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2007-12-15

ある非モテ男の心の内

俺は非モテである。年齢=彼女いない歴魔法使いまであと僅か。俺よりモテない人間リアルで目にしたことなどない。

そんな俺から見てのことだが、はてな界隈での非モテに関する言われようは偏りすぎだと思う。「ママを求めているだけだ」だの「処女オタ」だの「ミソジニー」だの「自分こそが恋愛至上主義者」だの。「喪男道」の「覚悟」というあまりにもわかりやすいキャラクター存在したためにこの評価は定着してしまったような気がするが、現実には非モテはそこまで屈折したものではないと思う。むしろ、屈折しなさ過ぎたために、青臭いともいえるやり場のない思いを抱え込んでしまっているのが非モテなのではないだろうか。少なくとも、俺の場合はそうだった。そのことを、俺個人の心理描写として少し書いてみたい。

俺は兄弟含め親戚中男ばかり、そして中高は男子校大学工学部職業も同様に男ばかりの環境。そのような俺にとって同年代の女性とは、学生時代のバイトサークルなどの、彩りのない「日常」を離れた「非日常」的環境以外には接点がなかった。いきおい、頭の中の「女性」像はいっときの楽しい思い出と結びついてやたらと美化された。

テレビ雑誌の類を一切見ない俺にとって「恋愛」というものは「ロミオとジュリエット」「若きウェルテルの悩み」などの文学作品などを通してしか知らないものだった。俺にとって恋愛とは極端に純化されたもので、命を賭けてさえ惜しくないものであり幸福の極致であり、そして何人たりとも冒涜することあたわざるものだった。まして、体の関係を持つなどということは想像を絶することだった。そんなことは、相手に一生を誓い合っていなければできないこととしか思えなかった。なぜって、それは心にも体にも不可逆的な変化をもたらすことなのだし、これ以上ない秘密を他人に知られてしまうことなのだ。

だから、恋愛なんて自分の身近な世界では起こるはずのない、奇蹟にも等しいものだと思っていた。まして自分の身に起こるはずがないとも。一生に一度そのような機会があれば良い方だとも。現在もこの感覚は変わっていない。だからこそ、仲睦まじいカップルを見ると心底羨ましかった。こいつらは、誰もが一生嫉むような幸せを、俺と同い年にして既に手に入れているのだなあと。二人だけの間にしか存在しない一つの文化をこれから一生かけて紡ぎ上げていくのだから、それ以上の稀有な体験があろうはずもない、と。

あるとき、そんな俺も誰かに恋心を抱いてしまうということがあった。既に二十歳を過ぎていたかもしれない。本当の恋などというものは一生に一度しかできないものだと思っていたから、一夜にして起こった身辺状況の急展開に戦慄した。ここでどうするかが俺の一生の幸福と不幸を分ける、と!

だがその後どうすればいいかまるでわからなかった。女性というのはあまりにも未知の存在だったから、表面的な会話以上となるとどうしてよいかまるでわからなかったのだ。一方で、世間では「ストーカー」や「セクハラ」が問題になっている。フェミニストに言わせると「性的関心を表面化することは性暴力」なのだそうだ。だとすると、どうして接近すればよいのかわからない。表面的な会話を積み重ねているうちに、向こうが俺に惚れてくれるのを待つべきなのか?この、不器用で不細工で口下手な俺に?そんなの、奇蹟を期待するに等しいことじゃないか!

結局、俺にはどうすることもできなかったのだ。言うまでもなく、その子は他の男がかっさらっていった。こともあろうにそいつは俺の親友だった。そいつはいい奴なのだが、舞い上がると周りが見えなくなるのが欠点だった。そいつは俺の恋心を知っていてものろけ話をやめられなかった。ご丁寧に、その子を家に連れ込んだだのなんだのかんだのという話まで大声で話しまくった。

俺はもはや、自分より不幸な人間がいるとは考えられなかった。周囲を気遣う余地もなく、悲鳴を上げながらその場から外に飛び出していった。そしてその後、たっぷり一年間引きこもった。その間は、大学にもほとんど行かず、ほとんどネットばかりやっていた。「非モテ」という同類がいることに喜びを覚えたのだ。「はてな」に書き込んだりしたこともあったかもしれない。だが、非モテは甘えだのミソジニーだのと罵倒されて各個撃破されていくのを見ると、ネットにも救いの場はないのだということがよくわかった。

その後紆余曲折あって、やっと落ち着きを取り戻した。俺がどうにか落ち着くことができたのは、恋愛とか世の中というのは俺が思い描いていたほど美しくはなく、もっと身も蓋もないものだということをどうにかうかがい知ったからだ。いつまでも純粋でなどいられないのだし、純粋さというのはよいことばかりではないのだ。そういうことを普通は、恋愛という関係を実際に作り上げながら知っていくものなのかもしれないが、残念ながら俺は「恋愛をできなかったこと」によって知ることになってしまった。それを知ってしまった俺はもはや、恋愛に夢中になるという機会を永久に失ってしまったのだろう。今となってはあきらめはついているが、ときどき思い返すと空しくなることもある。

