はてなキーワード: はてなインターンとは
ある日、彼女は「うわあ、おもしろかった。ハルといっしょだったんだ。」と玄関にはいるなり、つっ立ったまま、話しだした。
プロジェクトに入れてもらえることになったモリがはじめての現場にちょっと不安をおぼえながら出ていった日だった。
マネージャーのトラウマ氏が「これが、こんどインフラチームにくわわるアルバイトのモリだよ」と仲間たちに紹介して彼女を二列目の席にすわらせた。
パチパチパチ—みんなの拍手をうけながら、モリがぐるりとまわりを見わたしたとき、三人ほどはなれたアプリチームの席に例の少女の顔があった。まっ白な鼻をピンとのけぞらせて、目と口もとをにこりとさせモリにうなずく。「えっ、彼女もいるのか」モリはひとりでふきだしそうになりながらカバンをあけた。
その日、その子の頭のお団子にいつものペチャン帽はなかった。定時になって帰るとき、モリは彼女に近づいていって「あなたの帽子は、どうしたの?」と話しかけ、つい、クスリと笑った。「私の帽子、きょうはベッドでおねんねよ。とっても疲れてかわいそうなの。」若くてやわらかい声で、まるいメロディーのついた話しかただった。ふざけている、という表情ではない。あのペチャンとした丸いものは、この少女にとってまったくまともな帽子なのだ。ああ、あれ!といっておたがいに笑いだすことになるのでは、と予測していたモリは、このまじめさのまえでまたおどろいた。「あなたも京阪?途中までいっしょにいけるわね?」
度肝をぬくような服装をしていながらその話しかたには、あかるい光を発散するようなやさしさがあって。なんとなくモリはひきこまれていった。
「モリのPerlて、とってもきれーいね。ほかにどんな言語を書くの?」
「あら、ひとつの言語だけなんてそんなに幅のせまいことではだめよ。私は、PerlとRubyとObejctive-CとJavaScript。あとScalaとGoも必要でね。そのうち始めるわ」
マリンスポーツ?あ、そうか、モリは、このあいだの夏休みに見たYAPCでのプレゼンテーションを思い出した。あのときのスピーカーに強烈な印象をうけたのだった。えーと、何て名前の人だったっけ・・・・。
「私、hitode909に弟子入りしたいって手紙出したのよ。あの人のTwitterやらgithubのログやら、全部読んだの。」
そうだ、hitode909だ、とモリは思い出した。え?でも、あんな人に手紙を出したなんて!
「ほんとは、はてなインターンも必要なのよ、でもそんなにいくつもやる時間がないでしょ。だからいまのところ過去の参加者のブログを読んで様子を見ているのよ。」
京阪電車の座席でむかいあって座っていたハルがしばらく沈黙した。ふと、モリの目のまえで、なにかが、なよなよと動いた。見ると、ハルの両手がのびてくる。左右の手指をからませたり、はずしたり、その手がパッとひらいたり・・・。腕をおりまげ、背をまるめ、首をうなだれていたかと思うと、ふたたび頭をおこし、両腕をゆるやかにつきだしてきた。少女の目は、どこか遠くにむけて、自分だけに見えるものを、つかまえようとしている。いきなり、彼女が両手でモリの両肩をおさえてゆさぶりながら、「ねえ、ねえ、モリ、いまの私にとって、なにがいちばんの問題か、わかる?緑よ、緑の色を、どうマリンスポーツするか、ってことよ。青と、赤は、かんたんなの。でも緑はね、ほんとにむずかしい。」さっきとちがう早口で、熱っぽく語りだした。
「あんな子に・・・私は・・・もう・・・ほんとに・・・はじめて出あった・・・。」
先日はてなインターンのお給料が振り込まれた.僕には漫画もアニメも集める習慣がないし,お金のかかる彼女はいないからお金の使い道がない.
せっかく貰ったこのお給料を何に使おうかこの二三日の間考えていたんだけど,結局タイトルにあるとおり母親へのプレゼントとしてパソコンを買うことにした.
僕が親元を離れて不自由のない生活ができて,大学で友達にも恵まれて,この夏にはてなのインターンで良い経験を積むことができたのも,そもそもはうちの母親に毎月何万円も仕送りをしてもらってるからかなって.今,彼女はもう買ってから5年もするような重い厚いLavieを毎日バッグに入れて通勤してるから,ちょっとはそれが楽になるようにって軽いラップトップを買ってあげようって思ったんだ.
どんなやつを買おうかと思って秋葉原のヨドバシ行って,最初はVAIOのType-GやType-Tを見た.でもType-Gはとても軽いんだけどキーボードが小さいから,コンピュータ不得手な彼女には不向きだろうし,Type-Tはそこそこキーボードも広いからいいかなと思ったんだけどFelicaとか指紋認証とかついててちょっとごちゃごちゃしすぎてる感じがした.自分で自分のために買うなら間違いなく先日発売されたMacBookなんだけどまぁうちの母親はコンピュータ詳しくないし,多分まわりにMacを使ってる人もいないからきっとWindowsのほうが便利だろうからね.
結局軽いノートパソコンをということでシンプルにPanasonicのLet's Noteを買ってきた.> Let's Note CF-W7DWJAJR.店頭に貼って値段とインターンのお給料が同じだったからちょうど良かったと思う.
「このパソコンうちの息子が私に買ってくれたの.大学でコンピュータ勉強してる息子が選んでくれたやつだから速く軽くて便利なのよ」.動作速いのは今まで使っていたLavieが古すぎたからだし,重量軽いのはPanasonicの中の人ががんばったわけだから,僕がコンピュータを学んでいることとは関係がないんだけど,彼女が職場でこんな風に言ってくれると嬉しいな.
今度の連休に母親に渡すつもり.これまで肩叩き券ぐらいしか親にプレゼントしたことないからどんな顔して渡せばいいだろう.
これまでの僕の人生で一番高いプレゼントだけど,ちゃんと貰ってくれるだろうか.
------------