たくさんのお気持ち表明を受けて自分も考えをまとめたくなったので書く。つらつらと書くので文中で矛盾が生じてるかもしれないが、人の思考の結果と思って流してほしい。
自分は声付き担当Pだ。といっても、自担は総選挙の頂点とはおそらく縁がない。声付きと声無しでよく対比されるが、声付き内でも越えられない壁はある。なので、声無しでも上位に入り曲をもらっているのを羨ましく思っているような、それくらいの立ち位置だ。第八回のシンデレラガールを本田未央が獲ろうが、北条加蓮が獲ろうが、夢見りあむが獲ろうが、はたまた別のアイドルがここから捲ろうが、まあ極論どうでもいい。「投票した人頑張ったな」と思うだけだ。
じゃあお前は総選挙期間中何をしているのかというと、もちろん投票している。自担と、自担が絡むかもしれない声無しアイドルに。
自分はシンデレラガールズをリリースした頃から触っている(初日ではない)。長くやっているので、当然自担意外にも愛着のあるアイドルはいる。なのでそういう子たち、特に未だ声のない子に小さく票を入れている。もちろん死票だ。ここまでの七年、この投票が実ったという感触を得たことはない。それでもやめられないのは、これくらいしか表現できる方法がないからだ。51位以下は可視化されないが、運営だけは全て見ている。だから声を上げている。
よく運営は信用出来ないと言われる。なんというか、運営は信用するものではないと思う。運営に人格を求めてはいけない。なにせこれはゲームであり、経済活動なのだ。利益のことを考えれば、売れる子だけを重用するのは当然の選択だ。むしろよくぞ未だに200人近いアイドル全員に新しいカードを定期的に提供しているなと思う。今のところ、運営が行っていることを自分は受け入れられている。それが自分が声付きの担当Pだからなのかは、残念ながら分からない。
自分が総選挙に望んでいることは「一人でも声無しアイドルに声が付くこと」ではあるが、別にそれが総選挙でなくてもいいと思ってる。というか、そちらのほうが普通だ。過去、シンデレラガールズにおいて声はいつだって突然付いた。総選挙システムこそ、脆弱性を突いたバグのようなものだろう。もし総選挙の上位が声付きアイドルで締められたならば、突然声が付くアイドルが複数生まれるだろう。そうじゃなければ作品として広がれない。まあ今年に限ってはもうすでに四人も突然声付きアイドルが増えたので、ここで頑張らなければというのはあるかもしれないが。
さて上ではあんなことを言ったが、七年やっているので当然ながら本田未央にも北条加蓮にも愛着がある。シンデレラガールになってくれればとも思う。
本田未央は今ではニュージェネだポジパだとシンデレラガールズの中心の一部のように見られているが(実際そうだが)、声がついたのはリリースから一年が経とうかという頃だったし、アニメでも構成の都合で背負わなくていい業を背負ってアンチを大量に生み出した。総選挙もこの二年連族でシルバーコレクターだ。苦労人だと思う。報われてくれればと思う。北条加蓮も様々なキャラ変遷を遂げながらついにここまで来た。去年は月末ガチャの支援もなくよく戦ったと思う。トラプリだが恐らくメンバーからの支援も少なく(神谷奈緒が属性七位に入ってるのが個人的には嬉しい。正面から加蓮と張り合ってるように見える。凛Pの動向は分からん)頑張ってると思う。
しかしかと言って、夢見りあむに勝ってほしくないわけではない。クズで、アイドルオタクで、自称ザコメンタルで、顔がいい。結構ではないか、シンデレラガールズらしいアイドルだ。コストイレブンや初登場時の安部菜々を思い出させてくれる。夢見りあむにはストーリーがないというが、ぽっと出の女がシンデレラガールになるなんていう、これ以上おかしなストーリーが他にあるだろうか。アナスタシアだって2位までは行った。それが1位になってもおかしなことはない。夢見りあむの票は声無しPのルサンチマンの結果だと見る向きもあるが、もしそうならその結果自分が小さく票を入れている子がうっかり50位以内に入れるかもしれない。今回、自分が一番望んでいるのはそれかもしれない。
愛着はあるし、面白いものが見たいとも思う。だがやはり、誰が勝とうとどうでもいいと思うのは、それが自担には関係ないからだろう。まさしくお祭りに参加しているようなものだ。その間は目一杯楽しむが、終わってみれば何もない。「ああ楽しかった、さて明日から頑張ろう」そうしていつもと変わらない、遇されてるようなそうでもないような日常が待っている。
さっきは受け入れていると言ったが、もしかしたらこれは諦念なのかもしれない。どちらにしても変わりはないが。それでも少しくらいは期待している。小さな投票が実るような、自担と絡む子が増えるような、そういう淡い期待を。
我ながら毒にも薬にもならないお気持ちだと思うが、自分のような立ち位置だとこのようなものというモデルケースの一つと思ってもらえればいいと思う。
考えをまとめられてよかった。残り二週間弱、それぞれの幸せのために頑張りましょう。