2007-12-02

http://anond.hatelabo.jp/20071202162429

さほど安いアパートではない。

会話が聞こえるわけじゃない。女の暴れる音と女の声が聞こえる。ギシギシ音はベッドかなんかの音だと思うので床のせいではなさそう。

建物に恵まれなかったというより、上の階の住人に恵まれなかったんだろうと思う。

相手の男(うちの駐車場入り口クルマ突っ込んで停めるので何度か早朝に叩き起こしてクルマ移動させた事ある。)の声は中身がわかるレベルで聞こえた事ない。

たぶん興奮のあまり「悲鳴レベル」で叫んでるんだね。

2007-12-01

Masaoはキチガイに絡まれる被害者の気持ちが今こそ理解できただろう

Masaoはキチガイに絡まれる被害者の気持ちが今こそ理解できただろう。

そういう被害者が「いいかげんにやめてくれ」と悲鳴を上げたとき

お前は容赦なく被害者叩きをして、「はしご姫を救うヒーロー」ぶっていたんだよ。

「どんな気持ち?」AAでも貼りたいところだ。

一条なんかは二年絡まれたんだっけ?Masaoはほんの数日。

まだまだ大した苦しみじゃないなw

http://anond.hatelabo.jp/20071129093036

2007-11-22

身近な医者を、2人亡くしています。

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一人は約10年前。

当時30代の、先輩医師です。

研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。

たまにご連絡を下さる時は、決まって深夜2時3時のメールでした。

学生時代は体育会でご活躍された先生で、

人間?と思いたくなるようなタフさと、ひょうひょうとした笑顔を併せ持った

爽やかな先生でした。

大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて

ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。

外野席で、ビールを飲みながらハンバーガーポテトをほお張って

みんなでひゃあひゃあ言っていたら、

先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。

術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、

0時過ぎから論文添削を始めたところまでは、他の医師が見ていました。

翌朝、出勤してきた同僚医師が、医局で倒れている先生を見つけた時には

既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者女性は出て来ることができなかったと、

後で聞きました。

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今度は、友人医師を亡くしました。

彼女も、30代です。

同じ職場の上級医師が、過労でその病院入院中でした。

元々、一人が過労になるような労働環境ですから、

多くをお話しする必要はないでしょう。

一人が入院休職しても、現在医療事情では代替要員は派遣されませんので、

残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。

緊急opeのある科の医師で、毎日遅くまでopeをした上に、

夜中も容赦なく呼び出されていました。

「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」

と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。

翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると

彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。

大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が

何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。

その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、

入院先も変えた上に、退職されてしまいました。

残った同じ科の先生たちも、全員がご自分を責め続けています。

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二度と犠牲者を出したくありません。

どうしたらいいでしょう

2007-11-13

http://anond.hatelabo.jp/20071113114237

人の心理を読むのがド下手な人間だな君は

明らかにそれは、理解できないのではなく、理解しているからこそ腹が立って逆ギレしてるんだよ。

夢を諦めない、という思いで自分は頑張ってはいるが、他人より何か足りないものがある。

それを重々分かってしまっているから、「怖い」「不安」もろもろの負のストレス彼女は苦しめられている。

それでも、歩かねばならない。それも分かっている。

もしかしたらこのまま歩いてもダメなのかもしれない。じゃあ諦める?それは嫌だ。

ならばどうする?……歩くしかない。だから彼女は歩く。しかし不安は消え去るどころか、刻一刻と増え続ける。

彼女の心は悲鳴を上げている。それを君に分かってもらいたい。この死にたくなるような恐ろしい不安をどうにかしてほしい。大丈夫だと言って欲しい……だから君に愚痴を吐いているんだよ。

「それでも歩くしかないじゃない」とか言って突き放すのは逆効果。なぜならそんな事は彼女は重々分かっている。だからこその愚痴なのだから。そうじゃない。君がすべきことは、とにかく「大丈夫だ」と言うこと。根拠なんてなくていい。「絶対大丈夫だから」あるいは「もしダメになっても俺のところにくればいいから」(←こういうのは覚悟がないと言えないが…)など、とにかくなんでもいいから彼女を安心させる言葉を言う事。現状の分析と今後の対応なんていうのは本人が一番分かっている。そんな事を君が今更繰り返す必要はない。「夢は諦めなければ叶うはず」って彼女が自分で言ってるのは、君が言ってくれないからだよ。だから自分で無根拠に自分を安心させる言葉を吐いているんだよ。どうしてその言葉が出ても尚、君は彼女の心が悲鳴を上げている事に気付かないんだ?

2007-11-12

死んだ男は死んだ

 俺は死んだ。が、それからの事は?

 確認する為に起きてみた。が、体はそのままだ。意識(?)だけが立ち上がり、俺の死体が倒れ付しているのが見える。

 うん、死体だ。畳に血が溜まりになっているし、ピクリとも動かない。顔色だって色があるという状態じゃない。だれが見ても死んでる状態だ。

 それを確認してついで前を確認。俺を刺した女がぼうと立っている。手に持つ血塗れた包丁はカタカタと震えて、いない。姿勢も不自然なところは、どこにもない。そして表情は、伏し目がちでわかりづらいけど、これまたなにもない。無表情だ。

 俺は、この女に殺された。のか? が、面識がない。誰だこいつ。

 思った疑問は声になった。

「誰だこいつ」

「!」

 女は顔を上げる、と同時に無表情から一転。それを鋭いものに変え、俺に再び包丁を突き刺してきた。

 刺される! と思ったが何も刺さらない。痛みどころか感触もない。

「!?」

 女の方も感触がなかったらしく、違和感を表情に露骨にだして距離をあけた。

 距離が出来ると、俺には余裕が出てきた。刺されて痛くないのだから、こちらが有利だ。たぶんだけど。

 だから、余裕を持って女を観察する。どこかで見たことがないか、詳細に確かめる。

 うーん。駄目だ。まったく、さっぱり、思い出せない。なにも思い出せない。

 なら問うまでだ。

「なあ、あんた誰? 俺を殺したの?」

「? 覚えてないのあたしの事」

「うん。ついでに殺される覚えもない。なんで殺したの?」

「あっきれたやつね、あんた。そんな白々しい嘘が信じられると思ってんの、このくず!」

 女の鋭い表情が、更に鋭いものに変化する。それで十分に人が刺せそうだ。でも、そんな顔をされる覚えはないなあ。本当に何もない。

「くずとはひどい。俺、君に何かしたか?」

「……! もういい、死ねっ」

 女は再び距離を詰め、体重を掛けて俺に包丁を突き刺してきた。が、再び刺さらない。どころか、女は俺を通り抜けてしまった。あらら。どうなってるんだ俺の体は。

 と。

「ぎゃっ」

 女が悲鳴を上げる。なんだ、と思って見れば、どこをどうしたのか女の胸に包丁が突き刺さっていた。転んだはずみでそうなってしまったのか? と思う間にも女はうぅうぅうめく。あわわわ、これはいかん、死んでしまうぞでもどうしたらいいんだ? 俺、死んでるんだよな? 電話とか使えるのか? この体で。というか電話どこよ? 覚えてないなあ。

 なら外に出て、と思ったが今度は動けない。正確には俺の体の上しか動けない。ああ、これじゃ助けを呼べない。とりあえず大声を出してみた。

「誰かーー!!」

 反応なし。今何時ぐらいなんだ? 周りに人が居る時間帯か? ぜんぜん覚えてないや。

 このままだとこの女が死んでしまう。うあわあ、痙攣し始めた。やべやべ。

 このままだとこいつの名前も、殺された理由もわからなくなる。

 あれ、でも俺、こいつに殺されたんなら、こいつが死ぬのは別にいいんじゃね? むしろざまあみろ

 とか逡巡したのがいけなかった。とうとう女はぴくり、と動いたのを最後に動かなくなった。

 ああー駄目だこりゃ。と思っていると、女の体からなにかがにょりりと生えてきた、かと思えばそれは女の形をとった。

 おお、これ俺と同じ状態なのか? これならもしかすると会話できるかもしれない。殺された理由も女の名前もわかる。

 俺は勢い込んで先ほどとはうって変わって穏やかな顔をした女に語りかけた。

「なあ、あんた」

「?」

「なあ、あんたはなんで、おれをころしたんだよ」

「はあ? なんであたしがあなたを殺したのよ。そんな事知らないわ」

「そりゃないだろ? いまさっきまでなにかのかたきみたいにおれをころそうとしたじゃねえか」

「それ、何のことよ? あたしはさっぱりわからない。というか何も覚えてないんだけど。それより、あんたこそ誰よ」

「おれ?」

 そういわれてみれば、おれなんてなまえだっけ?

 なにもおぼえてない。

 あれ、なんだかぼーっとしてきた。すーっとうえにひっぱられるような。

「ちょ、ちょっと、あんた消えかけてるよ?!」

 それが俺の聞いた最後の言葉だった。

http://neo.g.hatena.ne.jp/hanhans/20071130/p1

2007-11-11

http://anond.hatelabo.jp/20071111001320

増田ですが、レスしますね

でも、確かに言わなければ解決しないですよね…。

言葉で言わないで、でも分かって欲しいというのはやっぱりわがままでしょうか。

こういう場合は逆に考えてみればいい。

もしも、彼氏がすごくエッチに対して不満があって彼女に言いたいことがあるであろうとして(この話の中だとたぶん不満はあるはず)その不満というのをあなたは100%理解できてるでしょうか?たぶん出来てないと思います。

なぜできないかというと言葉に出してもらってないからです。

つまりそれが答えになるわけで「言葉で言わないで、でも分かって欲しい」というのは普通人間である限り不可能なことだということを自覚してください。

不可能なことを求めるのは当然「わがまま」でしょう。

それでもどうしても言葉で表現できないなら態度で示すしかないでしょう。セックスを拒絶する、セックス最中に痛いという、挿入時に悲鳴をあげる。おかしな態度を取れば相手も気がつくと思います(それも可能性があるというだけですが)

まったく何行動もせず、自分の気持ちを隠して態度で我慢して平常を装って「それでもわかってほしい」というならば…言葉のかけようがありません。

2007-11-10

http://anond.hatelabo.jp/20071109153832

ジャングルの奥地に幻の生物ライフハック」をみた!!

