作・戦乱・飢饉などのボーナスが与えられ、人数がパワーアップする。メモリー消費人数は1ゲームあたり100人~120,000人であり、人口の減少が懸念された。
同じ頃、僕は高校三年生であり、嘘みたいなこの世界に飽き飽きしていた。上空には巨大な体力ゲージ(誰の?)が表示され、人が死ぬと大量のコインになり、i-statusのキーパッドをsukoshi叩いただけで7357hit!とか表示されるし、もううんざりだ。本当のコインはこんなめっきみたいな金色をしていないはずなんだ。桜の花びらのブラウン運動も、トリートコンボと呼ばれる一連のヒット加算システムのせいで大量のヒットマークまみれになって、風情が台無しになっている。苛立ち紛れにパンを投げ捨てると、背後から大きなパワーアップ音が聞こえた。驚いて振り返ると、そこにはもう誰も、世界も学校も彼女も何もかも、僕もいなかった。急速に薄れ行く意識の中で、僕は1Pボタンを押した。
主は1日目、キャラクターセレクトを行えり。マカダムタイプ、弱パン連打系、レーザー強化4。歯医者。
主は2日目、パワーアップカスタマイズを行えり。2次元ブースト、3次元ブースト、地獄ヶ原ブースト、626間ショット、ナイアガラショット、種もみ、エジンバラ刀ショートブリット装備、もみ心地セット、十脚人胸郭、松本城、グッドルッキングフェイス等を揃えり。
主は3日目、爆弾の解除方法を見つけたり。おのれの精神の背後に手を回し、脳の赤いコードを切除することにより、爆弾の機能を損なえり。
主は4日目、太陽を盗めり。枯渇した精神の火薬に変わり、天体が絶対神的依存対象となり、人類は無限のエナジーをエナジャイズされるが世界は暗闇に包まれた。
5日目、この世界を救う伝説の勇者が出現した。暗黒の世界で太陽を心に灯した人類どもは荘厳な惑星的巨体と成り果てたが、その火は実は一つに過ぎなかった。
6日目、無名の力を持つ勇者は全存在の全的な意味を持った名前を持つ神の対となる補完物質であった。双方の力の激突により、その狭間の存在物のもろもろはすり潰され、また新たに産まれた。
7日目、嘆息した神はセーブした。スコアネームに「SEX」と入力し、「産めよ、増えよ、あまねく地は生命に轟き満ちよ」と半ば自棄になって言い放った。その後、現在に至る。
(完)
・良作の続編なら大丈夫だろうと思っていたら会社が変わってオリキャラが湧いた
・制作会社から徒歩1分の路上でアニメーターがカップ麺を啜っていた
・画面がぐにゃりとしたのでコマを止めてみると作画崩壊していた
・作品が売れるや否やアニメ化する、というか掲載/発売する前からアニメ化が決まっている
・関連会社の社長がしゃしゃり出てきて、女も「男も」枕営業させられる
・スポンサーから制作会社までの間に予算が1/10になっていた。
・エロゲ原作アニメの1/3が原作レイプ。しかも脚本家のセンスが古いので「純愛モノほど危ない」
・「そんなおかしいわけがない」といって映画にいった友人が完全版の引換券を貰って戻ってきた。
・明るい原作だと思って出演した声優が猟奇展開に泣いてしまった。