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2017-12-30

今の人達を良くするだけでは、世界は救われない。

 今の人達を良くするだけでは、世界は救われない。

 我々は、すでに自己満足では生きていけない時代に直面している。

 少し、デザインという概念の変遷について語る。

 日本におけるデザインという単語の意義は幅広いものの、根本的には「良くするための工夫」である。どういう問題が有り、それに対する解決法を思索する。デザインという概念は、歴史とともに変遷している。具体的には、作る側が使う側に一方的押し付け時代から、使う側を観察し作る側がそれに合わせる時代に変遷した。これにより、喜ぶのは現在の人たちだ。未来の人たちではない。

 今の世界において、使う側に合わせることは最早当然の作法となりつつ有る。デザイナーという職業は決して良いグラッフィックを作るだけの役職ではなく、改善のためのありとあらゆるアイデア検証しながら最善策を見出す役職となった。

 しかし、これはある意味危険ものである。人にとって良いものを考えるデザインという活動は、同時に人の堕落を促進するものに他ならない。これをいち早く危険視したアーティストは、デザイナーにそれを認知させるために「スペキュラティデザイン」という言葉を生み出し、発信した。

 世界論点を戻そうと思う。

 世界は、様々な若者により変革がもたらされてきた。スティーブ・ジョブズは、当時マニアの遊び道具でしかなかったコンピュータ一般的な人々の仕事道具として、あるいは遊び道具として機能するという主張を持ち、パーソナル・コンピュータという概念を具現化した。ビル・ゲイツは、当時無料で共有することが当然だったソフトウェアに対して金銭価値を主張し、ソフトウェア産業確立させた。

 なぜ、この2つの事例を取り上げたかといえば、この二人は当時の人々の活動のもの支援したのではなく、未来のための投資として冒険たからだ。すなわち、彼らは単なる自己満足ではない、未来の人を良くするための努力を行った功労者なのである

 今の人達を良くするだけでは、世界は救われない。

 我々は、常に思索することを求められている。すなわち、「今の人達を良くするためのアイデア」は、今の人達堕落させるだけにとどまっていないか未来の人たちにとって、良いものを生み出せているか。今の人達を満足させるだけなら、そこに人を留めることができたとしても、増やすことは難しい。集めることは難しい。なぜなら、いち早くこういった問題に気づいた人たちは、もう未来人達に向けたモノを生み出し続けているからだ。我々は、すでに自己満足はいきていけない時代に直面している。

 主に主張したいことは記述したので、以下は蛇足になる。

 ここまでの主張は、すなわち今あるもの、今見えるもののみで満足してはいけないという主張だ。言い換えれば、それは安定の否定進化への主張である。これには非常にエネルギーが求められる。だからこそ、一度何かに成功したら、それにすがったまま安定したいと考える。

 今の日本は、今までの日本は、まさにこの歴史の組み合わせである日本フィーチャー・フォンUIについて議論していた時代に、Appleが生み出したiPod touchiPhoneはそれらの歴史をすべて塗り替えた。日本クレジットカード電子マネーを受け入れ始めた時代に、中国ではQRコードによる支払いが一般化しつつあった。すなわち、日本成功こそするものの、その後堕落世界に取り残されがちなのである

 日本のすべての人がそうであるとは、決して主張しない。ただ、すべての人はたとえ自らが理解出来ないものであったとしても、未来の人たちへの投資を主張する人を支援してほしい。でなければ、人がいない場所からは更に人がいなくなり、人がいる場所は更に場所が不足する。単純な見かけだけでなく、その先、あるいはその後ろにある根本的原因に目を向けてほしい。

 
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