ITアーキテクトコンサルタント投資銀行ストラテジスト、アルファブロガーから成る我々MBAホルダー探検隊一行は、東南アジアミャンマーの魔境「チョイワル」へと向かった。その魔の密林に住むという未知の生物ライフハック」を捕獲するためである。

ライフハック身長は15m、太古に生息した恐竜を思わせる、武器にもなる長い尾「ロングテール」を持ち、モテる男の恋愛術を使いこなす、現地ではまさに「エバンジェリスト」と恐れられているのだ。

我々一行は、紛争地域モヒカンの真ん中をコンティンジェンシー・プランを施した男の隠れ家であるハマーH3で進んだ。クルマから降りればたちまち反体制勢力ネットイナゴの攻撃を受け、炎上させられる。

やがて道が途絶えたところで我々はハマーを止め、そこから徒歩でチョイワルに向かうこととした。何かがブロゴスフィアの密林の中から常に我々を監視している、そういう気配がした…そのとき!何者かが我々に突如毒矢を放ち、アラートを上げながら我々を制止したのだ。

それは、成功するイメージを身にまとった未開の自由人アーリーアダプターだった。

アーリーアダプターは、デキる男の武器を手に手に我々を威嚇していた。我々は現地ガイドをアサインした上で、なんとかネゴシエーションを試みた。

現地ガイドの説得によって誤解が解けた我々は、彼らの村にインビテーションされることとなった。

そこでは今まさに彼らは戦略会議の真っ最中であった。我々もその席に参加した。この席でアグリーメントが結ばれ、やがてWin-Win関係に至るとファシリテーションに夢中の長老CTOは語った。

我々は、長老にチョイワルとライフハックについて聞いてみた。長老によると、チョイワルはこの村から一つ山を越えた先にあるという。しかも、長老はチョイワルで仲間と週末フットサル最中ライフハックを目撃したと言うではないか。

しかしながら、長老はこれ以上語りたがらなかった。それが長老の他に対する差別化戦略2.0なのだろうか。いずれにしても、我々は礼を述べ眠りにつくことにした。

「明日はいよいよチョイワルだ。それじゃあみんな、タイムマネジメントはしっかりな」twitterメッセージが流れた。

翌朝、我々は日の出とともに目を覚ましてすぐ、チョイワルへ向かう準備を開始した。

チョイワルは、特殊な地形と強力なシナジー効果のため、方位磁石はおろかNAVITIMEすら効かない。さらに危険動植物が我々の行く手を阻む。まさに文字通りのクリティカルパスなのだ。我々はメンズエステを施すのみならず、男の戦闘服であるスーツを装着した上で、念には念を入れた。

ちょうどそのころ、アーリーアダプター集落では、GTDメソッドに話の花を咲かせながら男の手料理による朝食の準備を始めていた。我々も朝食に呼ばれ、村の中心部にある男の隠れ家的ワインセラーにお忍びで集合した。

彼らの主食ユビキタスと呼ばれ、家庭のみならず収穫や狩猟の場でも食べられるという、まさにCGM社会生きる我々にとってはうってつけの食べ物であった。

朝食後、長老が我々の成功を願い祈祷を捧げてくれると言うではないか。長老は奇声を上げ、コーチングポーズを取りながら呪文を唱えた。

「迷わず行けよ、行けば分かるさ!ダーー!!」

長老によると、この呪文は男の美学をアップさせ、誰にも真似出来ない自分を演出させてくれるという。万全を期した我々一行は、村人に丁重に礼を述べ、チョイワルへ向かうため村を出た。

険しい山道とジャングルを進み続けること数時間、それらしき場所に到達した。そう、若い男性に人気の萌えショップが立ち並ぶ、この新レイヤーが魔境チョイワルである。我々は恐怖と興奮のあまり少年の心が甦るのを感じた…まさにそのときである!隊員のコンサルタントが怒号のような悲鳴を上げたのだ。

「ぐああああぁっ!!ロジカルシンキングがなっとらん!!」

なんと、獰猛ながら本格派の粋Z(ジー)に会議で刺されたと言うではないか。すぐさま我々に同行していたITアーキテクトトラブルシューティングを開始した。アーキテクト曰く、この場で引き返すか、複数のサービスインプリメントしたマッシュアップによるソリューションの提案しか方法は無いと言う。

我々はマッシュアップを選択するというディシジョンメーキングを行い、隊員のアントレプレナーシップが回復するのを待つため、ここでブートキャンプを設営することにした。スキルに秀でた隊員達は、手際よく必要なコモディティを配置、行きつけのジムと同じ設備をアレンジメントすることに成功した。そして、負傷した隊員をリラグゼーション・スペースに運び、ここで治療を続けることにした。

と同時に我々は、ライフハックを捕獲すべくキャンプの近くにdel.icio.usアカウントを設置、繁殖期でフォークソノミー体質のライフハックアルファギークに大人気のソーシャルメディアで誘い出すという作戦だ。

それとは別に、夜間撮影対策を施したXactiを数台設置。捕獲できなくても、せめてその姿を夢を諦めないことの証明のために撮った上で、FlickrYouTubeシェアしたいとの思いである。

やがて夜を迎え、隊長危険生物が我々を襲わないよう見張り役にシフト勤務を伝えた。

次の朝、我々はdel.icio.usアカウントがなくなっているのに気づいた。ついにライフハックが現れたのか?「すごいディールだ!」隊員達は全てのソーシャルメディアを確認した。しかし、del.icio.usアカウントスプーフィングされただけで、ライフハックの姿はどこにもなかった。ビデオに映っているかもしれない。我々はビデオをすぐさま再生。もちろん、行きつけのジムで。しかしながら、ビデオに映っていたのは、いかにもニート喪男風な野生の貧相なキツネだけだった。

とはいえ、負傷者が出てしまった以上、ここに長居をすることはできない。我々はプライベートは大切にしたい自分を悔やみつつも、チョイワルを後にした。

この魔境に絶対ライフハック存在する。今も、ライフハックの、そんな彼の普段の顔は勝ち組風でパートナーの気を引いているのだから…。我々がアウトローである以上、会社歯車にはならないぜと、隊員達は各々胸にポジティブな思いを秘めながらジャングルを眺めていた。

ナレーション田中信夫 BGMロッキーテーマ

シケモク推参

 彼女シケモク先生と呼ばれた。風体がいまどき刀などを腰にぶら下げた古い食客然としていて、常に吸いもしないでよれた煙草をくわえているのが理由だ。

 そして実際、食客だった。というかうちの居候というべきか。それも招かねざる、である。

 あまりに招かねざるので、離れに小屋を建てて、そこに寝泊りしてもらう事にしたのだが、食事にはこちらの家にやってくる。たまに、仕事場にまでやってくる。

 今日がそうだった。

「いよう。飯食いにいきまやせんかね、杏奈さん」

 そういってシケモク先生事務所に入ってきた。シケモク先生の顔を知らない、外様の若い衆が色めき立つ。

 そのうちの一人が、くってかかった。

「てめえどこのもんだぁ! 姐さんになめた口きいてんじゃねえぞ、ああ!」

「はっはっは。じゃれるなよ若いの。今日のあっしは機嫌がいいから、かまってやるつもりは無いよ」

「何だとっ」

「お止め」

 わたしが制すと、若いのは押し黙った。なにかまだ言いたげだが、相手をしてやる暇はないので無視する。まずはシケモク先生の相手をしなくては。

「またたかりに来たんですか、シケモク先生

 わたしが努めてそっけなく言うと、シケモク先生は得たりとばかりにうなずく。煙草を上下に揺れる。シケモク先生、という言葉に周りの“社員”が再び色めきたった。今度は、明らかに恐れによる緊張が走っている。

