俺の親は共働きだった。
門限を気にし、起床時間、親の言う事、親の価値観を気にしてきた。
守らなかったら、怒声を食らった。
もちろん、ムカついてもいたが、守っていれば褒められたので、
嬉しいときもあった。
親は世間には良いかっこして、悪く思われないようにと必死だった。
気に食わないことが在ると、世間を見下すことによって自分たちを肯定していた。
自分の考えをバカにされ、「今のお前にはわからない」と言われてきた。
親は口癖だった。
「好きにすればいいじゃん。」
「好きにすればいいじゃん。」
何を言っても同じだから、悩みを相談したことは一度もなかった。
そして俺は好きに生きなければいけないという価値観に縛られていた。
もう一つ口癖があった。
「人様に迷惑をかけるな。」
親ならいうだろう。でも、言われた俺はもうよくわからなかった。
迷惑をかけず、好きなことをするなんて、できなかった。
親のいう人様なんて9割自分たちのことだ。
親に迷惑をかけずにできる好きなことなんて、オナニーぐらいだった。
親は「お金が無くても幸せと感じて欲しい」と願って教育してきたようだ。
俺はその願いを遂行しなければいけないと思っていた。
「恒産なくして恒心なし」
(一定の職業や財産を持たなければ、しっかりとした道義心や良識を持つことはできない。)
「衣食足りて礼節を知る」
(人は生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということ。)
衣食も足りてなかった。
親の教えに沿って生きてきたが、俺は圧倒的に不幸を感じていた。
そして、親のプログラミングで動いてきた。
教育に正解は在ると思う。
教育って、出してほしい結果があって、そこにたどり着かせたいからするんでしょ。
目的を達成するかどうか。
ただ、批判したいヤツは、初めから親の言う事を守るように設計されてないんだよな。
別に珍しい話じゃなくてさ。
感情派は「スタートがそもそも違うんだよ」って話してもわかんないみたいなんだ。
もう爆死だ。
全部、嘘デタラメだった。
コード全消去だ。
色々考えたけど、こればっかりはもう無理だ。
解決できない。
だけど、地獄の世の中で、1個だけ伝えたいことがある。
うるせえ女子、
鏡の前にいる自分。