IT勉強会を主催する事について

はてな匿名ダイアリー

2014-07-27

■IT 勉強会を主催する事について

IT 勉強会を主催をして、しばらく活動した（現在も継続中）なので、チラシの裏としてここに書く。

メリットについて

個人の宣伝として効果的に使える。
自分を紹介/売り込むときの話題としても利用できている気がする。特に ITの仕事とか。
発表者よりも主催役として見られる方が、個人の能力をアピールしやすい職種にいる場合、相乗効果が期待できる。
IT 勉強会の分野についてtwitter/blogにも載らないような非公式情報が勝手に集まってくる。ネタに困らなくなる。
IT 勉強会の扱うプロダクトの海外の方とも簡単にお知り合いになれるし、大して何もしてなくてもそこから一目置かれる場合がある。
IT 勉強会の扱うプロダクトに対する活動／利用／研究／改善のモチベーション維持に大変役立つ。（IT系ってモチベーション維持大変よ?こうでもしないと長期に渡ってモチベーションが持たない事もおおい）
IT 勉強会常連に有名人が入ってくることがあり、こうなると仕事上の相談もその人にしやすくなる。
IT 勉強会を俺色に染めることが可能。やりたいことがあるならどんどんそっち方向に持っていける。また欲しいメリットを引き出す事ができたのであれば、個人で地味に活動するよりは得られるメリットが大きい。
予想もしなかったような良いことが「大変まれにしか起きない頻度ですが実際に起きる事がある。」（何かの良い機会に恵まれる、普通では知り合えなかったような仕事に非常に役立つ人脈が増えるなど）
やっぱり人間ってね、顔合わせて一緒に何か活動するとかすると、思わぬアイデアが得られたり、メール/twitter/SNS経由よりもコミュニケーションが楽だったり、blogとmanual読んで自分だけで動くより得るものが多い（あるいは習得が早い）事もあるのよ。

デメリット

別に IT 勉強会開いても専門家になれるわけでもリア充になれるわけでもない。むしろ苦労が多くて開催しない人より不幸になる場面も多々ある。なので、自分なりの明確な目的と、機会の活用の戦略と、引き際を決めて開催しないと単なる時間の無駄と徒労に終わり、この場合はやらない時のほうが正直幸せになれる。
自分の仕事に効果的にフィードバックするループを自分で考えておいて開催しないと、タダの技術オタクか、仕事に使える時間が削られる場合があるのでその場合は仕事出来ない君に転落するリスクも十分にあり。
身の丈越えた開催の仕方するとまぢ不幸。自分のリソース／生活スタイルに合わせて開催の仕方とか決めるのがコツ。とにかく開催側は時間を食われるので、その食われた時間を補ってあまりあるメリットと掛けて良い時間の配分とIT 勉強会で達成したいレベルを自分で決めて動く必要がある。そもそも時間の無い人はやっちゃダメ。時間無い状態で無理してやったり、あるいは、なんとなくやってみようのまま続けるのが、誰しも不幸になるので、一番不味い。
IT 勉強会の常連／開催を手伝ってくれる人の人間関係が崩れる、変な奴が入ってきた時の調整が超面倒。こちらは確実に技術／仕事と関係ないので、ドライに対応して事態収拾を急ぐ必要がある（特に面倒な奴、面倒な奴に変貌した奴は出禁にする判断を急ぐ必要があり、これは毎度やりきれない思いを味わうことになる）
長期（1～2年）ぐらい毎月意地でも開催する覚悟と戦略がないと、見て判るメリットがでてこない気がする。なお、1年ぐらい続けてみたけど見合うメリットが得られない、あるいは、自分の目的に対してもっと効率的でうまい方法が他に見つかるようなら、とっとと勉強会たたんでその方法を取るべき。
開催側の時間と労力はそれなりに大きいので、こちらでトラブルが発生すると人生にも仕事にも正直影響すると思った方が良い（精神的ダメージがでかい。）つまり、うまくいかなかったら、勉強会開かない他スタッフよりも人生／仕事にデメリットがでるかもしれない事は最初から覚悟すべき。
IT 勉強会をたたむ時の状況が難しい場合があり、その時に精神的ダメージもそれなりにある。しかしながら、引くときは後継者なんて見つからない事がほとんどだと思うので、後継者の事なんて考えずにIT 勉強会をさらっとたたむのがコツかな？
IT 勉強会の主催側でトラブった責任は全部自分に返ってくる。仕事がどうのとか、家の事情がどうのとか、言い訳としては一切役にたたない（だったら開かなければ良いじゃんという正論が存在するため。）そのためある程度リスクがある事は最初から覚悟すべき。
そもそも学習に時間がかかるようなネタを、IT 勉強会だけで学習することは不可能。すでにそのネタについてある程度自力で学習した人が、さらにSNS/blog/manual以上に何か刺激を適当に得られるかもしれない機会を作って何かするのがIT 勉強会の役目。

総論

まあ、IT 勉強会は、それを開くのが好きなら、あるいは、開くことで自分の人生に対して明確なメリットが見えるなら、やっても良いんじゃない?ぐらいにとらえるのが現実的だと思います。過大な期待を抱く、ボランティアとかの精神論のみでやる、あるいは、メリットも得られないのに考えなしでダラダラ長期やるとかは、開催しない人より不幸になるからダメ絶対と思ってます。