2016-03-06

増田に書けばフィクションって事で済まされるよね!28

なんていうか、ミセス☆モラトリアム婦人



祈願依頼者が来社。

夫婦者。

ぱっと見、旦那は二十代後半、嫁は三十代前半。


神主様「こんにちは。ご祈願ですか?」

嫁さん「えっと、はい

神主様「本日はどのようなご祈願でしょう?」

嫁さん「えっと、心願成就で」

神主様「差し支えなければ御内容をお伺いしておりますが」

嫁さん「内容…いろいろあって」

神主様「それぞれお伺い致しますが」

嫁さん「主人はー、勤務の順調を」

神主様「はい

嫁さん「私は今仕事探してて見つからないんでー、就職成就を」

神主様「はい

嫁さん「それとー、子宝を」

神主様「…子宝



まあ、「最下位阪神が今年の日本シリーズに出て制しますように」みたいなふざけた願いでも、どんな願いを告げられようが祈願はするけども。

他害の意図の含まれる祈願はお断りしてんだよなあ。



仕事したいです妊娠したいです、

就職したら試用期間中や新人研修中で仕事まだ覚えてないけど妊娠するかもしれません、

臨月近づいたら出産休暇取ります出産したら育児休暇取ります

ていうか何年か休職して子育てに専念した後で復職しまから私の席はあけておいてください、



二つ並べると、こう聞こえるんだよなあ。

これってもはや、まだ見ぬ職場に対する害意の現れ以外の何物でもないように見えるんだがなあ。

正社員採用だけど既婚女性歓迎!一年目で妊娠してもOKだよ!誰一人嫌味のひとつも口にしないし産休も育休も取れるしキミが復職するまで席もあけておくよ!」

普通に考えたら、そんな理想郷存在しないよなあ。例えあったとしても、入場制限を課していて、学歴経歴資格能力に優れた人間しか入れないようになっているよなあ。みんな殺到するもんなあ。

もちろん「既婚のパートさんだらけで皆バンバン育休だの産休だの取りまくってる理解ある職場のんびりパートしたいんです!」とかいう願いだったらいいんだけどさあ。明らかに違ったよなあアレ。


ま、ひたすら自分に都合のいい理想郷だけを望むってのも個人の自由というものだが。

神頼みをする前に、まずどちらかに自分覚悟を決める方が先なんじゃねえのかね。

子供を持つならさっさと妊娠する。出産子育てして、子供が手がかからいくらい大きくなってから就職する。

就職するなら就職一本。ひたすら何年も仕事して、ある程度の職場存在感を獲得し、職場発言力を十分に貯めてから、それを「妊娠出産」に対して行使・消費する。

こうじゃねえのかね。



まあ、専門教育も受けず資格もなくだいたい高卒で入ってきて例外なく神社界の洗礼を浴びる巫女連中に同情なんざしねえけど。

結婚しても即退職妊娠しても即退職、という条件下で働く若い巫女連中の前で、よくもまあぬけぬけと甘っちょろい人生計画を口にできるもんだと感心はしたな。

もちろんその嫁には関係ないことだし、知ったこっちゃねえ話なんだろうけど。

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