 そんな雰囲気など知らぬ存ぜぬで、シケモク先生は嬉々として話しかけてくる。

「なになに。今日はそこそこ勝ったんでな。ここはひとつおごってさしあげやんしょ、と思ったんだが」

 そこで一区切ると、シケモク先生はいやに陽性な笑顔になった。

「どうも、ここはきなくせぇな。あっしの好きな臭いがぷんぷんすらぁ」

 やはり、隠すのは無理か。これだけ普段居ない人がいる時点で、隠せるものでもなかったかもしれないが。わたしは腹をくくった。

「あんまり関わって欲しくないんです、赤の他人様には」

「おいおい、そりゃあない。そりゃないですぜ杏奈さん。あっしはこういう時のためにいるようなもんじゃないですかね」

「それは、前で懲りました」

 わたしがため息をつく。シケモク先生はなんのことやら、という顔をして白々しくのたまう。

「まあ、前はわるぅござんした。あっし、人の顔をおぼえるのが苦手でやすから、敵も味方も同じに見えてしまいましてねぇ」

「だからと言って、うちの“社員”を病院送りにしていいわけじゃないでしょう」

「はっはっは。だから後で謝ったじゃねえですか」

 わたしは再びため息。だから今回はよそに出払っていたもので増員する羽目になったのだ。おかげで要らぬ苦労が多くなって、わたしの眉間のしわも増員した。これ以上増やされたらたまらない。

 だから、わたしはぴしゃりと言った。

「とにかく、シケモク先生。今回はあなたの出番はありません。それに今“他社”との競合で忙しいですから、お食事は一人でなさってください」

 そう言えば引き下がるだろうと思っていたわたしの期待を、シケモク先生はあっさり裏切った。それも予想外の咆哮で。

「いやいや。杏奈さんはもうすぐ忙しくなくなりやすよ。なにせ、なんでしたっけ、“他社”との競合? それならあっしが解消しておきました」

「え?」

 わたしが何の事か解らず呆けた隙に、若い男が一人、事務所なだれ込んできた。

「あ、、姐さん、大変です! 磐田んとこの奴ら、全員病院送りに!」

「なんだって!?」

 そう叫んだ時に気が付いた。

 仕事柄、人を覚えるのは得意だ。だから余所から来た者達の顔も既に覚えている。

 だけど、この男の顔を、知らない。

 “他社”の“社員”だ。

 そう気付いた時には男は懐から銃を取り出されていた。

「て、てめえさえやればあああああああっ」

 銃口。

 こちらに向いている。

 唐突過ぎて、誰も、反応できない。

 一瞬に死を覚悟する。

 銃声。

 は、鳴らない。

 見れば、銃口はもうこちらに向いていなかった。

 ごとり、と音を立てて銃と“付属物”が床に落ちた。

「ぎ」

 あああああああああああああああ、と男が悲鳴をあげて手のあった場所を押さえる。

 たちどころに止まっていた“社員”が動き出す。男を押さえつけ、余所へと連行した。

 それを見届けると、わたしは腰を抜かした。倒れこむ寸前で机に寄りかかり、何とか立ち上がる。

 ぃん。

 と音がした。シケモク先生が刀を納めた音だ。

 シケモク先生はどうという事もないように、

「いやあ。すいやせんね、杏奈さん。全部病院に送ったつもりだったんでやすけど、残りが居ましたな」

 と謝った。

 わたしはしっかりと立ち上がると、疑問を口にした。

「何故、わかったんですか? あなたには誰もがひた隠しにしていたはずです」

「それは杏奈さん、あんたから家に会った時にも臭ってきたんですよ。ここと同じ、きなくさい臭いがねぇ。ま、あっしをだまくらかすつもりなら、もう少し立ち振る舞いにお気をつけなさい、ってな事です」

「わたしもまだまだ修行が足りない、という事ですね……」

 わたしは、三度ため息をつく。シケモク先生はひとしきりカラカラと笑うと、思い出したかのように言った。

「さて、昼飯にしやしょう。今日はあっしのおごりです」

http://neo.g.hatena.ne.jp/hanhans/20071130/p1

2007-11-09

ウェブは突然

ウェブは突然、僕の目の前に世界中の全ての人を連れてきた。

みんなはそれぞれ好きなことを話していた。

面白い話もあったけれど、なかには聞くに堪えない話もあった。

その話を聞くたびに僕は恐ろしくて悲鳴を上げた。

「話すのをやめて」

すると隣にいて彼の話を熱心に聞いていた人たちが僕に言った。

「いい話じゃないか。おかしいのは君のほうじゃないのかい?」

「そもそも彼は自分のために話しているんだ。どうしてそれを止めることができるんだい?」

「聞きたくないなら耳を塞げばいいのに」

でもあまりにも僕の近くにいるものだから、どんなにきつく耳を塞いでも声が届いてしまう。

僕は泣きながら、少しでも気を紛らわせようと誰にともなく自分のことを話し始めた。

やがて僕の隣にいた人たちが僕の話を聞いてくれるようになった。

僕の話を聞いてくれるばかりか、僕の涙を拭きながら一緒になって話をやめてもらえるようにお願いをする人もなかにはいた。

僕はうれしかった。

ところが、僕の前にいた人が話をやめてくれないかと言ってきた。

話をやめたらまたあの話が聞こえてきてしまう。

再びあの泣き暮らす日々に戻ってしまう。

「やめることだけはできないよ」

するとその人の隣にいた人たちが次々と私を非難した。

「泣いてしまうのは君自身に問題があるんだよ」

「泣かないですむ努力をすべきじゃないかい?」

「涙を拭いてくれる人が欲しいからそんな話をしているんじゃないのかい?」

「君は本当にひどい人だね」

僕は泣きながら、でもどうしていいかわからなかった。

僕の涙を拭きながら反論してくれる人もいて、僕はだんだん身動きが取れなくなっていった。

やがて身動き取れない僕の周りは悲しみであふれていった。

ウェブは突然、僕の目の前に世界中の全ての人を連れてきた。

あまりにも近すぎて、一人になることもできず、涙を隠すことすらできなくなった

ジャングルの奥地に幻の生物スイーツ」をみた!!

スイーツ(笑)ガイドラインガイドライン板@2ちゃんねる)より転載 

元はたぶんニュース速報だがそっちはタイトルがついてなかったのでこっちで。

68 :水先案名無い人:2007/11/04(日) 21:20:27 ID:qHj3ZrcN0

[ジャングルの奥地に幻の生物スイーツ」をみた!! ]

我々デキる女性探検隊一行は、南米アマゾン、魔境「ロハス」へと向かった。

その魔の密林に住むという未知の生物スイーツを捕獲するためである。

スイーツ身長は15m、太古に生息した恐竜を思わせる姿を持ち、

秋色ファンデが似合う自立した大人の女性の雰囲気をかもし出す。

現地では、まさに「等身大小悪魔」と恐れられているのだ。

我々一行は、とりあえず川を上流までボートでさかのぼった。

ボートから落ちれば、たちまち殺人ピラティスの餌食になる。

やがて上流にたどり着いた我々はボートから降り、そこから徒歩でロハスへ向かうことにした。

何かが密林から常に上目遣いで我々を監視している、そういう気配がした…そのとき!

