この日記は「企業の広報活動にClubhouseを活用する=Androidユーザー切り捨て=悪手」という意見に対して、賛否を問うことを目的に執筆する。
「企業自体の知名度を向上させて、受注や採用の増加に繋げる活動」とする。また、これらの活動はClubhouse以外の手段でも既に実施されている前提とする。
これが、そもそもClubhouseを活用したいと考えている理由である。コーポレートサイトを見ない人や説明会に参加するのが億劫な人に対しても、Clubhouseを活用することで企業の存在を知ってもらえるかもしれない。
「ユーザーに企業を知ってもらう機会は多ければ多いほど良い」ので、企業の広報担当者の立場としてClubhouseの活用を検討したいという意見は理解できる。実際、Clubhouseにはまだ多くのRoomは存在しておらず、今のタイミングでRoomを開設すれば一定のユーザーがそのRoomを訪れ、企業を知ることになるだろう。
そのようなメリットを比較的低コストで享受できるのだから、活用しない手はない。
広報活動にClubhouseを使うのは「ユーザーに企業を認知してもらう機会を増やすため」である。Androidユーザーを切り捨てる意図はない。
たとえばミュージシャンが東京都内でのみライブを開催したとして、「東京都以外のファンは受け付けません」と表明したことになるだろうか。逆に地方のファンは「あのミュージシャンは東京でしかライブをしないから嫌いだ」と判断するだろうか。地方のファンはお金を払って東京に出向くという手段は残されているし、ミュージシャンがCDを出しているならそれを買うという選択肢もある。なお、筆者は今も昔も地方出身であるが、都市部でのみライブをするミュージシャンを嫌いになったことはない。
Clubhouseについても同様で、Androidユーザーには「iPhoneを入手してClubhouseに参加する」「Clubhouse以外の手段で企業の情報を得る」といった選択肢が残されている。従って、広報活動にClubhouseを活用することは、Androidユーザーを切り捨てるものではないはずだ。
今、デメリットに目を向けてClubhouseの活用をやめるよりも、メリットに目を向けて活用を続けた方が前向きだと考える。具体的には「サービスの利用者が増えることでClubhouse自体がAndroidに対応してくれる日」を待った方が皆幸せではないだろうか?
「iPhoneにしか対応していない今の段階でClubhouseを活用すべきではない」という意見は理解できるが、ここでClubhouseからユーザーが離れるとサービスそのものが発展しなくなる可能性が高まる。TwitterやFacebookも最初はネットやスマホを持つ限られた人だけが活用できるサービスであったが、それでも活用されてきたから今に至ったのである。
冒頭に述べたとおり「賛否を問うこと」が目的の日記なので、ぜひブコメかトラバで意見を書いてもらえると嬉しい。反対の意見が多ければ、筆者自身考えを改める必要があると思っている。
当初は「ネットで見たClubhouseに反対する意見にもやっとした」のでこの日記を書き始めた。日記を書くことで少し思考が整理されて精神的にも安定してきたので、仮に反対の意見が多く集まってもこの日記を書いたこと自体は後悔しないだろう。