最近アフターピル(緊急避妊薬)を保険適用にしろとか、あるいはアフターピルが手軽に手に入るようになると乱用されるようになるからやめてとかそういう話をよく聞くようになった。俺自身、アフターピルを使用した(正確には彼女に使用してもらった)ことがあるのだが、そのアクセス困難性にかなり困惑したことがあるのでその話を書こうと思う。こういう話なので嘘を混ぜて書くが、経験談として伝えたいことは伝わるように書くつもりだ。
書き主は男で事が起きたのは数年前(コロナより前)、社会人1年目のことだった。当時彼女ができて数か月の一番楽しいころで、互いに時間の空いた週末はお泊りデートをしたりしていた。ことが起きた時の週末も、彼女が俺の家に泊まりで遊びに来ていた。土曜日に彼女が家に来てゴロゴロしたり一緒にゲームをしたりして、そのまま夜セックスした後一緒に寝て、ここまではいつも通りだった。もちろん、翌朝日曜日、10時ぐらいに起床してご飯食べたりのんびりして、イチャイチャして、流れでセックスする感じになった。当時の俺は朝も結構性欲があったりするほうで、泊りの翌朝セックスすること自体も当時はよくあることだった。で、事を終えて自分のアレを抜いたらアレに被さってるはずのコンドームが見当たらなかった。そのあとアレの根本を見たら破れたコンドームが見えて何が起こったかを理解し、一瞬で青ざめた(もちろんがっつり射〇していた)。そのあと彼女に「コンドームが破れてる」というと彼女の表情もサッと暗くなり、二人で軽いパニックになった。自分たちはコンドームでしか避妊をしておらず、彼女はピルを飲んでいなかったので、コンドームが破れると非常にまずかった。二人でどうしようどうしようと言い合った後、アフターピルの存在を思い出し、スマホで調べ始めた。お互いにアフターピルのことは全く詳しくなかったので、それぞれで色々調べたりして20分ぐらいたつと段々と状況がわかってきた。
と、こんな感じであった。2万円は社会人なら出せない金額ではないので(学生の時だったら多分詰んでた)、そこまで問題ではなかったが、病院に処方してもらう方が大変に感じた。なにせ今から婦人科の予約をできるだけ早く取り付けなければならないのだ。しかもその日は日曜日だったので相当に難儀することが想定された。そこから先はやることは一つで、二人で日曜日に空いてる婦人科を探しまくって電話をかけまくった。予約でいっぱいだと言われたり、午前中で終了してしまうと言われたり(その病院は午前の間に行ける距離になかった)で本当に大変だった。1時間ぐらい探し続けた結果、大分遠いところの救急病院に婦人科があることがわかり、そこに行くことにした。
二人で電車を何回か乗り換えて救急病院まで行き、そこで彼女が診察してもらいアフターピルを飲んだ。コンドームが破れてからここまでで5時間ぐらいだったが、大分生きた心地がしなかった。その後は、お互いに普通に生活し、結果的に避妊はできていた(妊娠しなかった)。
この話からいろいろと反省点や思うことがあったのだが、以下にまとめていく
当時少し調子に乗って結構薄いやつを使っていたのだが、袋から出すときに爪でひっかいてしまったのかなんなのか、結果的に破れてしまった。コンドームだけでは避妊については心もとなく、彼女側もピルを飲んでピルとコンドームの重ね合わせをしたほうが安全であることは理解していたのだが、「ピルを飲んで」とはさすがに彼女には言いづらかったのもあり、コンドームだけで避妊していた。これが完全に悪い方向に働いた感じがある。
病院、休日にあんまりやってないので。救急病院の婦人科が日曜日開いてるというケースってどれだけあるんだろう。 ド田舎だとマジでつらいのでは? あと、夜必要になった時もだいぶつらそう。21時とかで必要になって、翌朝9時まで待つとかだいぶしんどいのでは。
いきなり2万円出せって言われてだせるのって、アフターピルのメインユーザーであるはずの若い層ではそんなにいないんじゃないの?という思いがある。上にも書いたが学生の時とかにこんなことになっていたら...と今でも思う
以上、ざっとこんな感じである。アフターピルの問題はレイプとか中出しをするための方法みたいな文脈で語られることが多いが、そもそもとして普通に避妊して普通に生活していても必要になるケースもあって、意外とアクセス悪いですよ、みたいな話がしたかった。
普通は結婚するまでセックスしないから問題ないぞ