> OSSのオーナーからTwitterで是非issueを上げてくれと言われたから頑張ってissueを上げたのに、エアリプで「OSSなのに英語でissueを上げない日本人、本当に空気読めない」と言われ、著名人がそれに「それな」とメンションしてて、もう2度とやらねーと心に誓った。
https://twitter.com/stb_nissie/status/908494673102041088
わからない人に説明すると、GitHub(通称ギフハブ)にはIssue(イシュー)という機能があって、なんかバグってたら問い合わせ出来る機能があるんだ。
でも大半のIssueが英語でやり取りされている。勇気をだしてIssueを日本語で立てたけど、あとで作者にエアリプで陰口を言われてすげームカついたって話だ。
でもこれだけ見ても背景がよくわからない。Issueを上げてくれ、っていうやり取りが日本語なのか英語なのかもわからないし、エアリプで陰口言われたのも日本語なのか英語なのかも分からないからだ。これは裏を取る必要がある。
ちょっと調べてみたけど、おそらく発端はこれだろう。
https://twitter.com/takezoen/status/636551825160695808
> IE以外のブラウザではどうでしょうか?また、可能であればスタックトレースをGitHubのIssueに上げていただけると助かります。
もとのツイート主とGitBucketの作者とのやり取りだ。ちなみにGitBucketとはギフハブのクローンで、コンプライアンス的にギフハブが使えないからサーバーを自前で用意して自社でギフハブを使えるようにするものだ。ちなみにギフハブ本家でもそういうクローンは用意しているが高くて稟議が通らないので仕方なくOSS(≒無料)のクローンを使っている会社は多い。
で、作者とのやり取りを経て出されたIssueがこれだ。
https://github.com/gitbucket/gitbucket/issues/908
タイトルが英語なのはともかく、本文は日本語である。自分の経験則からすると、こういうIssueは速攻でクローズされるか放置されるが、それは後述するとして、例のエアリプはおそらくこれだろう。
https://twitter.com/takezoen/status/648914153785044992
> GitBucketに日本語でIssueを投げてくる方が後を絶たない。ドキュメントも周囲のIssueも全部英語なのに日本人は空気を読むとか嘘なのではないかという気がする。どうすればいいのだろうか…。
そのとおりではある。ドキュメントを見て、Issueを英語で書かなきゃいけないと思わなかったのだろうか。
新しくIssueを立てるときは必ず「New Issue」というボタンを押さなければならないが、そのときに他のIssueを参考にしなかったのだろうか。
例のツイート主のギフハブを見ても、このIssueがおそらく初めてのIssueと思われる。
https://github.com/SatoshiNishimoto
「なんか問題を発見した!」→「世紀の大発見や!」→「Issue投げたろ!」の流れで興奮しながらIssueを立てた可能性はある。初めてのIssueならまさにそうだろう。
もしかしたら作者は日本人だったから「つい」日本語でIssueを立ててしまったのかもしれないし、他のIssueも日本語で書かれているから自分も日本語でIssueを立てたのかもしれない。
本当のところはわからないが、Issueを立てるときは、一晩寝かせてからIssueを立てるべきだったし、一回失敗したからってめげてはいけない。まあ勇気をだしてがんばったのに全力で全否定されるのは非常につらいものはあるが、そういうときはキャバクラにでも行って慰めてもらいなよ。
閑話休題。Issueを立てるときに注意しないといけないのは、まずガイドラインを見ること。次にオープンされたままのIssueがどのくらい残っているかだ。
Issueを立てるときにはたいていガイドラインがある。READMEちゃんと読め。そこにIssueやプルリクを投げるときのルールやマナーが書かれている。中には日本語OKだったり中国語OKだったりするOSSもあるが、そんなのはほんの一部で、たいてい英語だ。そのルールに外れたIssueやプルリクは大抵無視されるかクローズされる。ルールが英語で書かれているということは、Issueやプルリクも英語で書かなければならないということだ。というか、作者にアットツイート出来る勇気があるなら「こんなIssueを投げようと思うのですが、日本語OKですか?」くらいは聞いてもよかったんじゃないか?
次にオープンされたままのIssueがどのくらい残っているかだが、ガイドラインほど重要じゃないにしても、結構見て置かなければならない要素だ。オープンされたままのIssueが3桁以上残ってたら、それはIssueさばきが回っていない証拠だ。もしくはググったりドキュメントを読めば事足りるようなどうでもいい内容のIssueが盛りだくさんな可能性もある。最初のうちは書き逃げでも構わないが、凡百のIssueのなかで自分のIssueを読んでもらえる努力をしろ。
あとこの人、自分のこと意識が低い人間だと思っているけど、有名人に何度もクソリプかましているし、勉強会にもちょくちょく顔を出しているっぽくて、そういうことする人間は意識が低いとは言わないと思うんだよ。意識の高い低いを都合で使い分けるのは辞めたほうがいいと思っている。
とはいえ、OSSに定期的にフィードバックを投げられる人間はほんのひとにぎりで、一生に一回Issueを立てられるかどうかというプログラマーがほとんどだと思う。OSSの作者からしたらそんなの関係ないかもしれないけど、Issueを投げるほうからしたら一生に一度の大舞台だ。そこらへんをよく考えてOSS活動に取り組む必要はあるんじゃないかなとは思う。ま、人生に失敗はつきものだ。気長に生きてこうよ。
2015年の話をいまだに引きずってるってぼやいてるってこと?別人じゃないのそれ