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はてなキーワード: 気概とは

2009-10-02

http://anond.hatelabo.jp/20091002021511

どうして自称保守的人達は、中途半端なことばかり主張するのだろう。外国人参政権への批判とか、夫婦別姓への批判とか。

国籍」に固有の機能は、「アイデンティティの表示」以外にあり得ないし、「苗字」に固有の機能は、「所属する家族の表示」以外にあり得ない。

外国人参政権を批判するくらいなら、外国人の来日禁止を主張すべきだし、夫婦別姓を批判するくらいなら、不倫死刑制度導入を主張すべきだ。

逆に、そこまで主張する覚悟や気概がないなら、おとなしく現状を受け入れるべきだ。

カレーのないカレーライスや、冷たくないアイスクリームを要求するようなことをして、言葉の用法を混乱させるのは、いい加減やめにしてもらいたいものだ。

自分がどのくらいくだらないことを言っているかわかった?

中途半端な自称リベラル派の主張

2009-09-28

コピペだよ。

増田だけど、ものすごく腹が立っているので、コピペ文と元投稿文を全面貼り付け。

コピペだけ読んでコメント付けてる、ほかの増田さんにはなんの落ち度もないけど、やはり、一部だけでは元増田が言いたいことは歪んで伝わっていると思った。出来れば元投稿も読んでもらいたい。

http://anond.hatelabo.jp/20090927210711

日本の大抵の男性は、女性馬鹿にしている。そして、そのこと自体に全く気づいていない。

何せ、こちとら10年女子校だったからね。付き合いのある男友達は理解のある人ばかりだったし、バイトの先輩は仕事の関係だから、そんなに突っ込んだ発言もしないし。

それが、社会に出たらガラっと変わった。

あなたは差別発言と思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

あなたはセクハラだと思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

あなたは多分よかれと思って言ってくれてるんですね。でも私はとても苦痛なんです。

女の子同士なら、自然と気に掛けあって丁寧に接していた部分を、先輩が、上司が、特にお酒の席で、何にも考えずぐしゃっと踏みつぶしてその境界を越えてくる。

それがたまらなく苦痛で、大学で一緒に学んでいた友達に言ってみたら言うんだ。「わかるよー。でもそんなものだよね」

ああ、こんな苦痛な状況が、社会一般では『そんなもの』で済まされる程度の問題なんだって分ったのは、正直そのときだった。

当時は、社会経験が足りなかったんだ。ほんとにね。

 

それで、今はどうやって生きているかというと、日常では、社会学で学んだ問題意識にほとんど蓋をして、生きていくのに便利なところだけ使って生きてます。とりあえず、世間一般様から見て、頭のおかしい奴だと思われない程度に猫被ってね。

男性メインビジネスの場に立ち、名誉性的立ち位置で、ある意味男性に媚びるようにして生きている私にとって、社会学の知識は、被差別者を踏みつけるのに(効率的に差別者特権を使うのに)とても役立っています。あとは自己防衛のためにね。

こんな生き方が良くないというのは重々承知している。一番申し訳ないと思うのは、今の世を生きにくいと感じている日本女性たちに対してだ。自分の体を資本として、男の『勘違い』を上手く使う、一種の『戦略本質主義』を振りかざして生きている私は、本質主義から脱して生きたがっている思っている女性にとって、目の上のたんこぶでしかない。(そして巡り巡って、自分のクビも締めてる。承知の上だ。)

だから、私は世の女性の味方を標榜している。もちろん、偽善だとも分った上でね。日々ご迷惑をおかけしています。女性の皆さん、特に日本女性の皆さん、本当にごめんなさい。

http://anond.hatelabo.jp/20090925071837

 正直、こんな時間に書くことじゃないんだ。明日やることもあるんだし。

 ただ、私にとって、考えを大きく揺さぶられる出来事があったから、少し話をさせて欲しい。

 ちょっと長くなるかも。あと、女性向きだよ。男性は気分悪くなるかもよ?読むなとは言わないけれど、念のため注意。

http://anond.hatelabo.jp/20090925071837

 ↑の記事を、オンライン上の友達に、何気なく見せてみた。

 ホント、何の反応も期待してなかった。流せる雰囲気だったから、多分何の反応もないだろうと当たり前のように思ってた。

 でも、その人は言ったんだ。『抗いたい』って。

 この言葉に、私は懐かしくなって、ものすごく申し訳ない気持ちになって、泣きたくなったから、それについて書く。

 私は、数年前 大学生の頃に差別問題を少しかじってた。

 やってたことは、女性問題、黒人問題、水俣病問題、沖縄基地問題、色々だ。

 ゼミ一番ショッキングだったのは、『私が差別者だ』ということを直視しなくちゃいけないことだった。

 社会学を学んだことのある人は、どうか笑わないでほしい。私は、私が世界中のあらゆる差別問題の中に居て、その中のほとんどの状況で差別者なのだ、と、抵抗なく認識できるまでにまるまる1年かかってしまった。

 「だって、私はなにもしてないのに、ただ生きてるだけなのに、どうして他人を差別しているなんて言うの?」という疑問を解消する、それだけでだ。課題図書や、毎度のレポート提出が嫌いだった。『分りたくない、信じたくない!』ってずっと思ってた。

 社会学を学んだことの無い人は、差別問題をどうか他人事と思わないで欲しい。あなたは世界中差別問題の中に居て、ほとんど常に差別者だ。

 日本国民大和民族正社員、男性、健康体である、という、ただそれだけで差別者だ、というのは、すぐには受け入れがたいと思う。(先述の通り、私も理解するのにまる1年かかった)それでも、社会という構造の中にいる限りは、その中で差別者として無意識に振る舞ってしまうことが常にある。無意識に、他人を傷つけている。確実に。

 そして、たいていの場合、特別に本を読んだり勉強をしなかったら、この『無意識差別者』状態から、人は絶対離れない。

 だって、この状態が最高に快適だもん。味方は多いし、強いし、くさい、汚い、怖いことはないし、安定している。

 この状態から、どうしてわざわざ、よわっちい被差別者の味方をしたり、あまつさえこの特権を引き渡すなんてことをしなくちゃいけないんだ?ってなる。

 だから、差別者はこの状態から滅多に自発的には離れない。

 もうひとつの原因は、『自覚が無くても困らないから』だ。

 道を行く人(差別者)は、花を踏んだことに気づかなくても怪我をするわけでなし、なにも困らない。<でも、踏まれた花(被差別者)にとっては一大事だ。>

 だから、差別者(マジョリティ)の集団または親玉は、自分たちの得になるように必死に策を練る。

・なんで沖縄基地問題は、全国メディアで滅多に取り上げられないんだろう?(だって日本はほとんどが大和民族だもんね)

沖縄の中でも、基地をなくしたいと考える人と、居て欲しいと考える人がいる。これは国が基地土地貸し出しに対して支払っている補助金の絡みで起こる対立だ。(このせいで、基地問題の県内世論が必要以上に割れている)

基地移転は出来て、日本国内に基地が置けない理由ってなに?(移転できないんじゃなくて、移転しないだけなんじゃないの?)