何者かが我々に突如毒矢を放ち、奇声を上げながら我々を制止したのだ。

その者は、愛されメイクに着まわしトップレスのいでたちをした未開の裸族ワーキングビューティーだった。

ワーキングビューティーは、恋に効く女の武器を手にしながら、我々を威嚇していた。

我々は現地ガイドを派遣し、なんとか説得を試みた。

現地ガイドの説得によって誤解が解けた我々は、彼らの村に招待されることになった。

そこでは今まさに彼らは合コンの真っ最中であった。

我々もその席に参加した。

この席で男女が結ばれ、やがてWハッピー婚に至るとアンチエイジングに夢中の長老は語った。

我々は、長老ロハススイーツについて聞いてみた。

長老によると、ロハスはこの村から一つ山を越えた先にあるという。

そして、長老ロハスのスパで岩盤浴最中スイーツを目撃したというではないか。

しかし、長老はこれ以上語りたがらなかった。

我々は礼を述べ、眠りにつくことにした。

「明日はいよいよロハスだ。それじゃあみんな。おやすみ、マンモス

69 :水先案名無い人:2007/11/04(日) 21:21:40 ID:qHj3ZrcN0

翌朝、我々は日の出とともに目を覚まし、ロハスへ向かう準備を開始した。

ロハスは、特殊な地形と強力なマイナスイオンの効果により、方位磁石はおろかGPSすら効かない。

さらに危険動植物が我々の行く手を阻む。まさに文字通り魔境なのだ。

我々はモテカワメイクを施し、勝負下着を装着し、念には念を入れた。

ちょうどそのころ、ワーキングビューティーの集落では、ガールズトークに華を咲かせながら

女たちがフェミニンな朝食の準備を始めていた。

我々も朝食に呼ばれ、村にある隠れ家的オープンカフェにお忍びで集合した。

彼らの主食パスタと呼ばれ、練った小麦を麺状にしたものを各種ソースでからめて食べるという、

まさに文明社会生きる我々にとって想像を絶する食べ物であった。

朝食後、長老が我々の無事を願い、祈祷を捧げてくれるというではないか。

長老は奇声を上げながら、ホットヨガポーズを取りながら、呪文を唱えた。

「鏡に向かって頑張れ自分、可愛い顔が台無しだぞ!キエーー!!」

長老によると、この呪文は女ヂカラをアップさせ、自分らしさを演出させてくれるという。

万全を期した我々一行は、村人に礼を述べ、ロハスへ向かうため村を出た。

険しい山道とジャングルを行くこと数時間、それらしき場所に到達した。

そう、若い女性に人気の高級ブランドショップが立ち並ぶ、この新定番スポットが魔境ロハスである。

我々は恐怖と興奮によって血液サラサラになるのを感じた…まさにそのときである!

神戸コンサバ隊員の一人が、怒号のような悲鳴を上げたのだ。

「ぐああああぁっ!!やられた!!」

なんと獰猛な毒蛇に右足を咬まれたというではないか。

70 :水先案名無い人:2007/11/04(日) 21:22:14 ID:qHj3ZrcN0

すぐさま我々に同行していたセレブドクターが診察を開始した。

ドクターが曰く、この場で右足を切断するか、各種サプリメントによるデトックスしか助かる方法は無いという。

我々はデトックスを選択し、隊員の女子力を回復するのを待つため、ここでベースキャンプを張ることにした。

百戦錬磨の隊員達は、手際よくくつろぎインテリアを配置し、アダルトショットバーを持つベースキャンプ

設置することに成功した。

そして、負傷した隊員を酸素バーに運び、ここで治療を続けることにした。

と同時に我々は、スイーツを捕獲すべくキャンプの近くに数箇所のハニートラップを設置。

繁殖期で恋愛体質スイーツハリウッドスターに大人気のキラキラ小物で誘い出すという作戦だ。

それとは別に、夜間撮影のできるビデオカメラを数台設置。

捕獲できなくても、せめてその姿をがんばった自分へのご褒美に撮っておきたいとの思いである。

やがて夜を迎え、隊長危険生物が我々を襲わないよう見張り役に思い切って残業を伝えた。

次の朝、我々はハニートラップに仕掛けたキラキラ小物がなくなっているのに気づいた。

ついにスイーツが現れたのか?「ヤバイ!キテる!」隊員達は全てのハニートラップを確認した。

しかし、キラキラ小物が全て取られているだけで、スイーツの姿はどこにもなかった。

ビデオに映っているかもしれない。我々はビデオをすぐさま再生。女だけで、楽しむ。

が、ビデオに映っていたのは、いかにもヲタージョ喪女な野生のメスイノシシだけだった。

しかし、負傷者が出てしまった以上、ここに長居をすることはできない。

我々は等身大の自分を残念に思いながらも、ロハスを後にした。

この魔境に絶対スイーツ存在する。

今も、スイーツの、そんな彼女の普段の顔はツンデレ系でカレの気を引いちゃっているのだから…。

我々が愛され上手である以上、かならずこの目で常に上目遣いで見届けてやると、隊員達は各々

胸に熱い思いを抱きながらジャングルを眺めていた。

ナレーション田中信夫 BGMロッキーテーマ

2007-11-08

なぜ多様性の極地で七歩詩を聴くのか

http://anond.hatelabo.jp/20071107234443

ブックマークで見て魚拓も見て不思議に思った。

いわゆる「見なけりゃいいだろ」と言う奴だ。

実際俺はこの件が無ければ3行で読むのを止めただろう。

でも世間並の幸せ悲鳴を上げた奴まで居るわけで。

インターネットは多様性を受容できるはずだった。

もちろん今でもそうだ。

そのくせなんなんだこの狭さは。

参考:「五言古詩」七歩詩 曹植

2007-10-26

http://anond.hatelabo.jp/20071026172602

そうだね。そのくらいが境界線。というか、訴えて、ニコニコが消えても、現場悲鳴は無くならない気がする。

2007-10-21

anond:20071021205748

その永遠に価値はあるのだろうか?

完結されなかった物語悲鳴が聞こえてこないだろうか?

