2007-08-29

格差を捉え違っている気がする

http://anond.hatelabo.jp/20070829100649

本人が自分の不努力を棚に上げて「格差・格差」と声高に自分への処遇改善を要求するのは、たとえワーキング・プア(現在努力しても稼げない立場だがそもそもそのような立場になるような経歴自体が不努力な場合もある)でも間違っているが、親や家庭環境が、そもそも勉強に専念出来る状況になく、高校時代から奨学金を借り、大学卒業時には300万円以上の借金を背負っていて、大学の授業料は当然免除してもらって、尚かつ生活費は自分で稼ぐ為にバイトをしなければいけない状況にある場合がある。その場合、例え真剣に勉強する気があったとしても物理的に不可能であったり、肉体的・精神ストレスを解消する為に休養が必要であったりして専念出来ずに成績が惨憺たる状態になる場合もある。

「格差」で問題視すべき点は、「格差の遺伝」であって、親が貧乏な場合に子供にチャンスが無くなるような状況だと思う。

親のせいにするのも何だが、どう考えても家賃とは別に毎月15万円の仕送りを貰って、携帯代は親が払ってくれて、教科書などの必要品はおろか車・パソコンなどの半贅沢品まで自由に買ってくれる友人の環境と、それら全てを自分で賄わなければならなかった俺の環境では、成績に差が出ても仕方ないと思わざるを得ない。これが良くない。バイトしなくても生活出来るくらいの福祉がなくては、「格差の遺伝」は阻止し得ない。まして、公立学校教育が崩壊し、私立学校・塾に行かなければ一流大学には進めない現在では尚のことだ。

追記。

増田の場合は稀な環境によって恵まれたかもしれないが、そうならない家庭も少なくはないし、仮に国立大までは行けたとして、中での争いに勝てない場合も少なくない。半年毎に10万円以上教科書代がかかったりするうちの学部はその教科書代の捻出だけでも悲鳴を上げていた。しかもアルバイトも当時103万円/年まで。それ以上になると児童扶養が外れて免除が減額され、授業料免除も半額もしくは無効になる。

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