 例を沖縄基地問題であげてみたけど、ちょっと考えてみると議論のしがいがある(あるいは明らかにおかしい)問題がぼろぼろ出てくるのが差別問題だ。そして、差別問題を華麗にスルーできる特権を持っているのが、差別者だ。

 こういう困難な状況にあっても、『これはおかしい』と気づく人、そして声を上げる勇気ひとたちが現れて、差別問題は議論されてきた。

 昔と比べて、良くなってきたものもある。(女性問題は、明治時代から女性の権利の見直しを考えようと呼びかける先達の手で、長い時間をかけて、やっとここまできた。)

 まだ根強く差別が残り、世代を超えて人権を脅かすようなものもある。(水俣病問題は、未だに遺族が差別を恐れてる。)

 こんな問題の事例に4年間触れていて、その当時は、私も思っていたんだ。

 『私は、なにも知らないままで人を傷つけるような人間になりたくない。もし差別者の立場を脱する方法があるなら、私はそうしたいし、もし無かったとしても、せめてその差別について理解して、なるべく他人を傷つけないように生きたい』って。

 でも、いざこんな気持ちを持って、たくさんの差別問題の事例を知ったあとで、社会に出てみたら、こんな問題意識が苦しいだけだって分ってしまった。

 一番キツかったのは、『大抵の男性は、女性馬鹿にしていること、そのこと自体に全く気づいていない』という事実だった。

 何せ、こちとら10年女子校だったからね。付き合いのある男友達は理解のある人ばかりだったし、バイトの先輩は仕事の関係だから、そんなに突っ込んだ発言もしないし。

 それが、社会に出たらガラっと変わった。

 あなたは差別発言と思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

 あなたはセクハラだと思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

 あなたは多分よかれと思って言ってくれてるんですね。でも私はとても苦痛なんです。

 今まで、女の子同士なら、自然と気に掛けあって丁寧に接していた部分を、先輩が、上司が、特にお酒の席で、何にも考えずぐしゃっと踏みつぶしてその境界を越えてくる。それがたまらなく苦痛で、大学で一緒に学んでいた友達に言ってみたら言うんだ。「わかるよー。でもそんなものだよね」

 ああ、こんな苦痛な状況が、社会一般では『そんなもの』で済まされる程度の問題なんだって分ったのは、正直そのときだった。

 当時は、社会経験が足りなかったんだ。ほんとにね。

 それで、今はどうやって生きているかというと、日常では、社会学で学んだ問題意識にほとんど蓋をして、生きていくのに便利なところだけ使って生きてます。とりあえず、世間一般様から見て、頭のおかしい奴だと思われない程度に猫被ってね。

 男性メインビジネスの場に立ち、名誉性的立ち位置で、ある意味男性に媚びるようにして生きている私にとって、社会学の知識は、被差別者を踏みつけるのに(効率的に差別者特権を使うのに)とても役立っています。あとは自己防衛のためにね。

 こんな生き方が良くないというのは重々承知している。一番申し訳ないと思うのは、今の世を生きにくいと感じている日本女性たちに対してだ。自分の体を資本として、男の『勘違い』を上手く使う、一種の『戦略本質主義』を振りかざして生きている私は、本質主義から脱して生きたがっている思っている女性にとって、目の上のたんこぶでしかない。(そして巡り巡って、自分のクビも締めてる。承知の上だ。)

 だから、私は世の女性の味方を標榜している。もちろん、偽善だとも分った上でね。日々ご迷惑をおかけしています。女性の皆さん、特に日本女性の皆さん、本当にごめんなさい。

 こんな長文をここまで読んでくださっているあなたは考えるかもしれない。「どうして、そんなひねくれた生き方をするんだ?女性に対して申し訳ない気持ちがあるなら、そんな風に思わなくて済むような道を探せばいいじゃないか」と。

 確かに、正論だ。

 ただ、今まで男性社会の中を駆け抜けてきた私の人間関係には、そのようにしなければ維持できない人脈が多くある。今更切ることが出来ない、お金になる人脈が。

 一言で言えば、こういうことだ。

 「こうしなければ、明日のご飯がない。明日の立場がない。明日の社会に居場所がない。そういう危機感に、ただ突き動かされて、ビジネスという男性社会に埋没しているのです」

 ・・・あ、万一今、「だったら結婚すればいい」とか考えた人がいたとしたら、冗談も大概にしてくださいね。そういうのが仕事志向する女性プライドを傷つけかねない繊細な問題だってこと、いい加減気づいて。

 そして、そもそも「働けないなら結婚すればいい」という言説を女性に押しつけるのはやめてほしい。

 私は今、こんな風に生きているから、正直、最近の私が差別者に立つあらゆる差別問題に対しては、「分る、分るよ-、その痛み。でもごめん、味方はしないよ。余裕ないから」っていうスタンスだった。思い切り逃げモード。そこそこ底辺の仕事で、それより底辺の人たちの頭を足蹴にして得た仕事で生きている日常です。

 そこにきて、冒頭のアレですよ。

 『抗いたい』という言葉を聞いたとき、まずはじめに思い浮かんだのは、「青いなあ」という、ある種その人を侮った感想だった。

 でも、よくよく考えてみたら、それって違くないか?むしろ、この人が言っていることのほうが正しいだろう?本当は、自分差別者のままで居続けるのって嫌でしょう?その嫌な気持ちがあるから、他の人に対して内心申し訳ないとか思ってるんでしょう?

 そんな風に考えていたら、私は大学生時代に一生懸命学んでいた差別問題の事例が懐かしくなって、現在自分のことを思うと、世の中の女性に対してものすごく申し訳ない気持ちになって、そして、『抗いたい』と言った友人の若々しい気概が眩しくて、それと比べたら自分はずいぶんみすぼらしくなったと気づいて、泣きたくなったからそれについて書いた。

 オンラインの友人だから、性別は分らない。

2009-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20090925071837

 正直、こんな時間に書くことじゃないんだ。明日やることもあるんだし。

 ただ、私にとって、考えを大きく揺さぶられる出来事があったから、少し話をさせて欲しい。

 ちょっと長くなるかも。あと、女性向きだよ。男性は気分悪くなるかもよ?読むなとは言わないけれど、念のため注意。

http://anond.hatelabo.jp/20090925071837

 ↑の記事を、オンライン上の友達に、何気なく見せてみた。

 ホント、何の反応も期待してなかった。流せる雰囲気だったから、多分何の反応もないだろうと当たり前のように思ってた。

 でも、その人は言ったんだ。『抗いたい』って。

 この言葉に、私は懐かしくなって、ものすごく申し訳ない気持ちになって、泣きたくなったから、それについて書く。

 私は、数年前 大学生の頃に差別問題を少しかじってた。

 やってたことは、女性問題、黒人問題、水俣病問題、沖縄基地問題、色々だ。

 ゼミ一番ショッキングだったのは、『私が差別者だ』ということを直視しなくちゃいけないことだった。

 社会学を学んだことのある人は、どうか笑わないでほしい。私は、私が世界中のあらゆる差別問題の中に居て、その中のほとんどの状況で差別者なのだ、と、抵抗なく認識できるまでにまるまる1年かかってしまった。

 「だって、私はなにもしてないのに、ただ生きてるだけなのに、どうして他人を差別しているなんて言うの?」という疑問を解消する、それだけでだ。課題図書や、毎度のレポート提出が嫌いだった。『分りたくない、信じたくない!』ってずっと思ってた。

 社会学を学んだことの無い人は、差別問題をどうか他人事と思わないで欲しい。あなたは世界中差別問題の中に居て、ほとんど常に差別者だ。

 日本国民大和民族正社員男性健康体である、という、ただそれだけで差別者だ、というのは、すぐには受け入れがたいと思う。(先述の通り、私も理解するのにまる1年かかった)それでも、社会という構造の中にいる限りは、その中で差別者として無意識に振る舞ってしまうことが常にある。無意識に、他人を傷つけている。確実に。

 そして、たいていの場合、特別に本を読んだり勉強をしなかったら、この『無意識差別者』状態から、人は絶対離れない。

 だって、この状態が最高に快適だもん。味方は多いし、強いし、くさい、汚い、怖いことはないし、安定している。

 この状態から、どうしてわざわざ、よわっちい被差別者の味方をしたり、あまつさえこの特権を引き渡すなんてことをしなくちゃいけないんだ?ってなる。

 だから、差別者はこの状態から滅多に自発的には離れない。

 もうひとつの原因は、『自覚が無くても困らないから』だ。

 道を行く人(差別者)は、花を踏んだことに気づかなくても怪我をするわけでなし、なにも困らない。<でも、踏まれた花(被差別者)にとっては一大事だ。>

 だから、差別者(マジョリティ)の集団または親玉は、自分たちの得になるように必死に策を練る。

・なんで沖縄基地問題は、全国メディアで滅多に取り上げられないんだろう?(だって日本はほとんどが大和民族だもんね)

沖縄の中でも、基地をなくしたいと考える人と、居て欲しいと考える人がいる。これは国が基地土地貸し出しに対して支払っている補助金の絡みで起こる対立だ。(このせいで、基地問題の県内世論が必要以上に割れている)

基地移転は出来て、日本国内に基地が置けない理由ってなに?(移転できないんじゃなくて、移転しないだけなんじゃないの?)

