バッサリ言い捨てるが、今のオタクは心底つまらない。と言うのも“オタク”と名乗っておきながら全くオタクではないからだ。そう思うようになったのは、ここ最近のオタクの言動があまりにオタクと呼ぶには酷すぎるからだ。
そう、好きな作品を語る時にまるで中身がない。キャラクターの容姿にしか関心がなく、話せるとしたらキャラクターの魅力だけ。世界観やストーリー、作画、製作の裏側にまるで興味がない。まぁ作画とかは私が好きなだけだけど…。とにかくお前らはオタクを名乗っていながら、キャラクターにエロいしか言えないのか?!ならせめて何がどうエロいのか語れよ!おっぱいデカいしか言えんのか?と…。
自分とその周りのごく一部以外のオタクは「中身がない」、みたいな錯覚は誰しも若い時に一度は陥るものだけど、「中身がない」の中身として持ってくるのが、動物化するポストモダンから毛を抜いたようなごくありふれた萌えオタ叩きでは、それこそ「心底つまらない」。
後で一応、
金を落としているからお前は真のオタク!お前は作画マニアだから真のオタク!…とかはない。あれだけボロクソに言ったが、キャラクターが好きなだけでもオタクだと言える。
とフォローは入れているが、まとめでは、
今のオタクがつまらない理由は、作品のことを深く探求せずにエロければOK!可愛ければ、カッコよければOK!で終わるからだ。
となっているので、やはり「(今の)キャラ萌えオタクはオタクではあるがつまらない(≒偽物オタクである)」が結論らしい。
ここで一つ私が好きな作品の話をしよう。大友克洋のアニメ映画「AKIRA」だ。
このアニメ映画は世界観、キャラクター全てが魅力的で見て損はない作品である。だがそれだけで終ってはいけない。是非作画に注目してほしい。AKIRAでは口の作画が他アニメと異なり、ただ開閉させているだけではないのだ!驚くことに、きちんとアイウエオの形をしているのだ!…何故そんな面倒臭いことを…そう思ったなら制作の裏話を調べてみてほしい。面白いぞ…!
AKIRAのプレスコ・リップシンクがすごいのはそりゃそうだろうけど、この文章からだと「すごい」以上の意味は特に伝わらないんだがそれでいいのか?それは「エロければOK!可愛ければ、カッコよければOK!」とさほど変わらない態度なのでは。
(AKIRAはアニメ一回見ただけなので、もしもプレスコ・リップシンクの採用に関して作品への印象が一変するような「制作の裏話」が存在するのだとしたらすいません)
作者のキャラクターに込めた想いや、ストーリー、さらに言えば作画を研究、観察する事で新しい発見があり、作品がもっと好きになる。全ての表現に意味があるのだから。
どんな表現にも作者の意図があり、感動するポイントやカッコいいと思える工夫がある。スカートのシワ一つにさえ、描き手の意思が込められている。それを否定したり蔑ろにするならば、オタクではない。オタクであるならば、その意図を理解するべきだ。
なんでこんなに「作者の意図」にこだわってるのかと思ったら、例のラブライブサンシャインのみかん大使パネルの件の話に絡めたかったっぽい。パンツが透けているor股間に貼り付いているように見えてしまうスカートの皺?があるなら、それは作者自身が自発的にエロくしようと思ったからにほかならない、ってことか。ご苦労さん。自分でも絵を描いてるらしいけど、もし仮に自作イラストに「意図しない意図」を見出されても絶対に文句言うなよ。
ラブライブのアニメーターがコラボポスターについて説明した件 - Togetter
noteのプロフィールを見ると「21歳。フェミニスト。」とのことなので、年齢的にも思想的にも主張が生硬になるのは仕方ないのかもしれないが、見ていてウンザリさせられる。
あのラブライブイラストはフェミ的にダメという話だけならともかく、そこに、ラブライブイラストのダメさが分からない今のオタクは「中身がない」「つまらない」(真のオタクは理解してる)みたいな話を繫げるなら、それはただの中二病的なオタク選民思想にしかならないでしょ。くだらねえ。
中身「がない」んじゃなくて、「を隠したがる」と表現する方が実態に即してるだろう。それが良いか悪いかは別として。(というより、良いも悪いもないだろう。) 「自分はこういう楽...
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元々、どブルースというべきものが持て囃された時代があったはずだ それは黒人がアコースティックなギターを弾き、日々のつらい労働を歌詞にしたようなものだ しかし、今の時代に単...