2023-12-26

12/24の夜。サンタさんが息子のパソコンCPU交換をしてくれた。

サンタクロースなんて居ないんでしょ」

  

「そーだよ。サンタクロースなんていねぇんだよ」

  

息子とこんなやり取りが10月頃にあった。

クリスマスプレゼントCPUが欲しい」

そう言われたのが今年の夏。

  

12/24の聖夜。子供が寝静まった後に、サンタさんがやってきてパソコンCPUを交換してくれる。

  

令和の時代サンタさんもここまでしなくてはならなくなった。

我が家サンタさんは他のPCパーツとの相性やバランス価格やら消費電力を勉強した結果、クリスマスプレゼントAMD RYZEN5 5600Gにすることにした。

そして、サンタさん突破しなければならない以下3つの課題に直面することになった。

  

マザーボードBIOS更新

CPUグリスの塗布

パソコンの分解作業

  

①ぶっつけ本番は怖いので、これだけは予め行うことにした。

F2キーを押しながらパソコンを起動するとマザーボードBIOSという設定を弄る画面になる。

マザーボードメーカーサイトからUSBに落としたデータを使って、BIOS画面上でアップデートしなければならない。

マザボBIOS更新しないとサンタさんCPUくれないって」

少し苦しい理由だが、何とか言い包めて息子と一緒にBIOS更新完了させた。

  

②やったことが無いので、自分MacBook Proを分解して練習してみた。

構造は違うけど、CPUグリスについて少しでも経験を積んでおきたかった。

ついでに埃取りもやって、放熱の仕組みを知ることが出来た。

  

③後は当日の夜にサンタさんが頑張るだけ……だったが、息子が冒頭の内容を尋ねてきたのである

いくらなんでも小学3年生。9歳の壁という現実理解し始めるお年頃になると、流石にサンタクロースCPUの交換なんてする訳が無いと気づくのは当たり前だ。

  

なので、遂にネタばらしをすることにした。

日々のストレスCPU交換へのプレッシャーイライラしてたってのもある。

  

「いいか大人は嘘つきなんだよ。お前がいつか親になったとして、自分の子供にサンタなんて居ないって最初から言うのか?」

  

露悪趣味なだけで、僕はとても心優しい人間性の持ち主である

息子は「言わない」と言ってくれたので安心した。

  

当日12/24の夜。

仕事から帰宅してプレッシャーの中で食う寿司ケーキは美味くなかった。

疲れてそのままコタツしまって23時、息子とCPU交換作業を開始する。

ちなみに翌日は7時出社なので6時起きだ。

  

息子は12/24まれなので、クリスマスプレゼントとは別にパソコン工房から買ってきた3800円のPCケースもあった。

CPU交換の上にPCの再構築。僕は自分の首を絞める愚かな人間だ。

だが、先に結果を述べると、これは直ぐに頓挫した。

実は息子のPCマザーボードも電源ユニットも小型で、PCケースに合わないことが判明。

自作PC沼の深みに絶望した。

息子と相談した結果、CPUだけを交換することにした。

  

だが、慣れない作業なので分解作業スムーズに進まない。

ようやくCPUを取り外して、ピンを折らない様に慎重に入れ替え終えたのが深夜1時過ぎ。

その時に初めて知ったのが、CPU付属リテールクーラーには最初からCPUグリスが付いているということ。

グリスアップぐらいはやらせてやろうと思っていたのに、結局、息子に任せれる様な作業は一つも見つからなかった。

  

ここで、妻が煩いので息子退場。残す組み立て作業サンタさん仕事になる。

途中、電源ユニット接続箇所が分からなくなってしまって、ネットで不親切なマニュアルを何度も確認した。

深夜2時過ぎ、ようやく全てのケーブルを繋げ終わって起動確認。無事成功

残りのネジ止めを残して意識を失う。

  

目覚めたのが朝6時前。

やっつけ仕事で残りのネジを締め、急いでシャワーを浴びて出社。

  

本当は動作確認として、しばらく起動したままで様子を見たかったのだけど、そんな暇が無かった。

もしも配線間違いとかで火事になってたらどうしよう……

僕は不安を抱えたまま働いた。

休憩中に電話したら異常無しとのことだったので一安心

  

翌日も仕事から帰ってまたコタツで気絶。

  

何となく靴屋の主人が眠ってしまっている間に妖精さん作業してくれるってグリム童話が頭に浮かんだ。

息子に、「サンタさんPCを組み立ててくれたんだよ」と言ってみたら、「パパがやったんでしょ」と返される。

  

もうサンタクロースなんてどうでも良いや、と思った。

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