 例を沖縄基地問題であげてみたけど、ちょっと考えてみると議論のしがいがある(あるいは明らかにおかしい)問題がぼろぼろ出てくるのが差別問題だ。そして、差別問題を華麗にスルーできる特権を持っているのが、差別者だ。

 こういう困難な状況にあっても、『これはおかしい』と気づく人、そして声を上げる勇気ひとたちが現れて、差別問題は議論されてきた。

 昔と比べて、良くなってきたものもある。(女性問題は、明治時代から女性の権利の見直しを考えようと呼びかける先達の手で、長い時間をかけて、やっとここまできた。)

 まだ根強く差別が残り、世代を超えて人権を脅かすようなものもある。(水俣病問題は、未だに遺族が差別を恐れてる。)

 こんな問題の事例に4年間触れていて、その当時は、私も思っていたんだ。

 『私は、なにも知らないままで人を傷つけるような人間になりたくない。もし差別者の立場を脱する方法があるなら、私はそうしたいし、もし無かったとしても、せめてその差別について理解して、なるべく他人を傷つけないように生きたい』って。

 でも、いざこんな気持ちを持って、たくさんの差別問題の事例を知ったあとで、社会に出てみたら、こんな問題意識が苦しいだけだって分ってしまった。

 一番キツかったのは、『大抵の男性は、女性馬鹿にしていること、そのこと自体に全く気づいていない』という事実だった。

 何せ、こちとら10年女子校だったからね。付き合いのある男友達は理解のある人ばかりだったし、バイトの先輩は仕事の関係だから、そんなに突っ込んだ発言もしないし。

 それが、社会に出たらガラっと変わった。

 あなたは差別発言と思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

 あなたはセクハラだと思っていないんでしょう。でも私はとても苦痛なんです。

 あなたは多分よかれと思って言ってくれてるんですね。でも私はとても苦痛なんです。

 今まで、女の子同士なら、自然と気に掛けあって丁寧に接していた部分を、先輩が、上司が、特にお酒の席で、何にも考えずぐしゃっと踏みつぶしてその境界を越えてくる。それがたまらなく苦痛で、大学で一緒に学んでいた友達に言ってみたら言うんだ。「わかるよー。でもそんなものだよね」

 ああ、こんな苦痛な状況が、社会一般では『そんなもの』で済まされる程度の問題なんだって分ったのは、正直そのときだった。

 当時は、社会経験が足りなかったんだ。ほんとにね。

 それで、今はどうやって生きているかというと、日常では、社会学で学んだ問題意識にほとんど蓋をして、生きていくのに便利なところだけ使って生きてます。とりあえず、世間一般様から見て、頭のおかしい奴だと思われない程度に猫被ってね。

 男性メインビジネスの場に立ち、名誉男性的な立ち位置で、ある意味男性に媚びるようにして生きている私にとって、社会学の知識は、被差別者を踏みつけるのに(効率的に差別者特権を使うのに)とても役立っています。あとは自己防衛のためにね。

 こんな生き方が良くないというのは重々承知している。一番申し訳ないと思うのは、今の世を生きにくいと感じている日本女性たちに対してだ。自分の体を資本として、男の『勘違い』を上手く使う、一種の『戦略本質主義』を振りかざして生きている私は、本質主義から脱して生きたがっている思っている女性にとって、目の上のたんこぶでしかない。(そして巡り巡って、自分のクビも締めてる。承知の上だ。)

 だから、私は世の女性の味方を標榜している。もちろん、偽善だとも分った上でね。日々ご迷惑をおかけしています。女性の皆さん、特に日本女性の皆さん、本当にごめんなさい。

 こんな長文をここまで読んでくださっているあなたは考えるかもしれない。「どうして、そんなひねくれた生き方をするんだ?女性に対して申し訳ない気持ちがあるなら、そんな風に思わなくて済むような道を探せばいいじゃないか」と。

 確かに、正論だ。

 ただ、今まで男性社会の中を駆け抜けてきた私の人間関係には、そのようにしなければ維持できない人脈が多くある。今更切ることが出来ない、お金になる人脈が。

 一言で言えば、こういうことだ。

 「こうしなければ、明日のご飯がない。明日の立場がない。明日の社会に居場所がない。そういう危機感に、ただ突き動かされて、ビジネスという男性社会に埋没しているのです」


 ・・・あ、万一今、「だったら結婚すればいい」とか考えた人がいたとしたら、冗談も大概にしてくださいね。そういうのが仕事志向する女性プライドを傷つけかねない繊細な問題だってこと、いい加減気づいて。

 そして、そもそも「働けないなら結婚すればいい」という言説を女性に押しつけるのはやめてほしい。


 私は今、こんな風に生きているから、正直、最近の私が差別者に立つあらゆる差別問題に対しては、「分る、分るよ-、その痛み。でもごめん、味方はしないよ。余裕ないから」っていうスタンスだった。思い切り逃げモード。そこそこ底辺の仕事で、それより底辺の人たちの頭を足蹴にして得た仕事で生きている日常です。

 そこにきて、冒頭のアレですよ。

 『抗いたい』という言葉を聞いたとき、まずはじめに思い浮かんだのは、「青いなあ」という、ある種その人を侮った感想だった。

 でも、よくよく考えてみたら、それって違くないか?むしろ、この人が言っていることのほうが正しいだろう?本当は、自分差別者のままで居続けるのって嫌でしょう?その嫌な気持ちがあるから、他の人に対して内心申し訳ないとか思ってるんでしょう?

 そんな風に考えていたら、私は大学生時代に一生懸命学んでいた差別問題の事例が懐かしくなって、現在自分のことを思うと、世の中の女性に対してものすごく申し訳ない気持ちになって、そして、『抗いたい』と言った友人の若々しい気概が眩しくて、それと比べたら自分はずいぶんみすぼらしくなったと気づいて、泣きたくなったからそれについて書いた。

 オンラインの友人だから、性別は分らない。

2009-09-20

河野太郎自民党総裁

http://www.youtube.com/watch?v=2xpD65P7kTE

河野太郎でございます。

ようやくこの場に立つことができました。

両院議員総会で私は、党の推薦人を10人に引き下げるべきだ、そういう動議を出させていただきました。今あの場にもう一度戻れるならば、党の推薦人を撤廃しろ、そういう動議を出したいと思っております。石破さんや小野寺さんのことを考えてみても、議論をする前に推薦人を20人集める、その能力がこの国の未来をつくる能力や、新しい自由民主党をつくり直す能力とは何の関係もないということが明確になったわけであります。この総裁選のやり方で、自由民主党オバマトニー・ブレアといった新しいリーダーを作り出すことが本当に出来るのかということを、我々はきちんと問い直さなければならないと思っています。

