2012年に新卒で関東圏飲食業に入り2015年3月末で退職いたしました。
志望した業界ではなかったのですがどんな業界であっても持ち場で全力を尽くせば花が開くと考え3年間全力を尽くし、この春に他業種への転職が決まりました。
必要以上にブラックだと言われがちな業界なので良い面も悪い面も赤裸々にまとめます。
良い点
・すぐ出世できる
・平日に休める
悪い点
・薄給
まず何よりも良い点はすぐ出世できるところです。先輩も同期も後輩も次々に辞めていくので続けていることだけでステータスになります。
そのうえ数字の実績を積めばすぐ昇進する事ができます。私は入社して7ヶ月後には店長に昇進し、退職時は2店舗兼任店長まで進みました。
ただしいくら居続けてもそれだけは駄目で数字の実績も必須になります。私と同期で入社して未だ店長補佐の友人も数人います。
そして休みに融通が効く点もメリットです。平日の空いている施設でゆっくり買い物を漫喫できます。
悪い点は薄給な事です。3年間ずっと給料は手取り18万円のままでした。
店長手当は制度上あるのですが店長に支給される訳ではなく”店長になった上で本部が設定する資格制度に認定された者”に支給されます。
私の入社後に2回ほど人事の制度が代わりその都度基準が変わっていった為に私はついぞ認定されませんでした。
そして本部社員と現場社員の空気感の差も顕著です。人事異動で途中半年ほど本部で働いていたのですが、本部は皆定時で帰っている事に愕然としました。
現場社員は残業が前提で、基本勤務時間+3時間がベースでそこから追加で何時間残業するか?という感覚です。
ちょっと納得いかない点が残業代の支給要件で本部社員は「10時間みなし残業、10時間以降支給」で、現場社員は「40時間みなし残業、それ以降支給」となっているところ。
ただ現場社員で就業規則を読んでる人はほとんどいないので疑問を持っている人はほぼ居なかったです。
そして休みが店舗人員次第という点もデメリットです。昨今の人手不足の影響は当店も例外ではありませんでした。
募集をかけても本当に人は集まりません。埋まらない時間帯は店長がマンパワーで埋めるしかなく、人が足りている店舗と足りていない店舗で負担は雲泥の差でした。
足りていない店舗の店長は月4日休めれば御の字、タクシー代、ホテル代は出ないので自費で店舗付近のビジネスホテルで泊まっている店長は多数いました。
第一志望としてこの業界の店舗職を考えている人がいたら小一時間話し込むかもしれません。
ただ、学べる事も多くありました。
新卒後わずか7ヶ月の若造の分際で店長職を任せていただいたお陰で、
マーケティング、販売促進、経営組織、消費者心理など社会に出てから活かしたいと思って大学で学んだ知識を存分に現実と抗わせる事が出来ました。
そしてその経験が血となり肉となり転職に繋がり今の自分があります。