2007-10-19

ブラクラ

http://anond.hatelabo.jp/20071019191211

かなり前に前にお風呂に入ったとき、なんとなしにふぐりの裏をのぞいてみたんだ。

そうしたら、しわに沿ってへそのごま状になったおそらく垢と思われるものがびっしりついていて

画像的なビジュアルに、思わず悲鳴を上げた。

体は丁寧に洗わないとだめだなぁと思った。

男性増田氏は今夜見てみた方がいいよ。

2007-10-08

裸眼

童貞のまま30歳を超えた男は魔法が使えるという都市伝説があるが、俺は童貞暦27年にして、ジーンズの上からパンツの輪郭を読み取る事ができるようになった。俺はこれを童貞眼力と名づけた。

その日は三連休中日の昼間、電気街をうろついていた俺は、前を歩くジーンズの女子のお尻をなんとなく見ていた。柔らかそうなお尻。それを揉みしだく事ができたらどんなに幸せだろう。そんなことを思っていたら、見えたのだ。いや既に見えていた。分厚いジーンズの上から、彼女パンツのラインが、くっきりと。俺は興奮した。それから俺は15分以上も彼女の後を追っていた。完全な不審者だ。それ以上は危険と考え、俺は興奮冷めやらぬまま、彼女の後を追うのを止めた。

冷静になってから、俺はついに来るところまで来たなと暗い気持ちになった。俺は既に魔法の片鱗を身につけつつあるのだ。ここに怪しい統計がある。20までにセックスを経験した男子と、40までセックスを未経験の男子の脳を比較した場合、想像力を司る部位において、童貞男子がずば抜けて発達しているという。俺の女性に対する想像力は、やがてあるはずのないものを視る力へと変わったのか。俺は笑った。そして少し泣こうとした。泣けなかった。

次の日俺は、再び街にいた。大勢の人の行き交う駅のホームで、俺は誰かを待っていた。そして発見する。いた。俺は少しドキドキしながら後をつける。分厚いジーンズに小さな、でも肉の張った尻。申し分ない。少しだけ後ろを歩いて、直ぐにわかった。やはり、俺はパンツを見ることができる。透視ではない。パンツの筋が見えるだけだ。だがそれは直にパンツを見るよりも興奮するように思えた。俺はそのまま歩き続けた。その尻がとても魅力的だったからだ。

事件はそこで起こった。俺の前を歩く彼女が突然立ち止まり悲鳴をあげた。俺は悲鳴に驚いて思わず逃げようとしたが、彼女悲鳴をあげたのは俺のせいではなかった。スーツの男が、おそらく突然に彼女に抱きついたせいだったのだ。男はサラリーマンだろうか、ベージュトレンチコート羽織り、分厚いメガネをかけている。だがゆっくりと観察することはできなかった。俺は突然の出来事に彼女以上にパニックを起こしていたからだ。だが良かったのは、俺が驚いて足を前に出したことだった。体は前につんのめり、その勢いのまま、俺は頭が追いつく前に走り出し、男に体当たりしていた。そのまま男に馬乗りになる。俺は無我夢中で男を殴ろうとして、男が必死に顔をかばい「ごめんなさいごめんなさい」と呟いているのを視て、冷静になった。男は少し太っていたが、俺より背は低く、弱そうに見えた。

俺は男に乗ったまま言った。

「なんで、こんなことしたんだ」

男もパニックを起こしているようで、なかなか答えなかったが、やがて怯えた目で言った。

「そ、その人が、裸に見えて、わ、私は」

俺は振り返り、女性を見た。ショックのせいか、ペタンとアスファルトに座り込み、こちらをぼんやりと見ている。もちろん服は着ている。

「何言ってんだ、あんた」

「み、見えたんだ。確かに」

男は、座り込んだ女性を見て、目を大きくし、口を情けなく開けた。

「あんたはおかしい」

「お、おおおおおお」

そして突然に男は泣いた。男は思ったより年をとっていた。髪には白いものが混じり、顔の皺は50を超えているように見える。その人生の先達が、顔をくしゃくしゃに歪めてみっともなく泣いている。

「み、見えたんだ。はっきりと。そ、そうか、あれは、私の『裸眼』か。はは……ついに、私の意思を超えて」

俺は男の肩を地面に押さえつける。だが、男は抵抗を止めていた。

何故だか、俺は既に男の言うことを理解していた。彼は童貞だ。そして、彼の魔法は、彼女の裸を見ていたのだ。

「どんな、だった」

「え」

彼女おっぱいは、どんなだったよ」

勝手言葉が出た。男はきょとんとした顔だったが、直ぐに頬を緩め、空を見ながら呟いた。

「う、美しかった。小ぶりだが形よく、ピンクの乳首は上を向いていて、乳輪は大きすぎず小さすぎず。だから、私は」

「もういい」

「あ……」

「逃げてください」

「え」

そして、俺は携帯電話を取り出し、後ろの女性に向かって大きな声で叫んだ。

「今から警察を呼びます」

それが合図になった。後ろのポケットの携帯電話を取り出すために、男を押さえつけていた俺の腰は浮いている。男は身をよじり、俺を押しのけて立ち上がり、走って逃げた。

「待て!」

俺は形式上追いかけようとして、直ぐに座り込んだ女性を思い出したような振りをして、女性のところに戻った。

彼女より、男の行方が気になった。

それから男がどうなったかはしらない。未来の俺だったかもしれない男は、消えた。そして、俺の童貞眼力も消えた。電車男と同じような経過を経て、俺は、男が抱きつき、俺が尻を追っていた女性と付き合い、その結果としてセックスを経験したのだった。

今でもときどき男の事を思い出す。だが。あのとき俺はあの男の言ったことをすんなりと信じたが、それが本当だったかはわからなくなっている。何故なら俺の上で腰を振る彼女の乳首は黒く、乳輪はゴルフボールほどある。

2007-09-17

[]