今私たちは、何のためにこの自由民主党総裁選挙をやっているのか。自由民主党が、きちんとこの党を建て直して、日本の国に健全二大政党という政治システムをつくることができなければ、21世紀日本を前進させることが出来ない。だから、この国の将来のことを考えて、我々は新しい自由民主党リーダーを選ぼうとしているわけであります。にもかかわらず、にもかかわらず、私利私欲のために、自分既得権を温存しようというために動いている人間が党内にいるというのは甚だ遺憾であります。だから我々は総選挙に敗北し、だから国民の皆様から今の自由民主党ではだめだ、そう言われた。あの8月30日総選挙の敗北から1ヶ月も経っていないのに、もう熱さを忘れ、かつての自由民主党と同じことをやろうとしている。それでは、この党の存在意義はありません。

私は、これまでの自由民主党のなにかを、少しでも変えようという気はありません。まったく新しい政党を一からつくり直す、そのために総裁をやらせていただきたいと思っております。

キーワードは二つであります。ひとつは、リーダーシップ世代交代であります。いつまでも古い政治のやり方をひきずっている人間がこの党を牛耳っていることに対する国民の皆様の怒りが、8月30日投票の結果であります。党のリーダーシップ世代交代をきっちりとやり遂げる。それが私の使命だと思っております。挙党体制とか、みんな一丸となって、いい言葉ではありますが、それを免罪符にして誤った考えを党内に残すことはできません。それでは、この自由民主党を変えることはできませんし、そんな挙党体制ならこの党の存在意義はありません。明確にに世代交代をする。それが私の使命だと思っています。

もうひとつは、これまで自民を蝕んできた派閥政治からの脱却であります。かつて何度も派閥解消という号令がかけられて参りました。もうそうした建前はいりません。人間社会的動物ですから、群れるなと言っても群れるでしょう。一人で飯を食うよりも大勢で飯を食う、それが人間であります。人が集まるのは自由ですし、人が集まって勉強するのも自由であります。問題は、そのまったくプライベート人間の集まりが、あたかも党の公式機関であるかのごとく、人事権を行使し、政治資金を左右し、党の候補者選定に介入をした、そこが問題であります。人事や政治資金候補者の選定といった党の運営は、党のリーダーシップが行います。そこに党の公式機関ではない人の集まりが関与することはありません。それを明確に、私は、しておきたいと思っております。好きな人間と集まって勉強するのは自由です。自己研鑽を積むのも、それは国会議員として当然のことであります。それは大いにやっていただきたい。しかし、党は党の意思決定を党で行っていく。それを明確にしてまいりたいと思っております。

自由民主党。かつてはこの国に自由主義資本主義、あるいはアメリカとの信頼関係に基づいてアジア太平洋平和を守る、共産主義と対峙し社会党をはじめとする野党勢力と対抗する。かつての自由民主党には大きな旗がありました。

冷戦が終結し、我々はその戦いに勝ちました。今、国会の中で、かつて自由民主党が唱えていた自由主義資本主義といった我々の考え方に反対をする政党は、一割以下になりました。圧倒的な勝利を収めたが故に、我が自由民主党は、一体自由民主党が何を目指す政党なのか、その再定義をしなければならなくなったわけであります。残念ながら、その再定義をしないまま、今日を迎えてしまいました。この数年間、自由民主党とは何なのか、自由民主党政権与党である、それしか答えられない政党になってしまいました。しかし、野党になったいま、自由民主党とは政権与党であるとは、もはや我々は、言えなくなりました。自由民主党は、もう一度健全保守政党を標榜する、きちんとした旗を立て直さなければなりません。

我々は、この国の経済を発展させることによって、一人ひとりの国民の豊かさを増やしていく。無駄のない効率的な小さい政府を作り上げ、そして、非効率な政府の頚木からこの国の経済を解き放ち、健全で公平な競争環境を作り上げることによって、この国の経済をしっかりと発展させ、発展した経済の果実を社会保障として、国民の皆様の安心感を得るために使う。それが私は健全保守主義を標榜する政党のあり方だと思っています。

国民の皆様に、競い合ってください、競争してください、切磋琢磨してください、そしてこの国の経済を引っ張ってください、そうお願いをするためには、失敗してもきちんと受け止めるセーフティネットが必要です。挑戦してください、失敗したらそれで終わりです、そんな世の中では誰もリスクを取ろうとはしません。挑戦して、失敗しても、また、意志がある限りきちんとスタートラインに戻ってくることができる、そういう社会をつくるからこそ、切磋琢磨してこの国の経済を発展させていく、そういう国民気概が生まれてくる。それをつくりだすのが、保守主義としての、保守主義を標榜する政党としての自由民主党であります。

そうした結党の本来目指していた精神に立ち返り、わが自由民主党経済プラス成長させ、小さい政府をつくり、一人ひとりの国民の皆様の豊かさを増やしていく。そういう政党であるという旗をきちんと立てて、この国をそういう国にして行きたい、それに賛同していただける国民の皆様に党員になっていただいて、そして、一人ひとりの党員の皆さん、あるいは一人ひとりの党員の皆さんの支持を受けて当選された地方議員の皆さん、そうした方と一緒になってこの自由民主党の政策をつくっていく、そういう政党にして参りたいと思っています。

残念ながら、これまでの自由民主党近代政党というよりも部族連合でありました。これまでの自由民主党の党員の皆さんは、どちらかといえば、自由民主党所属の国会議員、あるいは地方議員の熱烈な支援者でありました。もちろんそういう方も大切であります。しかし、新しい自由民主党は、我々が新しく立てるその旗のもとに集まり、その新しい政党が目指す日本という国を一緒になって作っていく、自由民主党与党であっても野党であってもその理想を掲げる限り一緒になって自由民主党と新しい日本を作っていく、そういう党員の集まりに私はして参りたいと思っております。利害関係に結びついていた部族連合の時代は終わりにして、きちんと政治哲学、この国の将来のビジョン、その旗の下に、その旗に賛同をする、そうした国民の皆様が集まる自由民主党として新しく生まれ変わる、その自由民主党リーダーとしてこの政党を引っ張りながら、健全二大政党制をこの国の政治システムの中にしっかりと位置づけられる。そういう自由民主党にして参りたいと思っております。

ぜひ、河野太郎とともに徹底的にこの党を新しくつくり直す、その運動に賛同をしていただきたい。改めて国民の皆さん、そして全国の自民党の党員の皆さんにお願いを申し上げたいと思っております。8月の28日には、二大政党のもうひとつの軸たり得る自由民主党の最初の一歩を踏み出せるように、しっかりと頑張って参りたいと思います。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2009-09-09

http://anond.hatelabo.jp/20090909184037

まぁそりゃそうなんだけどさ…。

つってもアニメだって実際そこまで競争力あるのかわからんよなあ。

少なくとも規制に守られて肥大化した上に不自然に高給な社員達を養うのは無理そう。

コンテンツ業界に一発イノベーションを引き起こすくらいの勢いでやらなきゃダメだろうけど、そんな気概は今のテレビ局には無いだろうなあ。

どっちにしろ一回潰れるしか無いか。

2009-09-03

そろそろゲハ自体を金儲けに利用する位の気概の持ち主が現れてきても

いいんじゃないかなあと思った。

http://anond.hatelabo.jp/20090901004356

俺が知っている限りでは最近書籍化が発表された「にんしんゲーム天国」くらいしか思いつかないんだが(「P.S.すりーさん」はちょっと違うかなあ)、もっと出てきてもいいんじゃないか?

もっと世間の晒し者になって、有象無象にしゃぶり尽くされてもいいと思うよ?

これを読んでる出版業界の人、最近出版業界不況とかいわれてるみたいだし、便乗商法で「にんしんゲーム天国」の二匹目三匹目のドジョウを狙ってみません?

