2021-03-13

エヴァ感想 ※超ネタバレ

ネタバレへの注意】

どこかに感想を書き込んでみたいけど

増田で適切なネタバレ配慮のしかたがわからない

「=====」で「続きを読む」という表示をだすはてな記法増田じゃ使えないみたいだし。

とりあえずそこで困ったという文章を書いて字数を稼いでおけば多少はマシになるだろう





ネタバレ開始】

今までになくとてもわかりやすく、不快感がなく、気持ちよさが残るエヴァだった。

ゲンドウが庵野監督象徴してるのはわりと異論なく解釈されてるところだろう。

ならばシン・エヴァンゲリオンは

庵野監督ゲンドウ)がアニメ文化ユイ)にであった結果、

 生まれたのがエヴァというアニメシンジ)で、たくさんの悪影響(ニアサーインパクト)や

 悪影響をうけたファンインフィニティのなりそこない)をうんでしまったけど、

 庵野監督が時を経て成熟したエヴァというアニメ関係を結び直せた結果、

 ちゃゃんと原点から自省してガンダム(神)とかみたいになることを

 断念してエヴァという膨れ上がったカルト神話をきっちり解体して畳むことができました」

というお話であると順番に当てはめていくだけで理解できる。

ほかをあてはめていくと

ゼーレ版の人類補完計画エヴァ商業的に成功し続ける作品にしようという方向性

ゲンドウ版の人類補完計画エヴァカルト神話的であり続けて、ファン呪縛しつづけることで進化させようという方向性

富野由悠季監督ニュータイプという概念視聴者押し付けるような)

綾波神格化されたエヴァ

アヤナミ(仮)は多分パチンコなどIP利用(お年寄りにも触れられたという点で)

トウジやケンスケはい意味エヴァに影響されたファン

アスカエヴァで実現したかったもの象徴みたいなもの?みたいな感じになるだろうか

自らの子供たるエヴァという作品と向き合えなかった庵野監督

トシマエをつけるために振り返った結果、宇部新川駅から旅立ったあたりから駄目だったねという身も蓋もない自省が展開されるのだけど

不思議説教臭さも不快さもないどころか、謎の爽快感まで発生している。

それは、ユイアニメ文化象徴であり「庵野監督アニメに対する夢や野望」だったと解釈すれば

かつて憧れてキラキラ輝き続けるガンダムなどの数々の作品のように「自分作品よ、神話になれ」とにするのを諦めて

きちっとエヴァをたたむという断念の爽快さなのかもしれない。

実際、今の庵野監督にとってエヴァを稼げる商品にし続けることも

ファン呪縛し続けるカルトにし続けることも容易いことなのは

この内容で不快感を発生させない圧倒的な力量とクオリティーをみても明らかだが

あえてそれをせず、全力でエヴァを終わらせるのは清々しさがある

エヴァという神話がなくても人間普通に生きていけるし

こじれた人間が間違いで作ってしまった程度のものなのだ解体しきっても

現実エヴァリアル世界に良かれ悪かれ様々な影響を残してる。

ゲンドウがシンジエヴァという作品)のなかにユイアニメへの夢)を再び見出し

最後ユイアニメ文化)がシンジエヴァという作品)の身代わりになって出発を祝福する。

庵野監督の中で良くも悪くもエヴァという作品アニメとして許されて、受け入れられたということなのだろう。

キャラ一人一人を丁寧に開放し、「さようなら」をするのは

庵野監督エヴァが、そしてファンエヴァがよりよい関係を結び直すためのおまじないなのかもしれない

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