ν速からのコピペ

32 名前: 社長(catv?)[] 投稿日:2007/09/17(月) 20:51:06 ID:+RIFXdgD0

年代別ヨハネの治安変遷。

??89年 初ヨハネ。 危ないとは聞いていたが主にテロによるものと聞いていた。

到着初日に投宿していたホリデーイン・ダウンタウン(今はもちろんない)から

町をくまなく散策するがやばそうな奴らがチラホラと散見されるほかは特に危ない

とは感じなかった。アメリカ大都市のような雰囲気。普通多種多様人種

働いている。しかし夜九時ごろ外出しようとしたらホテルのガードに止められた。

??93年 夜のヒルブロウドイツ移民の友人に連れられてヒルブロウを歩く。

夜の10時過ぎだったが結構ヤバイ雰囲気。ガキが道端で焚き火してる。喧嘩してる黒人

シンナー吸ってるガキをドイツ君がどやしつけると一気に萎縮する。まだ白人の威厳

が残ってる頃。89年に比べれば治安は悪くなっていそうだが昼間ならまだ歩ける。

昼間ならカールトンセンターまで歩いても特に問題なかった。

34 名前: 社長(catv?)[] 投稿日:2007/09/17(月) 20:54:15 ID:+RIFXdgD0

??94年 ヨハネのヒルブロウに住んでるドイツ移民の友人宅に休暇で3日ほど泊めてもらう。

本人は仕事で日中いないので暇なので一日中ヨハネス市内を散策。外出前に護身ナイフを渡される。

中央駅に近くなるにしたがって黒人密度が増すがやばいというほどではない。駅付近では黒一色に

なり唯一の非黒人が俺だけという状況になる。旧白人専用ホームは凄くきれい。黒人用は怖くて見

に行かなかった。夜は暇なのでまた市内を散策する。表通りはOKだが裏通りはもうやばい感じ。

ごみだと思って道端の毛布を踏んだらグニャっという感覚が。開けてみたら黒人の餓鬼だった。

夜は散発的に銃声が聞こえてきて目が覚める。

??97年 もう昼間でも満足に歩ける状態にはない。市西部のビジネス機能

が残ってるあたりはまだ白人もいるし歩けないわけではない。夜に郊外から

日本人の友人と車で市内進入を試みるがもう肝試し状態になってお互いウワ

の空。中華街で飯食うが窓の外に黒人がぴったりと顔をくっつけてこちらを

うかがっている。飯を味わう状態にない。帰りヒルブロウ地区を通過中に数回

短機関銃のような発射音が聞こえ、歩行者が道に伏せている。どこで発砲されてるか

確かめる余裕もなく猛スピードで通過。女性の夜闇を切り裂くような悲鳴を耳にする。

すっかり動転し、人通りの少ない裏道の信号信号待ちの度に恐怖で足が震えエンスト

を起こしまくる友人を狂乱状態で怒鳴りつけるくらい俺も節度を失う。

コレがヨハネの見納め。また行こうとは思わない。

----

こんなんでワールドカップできんのかね・・・

2007-09-11

anond:20070911110149

繊細タイプ≠大人しい

「俺の粗暴な発言から、ココロの悲鳴を聞きとってくれ」

ってタイプも少なくないからなあ。

2007-09-04

面倒見切れないなら助けるな、若造

バス停の地面に泥酔した10代後半か20代前半の男が、ワンカップ片手にバス停でぐたっと座り込んでいた。

しばらくすると20代半ばくらいのサラリーマン風の若者道路に落ちたら大変だと考えたのか、大丈夫ですか危ないですよと声を掛けていた。

私はそのまま次に来たバスに乗ったのだが、しかしそのサラリーマン風の若造、同じバスに酔っ払いと一緒に乗ってきた。

その若造、座席に座った女性悲鳴を上げさせたりしながらも、他の乗客の手を借りてようやく酔っ払いを席に着かせた。

しかし、バスに乗せたはいいがどこで降りるのか聞きだせずバスの中であたふたしている。

挙句に1,000円札を渡し、このお金を使ってちゃんと帰って下さいよ、私は3つ目で降りますからねと言いだした。

どうなるのかと見ているとその若造、酔っ払いに一緒に連れて行ってくれと言われて目的の3つ目のバス停で酔っ払いと一緒にバスを降りていた。

黙って見ていた者が言うのもなんだが、と言うより、だから匿名ダイアリーで書くのだが、若造に言いたい。

  • 面倒見切れないなら助けるな。
    • そもそも、バスに乗せるな。
      • 酔っ払いの判断を信じてバスに乗せるな。その路線で酔っ払いの家にたどり着けるのか確認したか?
      • 酔っ払いがバスの中で嘔吐でもしたらお前は後始末まで出来たのか?
    • 最初から放っておけ
      • 道路から離れた屋根の有る所に動かせばそれで十分だったんだ。
    • 放っておけないなら、面倒を見れる奴に任せろ。
      • さっさと110番すりゃよかった。
  • バスに乗せたからには最後まで面倒見ろ。
    • 犬や猫じゃないんだから、途中まで連れて来て捨てるようなことはするなよ。
  • 面倒見る相手を選べ
    • 10代後半か20代前半の泥酔した若者なんて、放っとけばいいだろ?
      • 親の金で泥酔してるような奴の面倒見る必要無いだろ。

2007-08-29

格差を捉え違っている気がする

http://anond.hatelabo.jp/20070829100649

本人が自分の不努力を棚に上げて「格差・格差」と声高に自分への処遇改善を要求するのは、たとえワーキング・プア(現在努力しても稼げない立場だがそもそもそのような立場になるような経歴自体が不努力な場合もある)でも間違っているが、親や家庭環境が、そもそも勉強に専念出来る状況になく、高校時代から奨学金を借り、大学卒業時には300万円以上の借金を背負っていて、大学の授業料は当然免除してもらって、尚かつ生活費は自分で稼ぐ為にバイトをしなければいけない状況にある場合がある。その場合、例え真剣に勉強する気があったとしても物理的に不可能であったり、肉体的・精神ストレスを解消する為に休養が必要であったりして専念出来ずに成績が惨憺たる状態になる場合もある。

「格差」で問題視すべき点は、「格差の遺伝」であって、親が貧乏な場合に子供にチャンスが無くなるような状況だと思う。

親のせいにするのも何だが、どう考えても家賃とは別に毎月15万円の仕送りを貰って、携帯代は親が払ってくれて、教科書などの必要品はおろか車・パソコンなどの半贅沢品まで自由に買ってくれる友人の環境と、それら全てを自分で賄わなければならなかった俺の環境では、成績に差が出ても仕方ないと思わざるを得ない。これが良くない。バイトしなくても生活出来るくらいの福祉がなくては、「格差の遺伝」は阻止し得ない。まして、公立学校教育が崩壊し、私立学校・塾に行かなければ一流大学には進めない現在では尚のことだ。

追記。

増田の場合は稀な環境によって恵まれたかもしれないが、そうならない家庭も少なくはないし、仮に国立大までは行けたとして、中での争いに勝てない場合も少なくない。半年毎に10万円以上教科書代がかかったりするうちの学部はその教科書代の捻出だけでも悲鳴を上げていた。しかもアルバイトも当時103万円/年まで。それ以上になると児童扶養が外れて免除が減額され、授業料免除も半額もしくは無効になる。

2007-08-22

ここまで外部ブログトラバされる増田も珍しい

http://anond.hatelabo.jp/20070821033820

上場目的ベンチャーに限らず、多くの企業にとって「人材は宝」などという言葉が方便であることは、先のバブル崩壊で証明されている。

全てはカネ、カネが全てだ。

リストラとは名ばかりの、芸のない人材切り捨て、雇用抑制が横行し、派遣パートバイトなどの賃金の低い非正規雇用労働者が増加した。企業は「低い人的コスト」という蜜の味を占めた。同じ仕事内容でありながら、正社員でないばかりに生活の困窮と雇用の不安にさいなまれる多くの人たちが悲鳴を上げている。

企業内の構造改革も行わず、高い労働コストが必要なシステムのまま人員だけを切り落とし、クビになったら「失業」、会社に残ったら「過労」という、「いびつな二極化」も生み出した。過労死過労自殺社会問題化した。1998年以降「景気は上向いた」と言われる現在であっても、自殺者は3万人を下らない。

しかし世論(いや、マスコミか?)は「企業コスト削減が推進されている」と称賛し、その影で泣いている人々を無視した。

アウトソーシング」という響きのいい言葉を担ぎ上げて、多くの製造業人件費の安い中国東南アジアへ進出した。今まで長年築きあげた、国内の中小零細企業との関係をばっさり切り捨てて。そのため東京大田区大阪東大阪市、他全国の都道府県に広がる、小さな町工場たちが無念の内にシャッターを閉め、二度と開けることがなかった。

なかには、元請けの立場を利用して圧力をかけ、下請け工場財産である設計図や仕様書技術マニュアルを奪い取り、それらを中国の提携企業に横流しして、現地での生産体制が整うやいなや、その下請け工場から仕事を全て引き上げる、などの卑劣な行為も起こった。これは、企業による強盗殺人にも等しい。

「国際的な企業競争に勝ち抜くため」と、多くの大企業競争社会を謳(うた)っている。グローバルな経済で勝ち抜くためには、必要不可欠だと。ただ、競争社会なら、全ての企業、個人が、「公平」とは言わないまでも、「対等」なはずだ。実力のみで優劣が決まるからこそ競争社会ともいえる。しかし、日本においては、企業内部における「上司と部下」「先輩と後輩」などの年功序列企業間における「元請けと下請け、孫請け」などの、いわゆる「親分と子分」のような舎弟関係が幅をきかせているのが現状だ。