GKゲーム地獄」とか「痴漢ゲーム桃源郷」とか何とか。



え、俺?あんなのに関わるのなんてまっぴらご免(笑)。

参考

にんしんゲーム天国

佐藤 にんと(著)

http://www.amazon.co.jp/dp/4863910045

任天堂情報ブログ『にんしんゲーム天国』でブチギレ

http://news.livedoor.com/article/detail/3815956/

2009-08-19

肉便器とかいっちゃうやつはさ

世の中の女全員を漠然と「ぼくちゃんのモノ!」って思っているくさいなー

たとえがアレだけど、渋谷109の女子トイレとか、3丁目の山田さんちのトイレとか、通り過ぎるあのひとやあのひとの家のトイレとか、

自分がお世話になるわけじゃないトイレが他人に使われて汚されて(?)いくことに、なんでそんな必死になっちゃうのかな。

じぶんの行動半径内のトイレキレイだったらいいんじゃないの?

そして自分は、一度使ったトイレを一生使い続けるわけ??


そんな気概もないくせに吼えんな

2009-08-17

diffidence spiral - 自己不信の連鎖

過去日記から抜粋。2007年11月25日付。

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今、なにが一番ストレスになっているかといえば。

やはり、会社の中で、自分お荷物でしかなく、誰にも彼にも迷惑をかける存在でしかないということ。

この一点なのだ。

(同期入社の人だって、まだ利益を出せる働きが出来てるわけじゃないけど、仕事を思い込みで進めてよく失敗していて、連絡が遅く、しかも病気がちな私の比ではないだろう。)

仕事が遅れて連日夜10時ごろまで残業するハメになったり、通勤に往復3時間近くかかったりすることは、まあ負担になってないとはいわないけど、大して苦ではない。

うちの会社は、ただ言われたことだけをこなす人間と言うのは感心されず、自分で判断する、自分意見を主張することを常に求められる風土である。

今の自分お荷物だというのは、変えようのない現実であって、それを脱するためにはどうすればいいかと言うと、こうすれば良いだろう、こうしたい、と何事にも自分ベターな判断を自然に下せるようにしないといけない。

しかし、自分が評価されていないということを意識してしまうと。自分を信じていない状態でいると、自分の判断はどうせ間違っているだろう、行動を起こしても失敗するだろうという恐れから。日和見、他人に任せる、何もしない、これはまずいんじゃないかと思っても黙っている・・・そんな行動を起こす。

行動を起こせない結果、ますます自分を信じられなくなる。自己不信のスパイラル

結局の所、この事についていくら考えてみたところで。

たとえ自信がなくても、評価されていなくても、思ったことは主張していくしかないという当たり前の結論しか出ない。

そもそも、先輩や上司だって、自分の行動に常に絶対の自信を持って動いてるわけじゃない。

失敗するかもしれないという不安は、誰もが常に持っているはずだし、それでも自分のやるべきことをやっているはずだ。

ただ、上の人間は、失敗した時どう責任を取るか、どうリカバーするかは考えているし、部下や家族とか守るべきものがあるだけ、責任を背負う気概もあるはず。

それだけの話だろう。

おかしいな。この答えには、すでに半年前にたどり着いていたハズだけど。

どうしていまさらこんなことを考えているんだろうか。

-----------------------

これを書いてから、1年9ヶ月が経った。

ああ・・・成長してないな、俺。

2009-08-15

加筆++

>別に「別れを願え」というわけではなく、何故「彼女自分と一緒にいて幸せになる」という発想ができないのだ。…

精神病でFラン大学中退した非モテが天下のリア充東大生様に勝てるかつーの…というのが初めに沸いた考えなのはまだまだって事か。

確かに馬の骨氏のことなんざ知らないからどうなるか分らない。彼女を不幸にしてしまうかもしれない。でも彼女が選んだ人だから、と盲目的に彼女を信じてる自分がいる。

逆に上述の理由で私が彼女をしあわせにできるか、と言うと世間的にはどうなのかな。Fラン中退非モテリア充東大生でしょう、常識的に考えて。

気概だけなら世界で一番しあわせにしてみせるし、全てをかなぐり捨ててでもそうしてみせる、ってのはあるけどそれでどうにかなったらこの世界はもうちょっとみんなしあわせになってると思うよ。

>でも非モテネットで正直に本心を書きすぎるのは危ないよ。わかりやすい欠点にお説教が殺到してくるから。他人の説教なんかで治らないから苦しいのにね。

そうかな?

言われてはじめて気がつくことがあるからあながちここに本心書くことは無駄ではないよ。S/N比の問題はあるけど。

SNSブログ持ってるけどそこで書いてもレスポンスないし、書くことでストレス発散できるタチの私にはここがぴったりだよ

2009-08-14

http://anond.hatelabo.jp/20090814131804

一歩踏み出して討ち死にした自分自身を誇ってイイと思う。

もしもそこでメールもせずにいたら、もっとウジウジ長期間悩むことになっていたよ。

今は辛いだろうが、前のめりに倒れると、復活も早いものなんだよ。不思議と。

そして、次に輝いて見える人が現れたら、好きになる事を躊躇しちゃいけない。

目で、態度で、言葉で、好きだと伝える事をためらうな。

非モテネガティブスパイラル自分をがんじがらめにしても、増田でクダを巻くネタ以外に、何も生み出さないぞ。

次もダメかもしれないが、今度はさらに前のめりに倒れる気概さえあれば、それでいいじゃないか。

惚れた相手にこっぴどく振られるのは、人生勲章みたいなもんだ。


と、自分に言い聞かせるつもりで書いてみた。

2009-08-04

けいおん!に影響されて楽器を買おうとしてる奴を

きっちりと叱って追い返す気概のある楽器屋の

店員さんはいないもんかね。

2009-08-01

http://anond.hatelabo.jp/20090801154618

1983年度生まれだけど、小学校入学が1990年で、ギリギリバブルの豊かさとかジュリアナとか海外挙式とかを「話として」知ってる世代。とはいえ、物心ついてからずっと、「不況」「バブル比の最安値」「自殺者の増加」「赤字国債」を聞かされてきた上に、都合のいい成果主義報酬の導入に振り回されてるからね。そりゃ現実指向・安定指向の生活をしますよ、っと。

一時、ハチロク世代ってのがはやったけど、彼らは僕らのプラス3年後の世界観でしょ?なおさらそうじゃないかと思うし、そうだからこそ優秀な人が出てきてるのかなと思う。団塊~ちょい上の人の言う、「俺たちは戦後のなんにもない貧しい世界を豊かにしてきたんだ!」という弁を借りると、まさにそんな感じ。「バブルが崩壊してグダグダになった世界を育って来たオレたちが、これからの世界を豊に生き抜いていくんだ!」という気概を持って臨んでいる成果かもしれない。考えすぎだろうけど。

2009-07-18

もういやだ。

なにもし始めない自分が嫌だ。

こうやって文章を書いて何か反応を待っている自分が嫌だ。

くそう。

やらないと始まらないのはわかっている。

目の前にもうツールは揃っている。

あとは始めの一歩を踏み出すだけなんだ。

なのに、どうしてこの一歩はこうも大きく踏み出す気概を必要とするのか。

イライラする。

何もしない自分が嫌いだ。

2009-07-15

産業革命時代のイギリスでは、

炭鉱トンネルの穴が小さくて済む、という理由で子ども炭鉱で働かされていたが、政府がこれを禁止した。

すると、炭鉱会社は「これではコストが高くなり、石炭価格が上がって産業に悪影響が出る」って抵抗した。

しかし、150年前のイギリスでは、

そんな劣悪な条件で子どもを働かせるくらいなら、石炭代が上がっても炭鉱会社が潰れても構わない、

という結論に達した。

日本産業界も、国民奴隷労働をさせるくらいなら、失業率が上がっても、

コストアップになっても構わないという気概を持つべき。

そんな奴隷労働依存した低収益企業なんて、なくてもいい、というスタンスで臨むべきなんだよ。

そもそも、この企業経営者たちは、自分子ども派遣請負になるなんて想像していないだから。

2chコピペ

2009-07-14

元カノから

オススメ結婚式場ありませんか?的なメールが来た。

いいんだけど、その前に今度結婚します、がフツー先だろ、みたいな。

ま、このレベルで合わないから別れたんだが・・・ちなみに、振ったのはこっち。

でも、そんなメールが来ても、せっせと過去に出席した結婚式の会場のURLをまとめている俺は何なんだ?

