2023-08-31

「君はどう生きるか」すごく面白かったぞ?!

聞いてた評判と全然違うんだが?

 

宮崎駿自伝映画と聞いてつまらなさそうだな見ないでもいいかと思っていたけれど、いや普通に面白いよこれ

話も特段難しいわけでもない。千と千尋よりはわかりやすエンタメ寄りの映画だと思う

話の展開も早くてアクションシーン多め。話の構成がうまくて序盤から引き込まれる。ポップコーン食べる暇がなかった

 

感情描写ジブリ映画の中で過去一繊細かもしれない。劇中3回くらい泣いた

セリフではなく表情のみの演技だし、セリフと心情が違う(キャラクターが嘘をついている)ので見誤る人もいるのかもしれないと

他の人の感想を見て思った


以下見た人向け(ネタバレあり)

 

 

はてブスター集めてた感想、それは読み誤っているだろと思ったものをここに書くよ

 

 

「助けに行くのが父の好きな人から、は弱いよね」

 

違うよ!ほんとうは主人公はお継母さんのことが好きなんだよ!でも言えないんだよ!!!

 

お継母さんが頬に手を差し伸べた瞬間の主人公の表情を見ろよ!動揺し混乱した表情を。そしてすぐに無表情の仮面を被るさまを。

自分のことを愛してくれるお継母さんが本当は好きなんだ。でも近づけないんだ。あまりにも似すぎていて産みの母と混同しそうになるから

 

主人公は賢い子だから自分の態度が継母を傷つけていることはわかっている。継母が自分を愛してくれているのにそれを返せない罪悪感、でも本当は愛したいという気持ちが継母を追う原動力なんです

 

主人公は産みの母が亡くなったことを理解していると口では言いますが、本当のところは受け入れきれていません。だから何度も火事の夢を見るしアオサギにつけ込まれしまうわけです。

 

「その人が好きなのか?」

・・・父の、好きな人から

 

本当は”好きだ”って答えたい。でも言えないんだよ!

 

「なんで継母は帰ろうとしなかったの?」

 

継母がいってたでしょ!あの塔は一族のものを取り込むんですよ!

継母は自分犠牲になって主人公を助けようとしているんです

継母は「嫌いだ」といいながら泣き始めます。つまり嫌いというのは本心ではなく、自分を見捨てて帰って欲しいからそう言っているわけです

主人公はここではじめて「お母さん」って呼ぶんですよ・・・お母さん、お母さんって(号泣

 

画面では明確には描かれませんでしたが、継母をだまして塔に連れ込んだのはたぶんアオサギです。

主人公が「今日アオサギを見なかった」と言っているので多分そう)

おそらく主人公が塔にいると嘘をついて誘い出したのではないか

 

 

触ってはいけない人形に触ったのに何も起きない?

ちがーーーーう!そこのセリフ重要なのは「お前を守っている」だよ!

お前を守っているから壊すな(触るな)

 

ばあやたちが主人公を守っているという台詞は劇中3回くらいでてきたよ!

塔の中に生きている人間は5人

叔父、継母、産みの母、主人公の四人は石との契約により神のような力を持ちます。彼らは外の世界の記憶を失っていません

一方、巻き込まれしまったばあや(キリコさん)は記憶を失ってしまます自分あの世界で生まれたと認識しているようです

 

叔父仕事を継ぐのを拒絶すると

事前に聞いていたけれど、想像してたのとは全然違っていた

 

叔父戦争に明け暮れる人類絶望理想の世界を創ろうとしています。でも創った世界もまた罪に汚れてしまいました。

主人公に続きを託そうとしますが拒絶されます自分もまた罪に汚れている、そう言って額の傷を指し示します。

いじめっ子を陥れるためにつけた頭の傷。継母に嘘をつき悲しませた原罪

自分の弱さを受け入れた主人公現実に戻る選択します。外の世界に戻り友達を作る努力をすると。

 

展開的にはEnd of Evangelion ですね。人類補完計画の拒絶。現実に戻ろう。

でも創生神になるのを拒絶する理由自分もまた罪に汚れた人間から

 

うおーーすっごいな。庵野監督宮崎監督の違い!すっごいおもしろい!

 

 

あとアオサギよかったよ

 

じゃあな、友達

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