2021-05-10

なぜ、弱者男性論者はフェミニスト批判するのか

そもそも、「弱者男性」という概念フェミニスト弱者性を盾にする理論権力勾配論など)を無効化するための概念から

前提となる話

まあ、今までフェミニスト批判してきたものはいろいろあるけど、それに対する反論と共に最近のものをあげてみよう。

性犯罪処罰

何件か、性犯罪証拠不十分だったり、証言がうまく取れなかったりして無罪になることがあったことで、「疑わしきは被告人利益に」といった原則について批判するような言説が表れ、フラワーデモなどを通じて、刑事処分に対する粗雑な意見が出てきた。

当然に、冤罪やり放題になるだろう、という批判がよせられた。

医大入試女子差別

医大入試女子得点が減らされるということが差別だという批判があった。

しかし、これはそもそも過重労働勤務医医局人事で回すためだった。この問題解決するためには、多額の資金を半永久的に投じるか(=不可能)、高度な医療にかかりにくくする(自腹を切れる金持ちはかかれる)が、誰も答えられず批判された。

コンテンツ広告批判

具体的な被害者存在しないコンテンツ広告について、女性差別肯定する風潮に繋がるとか、あるいは見た人が不快になるといった批判を繰り広げた。

そんな理由規制できるなら、解放同盟狼藉と同じことができてしまう。

また、規制しろとは言っていないという言い分もあったが、実質的商業的に排除されたら成り立たないのに、おためごかしにすぎない。BLやTLを表示図書エロ本コーナー・専門書店オンリー)にしてから言え、という話になるだろう。

有害な男らしさ

男性によくみられる、闘争的だったり支配的だったりするような傾向について、有害な男らしさとして批判し、排除を求める言説が繰り広げられた。

から、「負の性欲」とか「統計的傾向」で女性性向がさぐられ、その倫理性を厳しく吟味されるようになった。

フェミニスト批判に対する反論

まりフェミニスト批判者は、フェミニストの主張を単純に適用すれば問題があり、逆用することもできるという批判を繰り広げてきたわけだ。で、これに対してフェミニスト側は「女性差別されてきたから」「権力勾配があるから」「弱者から」といった、弱者性を盾にする理屈批判無効化しようとした。

しかし、実際には、権力を持っている女性も、権力を持っていない男性もいるし、強いフェミニストもいえれば、弱いアンチフェミニストもいる。こんなのは当然の話だ。

そこで、それらを基に「弱者男性」という概念を用いて、弱者性を盾にするフェミニストの立論を無効化しようとしているわけ。

最初から喧嘩売ってきやがったフェミニストの方を見てるんですよ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4702368850467300258/comment/RIP-1202

  • 「「弱者男性」という概念がフェミニストの弱者性を盾にする理論(権力勾配論など)を無効化するための概念」というように、「弱者男性」をあくまで対フェミニストの便宜的・戦略...

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