別に元カノに対して未練はないが、いい人キャラが抜けないのと、何だかんだ言って幸せになってるって状況に、正直ベースでムカつく・・・って思う自分に対して、ね。

何かPCもぶっ壊れるし、コンペも落ちるし、不幸じゃないけど自分は不幸だモードに浸りたい。

女の子だったら、主語と述語をぼかした愚痴なのかポエムなのかわからんような文章をブログmixiにでも書いて、表面上は友達からの薄っぺらいコメントに癒されるんだろうが、それが許されない男の子?は、増田にでも書きなぐって気分を紛らわすのが、せめてもの癒しか?

寝よう・・・。




追記:

おお~、こんなにブクマトラバがついてる!?、ありがとうございます!!、そして癒されました!!

とりあえず、詳細レビュー付きのメールを送ったところ、ありがとうございました~的なノンキな返信が来ました。

むこうは嫉妬とか当てつけとか、手の込んだダークな感情はなくて、単純に自分中心な天然系なんですよ。

それ故、そのテンションについていけなくなって僕は断念してしまいましたが、そんな彼女気概を持って大切にしていこうという男性がいるってのは、基本嬉しいことじゃないですか・・・。

ま、細かい部分ではいろいろ思うことがあるものの、ここはひとまず声を大にして言いたいです。

結婚おめでとう!」

・・・と、偽善キャラを演じ切った先に何かがあると信じて、僕も頑張りたいです。

ありがとうございました。

2009-07-09

http://anond.hatelabo.jp/20090709014736

>彼らが任官したとき、上司も部下もみんな「旧軍関係者」なんです。

>にもかかわらず、20代のそこそこの若者が、周りが旧軍出身という環境で、

>自称「大先輩」にそれを面と向かって言ったという、その勇気気概が痛快で

>見事なわけで。

>新組織を担う人間としての、精神的な宣言な訳です。

 

「面と向かって」というのはさすがに嘘臭いな。

防大初期の人間にそういう意識のものがいた、というのは聞いた事があるけど。

随分と話を膨らませていないか?

 

 

>隊内のいわゆる「むかし防人、いま自衛隊」ちゅうたとえは、そこから来たわけで。

 

これもなんか嘘臭い。

俺も聞いた事あるけど、皇軍を否定する意味合いで使っているなんて初耳だ。

この言葉は、日本の歴史連続性の肯定と天皇陛下を守るという気概が込められている、と考えるのが普通なのだが。

http://anond.hatelabo.jp/20090709170607

量の問題だって人もいるけどさ、

ずいぶん前に二人で行った時は、パスタピザの色が変わるほどタバスコをかけ、

だとか吉牛だとかマックだとかびっくりドンキーとか、この文章から読み取れるかぎりでは

濃い味好きというよりは完全にジャンクの油に冒されてる味覚障害だろ。

そんなもんばっか食ってたら早晩ピザだ。増田が不健康デブ専で先立たれマニアでもない限り、

オススメできる男じゃない。

それにイタリアンレストランで量が足りなくても、帰ってきてコンビニ弁当ないわー

丼物とかうどんぐらい適当に作りゃいいだろうに。もしくはイタリアンレストラン

パスタ2皿頼むくらいの気概がほしい。たしかに量的に男が満足できるイタリアンレストランって

なかなかないからねー。

いまさら田母神論文のこと

2009/4/7の読売新聞の論点にて元陸将が田母神論文批判を書いていた。

だいたいこんな内容。

●(田母神さんは)自衛官が命を捨てる国防の根拠を「侵略の過去を持たない良い日本の歴史」に求めているが、

交戦国は互いに異なった正義があるのは世界常識で、日本の主張だけを正義とするのは客観性に欠いている。

自衛官の決意の前提(文のまま)を「良い日本の歴史」とするならば、歴史の評価が定まるまで

自衛官国防の決意は存在しないことになろう。

●今の日本を見れば、政治道徳も決して良い日本とは言えない。それでは「良い日本」が存在しないから、

自衛官は命を捨てる国防の決意を持たないことになるのだろうか。

自衛官国防を決意する根源は歴史でなくて、「自分の国は自分の手で守る。主権者には国防の義務がある」と言う

民主国家原理であると信じている。

●私も在職中に政治決定への反論を考えたことがある。だがその都度、先輩から「軍人は所詮職人だよ」と諭されて受け入れてきた。

 組織のトップがこのルール破れば、部下はそれに倣って勝手放題の行動を取るかもしれない。

己の所信に忠実ならんとして、組織を省みないのはトップではない。

軍国主義華やかなりしころの軍人は今の自衛官に比べて遥かに自由であったことと思われる。

だが一部の現役将校たちは、専門外の軍事以外の分野に発言を求めだし、クーデター純粋青年将校の行為と主張したのではなかったか。

http://kakisyann-kaisou.seesaa.net/upload/detail/image/001-6e6f8-thumbnail2.jpg.html/



でもってそれに関するネタ2ch軍事板で探してたらこんなスレ発見


694 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 00:52:06 ID:???

読売に元陸将がタモ批判論文載せたそうだけど

読んだ香具師いる?

696 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 11:32:05 ID:???

ああ、読んだよ。

至ってまともなもんだよ。

戦中派とか厖大10期ぐらいまでは、組織人としてごくまともで、非常にラディカルでバランスのいい

方々が多かったなあ。

ところが俺が厖大にいた頃に冷戦構造が終わり、さてこれから日本の防衛をどうするべきかって

学生なりに真剣に考えていたところに、タモさん世代は混乱して、なぜか皇軍に「原点回帰」しちまった。

講話とかで平気で旧軍を「先輩方」と言ってしまう神経には、呆れたものだよ。

自分たちの存在意義や使命感を半世紀前に求めるって、どんだけよ?

ああこういうバカな司令官になっちゃいかんのだなと、その時みんなで思った。

ちなみに厖大一桁は、旧軍将軍を「諸君の先輩は」と言った旧軍将官に対して

「我らに先輩なし、我ら自衛隊歴史の始まりなり」

といって、新たな国防の担い手であることを高らかに宣言したという逸話がある。

隊内のいわゆる「むかし防人、いま自衛隊」ちゅうたとえは、そこから来たわけで。

そのころの気概に比べ、タモさんの劣化度と言ったら(泣

705 名前:696[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 12:54:42 ID:???

「先輩なし」というのは、表面的につながっているとか継承された部分があるとか、

本質はそういう話じゃないと思うんですよ。

彼らが任官したとき、上司も部下もみんな「旧軍関係者」なんです。

にもかかわらず、20代のそこそこの若者が、周りが旧軍出身という環境で、

自称「大先輩」にそれを面と向かって言ったという、その勇気気概が痛快で

見事なわけで。

組織を担う人間としての、精神的な宣言な訳です。

もっともこの勇に至ったのも、当時講話なんかを旧軍関係者がすると、平気で

当時の海軍陸軍の礼装で来きて、ひたすら武勇伝を宣う、今で言う「KY」な

連中が多かった反動という話も聞いたことがある。

負け戦しといて、軍装して自己弁護とは、なんのこっちゃと。

こりゃあ、指揮官がこんなのだから戦に負けたんだなと思ったんだろう。

井上成美は、こういう連中に「恥知らずが!」と激怒した話があるらしいけど。

706 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 13:51:56 ID:???

