2021-06-11

エロ蹲踞から考える言葉の男女差

便宜上女の子エッチな絵を男性向け、男の子エッチな絵を女性向けと表記します。他意はありません。

また、母国語教育環境が異なる外国人とかLGBTの人とか特殊性癖については度外視してます

蹲踞は「そんきょ」と読む。

M字開脚しておしりを上げ、つま先立ちになった姿勢のことだ。

イメージしにくければ「蹲踞」で画像検索すればお相撲さんの蹲踞姿勢が出てくる。

エロ画像タグ属性ポーズに「エロ蹲踞」というものがある。

要はエロい蹲踞のことをエロ蹲踞という。

股間を足で隠さない、むしろ強調するように開脚する姿勢なのでまあエッチな、ニュアンス的にはドスケベ系のワードである

私が蹲踞という言葉を知ったのは中学生の頃、体育の授業では男子生徒だけが柔道をやっていた。(女子は何か別のことをやっていた)

現在柔道を含む武道は必修化しているらしく、女子中学生でも柔道をやる人はいるだろうが、

少なくとも私の学区内で公立中学に通う女子生徒は最近まで柔道をやらされていなかっただろう。

柔道の授業の中で蹲踞の姿勢が出てくる。

指導要領のことは詳しくないのでわからないが、男子体育教員柔道に特化した人というわけでもなかったので、

教員個々人の語彙ではなく指導要領なりなんなりに蹲踞のことが書いてあるのだろうと思う。

何が言いたいのかというと、蹲踞という言葉、その意味、読み方を知っている人というのは、男性のほうが圧倒的に多かったのではないか、ということだ。

全ての男子中学生が蹲踞について真面目に学習するわけではないと思うが、少なくとも女子中学生と比べてこの単語自体に接するチャンスは多かったはず。

「蹲踞/そんきょ」と言われてぱっとあのポーズが浮かぶ人間や、そもそも「蹲踞」が読める人間男性のほうが多いはずである

相撲においても昨今土俵女人禁制が取り沙汰されている。なら相撲用語としての蹲踞にも男女で接する機会の差はあるだろう。

なら、エロ蹲踞というワード男性向けのエロでよく使われるワードなのではないか

とりあえずさっき(2021/06/11 PM18:00)、Pixivで「エロ蹲踞」と検索したら男性向けの絵しか出てこない。

エロ蹲踞 ホモ」とか「エロ蹲踞 ゲイ」、「エロ蹲踞 BL」でググればまあ出てくるが、女性向けの絵を描いている男性だったりするし、どのサイトでも母数が少ない。

このポーズ自体はドスケベなので男にさせる構図の絵も多いと思う。

特にしりに何か挿す場合M字開脚よりおしりが上がっている分なにかと便利なはず。

でもなんて検索すれば出てくるかわからなかった。(私はヘテロ男性なので別にエロ蹲踞してる女性向けの絵を見たいというわけでもないのだが。知的好奇心。)

騎乗位が近いのだろうが、騎乗位はセックス体位キャラクター個人ポーズとして使うのは違う気がする。

蹲踞は武道という特殊ジャンル用語である

また、いわゆる中二病の症状によって読み方や意味を知っている人がやたら多い類のワードではない。(例:粉塵爆発など)

もはや教養として知っている類の言葉だと思うのだが、男性向けの絵ではあたかも見る側が読み方を知っているかのようにタグ付けされていたりする。

教育の中で男子生徒だけが接する機会の多い単語であり、そのまま男性マジョリティである男性向けの絵などに使われるようになったのではないか

あるいは今後、女性生徒も柔道に接する機会が増える中で、女性マジョリティである女性向けの絵などでも使われるようになるのではないか

教育における男女の違いが、そのまま男女それぞれが主体文化圏で語彙の違いになっていく。エロ蹲踞の言葉からそれが読み取れるのではないか

ということを仕事中に考えていた。

  • 蹲踞って普通に剣道じゃメジャーな単語だから学校で剣道やってりゃ知ってるだろ

  • ブリッジ想像してる

  • 蹲踞、エロ蹲踞以前から読めたけどどこで知ったか全然わからんかったわ 確かに中学の体育かもしれん……

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