自分の置かれている環境が良かっただけ、という話かもしれない。
自分の性的指向が周りと異なっていると気づいたのは小学4年生のころ。戯れにクラスで1番かわいい女の子の首を締めていたときにそれまでにないくらい興奮して、そこから女の子にばかりドキドキするようになった。特殊なプレイとともに性の目覚めを迎えたわけです。
小学生の頃は同級生の女の子のことが好きで、恋バナになるたびにその子のいる目の前でも名指しで好きだと話していた。
付き合ってもいないし告白するでもないのに、本人の前で堂々と好きだと公言することについては周りから引かれてた。他の子からその子との空気が悪くなるから本人の前でその話をするなと注意されたことはあるけど、好きな相手が女の子だからという理由で何か言われたことはない。
中学生の頃は部活の下級生と付き合っていて、周りにもオープンにしていた。
他の部員もいる部室でキスしたり胸触ったりしてたから周りからは呆れられていた。先輩から過度なスキンシップは風紀を乱すし純粋に人前でエッチなことするのは気持ち悪いから部室とか他の人がいる場所でするなと注意されたことはあるけど、女同士でいちゃついてるからという理由で何か言われたことはない。
高校生の頃は歳の近い先生を好きになりすぎてあからさまな態度をとってしまい、同級生とか教師にもその先生のこと好きだとバレていた。
テストの結果的には受けなくてもいい新任教師の補習授業を受けたり、仮病で先生の車に乗せてもらったり適当だった。友人からは先生の半ストーカーと化していること、他の教師に行為がバレるくらい露骨な態度をとることについては気持ち悪いと言われたけど、女と付き合ってるからとか女が好きだからという理由で批判されたことはない。
大学生の頃は、って書こうとしたけど大学時代は人との関わりがほぼなかったから差別されるも、虐げられるもないわという感じで割愛。
社会人になって、面接とか自己紹介ではわざわざ自分のセクシャリティについては話さないけど、親しい同僚とプライベートの話になったときは普通に彼女がいることとかを話す。
自己紹介とかで言わないのは、セクシャリティがアイデンティティになっているわけじゃないし、ヘテロに置き換えたら「自分は男好きです」って初対面の相手に語ってるようなものだから恥ずかしくて言えない。
親しい相手に「付き合ってる人いるの?」と聞かれたときに嘘をつくのは心苦しいし、誤魔化すのも余計な追求が面倒だから、直接聞かれたら高校時代の先生で〜という馴れ初めもちゃんと答えている。今のところ「女同士でどうエッチするの?」という下品な質問もされたことないし、そういう人とはそもそもプライベートな話はしない。
小さい頃から今まで、もしかしたら影であいつレズなんだってきもいみたいに噂されていたかもしれないけど、自分の耳には入ってこなかった。好意が突っ走った結果の周りを顧みない態度とか、それはストレートの人でも気持ち悪いわという言動は注意されたり引かれたりしたけど、同性が好きだからという理由でネガティブな反応をされたことはない。友だちもそこそこ多い方だと思うし、割と性的指向をオープンにしてても女の子と普通に一緒にお風呂入ったりとかできてる。
自分がたまたまラッキーで、周りの人が良い人だらけなだけかもしれないけど、社会で言われるようなLGBT差別的なものは身をもって感じたことがない。ゲイコミュニティに属してもいないからLGBT差別がよくわからない。