なるほどね。そういう背景があったんですなぁ。

了解しました。

昔の自衛官はえらかったんだねぇ。

そういう自衛官精神をぜひとも継承してほしいものだ。

むしろ我々もみならわなきゃいかんね。

720 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 16:38:45 ID:???

井上成美は、こういう連中に「恥知らずが!」と激怒した話があるらしいけど。

当時は蟄居して自伝書いて印税を部下の遺族に渡してたんだっけ?

そりゃ恥知らずって怒るのも判る気がする。

そもそも敗軍の将が平気で兵を語ってるんだからな

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1239170839/


久々に2chで興味深い意見を読んだ。

はるかに年下の若造が、大先輩に対して「我らに先輩なし!」と言い切れてしまうその若さ気概にちょっと震えるくらいの感動を覚えた。

自衛隊にはその精神を失わずにいて欲しいものだ。

2009-07-08

http://anond.hatelabo.jp/20090708043727

世間一般の常識的な人の考え方は1に安定2に安定、3,4が無くて5に安定、みたいなもんだ。

安定的じゃない道を行こうとするなら、そういう人たちを全て無視して自分の力だけで突き進み責任は全て自分で取る、くらいの気概が必要。

2009-07-04

親不孝者のホームシック

大学院生です。M1です。

女です。

学部は09卒。有効求人倍率が高かった時期にも関わらず、就職活動に失敗。無い内定

大した気概もないのに、無駄な大手内定願望。

中小企業には行きたくない

可も無く不可も無いような大学のねーちゃんの私が、身の程知らずと言いますか。

でも自分プライドが許さなくて

どこか足踏みしていられる場所が欲しかった。

だから大学院に行った。表向きは「やりたいことを見つけたから」。

合格した時、親は喜んだ。一応。名前だけは無駄に有名な大学の院だから。

学費は親の金。ここの時点でもう親不孝。

自分は、2年後に絶対リベンジしてやる」

「絶対いいところに就職するんだ」って

でも現実はどうだろう。

時間を上手くやりくり出来れば色々とやれる事が多いのに

ダラダラする。後回しにする。

その癖に、「認めてもらいたい」欲が強くて、

首を突っ込もうとする。でも何一つ上手くやりくり出来ないから、

結局下っ端の労働で終わる。

タスクが溜まっていく。

寝過ごす。今日学校さぼった。

体力が無い。1回徹夜すると、その後1週間は体調が悪いまま。

体重ノイローゼで、食べることに躊躇してしまう。

甘いものが大好きで、でも甘いものを食べると

カロリーオーバーするから、他で調整しなければ

ならない。それにも関わらず飲み会が続いて太って鬱々とする。

インターンの書類も殆ど出せない、

勉強したいとも、遊びたいとも思わない。

院内の付き合いで精一杯。趣味もない。

ただ寝たいだけ。

口癖は「恋愛したい」

ここ数年彼氏も居ないし恋愛もしていません。

する気力もありません。

もう一生好きになる人も現れないと思う。

前の彼氏が一番好きだったから。

でも、自分が男だとして考えた時、私みたいな女は

面倒臭すぎて即対象外。当然でしょう。

だからこんな口癖も無駄の産物なんです。

取りあえず起きて動いて喰って糞して寝るだけの親不孝者。

こんな院生だから当然、教授に気に入られない。

気に入られないというか、理解してもらえない。

自分のやりたいこと、能力とは懸け離れた別のタスクを振られる。

でも、それを「嫌だ」「他の事をしたい」とは

口に出して言えない。

それを行ったら、もう院内で私の立場はないだろう。

何してんだろうほんと、。何のために生きているのかな。

こんな無駄院生のために無駄親の金を喰って。

何も返せないのに、親不孝者だ。両親60超えてるのに。

因みに、表面上は明るくて活発なキャラで通ってます。

そしていい人キャラ

それに必死に応えようとしている愚かな私。


一貫性の無い文章から読み取れると思うんだけど、

私は思考能力論理能力も無いです。阿呆です。

だから大学院生なんて荷が重いんですよ、多分。本当は。

というか、この文章を書いている

この瞬間こそが無駄。というか

親不孝を更に助長している。

そして

この日記を書いている時間

私にとって何の生産性も持たない。

この文章を書いている間にも、こなせるタスクは多々あっただろうに。

ああ実家に帰りたい。今からでも帰ろうと思えば帰れるんだけど。

こんな糞女なのに、帰ったら多分

「いつも頑張ってるから、疲れているのよ。」

とか言うんですよ?

開口一番に。うちの親は。

私という親不孝者のために。

2009-06-27

http://anond.hatelabo.jp/20090627170900

そうそう。最初から完成品を求めるから行き遅れるんだぜ。

部品から引き受けて自分で組み立てる気概をもたないと。

いったい馬英九政権はなにを考えているのだろう。いや彼は正気なのか。

台湾の“緊張緩和”なる認識現実的なのか、中国の甘言を信じ切っているのか?

徴兵廃止、軍縮。つづけて馬祖群島の常備兵力を二千に大幅削減

台湾徴兵を廃止し、将来的には22万人のプロフェッショナル集団の軍隊に変異させることが決まっている。

目の前の「敵」は台湾向けにミサイルを1300基から1500基に増やそうとしているのに?

或いは原潜を増やし、空母を十年後に二隻配備するというのに?

いったい馬英九政権はなにを考えているのだろう。いや彼は正気なのか。

嘗て台湾防衛の最前線=金門島には七万の兵力がいて、全島が緊張していた。十数年前に訪れたときは兵士相手の酒場もそこら中にあった。

五年前に再訪したおり、兵力は数千、兵隊相手の商売はすべて閉店、廃業しており、潜水艦基地観光資源になっていた。

会見した金門県知事新党)は、「アモイに橋をかけて大陸との交流を直接的なものとしたい」というので、「えっ? ミサイル台湾に照準を当てているのに?」と問うと、半ば笑って、

「われわれは同じ中国人、もはや戦争はない。商売、商売」と意にも介さない態度には驚かされた。

蒋介石が「大陸反抗」を呼びかけていたとき、金門と馬祖は大兵力が結集していた。馬祖は目の前が福建省連江県。馬祖の群島の一部は深く大陸の湾内に食い込んでいる。

かつて、この馬祖を守る台湾軍隊は五万人がいた。

やはり十年ほど前に読売東京新聞記者と三人で訪れたおりには多少の軍事的緊張感は残っていた。

▲防衛最前線から釣り客のスポットになった馬祖群島

昨今、四千人の規模に縮小し、馬祖もまた観光資源化がすすみ、とくに釣り客のスポットに早変わりしていた。

台湾本島から釣り人らがワンサカと押しかけるのだ。

現在、馬祖駐屯の台湾軍兵力は三個歩兵部隊と砲撃部隊四千人だが、地形の関係から戦車は配備されておらず、CM―21装甲車両のみ。

この僅かな兵力をさらに半分の貳千人に削減し、残りを北部軍団に再編入する動きがでている(自由時報、6月20日付け)。

もはや守る気概さえ失せたのか? それとも?

