「不快に思う」
はい。
でもあなたに快楽を与えるために芸術が有るわけではないことは知っててほしい。
「私はこの作品が嫌いだ」
なんで嫌いなんだろう。
俺は、政治的な色(意図じゃない)が濃いと拒否反応が出るみたい。
そういう見方は良くないと思うから、もう少しフラットに見られるといいなって思ってる。
「津田大介が嫌いだ」
だよねー。
金髪豚野郎な感じが苦手。
見た目で嫌いなやつっているよね。
思想が苦手?まあ分かるよ。
「反日だ」
んー、まあ良し。
でも、できればレッテル貼りなんかせずに真摯に向き合ったほうがあなたの為かもね。
作品と向かった上で、嫌いだ、はとても良い。
その作品と対峙して考えるというプロセスを経ているのはとても素晴らしい。
あなたの好きな、敬愛するそのモチーフを注意深く観察してみよう。
説明書きは難解だけどしっかり読んでみよう。
俺も全然理解できないことが多いけど、キーワードはその文章の中に入っていたりするからそれらを自分の中で組み立ててみたりね。
それは違う。
あなたに、誰かに、危害を加えない限り、国が表現を制限してはいけないし、国は表現を最大限尊重しないといけない。
たとえあなたがソレを嫌いでも、反日でも、あなたの収めた税金は、表現としてあなたの前に現れて、あなたが考えるチャンスを提供することに使われている。
見たくないものを見ず、見たいものだけを見ているときっとあなたは足元をすくわれる。
自分が金を払っているんだから自分の気に入る物だけ見せろ、とやるとあなたはバランスを失う。
気に入らないから排除するんじゃなくて、気に入らないものが世界には存在することを認めることだ。
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具体的に言うと、
世界には、天皇の写真を使って作品を作れるくらいには、天皇の存在をポップに捉えている人がいる。
あなたの常識からは考えられないことだと思うけど、世の中にはそういう人がいる。
でも、多分だけどその人はあなた自身をバット振り回して直接攻撃なんてしない。
あなたの心を傷つける?
レザーフェイスが若者の首を掻っ切ってちょっとビックリするかもしれないけど、あなたの首は大丈夫。
ホラー映画を見て怖かったからこんなもの映画と認めない、なんて可笑しいでしょう?
アーティストにそんな力はない。
そんな権力を持っている人が作品を利用しだしたら気をつけたほうが良いかもしれない。
でも多分津田大介にそんな力はない。
安倍晋三が利用しだしたら注意したほうが良いかもね(もちろん偏見)
仮に、あなたが日本人だから尊敬したり罵ったりするような人がいたら、差別主義のケがあるから無視した方がいい。
ということで、きっと明日も明後日もずっとずっと、彼らはあなたの気に入らない作品を作るだろうけど、あなたの起きて飯食ってクソして寝る平穏な日々はとりあえず続く。
もしよければ、時々彼らや彼らの作品についてあなたの脳みそをひっくり返して見直してみてほしい。
あなたが朝起きてぼーっとしてる時や、昼休憩中や、酒のんで酔っ払ってる時に、ふと彼らを1ミリだけ信じてみようと思ったら、彼らのやっていることを理解できるかもしれない。
そうすると見える世界が大きく変わるかもしれない。
変わらないかもしれない。