2020-02-03

友人が虎になった話

俺の友人が虎になった話をする。

前置きしておくが、これは行き場のない俺の愚痴だ。フェイクも多い。うっかりこの文章を目にしてしまったあなたは今流行のクソデカ感情だと笑ってほしい。あなた腐女子ならおもちゃにしたっていい。そういう、感情を整理したいがための愚痴だ。彼からしてみれば裏切りも甚だしい、誰も幸せにならない告発だ。それでも、俺はかつての彼に戻ってほしいというエゴでこの文章を書いている。

話を戻そう。俺にはそこそこ仲の良い友人がいる。まだ彼との友情過去形にはしたくないので現在形で語ろう。彼は理知的で、ウィットの利いた発言をして周りを楽しませる、仲間内でのインフルエンサー存在だ。

そんな彼が、数ヶ月前に仲間内にある秘密を話してくれた。それは、彼がある炎上案件に関わっているということだった。

その炎上案件は俺達仲間内でも何度か話題上り、珍しく意見割れている案件だった。そんな彼のささやか秘密は俺達の間で共有されることになったが、特にその後は炎上案件に関わっている彼を労いこそすれ話題には上らない…はずだった。

最近とある全く別の件からその炎上案件が未だ鎮火していないことを知った俺は、彼を案ずる気持ちからその案件ウォッチし始めた。すぐに、俺は俺自身平穏を考えれば間違った選択したことに気づくことになる。

いくつかその話題言及するアカウントを見ていくうちに、彼が仲間内でしてくれた報告は特定の側に極めて偏った、バイアスの掛かっているものだとわかってしまった。彼の関わっている炎上案件は、彼の言うような被害者加害者の明確なネットリンチではなく、双方共に我を通したいだけで議論をするつもりすらない、地獄だった。

想像できるだろうか。理知的ウィットの利いた発言で場を和ませてくれた、人の悪口なんて決して言わなかったはずの彼が、相手には見えない場所とはいえ冷笑的なニュアンス他者をあげつらっていたとき得も言われぬ哀切が。彼の支持する側にも非があるとまるで気づいていないような口ぶりに感じた悲哀が。

なるべく彼を否定しないようにしながら諭すような言葉を吐く裏で、俺は、あるnote記事を思い出していた。(https://news.line.me/articles/oa-rp24814/ae7c3b51b739)

彼はきっと、炎上と戦い続けるうちに、それとわからぬまま虎に、怪物になってしまったのだ。彼を変えてしまったのはきっと、何を発言しても悪意をもって切り取られる炎上だ。特定個人を恨むつもりはない。

ここまで読んでくれた人はそんな自己保身で塗り固めた言葉をこうして綴る、縁を切られる覚悟で彼のことを止めにいくことすらできずにこんなところで愚痴を吐く臆病な俺を笑ってほしい。

そして、君がもしこの文章を読んでくれているのなら。悪いことは言わないから戻ってきてほしい。そしてもうあんな、心を疲弊させるだけで話しても何も生まない人たちと関わらないでほしい。君の関わっている案件は人を傷つけるだけ傷付けて何も生まない地獄のような炎上なのだから。君の祈りは決して間違っていないからこそ、もっと健全な場で話し合ってほしい。

とはいえ、これは俺のエゴだ。彼も俺も立派に成人していて、どちらかが保護者という関係でもないから、彼のネット上の交友関係を俺が制限することはできない。だからこんなインターネットの最果てで、彼が怪物をやめる時が来ることを祈っている。

  • 俺炎上案件に関わってるんだぜなんて堂々と言えるのはエンジニアだけ そもそも人にドヤすることじゃないよ

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