馬英九は「三不」を唱えていた。戦争をしない、独立はしない、統一もしないという三つの「不」である。

いまの馬英九は変心したのか、「三不」を言わず、かわりに「三不排」を言っている。

つまり「不排除統一」「不排除独立」そして「不排除武力」(「不排統」「「不排独」「不排武」」である。

2009-06-22

http://anond.hatelabo.jp/20090622142028

>いまだに慶應に進学できなかったことを根に持っている節があります。

国公立なら何故そこで東大京大を目指さなかったのかというのがものすごくひっかかる。

せめて元神童を名乗るのならばそのくらいの気概は欲しい。

慶応行きたくて行けなかったのはただの怠け者。

慶応行きたくて行ったのは凡人。

東大行けるレベルじゃないけど行きたくて、結果、慶応に落ち着いたのは勘違いの凡人。

東大行きたかったけど、ギリギリ足りなくて慶応に落ち着いたのはちょっと頭のいい人。

東大行ったのは秀才

東大行って業績が残せる人が天才

生まれてすぐ天上天下唯我独尊とのたまったと言うならともかく、

多少言葉数が多いだけでギャーギャー言わないで欲しい。

子どもはそういう環境にあったからそういう能力を取得しただけで、

別に器質的に優れているかといえば、少なくとも元増田の因子的に優れたものは感じないように思える。

子どもは自由に育てばいい。

悪いことをしたときには親がうんと叱って、

それからよく抱きしめてあげれば、それでいい。

元増田自分が優越感を持ちたいがために子どもに過度の期待をかけようとしているのではないか。

私は子ども押し付けるのは道徳だけでいいと思う。

間違った考えを持つような子にだけならなければいい。

あえて何か習い事をと言うなら、「音楽」と「水泳」を習わせておけばだいたい役立つと私は思うのだけども、

何か不足だろうか。

女の価値なんて処女性と若さだって元彼が言ってた

大学1年生の頃に出会った彼は、最初は気のいい面白い人で、一風変わったでも熱烈なアプローチを受けて付き合うこととなった。当時まだ誰とも付き合ったことがなく、もともと出不精で人付き合いが好きではない私にとっては、毎日連絡を取り合うことすら信じがたいことだった。

私たちは偏差値のよい大学に所属していた。まぁ端的にいえば東大である。彼は学部を卒業した後海外留学し、私はそのまま大学院に進学した。一般的に言って二人とも高学歴である。

付き合い初めのころ、私のあまりのメールの返事の遅さに彼はしばしば文句を言った。いわく、重要だと思っていないから返事を返すのが遅いんだ、と。私からすれば毎日メールを送ること自体信じられないほどの量のコミュニケーションであると思っていたから、努力はしこそすれ彼と私の溝はあまり埋められなかった。彼はよく言った。大事に思われてない気がする、きっともっと昔に出会っていればもっと大事に思っていたはずだ、重要だと思ったはずだ。そう言って私を責めた。

私はあまり恋愛には興味がない方なので、大学に入るまで男性と付き合ったことはなかった。好きな人がいたことはあったが、行動に移したことはなかった。何もしなくても告白されるほど外見に気を使ってもいなかったし天然でかわいいわけでもなかった。とはいっても不細工というほどではないようで、道端でナンパされたり、新歓の時期には引く手もあまたになる程度の容姿ではある。飛びぬけてかわいいわけではない、でも平均よりは上、程度の。

そういう外見だからなのか、彼は私が今まで誰かと付き合ったことがないと言っても全く信じなかった。彼は童貞だった。彼女がいたことはあったらしいが、1ヶ月で振られたそうだ。異性に興味がないなんてことはあり得ない、誰とも付き合ったことがないなんてありえない、と彼は言った。傷つけないためにうそをついているんだとしたらそれは逆効果だとも言った。私はおかしくなって笑った。しかし彼はますます疑いの色を強めて私を詰問したものだった。

好きになった人がいたことくらいはあるよという私の言葉に彼は鬼の首をとったかのように、そらみたことかと眦をあげた。自分彼女がいたことがあるのによくもまぁそこまで人のことは責められるものだとあきれたが私は何も言わなかった。私が何も言わないことをいいことに彼はいいたい放題だった。男性と話していれば拗ね、一人ででかければだれか男と会っていたに違いないと怒り、過去のただの思い出話に憤り、何もかも自分が最初のひとでないことを嘆いた。私が汚れていて、残り物で、中古品だと罵りけなし詰った。そういう日々が薄く薄く何年にもわたって続いた。

まるで彼の望みは、生まれてから現在に至るまで、彼以外の男性と出会うことを否定しているようなものだった。最初はばかばかしく思って流していたことも、次第に積もり積もって、それが真実のような気がしてくるから怖いものだ。私は過去恋愛話を恥だと思い、彼以外の男性と話すことを恐れ、一人で外出するのをためらうようになりつつあった。そのくせ、彼はいつの間にか一人でどこかへ行き、女のこと出会い、談笑し、そしてそのことを私に報告した。彼はそれを甘んじて受け入れるべきだと言ってはばからなかった。

女の価値は、とよく彼は言った。

処女性と若さ、端的にいえばそういうことだと言った。初めてである、その経験をしたことがない、ということこそ女の価値だと彼は言った。初めてであるためには若ければ若いほどよい、自分が女だと気づいていないくらいが良い、と言外に匂わせていた。私は当時まだ10代だったが、彼からすれば年をとりすぎていた。そのくせ私が知らないことや未経験のことには、「普通は知ってる」というのが彼の口癖だった。何をしても責められ、けなされ、貶められ、笑われて、ちっとも楽しくなんてなかった。

おそらく彼はそうやって私を踏みにじっていたのだろう。もっと早く出会えなかったことを悔やんでいたと言えば聞こえが良いが、彼はもっと早く出会おうとしなかった私を罰しようとしていたに違いないと今は思う。そんなむちゃくちゃなこと言ってどうするんだ、といったところで彼にはおそらく通じないだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20090621154203

ましてほとんど遊んでこなかったような男が30の嫁と結婚したら

女や恋愛に関する楽しい思い出は何もないまま人生終わるわけだ

とのことだが、こういうことを言う男と若いころに出会ってたとえ何もないまま恋愛したところで、人生を食いつぶされていくことには変わりないのだ。しかも恋愛に関する楽しい思い出はなにもないまま、ただ人間としての尊厳を奪われて、だ。

過去ばかり見て過去自分が与えられなかったものに関して不平を言うことしか能がない人間は、過去それを与えられたとしても食いつぶすことしかできない。たとえ能力があろうとなかろうと、顔がよかろうと悪かろうと、彼らにはそれらを活かす能力がない。才能がない。気概もないし努力する気もない。ただ、何も知らない相手を殴り続けてそして笑うのだ。もっと早くに出会わなかったのが悪い、だから俺はお前を罰する、お前が悪いから、と笑うのだ。人生を踏みつぶして、動けないようにして、それでもなお満足することはない。

未来を見て夢を語れる人間は、もし仮に過去に戻って足りなかったものを与えられたとしても、少なくとも与えられたものをめちゃくちゃに壊すことはしないだろう。未来を語れる人間には想像力がある。想像力は、なにも未来のことだけではなく、相手の気持ち、痛み、そういうものを想像するのにも必要だから、彼らはもし間違いを犯したとしても、たとえそれが取り返しがつかなかったとしても、過去の過ちとして自分を律することができる。それを糧にすることができる。

元彼とは、彼が留学するタイミングですべてを0に戻しましょうとこちらから切り出した。彼は信じられないという顔をして、私をひどくなじり、そのあと追いすがった。私は長い長い後悔の時間を過ごして、少しずつ彼を過去にしていった。少しずつ日常が戻ってきて、私は私に戻りつつある。長い夜だった。多くのものを失った。でも、その失ったものを理解して、埋めてくれる人がいたから、戻ってくることができた。疲れ果てていた私を掬いあげてくれる人がいた。男性不信になって付き合いを避けようとする私を理解して、しかしそういう男がすべてではないんだと示してくれる人がいた。ようやく、また信じられるようになった気がしている。それでもまだ、不信感は残っていて、残りの20代のうちに解消される気はしないけれども、それでも待っていると言ってくれる人がいるから、ゆっくりゆっくりと動き出そうとしている。たぶんあの人なら、だから年を取った人の方が深いんだと笑ってくれるだろう。

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