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2019-06-18

anond:20190618173542

ガラスのブルースじゃないの。

少なくとも3枚目のアルバムの曲がデビュー曲ってこたぁないだろ

2014-10-28

別・本当にあったやるせない話「BUMP OF CHICKENって知ってる?」

とある男とは、また別の男の話。

90年代後半。男はギターロックが好きだった。ちょっとポップな、弾ける感じのギターロック

日々ラジオロキノンを漁って、素敵な音楽を探していた。

ある日、小さなレコードショップ試聴機で聞いた歌声歌詞に感銘を受けた。

「これは素敵な僕のバンドを見つけた!」と思った。

BUMP OF CHICKEN

ハイラインレコーズか、さすがだな!

いたことの無いバンドだ。また、こんなバンド出会えた!

アルバムを買った。ランプ、ガラスのブルース、K、続・くだらない唄、アルエやばいやばいやばい

ライブがあるとのことで、十三ファンタンゴに駆けつけた。泣いた。笑った。叫んだ。泣いた。

十三ファンタンゴもいいライブハウスだけど、もうちょっと大きなところでやりたい。クワトロは大きすぎるけど」

そんなボーカル藤原MCに、会場の男たちは「クワトロでも狭いわ! ゼップクラス以上やろ!」と笑った。

ライブから帰ってすぐ、その感動を自分ホームページにしたたるためにホームページビルダーを立ち上げた。

BUMP OF CHICKEN公式サイトにあるBBSにも「ライブ良かったです! 感想をまとめたので良かったら読んでください」と、男のホームページURLを貼った。

翌日、カウンターCGIが壊れたのかと思ったぐらい回転した。

今まで誰も書き込んでくれなかった男のBBSに、知らない人から「良かったです」「ライブ、行きたかった」「東京も良かったですよ」と100人以上の人が書き込んでくれた。

泣いた。バンプ好きな人がたくさんいると、嬉しくて泣いた。

でもこのバンドはいつかメジャーになって変わってしまうんだろう、と確信めいた感覚があった。

それからと言うもの、男は会う人会う人にバンプを勧めた。変わってしまう前に。

最近良いバンド見つけたんだよ!」

「ふーん。インディーズなの」

「この曲「ランプ」って言うんだけど、最高なんだよ!」

「へー、今度聴いてみるわ」

「今から送るよ!」

ダイヤルアップ接続の遅いスピードで、ICQを使って送った。数分の曲を送るのに2時間近くかかった。勿論、歌詞も一緒にテキストにまとめて送った。

「これ、いいね! すごい元気になれる!」

「あー、若い時に聴きたかった。今の僕はナイフに代わる自信を仕事で手に入れたよ。でも、いい歌だね」

みんな、喜んでくれた。

男は嬉しくて、でも「ランプ」だけを送りプロモーション活動を続けた。無料で配るのは気が引けるから、この1曲だけ。本当に気に入ってくれたら、きっとアルバムを買ってくれるはずだと。

こんなにも良い音楽なんだもん、本当に多くの人に届く! 嬉しい!

どこか勝手な使命感にかられてたのかもしれない。自分ごとのように必死だった。自分のことじゃないのに。

ある時。

転機は急に訪れた。

「見えないものを見ようとして」

大好きな歌声で、なんだか、ちょっと違和感を感じる、乗り切れないメロディが飛び込んできた。

メジャーデビューが決まったと聞いた時、すごい不安だった。変わってしまうと思ったから。

ボーカル藤原だけじゃなくメンバー全員が「俺ら、変わらないから」そう何度も言ってたけど、そんなの無理だって分かってた。

モテない、女心も分かってない童貞全開な歌詞。いつも通りのバンプなのに……。

天体観測

さながら打ち上がったロケットが、大気圏突破して宇宙(そら)に消えて行くようだった。

中途半端なヒットで、それでもバンドの知名度を押し上げた。

男は黙り込んだ。

これで、もうバンプの話ができなくなるかもしれない。

この前までバンプのことを完全スルーしてた人たちも、男と同じように自分ごとのように喜ぶんだろう。「これは素敵な僕のバンドを見つけた!」と。

それは、もう男にとっての「僕のバンド」ではなくなっているだろうけど。

ほどなくして、そんな知人に会う機会があった。

その日は珍しく知人のほうからこう切り出してきた。

最近良いバンド見つけたんだよ」

「おっ、そうなん?」

BUMP OF CHICKENって知ってる?」

(終)

元ネタ本当にあったやるせない話「BUMP OF CHICKENって知ってる?」

http://rhal.hatenablog.com/entry/2014/10/27/223050

 
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