2022-06-29

PLAN75という映画を見たけれど

PLAN75という映画話題なので見に行って見たけれど着想だけなら面白いと思ったけれど

とにかく本筋とは違うところで気になって、結果的はいまいちだったなーという印象になった

河合優実という若い女優が演じるキャラクター、予告では初っ端から出てきて目立っていたが実際の映画の中では1時間を過ぎてもまだ出て来ない

いつ出てくるのかなーと思いきや後半になって突然出てきて、主人公に対して異様な共感を示し、あまつさえ二人きりで会うという誘いに乗ってしまう。有り得ないでしょ、リアリティなさ過ぎ

全体的に淡々としていて登場人物他人に無関心な映画の中で、悪い意味彼女けが浮いている

職場指導役が、他の職員に対して躊躇する利用者安楽死に導くようにと教え諭す場面でも、河合優実だけが良心のある真っ当な人間なんですよと言わんばかりの過剰演出で浮いている

酷いのは河合優実がどのようにしてこういう考えに至ったかとか、主人公ミチの誘いに乗る事を決めたのかとか、そういうバックボーン描写が皆無なんだよね

ただただ優しくて感受性豊かな聖女なんですと言わんばかりの薄っぺら描写

もう一方の行政側の主要人である磯村勇斗演じるヒロムの方は、叔父との再会をきっかけに制度への疑問を持つ様子が描かれているか感情移入のしようがあるんだけど。

とにかく河合優実が浮きすぎで、その一点だけでもこの映画駄作だと思った

何つーか、映画というものはあらすじ自体のみならず、構成演出大事なんだなとつくづく思った

河合優実の存在が余計なノイズ過ぎて、安楽死の是非とか高齢化社会への対応とかそういう事を考えるのもバカバカしくなってしまった

https://happinet-phantom.com/plan75/

公式サイトトップを見ると映っているのは主人公のミチ、男性市役所職員のヒロム、外国人介護士マリアの三人だけなので

あくま映画の主軸はこの三人なのか?なら河合優実の役は完全に削った方が良かったと思う

倍賞千恵子演じる主人公の角谷ミチの人物像は秀逸だった

高齢女性の貧しい一人暮らしながらも一人で丁寧に食事を作り、部屋を整え、

ホテルの客室清掃という地味な仕事だが職場ロッカー文庫本を置いている点や仕事を辞める日にロッカーを拭いて丁寧にお辞儀をする点などに

聡明上品人物像がよく現れている

このような主人公が夫も孫や子もなく一人暮らしである理由の一端は後半で彼女自身の口から語られるのだが

その場面が河合優実演じる成宮瑶子に電話越しに身の上話をする場面だというのが本当に残念

とにかく河合優実が要らない本当に要らない

どう見ても異物でしかないのに何故こんなキャラクターを出したのだろう

分かりやす美人女優というならまだしもそういうタイプでもないし、業界人おっさん受けするタイプなの?それがまたキモい

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