つまり「無能だがカネ、権力のある親分が、競争で勝ち抜くために、その下の子分達に大きな負担、苦痛を強いている」と取れる状況も多い。そういった仕組みが良いか悪いかは分からないが、それで本当に競争社会で勝ち抜けるかどうか疑問だ。

景気回復基調、と、さんざん多くのメディアで目にする。東京証券取引所株価表示は、銘柄と価格の流れるスピードが速くなるほど、売買が活発に行われていると聞く。景気も、お金の流れる速さや量が多くなっているのであれば、確かに回復したと言えるだろう。しかし、その流れる輪は、明らかに小さくなっている。多くの地方都市が、バブル崩壊以降その巡回経路から外された。もちろん、輪の中心が東京なのは言うまでもない。

先の政権末期、少子化対策にかなり大量の予算が拠出されたが、特殊出生率は、予想を遙かに下回り、戦後初めて人口が減少した。しかし、先の参議院選挙少子化が争点になることは皆無に等しかった。個人の推測の域を出ない愚考だが、政府は「人口減を前提とした経済政策」にシフトしたと考えている。

だとすれば、日本の景気は、上昇するにもかかわらず、その規模をどんどん小さくしていくように思えてくる。一部の人たちのための景気になってしまうのではないか。文字通りの格差社会だ。

一行目のトラックバックに、企業経営者ベンチャー創業者の反論を読んでみたいところだ。

「そもそもが生きるに値しない、代わりなど幾らでもいる労働者は、会社のためだけに働いて至極当然だ」という極論を、誰もが納得できるように書いてのける人間がいるとしたら、見ものだね。

2007-08-18

http://anond.hatelabo.jp/20070818060844

おれだっていままでこんな経験ないわ。立て続けで珍しいから書いただけ。

東京だが地盤の関係からか千葉の方の地震でほとんどゆれない。

・時間が時間で外音がすくなく動物の声がよく聞こえる。

・きっと外は寝苦しくて動物は眠りが浅い

オカルトでもなんでもなくP派が敏感にわかるってだけじゃないか?

千葉震度4のとき東京では体感震度0とか1ぐらいだった。本震でピシって建物が成るくるぐらい。

ちなみに動物よりも早いのは、IRCでの誰かの悲鳴な。

2007-08-14

mySQL悲鳴をあげてる,

40万件joinの300件程度の集計ごときで悲鳴をあげよって!!

最新版でも、このテーブル連結の弱さは変わらんなあ。

なんで、こんなにこいつは複数参照によわいのだろう。

全然RDBMSじゃないよ…。

ほんとは400万件ぐらいの母集団でやりたいのに…。

…。

と、思ったら、連結させた結果をサブクエリにして、

結果を集計するSQLに変更したらあっさり出た。

わからんなー。。そんなもの??

頑張っても帰ってこない

select
	sum(c_pr),
	sv.seg_cd
from 
	p_tbl pt,
	s_v sv
where 
	sv.s_cd = pt.s_cd
	and pt.key_ymd = 20070125
Group by seg_cd


帰ってくる

select
	sum(c_pr),
	s_cd
from (
	select
	pt.s_cd,
	c_pr,
	sv.seg_cd
	from 
	p_tbl pt,
	s_v sv
	where 
	sv.s_cd = pt.s_cd
	and pt.key_ymd = 20070125
) ppm
Group by seg_cd

あれ?前者なんかSQLおかしい??あれ・・・??

2007-08-10

悲鳴はどうして「きゃあー」なんだろう?

いや,誰かに追いかけられて必死に逃げながら

「わーい」とか言われても困るけどさ.

(「きゃあ」とか「わーい」は言葉の分類で何語だったかな)

誰がそんなこと決めて,いつそうだと覚えたんだろう…

TVや本の世界の中だけの話で,

本当に誰かに追いかけられて必死のときに

そんな言葉が口から出てくるものだろうか?

出てくるとしたら案外冷静なのかも,とふと思った.

別にどうでもいいけど…

2007-08-04

[]G子の場合

低ラン大はバカ比率高し、なんて大学単位で学コン話に花を咲かせている増田もおりますが、多くの学生さんは、まず自分の大学でバカを発見するのではないでしょうか。

また、バカと一口で言っても程度や具体は様々。そこで今日は、同じ大学に通うバカ女<G子>を例に挙げ、“バカって何だ”という愚かしい命題解法の一助にしたいと思います。サッカー関係ありません。

G子は、本当に困った女です。まず精神構造がメルヘンです(メンヘルではない、近いが)。自らをお姫様と称し、白馬王子様への焦がれを周囲に訴える、成人女性です。

口癖は「なんでみんな、物事を複雑に考えるの!?単純でいいのに!難しく考えたくない!」。

BL系の素質があるのか、はたまた女には生まれつき備わっているのか、何かと知り合いの男と男をくっつけたがり、一人で興奮して悲鳴(甲高い)をあげます。

http://anond.hatelabo.jp/20070623084221(なぜ『のだめカンタービレ』はセックスしないのか)

この点は上の増田が参考になりそうです。妄想甚だしい王子様を待つ恋愛観の人間は、具体的な男性性を避けるために、BLという空想世界に浸り込むのでしょうか。そこはどのような恋愛も許されるユートピアでしょうから。

話がそれましたが、G子は通常の挙動もおかしい。落ち着きがなく、「地がぶりっ子」という究極の属性持ちです。これを「ヂブリ」と周囲では読んでいます。

精神構造はメルヘンと言いましたが、言い換えると、文化記号弱者、というのがピッタリな気がします。

例えば、結婚人生のゴールだ、どんな占いも信じて疑わない、女性向けメディアの価値捏造にひれ伏す、といった具合です。

しかし、G子の最も困る点は、コミュニケーションできない、ということです。まず人の話を絶対に聞かない。人が話をしているとボーッと呆ける。一対一なのに。そして、何事もなかったかのように自分の話をし出す。

そこで私は、彼女が喋る間ずっと黙り続け、話が途切れた時の反応をうかがうことにしました。そしたら、数秒の間を空けて、何事もなかったかのように次の話題を展開し始めたのです。末はサンマ噺家か。

こんな彼女と、数日前にキャンパスで遭遇してしまいました。1ヶ月ほど会ってなかったのですが。たまたま用事で一緒に歩いていた友人(男)と僕をみて、「本当に○○君たちって愛しあってるのね、ステキ。私はぜんぜんモテない…」と言い出す始末。どちらかというと僕は連れの友人が嫌いな部類で、用があるとき以外は一緒に歩きたくない。しかし、こちらが「何を言ってんだ?」という空気を流しても全然動じず、目の前にあるBL刺激剤を貪ろうとする。否定する声には聞く耳もたず、友人が海外留学するという話が出ると初めて反応し、「○○君が寂しくなるよ??!だめじゃん!」と怒り出す。

BLの標的にされた嫌悪感吐き気がし、この界隈から脱出しようと強引に前進したところ、私はG子と接触してしまったのです。

G子はおかしな(形容しがたい、気持ち悪い)体勢でBL語りをしていたので、すぐにバランスを崩し、ゴロリと転がる。そして半笑いで涎をダラダラこぼしながら、「砂食べちゃった」とワンピースの裾で顔を拭く。起きあがり際、パンプスの踵をすべらせ、もう一度こける。

バカらしくなった私は、手を貸したが何も問わず、その場を去りました。

バカにもいろいろな基準があるようですが、私の思うバカとは、「付き合っているとバカらしくなってくる」種類の人間です。

以上、お付き合いいただき、ありがとうございました。

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